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今日からあなたもFinOps有識者―FinOps Foundationを活用して効率的にスキル...

今日からあなたもFinOps有識者―FinOps Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう #LFJapanCommunityDays

2025年10月22日のLF Japan Community Days 2025 in 大阪の2日目の登壇資料です。
https://www.linuxfoundation.jp/events/2025/08/lf-japan-community-days-2025-in-osaka/

FinOps Foundationのコミュニティメンバー向け育成プログラムのひとつ、メンターシッププログラムの1回目でメンティー向けにお話しする内容をベースに、せっかくFinOpsやるなら「FinOps Foundationを有効に使い倒さなきゃ損だよ!」といったお話をさせていただきました。

なお、過去に別イベントでお話した次の資料のアップデート版となります。
https://speakerdeck.com/chacco38/finopssukirunoxiao-lu-de-nashang-gefang-v20250305

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October 22, 2025
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  1. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved LF Japan Community Days大阪

    今日からあなたもFinOps有識者 株式会社 日立製作所、シニアクラウドアーキテクト Hitachi Application Reliability Centers(HARC) Japan 兼 Hitachi OSPO 松沢 敏志 Date October 22, 2025 ―FinOps Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 自己紹介 松沢 敏志 (まつざわ さとし) シニアクラウドアーキテクト、株式会社日立製作所/HARC Japan*1兼Hitachi OSPO所属 in/satoshi-matsuzawa @chacco38 Top5: #AWS #Azure #GoogleCloud #SRE #FinOps *1: Hitachi Application Reliability Centers - クラウドサービスやクラウドネイティブ技術を活用したソリューション開発/改善支援など、 エンジニアリング/SRE/FinOpsチームへの技術的なアドバイスや指導に従事 - FinOpsとは日立グループのクラウドCoEチーム設立時(2020年)からの付き合い - FinOps Foundation Japan Chapter運営メンバーおよびFinOpsメンターとして活動、 翻訳書に「クラウドFinOps 第2版」(オライリー・ジャパン) - 2021-23、2025 Japan AWS Top Engineersなどの受賞歴、 New Relic Trailblazerなどを通じてオブザーバビリティ分野の普及促進にも貢献 - 現在「技術書典19」向けにNew RelicやPagerDutyコミュニティメンバーと2本執筆中 - 元々はソフトウェアエンジニア、L3サポートエンジニア (Linux、Kubernetes・・・) など
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 今日、話すこと 豊富な知識や経験が集まる FinOps Foundationを使い倒して FinOpsスキルを効率に上げちゃおうよ っていう話です! ✓ ステップ1. 事前準備として使えるリソースを知る ✓ ステップ2. FinOpsの基礎を学ぶ ✓ ステップ3. FinOpsの実践をしながら学ぶ ✓ Exステップ. 後続エンジニアの育成を通じて逆に学ぶ Skill Lv. UP ↑↑↑
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう ステップ1. 事前準備として使えるリソースを知る
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう そもそも、FinOps Foundationとは 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOps Foundation(F2)は、ベストプラクティス、教育、標準などの提供を通じて FinOpsを実践する人々の支援をすることに注力するLinux Foundationのプログラムの ひとつ。主にベンダー企業メンバーからの会費によって運営される会員制の業界団体で、 主要なクラウドサービスプロバイダーのすべてがプレミアメンバーとして参画しています。
  6. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 5 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう そもそも、FinOps Foundationとは 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOps Foundation(F2)は、ベストプラクティス、教育、標準などの提供を通じて FinOpsを実践する人々の支援をすることに注力するLinux Foundationのプログラムの ひとつ。主にベンダー企業メンバーからの会費によって運営される会員制の業界団体で、 主要なクラウドサービスプロバイダーのすべてがプレミアメンバーとして参画しています。
