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20250503_ロボティクス関連調査_ディープリサーチ調べ(エビデンスチェック前)

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May 02, 2025
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 20250503_ロボティクス関連調査_ディープリサーチ調べ(エビデンスチェック前)

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NobuakiOshiro

May 02, 2025
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  1. 2025年ロボット重大ニュース TOP10 テスラ、人型ロボット「 オプティマス」量産開始 計画発表 イーロン・マスクCEOは、2025 年に数千台、2026年には5万~ 10万台規模の生産を計画。1体約 2万ドル(約300万円)で、大規 模生産ラインの構築に着手して

    います。 中国で人型ロボットがハ ーフマラソン完走 北京で開催された世界初の人型 ロボットハーフマラソン大会で 、20体の二足歩行ロボットが出 走。優勝した「天工Ultra」は2時 間40分42秒でゴールしました。 サムスン、対話型家庭用ロボット「Ballie」発売へ GoogleのGemini AIを搭載した家庭用コンパニオンロボットを2025年夏に米 国と韓国で発売予定。自然な会話で家事サポートを行います。
  2. 2025年ロボット重大ニュース続き Agility Robotics社、ヒュ ーマノイド「Digit」新型 機能を公開 倉庫作業向け二足歩行ロボット「 Digit」の性能強化版を発表。バッ テリー持続時間が最大4時間に拡 張され、自動充電機能や安全機能 が強化されました。

    トヨタ・Telexistenceら、 「AIロボット協会」を設立 産業を超えた大規模データ収集と 基盤AIモデルの開発・公開に取り 組む協会が発足。日本発のオープ ンなロボット用AI基盤モデル構築 を目指します。 テスラ、無人タクシー「ロ ボタクシー」サービスを米 国で開始へ 2025年6月にもテキサス州オース ティンで自動運転の無人タクシー サービスを開始し、年内に他都市 へ拡大する計画を発表しました。
  3. 2025年ロボット重大ニュース最 終回 大阪・関西万博で国内初 のレベル4自動運転バス運 行へ 大阪メトロが日本初の「レベル4 」自動運転(無人運転)の大型 EVバス運行認可を取得。万博期 間中、舞洲駐車場~夢洲会場間 で運行されます。

    GMO、最新型ヒューマノ イドロボットの人材派遣 サービス開始 GMO AIRが顧客の用途・要望に 合わせた動作プログラムを組み 込んだヒューマノイドロボット の派遣型サービスを開始しまし た。 川崎重工、乗用四足ロボット「コルレオ」コンセプトを大 阪万博で公開 人が搭乗して移動できる四足歩行ロボット「CORLEO」のコンセプトモデル を発表。2050年頃の実現を想定した未来のオフロード個人移動手段です。
  4. • 4⽉19⽇、中国の北京市で、世界初となるヒュー マノイドによるハーフマラソンレースが⾏なわ れた。主催は北京市経済情報化局など。レース は⼈間が⾛る通常のハーフマラソンと同じコー スだが、レーンを分けたかたちで⾏なわれた。 レースコース中には坂や曲がり道も含まれる。 • 出場したのは20チーム。バッテリー交換だけで なく、ロボット本体の交換も可能(ただし+10分の

    ペナルティとなる)、⼈間が伴奏して遠隔操作も 可能というルールだった。国内メディアでも報 じられた。 • ロボットは⼀⻫スタートではなく、順次スター トでタイムトライアル。1位となったのは北京⼈ 形机器⼈创新中⼼(北京ヒューマノイドロボット イノベーションセンター)が開発した「天⼯ Ultra」。21.0975kmを2時間40分42秒で完⾛し、 最⾼時速12kmだった。ちなみにバッテリー交換 の回数は3回だった。 https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/2009483.html ここは⼈⼒で追記してます
  5. ロボット技術の進化:20年の変遷 世代 代表例 何ができた? 技術のカベ 今見ると… 2000年代前半(約20年前) Sony AIBO ERS-7/Honda

