Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
自然とそうなる開発チームをつくるいとなむ #toteka
Search
Mitsuyuki Shiiba
April 23, 2016
Technology
38
22k
自然とそうなる開発チームをつくるいとなむ #toteka
http://d.hatena.ne.jp/tochigitestnokaigi/20160423
Mitsuyuki Shiiba
April 23, 2016
Tweet
Share
More Decks by Mitsuyuki Shiiba
See All by Mitsuyuki Shiiba
入社3ヶ月目のエンジニアから見たカケハシ
bufferings
6
1.6k
Dynamic Config の紹介 #CircleCIJP
bufferings
0
410
最近 Fitbit をつけて散歩してるので CircleCI + Pixela で見えるようにしてみた
bufferings
1
310
誰も嫌な思いをしない変化 #scrumosaka / Scrum Fest Osaka 2021 Keynote
bufferings
14
9.9k
#RSGT2021 Rethink Scrum from a Japanese cultural perspective
bufferings
2
10k
#RSGT2020 テックリードは未来の話をしよう / Tech Lead in Scrum
bufferings
39
30k
Introduction to Cypress
bufferings
3
3.7k
The Touch and Feel of Micronaut
bufferings
0
710
Introducing Micronaut
bufferings
1
770
Other Decks in Technology
See All in Technology
私なりのAIのご紹介 [2024年版]
qt_luigi
1
120
Oracle Cloud Infrastructure:2024年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
170
NW-JAWS #14 re:Invent 2024(予選落ち含)で 発表された推しアップデートについて
nagisa53
0
260
オプトインカメラ:UWB測位を応用したオプトイン型のカメラ計測
matthewlujp
0
170
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
プロダクト開発を加速させるためのQA文化の築き方 / How to build QA culture to accelerate product development
mii3king
1
260
1等無人航空機操縦士一発試験 合格までの道のり ドローンミートアップ@大阪 2024/12/18
excdinc
0
150
サイバー攻撃を想定したセキュリティガイドライン 策定とASM及びCNAPPの活用方法
syoshie
3
1.2k
LINEヤフーのフロントエンド組織・体制の紹介【24年12月】
lycorp_recruit_jp
0
530
re:Invent 2024 Innovation Talks(NET201)で語られた大切なこと
shotashiratori
0
310
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
【re:Invent 2024 アプデ】 Prompt Routing の紹介
champ
0
140
Featured
See All Featured
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
520
39k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
5
440
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
29
2k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
32
2.7k
How GitHub (no longer) Works
holman
311
140k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Transcript
@bufferings 椎葉 光行 2016/04/23 とちぎテストの会議04 #toteka
@bufferings
@bufferings こういう開発チームがいいな …どういう?
@bufferings
@bufferings
@bufferings 自然とそうなるのっていいなぁ 人を変えたり、変わったりって難しい...
@bufferings 自然とそうなる開発チーム をつくるいとなむ 2016/04/23 とちぎテストの会議04 #toteka 椎葉 光行
@bufferings Javaと娘1と娘2 椎葉 光行(@bufferings) 好き
@bufferings • 楽天大阪支社 • Webアプリケーションエンジニア • 新サービスの立ち上げ・運用 椎葉 光行(@bufferings) 仕事
@bufferings • 3年で2つのスクラムチームをリード • そのチームづくりの中で感じたこと • というか、僕が失敗してきたこと…か 今日のお話 つくるいとなむ
@bufferings 「椎葉とちょっと喋ってみたいな」 って思ってもらうこと。 今日のお話のゴール
@bufferings 自然とそうなる開発チーム… 開発チーム
@bufferings どうなる? 開発チーム ?
@bufferings 開発チームのゴール? ってことなのかな?じゃあ… 開発チーム ゴール?