  7. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 6 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationのコネクションとコミュニティー • Community Slack:メンバー全員が参加する情報交換の場(常時) • Community Call:地域ごとのメンバー同士による情報交換の場(オンライン、隔月) • Meetup:地域メンバーが主催する非メンバーも含めた情報交換の場(ハイブリッド、不定期) • Virtual Summit:APACなどの複数地域のメンバーによる情報交換の場(オンライン、不定期) • FinOps X/FinOps X Days:グローバル/地域メンバーが集まる大型のカンファレンス(オフライン、年次) 主なコミュニケーション手段 2025年10月時点でグローバル22,000社以上の企業から85,000人以上のFinOps関係者が参加する活気ある コミュニティーで、Slackチャンネルやさまざまなイベントなどを通じてメンバー同士で技術的な質疑応答や特定の テーマに沿った議論、最新動向や事例紹介のナレッジ共有などが行われています。 出典: FinOps Foundation website by FinOps Foundation (CC BY 4.0)
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう Japan FinOps Meetupについて 日本でのミートアップ開催は「FinOps Foundation Japan Chapter」が主に企画をしており、FinOpsに関するプレ ゼンテーションやディスカッション、参加者とのネットワーキングなどを行っています。FinOpsをこれから始めるという方も、 すでにガッツリFinOpsをやっている方も大歓迎です。 • 国内ユーザー企業によるFinOps事例の紹介 • FinOps Xなどの大型イベントで発表された最新動向や事例のリキャップ • FinOps Foundation幹部による基調講演、ネットワーキングなど 主な実施内容: https://finops.connpass.com/
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう ちなみに、FinOps Foundation Japan Chapterとは FinOpsの国内普及をさらに加速させるために「日本国内のエンジニア同士でもっと気軽に日本語を使って情報交 換を行える場を作りたい」ということで、日本に拠点を置くコミュニティーメンバー有志でFinOps Foundation公認の 元、2024年11月に活動を開始しました。 • FinOpsの普及促進のためのミートアップの開催 • FinOps Foundationコンテンツの日本語化をリード • 各種メディアを通じたFinOpsに関する情報発信 • メンターの役割を通じて日本エンジニアの育成サポート • FinOps Foundation主催の国内イベント補助 など 主な活動内容 画像引用: FinOps Foundation Japan Chapter website
  10. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 9 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationのコネクションとコミュニティー • Community Slack:メンバー全員が参加する情報交換の場(常時) • Community Call:地域ごとのメンバー同士による情報交換の場(オンライン、隔月) • Meetup:地域メンバーが主催する非メンバーも含めた情報交換の場(ハイブリッド、不定期) • Virtual Summit:APACなどの複数地域のメンバーによる情報交換の場(オンライン、不定期) • FinOps X/FinOps X Days:グローバル/地域メンバーが集まる大型のカンファレンス(オフライン、年次) 主なコミュニケーション手段 2025年10月時点でグローバル22,000社以上の企業から85,000人以上のFinOps関係者が参加する活気ある コミュニティーで、Slackチャンネルやさまざまなイベントなどを通じてメンバー同士で技術的な質疑応答や特定の テーマに沿った議論、最新動向や事例紹介のナレッジ共有などが行われています。 出典: FinOps Foundation website by FinOps Foundation (CC BY 4.0)
  11. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 10 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundation主催の「FinOps X」とは “FinOps X is the home of FinOps, enabling the FinOps community to come together in person. Hosted by the FinOps Foundation, providing the ultimate networking and learning opportunity for anyone working in FinOps.“ 世界各国からFinOpsに携わるユーザー/企業が集まるFinOps Foundation最大級のグローバルイベントで、 人と人のネットワーキング構築、最新の技術動向や事例などの学習機会を提供するカンファレンス - FinOps Foundation J.R. Storment氏 FinOps Foundation, CEO 画像引用: The FinOps X 2023 Gallery by FinOps Foundation
  12. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 11 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps X 2025の参加者、次回のFinOps X 2026について 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOpsの最新動向や事例など学びの多い カンファレンスなので、ご興味があればぜひw https://x.finops.org/ ※過去のセッションはYouTubeで公開されてます ちなみに、参加したいけど会社からの援助が出ないよ… という方のための”Scholarships & Travel Funding” の支援制度もあります!!