    ASIMO AIBOは愛嬌ある"犬"が自律散歩・ 顔認識。ASIMOは二足歩行・時速 3kmで小走り ルールベース制御+専用ASIC。 CPUは数十MHz、RAMはMB台。 センサは1眼CCDとタッチ程度 「決められた動きを上手にこなす 」お利口さん 2010年代半ば(約10年前) SoftBank Pepper 車輪で移動し接客トーク。クラウ ドで音声・感情認識 クラウドAIを初導入したが、通信 頼みで遅延が目立つ。移動は段差 NG 「しゃべれる案内係」だが動作は 限定的 2020年代後半~現在 Tesla Optimus Gen 2、Boston Dynamics 電動Atlas、Google DeepMind Gemini Robotics 人間とほぼ同じ40 DoF・22 DoF 手指で部品組み付け。360°回る電 動関節で人より素早い起き上がり 。音声で「散らかった机を片づけ て」と指示→物体認識→経路計画→ 実動作を数十秒で自律実行 GPU×基盤モデル(Isaac GR00T 、Gemini Roboticsなど)をロボ 用に最適化。数百TOPSのオンボ ード計算+マルチモーダルLLMで 即時推論リアルタイムが可能 「言えば動く万能作業員」へ急接 近
  6. ロボットの「感覚」と「頭脳」の進化 感覚の進化 視覚:単眼CCDからRGB-D カメラ+ステレオ+LiDARへ進化し、3D地図をリアルタイム生 成できるようになりました。 触覚:PhoenixやOptimusの指先は高密度圧力センサで卵を割らずにつまめるほどの繊細さ を実現。 自己位置:IMU+SLAMで屋内外ナビ、自律ドッキングも標準機能に。 知能(頭脳)の進化 2000年代:if/else

    +モーションファイル(ASIMOの足運び、AIBOの「お手」) 2010年代:クラウド連携ML & 音声API(Pepperの感情認識) 2020年代:ロボット基盤モデル(視覚+言語+行動を同一ネットでエンドツーエンド学習、 シミュレーション何十億回+現実で自己改善) ソフトウェア開発の進化 「職人芸」から「Pythonで試作」へ。ROS2+Dockerで配布され、GPUクラスタ不要で小規 模チームが短期開発可能に。 合成データ/物理エンジン(Isaac Sim, Newton)で失敗コスト=ゼロの環境が整いました。
  7. 中国抜きのロボット製造は可能か? 非中国ロボット工場の現状( 2026年見込み) • Agility Robotics "RoboFab"(米オレ ゴン州):10,000台/年 • Figure

    AI "BotQ"(米カリフォルニア 州):12,000台/年 • Tesla Optimusライン(米テキサス州 ):1,000台規模→拡張計画 • その他欧州小規模ライン:合計約 10,000台/年 希土類磁石供給の見通し • MP Materials(米テキサス):1kt/ 年(2025年ランプ開始) • Lynas(米テキサス):5kt/年( 2027年目標) • 2030年までに非中国供給5kt達成→ 約300万台分 現実的な生産シナリオ • 2025年:約6万台(試運転段階) • 2027年:約70万台(MP1+Lynas部分稼働) • 2030年:2-3百万台(磁石使用量削減が前提) • 2035年:6-8百万台(リサイクル10%含む)
  8. ロボット産業の人材課題 61,819 ロボティクスエンジニア 米国内の現在の人材数 15,800 メカトロニクス技術者 米国内の現在の人材数 50,000 必要人材数 年間100万台生産に必要な熟練人材

    250,000 将来必要数 年間500万台生産に必要な人材 ロボット産業の拡大には人材育成が不可欠です。現在の米国のロボティクス系エンジニアとメカトロ技術者は合計約8万人。年間100万台 の生産には約5万人が必要で、現行ストックの約60%に相当します。将来的な大量生産には教育・移民・工程自動化の総動員が必要です 。
  9. 10年後、20年後のロボット社会 2035年:職場インフラ化 物流・工場・建設で"歩けるロボット" が人員不足を補完。汎用ヒューマノイ ド安全規格が制定され、世界で3000 万台級が稼働 2045年:家庭普及 高所得国では世帯普及率70%超。家事 ・介護ロボのレンタルが一般化し、"ロ ボット電気料金"のような従量課金サー

    ビスがインフラ化 2045年:法制度整備 「デジタル身体権」(遠隔ロボを自分 の延長と認める権利)が各国憲法補条 に。ロボに対する課税・UBIを巡る社 会契約が再構築 2045年:フロンティア開拓 月面基地/深海採鉱での継続作業は 100%ロボット+アバター運用。合法化 された「部分的生体組込(サイボーグ 化)」で人とロボの境界が曖昧に