@bufferings 良いものをつくる だな(「良いもの」の定義は今日はしませんけど 開発チーム 良いものを つくる
@bufferings 混ぜると危険:理想と現実 ちょっとよりみち あんまり言いたくないけど…。以前は「こうあるべきだ!」っ て思いながら仕事してたなぁ。全員がスキルが高くて技 術に貪欲で、他のチームにはつくることのできない良いも のをつくるんだ!みたいな。で、一人で空回ってた。そんな こんなで疲れてしまって、しばらくボーッとすごしてたら、 体の力が抜けて「そういう風になれるような、成長してい くチームを作ろっかな」って思ったん。
@bufferings 以前は「120%の力で良いものをつくります!」みたいなこ と言ってたんだけど、今は「70%が開発、30%が成長」な 感じ。成長して理想のチームにちょっとでも近づこうねっ て。数字は感覚だけどね。 理想は大事なんだけど、現実 と区別することが大切で、足下の現実をしっかり受け止 めて、理想に向かうための一歩を進もう。って思ったの だ。 混ぜると危険:理想と現実
ちょっとよりみち
@bufferings 良いものをつくる って実際につくるのはチームのメンバーなので… もどってきた 開発チーム 良いものを つくる
@bufferings メンバーを見てみよう (最近娘たちがハマっているのであった…
@bufferings 多様性 みんなちがって、みんないい from Canada from Nigeria from Japan x3
from Philippine
@bufferings 要らない荷物をおろそう またよりみち 今まで日本人だけで開発してたんだけど、海外の人とも チーム組むようになってきて。そうすると自分が要らない 荷物をたくさん持ってるんだなってことに気付かされた。 年齢を考えてしまって「僕の方が先輩だから後輩よりも 全てにおいて仕事ができていないといけない」とかどっ かで思ってたり。実際は後輩の方ができることが沢山あ るのにね。そして、そういうことが開発の邪魔になってる。
@bufferings だから、そういう荷物をおろそうと。「年齢で考える」「自 分の過去と比べる」「自分と比べる」「正しさ・完璧さを求 める」「タスク量の平等さを求める」「それってただ残業さ せたいだけじゃないの?」「役割にとらわれる」「待遇や評 価を比べる」とかね。待遇とかは大切なことだけど、開発 チームの外側の問題だから別で考えよう。待遇を比べて もプロダクトとかサービスは良くならんよね。 要らない荷物をおろそう またよりみち
@bufferings 多様性 日本人だけのチームでもそうだと思うけどね またもどってきた
@bufferings 何を軸にしてリードしよう? 今までは「価値観を揃えること」が軸だったのかも 開発チーム 良いものを つくる 軸? メンバー
@bufferings 良いものをつくれたら嬉しい これを信頼することを軸にしようと思った
@bufferings でも、そう見えない人いるよね? 良いものをつくることに興味ないんじゃないかとか 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
@bufferings なら「場」に問題がある って考えられる。信頼するってそういうこと 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」
@bufferings サービスに興味ないの? 実際に、こういうことがあったよ 問題の場:「今まで求められてこなかった」 • 設計書に書かれているものを起こせば良かった • 自分の意見なんて必要とされなかった • リーダーが全て決めていた
興味がないわけじゃなかった
@bufferings スキルアップしたくないの? 実際に、こういうことがあったよ 問題の場:「日々のタスクに追われていた」 • 時間があれば、ちょっとでもプロジェクトを進めたい • 業務時間でスキルアップをしていく、という考えがなか った したくないわけじゃなかった
@bufferings チームで協力したくないの? 実際に、こういうことがあったよ 問題の場:「チームの仕組みがそうなってなかった」 • 個人にタスクがアサインされていた • 個人の進捗やアウトプットを管理されていた • チームとしてのアウトプットは求められなかった
協力したくないわけじゃなかった
@bufferings 「場」に問題がある ってことは 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」
@bufferings 「場」を何とかすれば良さそう 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー 阻害する「場」
何とかしたい どうやって?
@bufferings ポジティブなエネルギー またまたよりみち これもまたあんまり言いたくないんだけど、この2チーム 以前は怒りや焦りみたいなネガティブなエネルギーでチ ームを引っ張ってしまってたなぁって思う。「今のやり方い けてないから俺が変えてやる!」とか、チームに対する敵 を作って団結させたりとか。そういうのって燃え広がりや すいから楽なんだけどね。でも、チームの外側を燃やし ながら進んでしまうから結局は良くないなって思った。
@bufferings ポジティブなエネルギーで、関わる人みんなを巻き込み ながら進むと、時間はかかるけどポジティブな場が広が っていっていいなぁって実感。いざというときに助け合え る。言葉選びもそうかな。「3ヶ月じゃできない!」じゃなく て「6ヶ月あったらできる!」「この機能だけなら3ヶ月で出 せる!」とかそういう前向きな言葉の生み出すエネルギ ーってすごいと思う。 ポジティブなエネルギー またまたよりみち
@bufferings 「場」を何とかすれば良さそう 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー 阻害する「場」
何とかしたい 僕はその2つがつながると良いなって思ってるんだから…
@bufferings 何度も繰り返し伝える 僕の思いを伝えよう 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」 何度も繰り返し 伝える
@bufferings プロジェクトよりもサービス 実際に、こういうことを伝えたよ サービスを見よう。僕らは、プロジェクトが予定通りリリ ースできた!で終わりじゃなくて、そこが始まりになるか らね。このプロダクトがビジネスの何に貢献するのか、 今よりもっと良くできないか、サービス運用がまわるか、 を全員で考えて納得してつくろう。
@bufferings 3ヶ月後の最速 ビジネスの要望に答えつつも、成長し続けるチームに なろう。そうすることでもっとビジネスに貢献できるよう になるから。なので、3ヶ月後の最速という観点も持と う。今、目の前で少し時間を使って挑戦したり成長したり することで、3ヶ月後にもっと速くなるように。 実際に、こういうことを伝えたよ
@bufferings 明日休もう 明日体調悪かったら、何も気にせずに休めるようにしよ う。全ての作業をペアで担当して、帰る前にはpushして おこう。チームの誰もがどの作業でもできるように、全て の作業に興味を持って、スキルを交換しておこう。そん な風にお互いに協力して強いチームになろう。 実際に、こういうことを伝えたよ
@bufferings 何度も繰り返し伝える 同じことを何度も何度もね 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」 何度も繰り返し 伝える
@bufferings 娘に父の思いを伝えたい! と思ったらまたよりみち 「娘ちゃーん!好きだよ!」って毎日言ってたら「2歳の頃か ら知っとるわ!」って返事をくれるので僕の思いは伝わっ てるっぽい。僕が娘のことを好きだっていうことを、娘が1 ミリも疑わなくていいようにと思って。思ってることは言わ なきゃ伝わらないって思うん。で、今日は知ってても、明 日は忘れたり、不安になって疑っちゃうかもしれないとか 思うので、毎日言うのだ。そもそも、今日より明日のがも
っと好きだからね!