  13. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 12 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう そもそも、FinOps Foundationとは 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOps Foundation(F2)は、ベストプラクティス、教育、標準などの提供を通じて FinOpsを実践する人々の支援をすることに注力するLinux Foundationのプログラムの ひとつ。主にベンダー企業メンバーからの会費によって運営される会員制の業界団体で、 主要なクラウドサービスプロバイダーのすべてがプレミアメンバーとして参画しています。
  14. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 13 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationの教育と認定 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation FinOps認定/トレーニング セルフラーニングコンテンツと認定資格を通じて FinOpsに関する知識を深めることができます 詳細は、learn.finops.org を参照ください ※2025年10月時点では残念ながら英語コンテンツのみです^^; \ 近日追加予定 – FinOps for AIコース!/ ※: 有償はつらいな…という方には”Scholarship Program”もあります
  15. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 14 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationメンターシッププログラム (無償) コミュニティーメンバー向けの育成プログラムで、豊富な経験と専門性が認められたコミュニティーメンバーが6か月間メ ンターとして付き、1か月あたり合計60分間のミーティングベースでアドバイスや相談を受けることが可能なプログラム メンター (教えたい人) ”メンティー”となるための条件 • コミュニティーメンバー(個人)であること • 現在FinOpsに関わる仕事をしていること • FinOps認定プラクティショナー資格、 もしくはFinOps認定エンジニア資格を取得していること メンティー (学びたい人) 補足)コミュニティーメンバー(個人)になる条件 • 非ベンダー企業所属かつFinOps認定プラクティショナー 資格を取得していること(もちろん年会費などなし) どちらもコミュニティーメンバー
  16. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 15 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう そもそも、FinOps Foundationとは 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOps Foundation(F2)は、ベストプラクティス、教育、標準などの提供を通じて FinOpsを実践する人々の支援をすることに注力するLinux Foundationのプログラムの ひとつ。主にベンダー企業メンバーからの会費によって運営される会員制の業界団体で、 主要なクラウドサービスプロバイダーのすべてがプレミアメンバーとして参画しています。
  17. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 16 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation 基本原則やベストプラクティスを網羅的にまとめたもので 一貫したFinOpsの実践アプローチを提供するもの
  18. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 17 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: FinOps KPIs by FinOps Foundation FinOpsの活動成果を評価、測定する際に利用することができ るKPIの一覧(例、コスト可視性の遅延時間など)
  19. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 18 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation 組織にFinOpsを導入していくための実行手順や関与するユー ザーなど、導入に関する情報をまとめたホワイトペーパー および 「FinOpsでクラウドコストを最適化!日立とIBMによる実践ガイド」セミナー資料
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: FinOps Assets Library by FinOps Foundation FinOps Foundationが提供するホワイトペーパーなどのすべて のアセットがまとめられたナレッジデータベース
  21. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 20 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: Usage Optimization Opportunities by FinOps Foundation クラウドのコスト最適化機会に関する情報をまとめたもの
  22. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 21 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: State of FinOps by FinOps Foundation FinOpsに関する年次の市場調査レポートで各社のFinOps実践 状況や注力ポイントなどを把握できるようにするもの および 「ITmedia DX Summit Vol.23~IT戦略「次の一手」変革への現実解」セミナー資料
  23. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 22 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 FinOpsに関する情報をギュッとまとめたFinOps業界ではバイブル本と して親しまれる書籍(現時点では唯一の日本語コンテンツ) および 「ITmedia DX Summit Vol.23~IT戦略「次の一手」変革への現実解」セミナー資料 出典: Cloud FinOps book by FinOps Foundation
