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Linuxが動く自作SBCを作る話.pdf
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daimiya
March 20, 2026
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Linuxが動く自作SBCを作る話.pdf
daimiya
March 20, 2026
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Transcript
Linuxが動く自作SBCを作る話 三宅大智 Kernel/VM探検隊
自己紹介 ⚫ 三宅大智 ⚫ 今回初参加&初発表 ⚫ 現在高専4年生 来年5年生です ⚫ プログラミングと電子回路どっちもやっています。
⚫ X @daimiya11 ⚫ Mailaddress
[email protected]
本発表の内容 まだ設計段階、完全に設計が終わっていないです 普通にすべての内容を発表すると1時間くらいかかってしまうので、概略だけ紹介 次回のKernel/VM時までに完成させたいです。またそれ使ってプレゼンできたら いいなと思っています。
なぜSBCを作ろうと思ったか たまたま見ていた中国向けのサイトで中国人の学生っぽい人ががRockChip社製のSoCを 使ってSBCを自作していた。回路図や設計図がオープンソースで公開していた。 基板の設計を見てこの程度なら自分でも作れると思った。
なぜRK3756を選んだか LCSCという電子部品通販サイトで普通にSoCが販売されている 4000円程度比較的安いし性能もそこそこ高い さらに上位のRK3588とかも買えるが1万円程度でかなり高い 謎にドキュメントが豊富、いろいろ探せばデザインマニュアルとかある
Android OSの公式SDKがArmSOMという会社から勝手出ている(重要)
RK3576について CPU Cotex-A72*4、Cotex-A53*4の big.LITTLE構成 メモリ LPDDR4, LPDDR4X, LPDDR5の3種類
対応 ストレージ emmc5.1とUFS2.0対応 映像出力はは、mipi dsi、hdmi、eDP、 RGB888 NPU搭載6TOPS出せる 性能はRaspberry4と5の間くらいとそこそ こ高性能 ペリフェラルが多い
電源設計編
電源設計PMIC 基本的に電源設計はRK806Sという 専用PMICが販売されていのでそれ を使用 DCDCコンバータ SoC向け5つ
メモリ向け*3 多目的な1.8Vと3.3V各一つ 計10個かなりめんどくさい電源構成 LDO*10個の構成 電源設計編
電源設計 SoCへのメイン電源供給はCPU BIG、 CPU LITTE 、LOGIC、 GPU、NPUで分 割されている
そのほかPCIeとかのPHYに供給する 0.75V、0.85Vなどの電源も供給 →これがやけにおおくて20ピンくらいあ る 起動時に電源を順番に起動していく シーケンス制御が必要だがPMIC側で どうにかしてくれる Raspberry pi 5とかに搭載されている BCM2712と比べて要求する電圧の多さ やラインが桁違いに多い
電源設計 SoCへの電源供給は低電圧かつ大電流 なので、かなりシビアです PCBの設計でも、デザインマニュアル にはどれくらい電源の幅が必要かが記 載されているぐらいシビア PI解析とか必要なレベルだがそんなシ
ミュレーションソフトは持っていない ので割愛 電源設計編
電源設計 スリープ時の設定 基本的にに末尾のS0とかS3でスリー プ時に電源に供給するか決めます、 ACPIの記法と同じ。 基本的にメモリは電源を与えないと データを損失するので、3つの電源の うち2つを供給しなくてならない
メモリコントローラにも定期的にプリ チャージ命令を出してもらうために、 電源供給必須 スリープから復帰はPMUIOという専用 のGPIOに適当な信号を送るとスリー プから復帰できる設計になっている 電源設計編
メモリ編
そもそも売ってない もしくは めちゃくちゃ高い LPDDRメモリ自体一般向けではないので Digikeyとかで買うしかない LPDDR5は技術にかなり困難なのでそもそもで きない(1万くらい+すればできる)
LPDDR4は、最近メモリの高騰&生産停止で在 庫切れもしくは販売してたとしても2万~3万 程度する 4GB版でも安くても1万程度から 8GB版とかは下手したら新品のRaspberry piか ら剥がして使った方が安いレベルの値段 メモリ編
AliExpressで破格の 値段で売っている AliExpressに何故かLCSCで買う と10000円くらいするものが 3000円程度で販売しているこ とがある 逆に安すぎて怪しいので手を 出すのに躊躇している
偽物だと動作しなかったとき 検証不可能になるので辞めた メモリ編
壊れたスマートフォン から流用する 壊れたスマートフォンがLPDDR4使用 と書いてあったためそれを剥がして 流用しようと考えた 分解して調べてみたところ、スマー トフォンはLPDDR4単体だけではなく UFSというストレージ規格と合体した
uMCPというパッケージで提供されて いることがわかった 一応AliExpressでも売っている 問題はピンアサインがわからないの とDDRサポートリストに載っていな いので、そもそも動くかどうか不明 リボールが必要 メモリ編
買ったもの 結局いろいろ探してLCSCで2GBのMicronのLPDDR4メ モリを使うことにした 対応リストにもサポートされていることが明言され ている それでも6000円はする メモリ編
LPDDR4の配線 LPDDR4は基本的に1チャンネル アドレス線*6 チップセレクタ線*2 Clock Enableライン*2
クロック線(差動信号ので実質2本) データ線*16 データストローブ線*2 (差動信号ので実質4本) データマスク線*2 34本の配線で成り立っている。 これが2チャンネル分で68の配線が必要。 メモリ編
LPDDR4の等長配線 さらにLPDDR4はパラレルバスな ので、等長配線という基板上で曲 げて配線し、長さ調節する必要が ある メモリコントローラの性能にもよ るが、RK3576に搭載されている メモリコントローラだと、90mil
=2.286mmの長さの等長配線が 必要 メモリ編
LPDDR4の等長配線 また別に68本すべて等長配線に する必要もなく、基本的にアドレ スライン内と8ビット+制御ライ ン内だけでOK 回路図上だと右に表示されている 部分内に当たる部分です メモリ編
LPDDR4の等長配線 基板上だと写真で強調されていると ころで、このグループ内で等長配線 をする必要があります。 メモリ編
LPDDR4の等長配線 ほかにもいろいろ工夫が必要だが、マニュアル通 りに配線するこうなる どうやら、LPDDR配線の公式テンプレートがあ るっぽいが、いろいろ探しても見つからなかった ので、仕方がなく頑張って配線した。 これだけで2週間くらいかかった。 メモリ編
最後に まだまだHDMI、PCIe、USB3.0、WiFi、devicetree、linuxビルトなど難関だら けですが、これを話すと10分に収まらなくなるので、止めておきます。 やっぱり、現代的コンピューターを作るの非常に難しい。 自分ではんだ付けしてlinuxがブートする時点で奇跡とも言っていいレベル これを設計して量産して販売までもってこれる会社が、そんなにないのもよ くわかった。 できたら、SoC自体Androidタブレット向けなのでこれを使って自作タブレッ トを作ってみようかと検討中。
余談 普通にAliExpressで同じSoCが載っている SBCを買うと、9000円程度で買えます。 メモリ+SoCでも普通に1万円越えなので、 全く自作するメリットありません。せいぜ いロマンがあるくらい どうやって利益出しているのか謎。
余談 このプロジェクトが終わったら・・・。 謎のポーランド人がAMDのRyzen を 使って自作x86ボードを作るということ をやっていて、再現してみたいと思ってい るのですが、BIOS(特にOpenSIL)周りと か、あとこんなものを勝手に作っていいの か全く分からないので、詳しい人がいた ら懇親会で教えてくれたらありがたい
です。
ご清聴ありがとうございました