@bufferings 自然さが欲しいな 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー 阻害する「場」
何度も繰り返し 伝える 伝えるだけじゃ自然とは変わらないかも 自然さ?
@bufferings 「あ、そうなってなかった」 って自然と気付ける仕組みがあると良さそう 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」 何度も繰り返し 伝える 自然と気付ける 仕組み
@bufferings 失敗は恥ずかしい!? しつこい…? 失敗すると恥ずかしい?娘2(3歳)もそう思うみたいだか ら、そういう気持ちが自然なのかも。だから「恥ずかしが らずに言ってよ!」というのはあんまり自然じゃないなって 思った。ところで、よく考えたら失敗自体が恥ずかしいと いうより、知られるまでの間が嫌なのかも。隠そうとした り、ちょっとでも良くしておこうとしたり。でも、実際知られ てしまえば、もう諦めがつくので前を向ける気がする。
@bufferings 失敗は恥ずかしい!? しつこい…? だから、失敗したら自分で言わなくてもできるだけ早く勝 手に見つかっちゃう仕組みにすればいいんかなって思っ た。あと、失敗を笑わない。娘が失敗したときに、かわいい なぁって思って微笑んでても、めっちゃ怒られる。そう思っ てチームを見てみると、無意識に笑ってる人が多いみた いで何度も「良くないよ」って伝えたりした。失敗は気付き や成長のための宝物だよねぇ。
@bufferings 「あ、そうなってなかった」 って自然と気付けるように、やってることをいくつか紹介 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
阻害する「場」 何度も繰り返し 伝える 自然と気付ける 仕組み
@bufferings ふりかえり/朝会 実際にこういうことをやったよ • ふりかえり:チーム2はKPTだけ ど、チーム1は、謙遜する傾向にあ ったので、Problemより、そのまま 「どういうことを良くしたい?」っ て、Tryにするようにした •
朝会:タスクの進捗共有じゃなく て、進んでる方向が合ってるか の確認 10日に1回の気付き/1日に1回の気付き (実際の写真)
@bufferings ペアワーク 実際にこういうことをやったよ • プログラミングだけでなく全ての 作業をペアで担当(必要に応じて 別々に進めてもOK) • 相談できる、他のペアに助けを求 めやすくなる、新規メンバーが1
日目から参加できる、突発でも気 にせず休める 即時の気付き (キッザニア甲子園でペアワーク)
@bufferings 全員ディスカッション 実際にこういうことをやったよ • 椅子をくるっと回して振り返って 全員集合の合図 • 仕様やテスト仕様などをチーム 全体に共有して、チームとして納 得したものをつくる
• ペアで悩んでることの相談なん かも早い段階でできる 随時の気付き (お菓子大切。300うまい棒。)
@bufferings ビジネス共有 実際にこういうことをやったよ • チームがつくったものが、実際に どれくらいビジネスに貢献できた のか・どのように使われているか などの共有 • チームの想定通りかどうかなど、
みんなでビジネスについて考え る 10日に1回の気付き
@bufferings まとめ
@bufferings 自然とそうなる開発チーム 阻害する「場」を 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
何度も繰り返し 伝える 自然と気付ける 仕組み 阻害する「場」
@bufferings 自然とそうなる開発チーム 自然とそうなる「場」に 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
何度も繰り返し 伝える 自然と気付ける 仕組み 自然とそうなる 「場」
@bufferings 自然とそうなる開発チーム って結局のところ… 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー
何度も繰り返し 伝える 自然と気付ける 仕組み 自然とそうなる 「場」
@bufferings 開発チーム 良いものを つくる 良いものを つくれたら 嬉しい メンバー 何度も繰り返し 伝える
自然と気付ける 仕組み 自然とそうなる 「場」 …おーい!結局それか! 娘をあずけたいと思えるチーム 娘をあずけたいと思えるチーム がいいなってことだな
@bufferings 娘→ こういう開発チームがいいな thank you