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: YouTube Channel by FinOps Foundation 過去のFinOps Xカンファレンスなどで発表されたFinOpsの最 新情報や事例紹介などが公開されています および 「ITmedia DX Summit Vol.23~IT戦略「次の一手」変革への現実解」セミナー資料
  25. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 24 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Foundationが提供する各種リソース FinOps Foundationでは、ワーキンググループやSIG(Special Interest Group)などの活動を通じて得られた成果を、 FinOpsの実践を円滑に推進していくために役立つさまざまなリソースとして提供しています。 • FinOpsフレームワーク • FinOps KPI • 組織へのFinOps導入(ホワイトペーパー) • アセットライブラリ • 使用量の最適化機会ライブラリ • State of FinOps(市場調査) • FinOps書籍 • セッションライブラリ(YouTube) • FinOpsランドスケープ 主な提供リソースの一部 出典: FinOps Landscape by FinOps Foundation FinOpsの課題解決に役立つFinOpsベンダー企業メンバーが提供 するツール、トレーニング、サービスなどに関する情報
  26. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 25 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOpsランドスケープの具体例:FinOps関連の代表的なCNCFプロジェクト Source: https://www.cncf.io/projects/opencost/ Source: https://www.cncf.io/projects/cloud-custodian/ Source: FinOps Phases by FinOps Foundation
  27. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 26 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOpsランドスケープの具体例:日立が提供するFinOps関連サービス 継続的な改善を通じたクラウド運用の成熟度向上を伴走型で支援 Hitachi Application Reliability Centers(HARC)では、エベレスト登山を伴走型で支援 するシェルパのように日立のエキスパート人財がお客さまに寄り添って、クラウド運用に関する さまざまな課題を一緒に乗り越えながら、クラウド活用によるスピード、品質、価値を最大 限に引き出せる組織への変革をサポートします。 HARCの詳細はこちら >>> https://www.hitachi.co.jp/harc/
  28. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 27 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう そもそも、FinOps Foundationとは 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation (CC BY 4.0) FinOps Foundation(F2)は、ベストプラクティス、教育、標準などの提供を通じて FinOpsを実践する人々の支援をすることに注力するLinux Foundationのプログラムの ひとつ。主にベンダー企業メンバーからの会費によって運営される会員制の業界団体で、 主要なクラウドサービスプロバイダーのすべてがプレミアメンバーとして参画しています。
  29. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 28 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOps Open Cost and Usage Specification(FOCUS)とは 最新バージョンはv1.2 (2025年5月リリース) クラウドプロバイダー以外に もSaaS/PaaS対応向けの アップデートを追加 主要なクラウドプロバイ ダーはすでに対応済み 主要SaaSプロバイダーも順 次対応されていく見込み 主要なクラウドプロバイダーで もFOCUS形式の可視化に 対応してきている状況 画像引用: What is FOCUS? by FinOps Foundation 分析作業により注力できるようにクラウドプロバイダーごとに異なるクラウド請求書のデータ形式や用語を、独自の正規 化スキーマを適用せずに統一規格で扱えるようにするためのクラウド請求データに関するオープンソースの技術仕様 • スペック情報 • ユースケース • サンドボックス環境 • 設定手順 主な提供リソースの一部
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう ステップ2. FinOpsの基礎を学ぶ
  31. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 30 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう まずはFinOps認定プラクティショナーの取得をめざそう FinOps入門の自己学習コース (無料、英語のみ)を受講する FinOps認定プラクティショナーの 自己学習コース+試験(英語のみ)を受講する FinOps Foundationの コミュニティーに参加する ※ベンダー企業所属の場合、企業とし てF2に参加していることが前提要件 FinOps認定プラクティショナーの 試験(英語のみ)を受講する FinOps書籍(日本語)を しっかりと読み込む
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう ステップ3. FinOpsの実践をしながら学ぶ
