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GeminiとNotebookLMによる金融実務の業務革新

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June 27, 2025

 GeminiとNotebookLMによる金融実務の業務革新

2025年6月27日開催の「AIで“加速”する金融DX」フィンテック養成勉強会#54にて発表した『GeminiとNotebookLMによる金融実務の業務革新』のスライドです。
https://fintech-engineer.connpass.com/event/346025/
#fingate #finengine #JapanFintechWeek2025 #JapanFintechWeek

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June 27, 2025
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Transcript

  1. はじめに:AI 活用への一歩を踏み出せないでいませんか? 現状の課題 「チャットでちょっと試しただけで終わってしまっている」 「興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」 AIで「こんなことができたらいいな」と思うことはたく さんあるのに、実際の活用につながっていない。 Google AI Studio

    の可能性 身近な業務課題を自分自身で解決できる エンジニアに依頼しなくても、AIツールを開発できる 具体的な業務改善をスピーディに実現 AI の力を借りることで、従来エンジニアに依頼しなけれ ば実現できなかったことが、誰でも簡単に形にできる時 代になりました。 例:「Google Meet の録画と文字起こし機能を活用した議事録の自動生成・編集システム」
  2. 現状の課題:会議の議事録作成、こんな悩みがありませんか? 1. 情報の正確性 課題:文字起こしの精度が不十分 専門用語が多い会議では精度が低下 複数の話者が同時に発言すると誤認識 内容の確認や手動修正に多くの手間 議事録としての信頼性が低下し、作業効率 が悪化 2.

    構造化と活用 課題:単なるテキストの羅列に留まる 「会議での決定事項」が明確でない 「アクションプラン(ToDo )」が整理さ れていない 重要情報が会話の中に埋もれてしまう 会議の成果や結論が分かりにくく、活用し づらい 3. 進捗管理 課題:アクションプランの追跡が困難 前回の会議で決定したタスクの進捗状況 が不明確 「完了」「継続中」などのステータス管 理ができない 複数会議に跨るタスクの追跡が困難 タスクの放置や進捗不明によるプロジェク ト遅延のリスク これらの課題により、議事録の作成から活用、次のアクションに繋げるまでのプロセスに多大な工数がかかっています。 Google Meet には「録音」「文字起こし」「議事録作成(Gemini 活用)」などの便利な機能が備 わっています。 しかし、これらの機能を活用しても以下のような課題が存在します。
  3. 解決策:Google AI Studio で「AI 議事録作成・活用システム」を開発! 目的: 「正確で、構造化され、次のアクションに繋がる」議事録の作成・活用プロセスを自動化・効率化する 高精度文字起こし機 能 Google

    Cloud Speech-to-Text API を 活用 話者の識別も可能な範 囲で実施 情報の正確性を担保 議事録の自動構造化 機能 Gemini API による解析 「会議の要約」を自動 生成 「決定事項」「アクシ ョンプラン」を抽出 手動編集インターフ ェース AIが生成した議事録を 修正・追記 シンプルで使いやすい 編集画面 人間によるファイナル チェック アクションプラン管 理機能 ToDo をリスト化して管 理 「未着手/進行中/完了」 のステータス更新 過去のアクションプラ ンも一覧確認 エクスポート機能 テキスト形式で出力 Markdown 形式で出力 様々な用途にスムーズ に活用可能 議事録作成の課題をAI の力で解決
  4. 「誰でも」開発できた理由:Google AI Studio とアジャイルな開発プロセス Google AI Studio の活用 約60 分

    要件整理から開発・デプロイ・運用開始までを完了 AI による開発プロセスの支援 迅速なプロトタイピング Google AI Studio のプレイグラウンド上で、簡単なプロンプ トの試行錯誤だけで「議事録の自動構造化」機能の実現可能 性を素早く確認 開発プロセスの簡略化 PoC (概念実証)の段階では設計フェーズを大幅に簡略化 し、AI での実現可能性確認後すぐに実装とテストに進行 迅速な機能改善 「Markdown 形式での出力機能」などの追加要件も、AIへの 依頼により迅速に再実装し、アジャイルな改善を実現 ドキュメント作成の自動化 実装後はAI を使ってコードから詳細設計書をリバース生成 し、コードとの整合性チェックまでAI が支援 要件整理 プロトタイピング 実装・テスト デプロイ・運用 Google AI Studio とAI の支援により、エンジニアでなくても開発プロセスが取り組みやすくなりました
  5. 開発プロセスの具体例:AI による開発支援 AIを活用することで、開発プロセス自体が効率化され、エンジニアでなくても取り組みやすいものになりました。 迅速な機能改善 課題:初期実装にMarkdown 形式での出 力機能が含まれていなかった AI の活用:機能追加をAI に依頼

    成果:すぐに再実装され、迅速に改善を 進められた テストデータの自動生成 課題:システムテスト用の議事録データ やサンプル文書の準備が必要 AI の活用:Gemini を用いてテストデー タを自動生成 成果:テストデータ準備の手間を大幅に 削減 ドキュメント作成の自動化 課題:実装後に詳細設計書が必要だが作 成に時間がかかる AI の活用:AI を使ってコードから詳細設 計書をリバース生成 成果:ドキュメント作成の工数削減とコ ードとの整合性確保を実現 AI は開発対象になるだけでなく、開発プロセス自体を支援するツールとして活用することで、開発サイクルを劇的に 短縮し、「誰でも」取り組みやすいものにしています。
  6. まとめと今後の可能性:AI であなたの業務をもっと効率的に! 本取り組みの最大の意義 AI の力を借りることで、従来エンジニアに依頼しなければ実 現できなかったことが、誰でも簡単に形にできる時代になり ました。 議事録の精度向上と会議後の作業効率の大幅改善を実現 (いつもの参加者の属性や、金融業務ドメインの用語を 混ぜれば更に精度が上がります)

    Google AI Studio を活用し、アイデアを迅速にプロトタイプ化 会議を中心とした業務プロセス全体の生産性向上を目指す あなたの身近な業務課題も、Google AI Studio を使えば驚 くほど簡単に解決できるかもしれません。ぜひチャレンジして みましょう! 実際に動作するプロダクト 開発した「AI議事録作成・活用システム」は、実 際に動作するプロダクトとして完成しています。 以下のリンクからアクセスできます。 デモアプリケーション https://poc-meeting-studio-253179510304. us-west1.run.app/ GitHub リポジトリ https://github.com/abenben/poc_meeting_st udio 開発の裏側や具体的な実装に興味がある方は、 GitHub リポジトリをご覧ください。
  7. デモ&リソース 動作するアプリケーション 実際に動作する「AI議事録作成・活用シ ステム」を体験してみましょう。 https://poc-meeting-stud io-253179510304.us-west 1.run.app/ 議事録の精度を向上させ、会議後の作業効率を大きく改善で きます。 GitHub

    リポジトリ 開発の裏側や具体的な実装に興味がある 方はソースコードをご確認ください。 https://github.com/abenb en/poc_meeting_studio Google AI Studio を使った開発プロセスの詳細が分かりま す。 あなたの身近な業務課題も、Google AI Studio で解決してみませんか? ご質問・ご意見をお待ちしております