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 実践あるのみ…とはいえ、FinOpsの活動としてやることはいっぱいある 32 使用量とコストの理解 すべての人がクラウドの使用量やコストに ついて理解を深めることを目的とした活動 データ取り込み 使用量やコストに 関するデータセット を作成 レポートと分析 改善機会の特定、 データに基づく意 思決定のサポート 配賦 タグやラベルなど を使用してコスト を割り当て 異常管理 予測できないクラ ウド支出をタイム リーに検知 ビジネス価値の定量化 利害関係者組織や利害関係者にもたらす価値と、クラウドのコ ストがどう対応しているか理解を深めることを目的とした活動 計画と見積もり 潜在的なコストと価 値を見積り 予算編成 ビジネス目標に 沿った支出の管理 予測 将来のコストと価値の モデルを作成 ユニットエコノミクス クラウド利用によるビジネ ス価値への影響を把握 するための指標を追跡 ベンチマーキング 効率指標を使用して 外部と比較評価 使用量とコストの最適化 効果的な設計/構築、定期的な使用量/料金の見直しや新機 能/新サービスの活用などによる適正化を目的とした活動 クラウドに適したアーキ テクチャー設計 コストを意識した効率的 なソリューション設計 ワークロードの 最適化 リソースを最適化 してビジネス価値 を拡大 料金の最適化 交渉割引・コミットメン ト割引などで効率化 ライセンスとSaaS ソフトウェアライセンスと SaaS投資を最適化 サステナビリティ 持続可能性の指標を 最適化に組み込み、 他とのバランスを取る 出典: FinOps Domains, FinOps Capabilities by FinOps Foundation FinOpsプラクティスの管理 継続的な改善活動を通じて人/プロセス/技術へ徐々に変革をもたらし、無駄を生みにく く、より価値を高められる組織的文化を醸成していことを目的とした活動 プラクティスの運用 戦略とプロセスの継続を通 じてプラクティスを強化する 効率的なチーム運営 アセスメント 成熟度を分析し、活 動の強みと改善すべき 領域の洞察を得る ポリシーとガバナンス 要件に準拠し、リソースを 効率的に最適化するため の仕組みの確立/進化 ツールとサービス ツールやサービスを効果 的に活用し、プラクティ スを強化 教育と普及促進 組織全体がFinOpsを 採用/実践できるように 教育などを実施 請求とチャージバック 財務と協力し、請求書 照合ワークフロー、チャー ジバックモデルを開発 ワークロードの オンボーディング 費用対効果を確立/ 維持したクラウドへの 移行戦略 専門分野間の連携 FinOpsと連携してクラ ウド戦略に統合すべき 関連ペルソナとの活動
  34. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 33 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう しかも万人が万人、常に同じルートをたどれるとも限らない North Star めざすべき先はみんな同じ と比喩されることも 独学で調べながら試行錯誤を繰り返し実行していくルート だいたい (北極星) クラウドによる ビジネス価値の最大化
  35. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 34 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 最適なルートを歩むために心がけなければいけないこと • North Star めざすべき先はみんな同じ と比喩されることも だいたい (北極星) クラウドによる ビジネス価値の最大化 Low-hanging fruit =簡単に得られる成果 Sweet fruit 長期的な準備 など クロール ウォーク ラン 成熟度(マチュリティ) Inform Optimize Operate データに基づく 迅速な意思決定 データの可視化 改善機会の特定と KPIの設定 改善の実装 小さな改善の 反復ループ 先人の知恵 AWS Well-Architected Framework/CFM Template FinOps Framework Azure Well-Architected Framework Google Cloud Architecture Framework → デファクトスタンダード手法 コミュニティー /メンター タイムリー& アクセスしやすい
  36. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 35 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 最適なルートを歩むために心がけなければいけないこと • North Star めざすべき先はみんな同じ と比喩されることも だいたい (北極星) クラウドによる ビジネス価値の最大化 Low-hanging fruit =簡単に得られる成果 Sweet fruit 長期的な準備 など クロール ウォーク ラン 成熟度(マチュリティ) Inform Optimize Operate データに基づく 迅速な意思決定 データの可視化 改善機会の特定と KPIの設定 改善の実装 小さな改善の 反復ループ 先人の知恵 AWS Well-Architected Framework/CFM Template FinOps Framework Azure Well-Architected Framework Google Cloud Architecture Framework → デファクトスタンダード手法 コミュニティー /メンター タイムリー& アクセスしやすい
  37. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 36 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう Exステップ. 後続エンジニアの育成を通じて逆に学ぶ
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう メンターシッププログラムを通じた逆メンタリングによるさらなる成長 コミュニティーメンバー向けの育成プログラムで、FinOpsの経験の浅いコミュニティーメンバー(メンティー)に対して6か月 間メンターとして寄り添い、1か月あたり合計60分間のミーティングベースでアドバイスや相談を行うプログラム メンター (教えたい人) “メンター”となるための条件 • コミュニティーメンバーであること • FinOpsに関わるチームリーダーや管理職として2年以上の 経験を有していること • FinOps認定プラクティショナー資格、 もしくはFinOps認定エンジニア資格を取得していること (FinOps認定プロフェッショナル資格取得が望ましい) • FinOps Foundationの担当者とのやり取りを通じて メンターとしての活動資格があると認められること メンティー (学びたい人) どちらもコミュニティーメンバー 成長をサポートすることで新たな気づきなど 逆に学ばせてもらうこともいっぱいあるので もし可能であれば挑戦をおすすめします
  39. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 38 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 最後に、おさらいとまとめ
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう FinOpsとは何か、なぜ必要なのか クラウドの利用を通じて、最大のビジネス価値を得るための考え方や手法、組織文化の総称 FinOps = 財務(Finance) × DevOps 引用:『クラウドFinOps 第2版』、図2-2 組織は、クラウドによるビジネス価値の向上によって 正当化される限り、FinOpsへの投資を継続すべき、p.25 クラウドの初期導入 (リフト&シフトなどによる 技術負債の作り込み) クラウドの利用拡大に伴う 技術負債の顕在化 ⇒FinOpsの導入 最適化/モダナイゼーション による技術負債の解消 組織全体で継続的に改善 して組織文化として定着 クラウドを使い続ける限り、その道の先でいずれはFinOpsの導入につながる
  41. ©Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved 40 Hitachi | FinOps

    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 日本におけるFinOps業界の動向 ✓ 注目度の高まりは感じつつも市場の成熟度はまだまだこれからと言われている ✓ とはいえ、FinOps Foundation Japan Chapter設立と日本語版のFinOps書籍発刊 世界的インフレ、歴史的にも異例な円安の影響もあって、クラウドコストの削減に関心を持つ企業は増加傾向、ただしガートナー社の2024 年時点の調査では注目度は高まりはあるものの、一過性の改善にとどまり本格的な普及までには早くても2年ほど必要だろうと予想 2024年にFinOps Foundationの日本を本拠地に置く有志のコミュニティメンバーが中心となり、FinOps Foundation公認の地域コミュニ ティであるJapan Chapterを設立、各種コンテンツの日本語化やミートアップの企画などを通じて日本語で学べる機会を少しずつ創出 参考:FinOps Foundation Japan Chapter および FinOps X Day Tokyo 2025 Playlist ✓ さらに、FinOpsをメインテーマとした初の国内オフラインカンファレンス開催 2025年にFinOps Foundationが主催する日本において初めてとなるカンファレンスイベントFinOps X Day Tokyo 2025が開催、有料イベ ントにも関わらず約200名の参加者がお台場に集まった ✓ さらにさらに、日本政府によるFinOps元年宣言 デジタル庁の楠さんからは今年を日本政府におけるFinOps元年とし、数年をかけてFinOpsの導入、普及推進をしていくと宣言されていた …確実に波は来ています!!
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 来たる時に備えてFinOpsスキルをあげておいて損はありません スキルを効率的に上げるためのリソースとして、ぜひFinOps Foundationを使い倒してください!! ステップ1. 事前準備として使えるリソースを知る → FinOps FoundationにはFinOpsスキル向上に役に立つ先人の知恵が数多く集まってる。どのようなリソースが あるのか、まずは便利な道具の存在を知っておくことが重要である。 ステップ2. FinOpsの基礎を学ぶ → FinOps Foundationから提供される無償のセルフラーニングコンテンツやFinOps書籍から学習をはじめ、 まずはFinOps認定プラクティショナーの取得をめざそう。 ステップ3. FinOpsの実践をしながら学ぶ → FinOps Foundationに参画して各種リソースやメンターシッププログラム、時には外部のFinOpsサービスなど のパワーレベリング術も活用しつつ実践を通じて経験値をためていく。 Exステップ. 後続エンジニアの育成を通じて逆に学ぶ → メンターとして後続エンジニアの育成を通じて、新たな知見や気づきを得ながらスキルを磨く。
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう ちなみに、グローバルにおけるFinOps業界の動向(FinOps X 2025 in San Diegoより) ✓ クラウドに対するFinOpsの成功体験をより広範に適用を拡大 ✓ FinOps市場に他領域の主要プレーヤーが参入 ✓ FinOpsの活動をより効率的にするために積極的なAIの活用 ✓ FOCUS形式の支出データを活用する事例が増加 FinOpsプラクティスの成功体験を、クラウドの枠を超えた範囲(SaaS、ソフトウェアライセンス、AI、データセンターなど)へと拡大する企業が 急速に拡大しており、2025年の市場調査では約50%以上がすでにSaaS、ソフトウェアライセンス、AIへの取り組みを開始 従来はFinOps専任ベンダーが市場の大半を占めていたものの、2025年に入ってから「Datadog」、「ServiceNow」、「Splunk」などのオブ ザーバビリティやサービスマネジメント分野の主要プレーヤーが、FinOps関連の機能やサービスの提供を開始 FinOpsプラクティスにAIを組み込む、もしくはAIが組み込まれたツールを活用することによって、データ分析などに要していた時間や労力を大 幅に削減する事例が増加 FOCUS(FinOps Open Cost and Usage Specification)は、FinOps Foundationが中心となって策定を進めているクラウドコストデータ のオープンフォーマットで、自社のFinOps活動へFOCUSデータの利用を模索する企業が増加 参考:FinOps X 2025 Day 1 Keynote および FinOps X 2025 Day 2 Keynote
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    Foundationを活用して効率的にスキルアップしよう 最後に、FinOps Foundationの市場調査にぜひご協力をお願いします https://www.surveymonkey.com/r/KQJNNTR FinOps Foundationが毎年行っている市場調査の2026年度版が 開始されました!ぜひアンケートにご協力いただけると助かります!
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