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JSTQB Advanced Level 模擬問題作成方法 / methodology to ...

dproject21
November 04, 2019

JSTQB Advanced Level 模擬問題作成方法 / methodology to questions creation for JSTQB advanced level

2019.11.4
NaITE#34 JSTQB Advanced Level テストアナリスト試験対策勉強について
にて発表

JSTQB Advanced Level 試験対策勉強会として作り上げてきた模擬問題作成の方法を紹介しました。

dproject21

November 04, 2019
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  1. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) FL 範囲 AL 範囲 K1 記憶レベル ⽤語または概念を認識し、記憶して、想起することができ

    る。 ◦ - K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選択する ことができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番の説明) に 関して要約、⽐較、分類、類別することができ、テスト 概念に関して例を挙げることができる。 ◦ ◦ K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを特定の 事例に適⽤することができる。 ◦ ◦ K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しやすく するため各部分に分割し構成することができる。同時に事 実と推論を区別することができる。典型的な適⽤例として、 問題を解決するためやタスクを実⾏するために、ドキュメン ト、ソフトウェア、プロジェクトの状態を分析し、適した活動 を提案できることが該当する。 - ◦
  2. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% 合格率は、当勉強会に参加し 第4回テストアナリスト試験・第9回テストマネージャ試験に 合格された⽅の実績から “予備校の模擬試験っぽく” 表現しました
  3. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% 「学習⽬標に沿っているか」を議論できるようになる。 というのが⼀番⼤事です。
  4. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% 今⽇は、みなさんと⼀緒に K2レベルの問題を作っていきます まずは ここ︕ K3まででき るようになっ たらTry!
  5. 問題作成の全体像 K2 テスト 概念 説明選択 問題 テスト ⼿順 説明選択 問題

    K3 テスト 概念 説明選択 問題 テスト 技法 技法適⽤ 問題 K4 情報 分類 提案選択 問題 ※K1︓記憶 はすべてのレベルに該当するため明⽰しない
  6. 作成した問題と解説の例 解説 シラバスPage12-13にある記述を根拠に、正解を d. としています。 a. 特定のデータ属性・環境に依存したテストケースを作成する。 この選択肢に関する記述は、シラバスにはありません。 b. 全てのテストアイテムは⼿続き化されたテストを定義する。

    シラバスに「⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで より適切に対処できる」とあることから、正解とはしていません。 c. 必ずテストオラクルを⽂書などの成果物として作成する。 シラバスにも、テストの期待結果を定義するときの記載として、「可能な限り、⾃動化されたテストオラクルを⾒つ けるか、作成することは推奨する。」とあり、必ず必要とはされていません。このことから、正解としていません。 d. テストを承認する監査担当者などにも理解できるテストを作成する。 「他のステークホルダにも理解できるように、テストを作成する必要がある」という記載から、正解としています。 以上のことから、 d. を正解としています。 (1.5 テスト設計 Page 12-13)
  7. 作成問題の受け⼊れ基準 (K2) 1. 問題の内容が学習⽬標(LO)と整合していること 2. 正答がシラバスと⼀致していること 3. 解説がシラバスと整合していること 4. シラバスと⼀致しない、他のシラバス(FL,

    ALTM, ALTTA)で扱う内容、 JSTQB以外の⽂献から引⽤する、「実業務ではこうやるよね」などの不正解 の選択肢が3つあること 5. 問題を解く⼈が「シラバスのどのあたりにどんな記述がされていた」かが想起でき ること 6. 問題を解く⼈が、なぜ不正解であるかを説明できること JSTQBの問題はすべて学習⽬標に沿って出題されます。 学習⽬標(LO)と整合していないと、 どれだけ良い問題に⾒えてもアウトです。
  8. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する
  9. どうやって作るか(K2) • 成果物(電⼦ファイル) – 問題作成テンプレート – 問題集 – 解答及び解説書 •

    作成タイミング – 勉強会当⽇ – 各⾃⾃習 • 作成⼈数 – 1〜4名 • 利⽤するもの – シラバス – 筆記⽤具 – 付箋
  10. 項⽬ 内容 選定した章 (必須) 出題領域の 学習⽬的 (必須) TAの役割 シラバス記述 内容

    (任意) 出題箇所 シラバス記述 内容 (推奨) 問題⽂ (必須) 選択肢 (必須) a. b. c. d. 正解 (必須) 解説⽂ (必須) 問題作成テンプレート
  11. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する 勉強していきたい箇所を ご⾃由にどうぞ
  12. 項⽬ 内容 選定した章 (必須) 1.5 テスト設計 出題領域の 学習⽬的 (必須) TA-1.5.1

    (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。 TAの役割 シラバス記述 内容 (任意) 出題箇所 シラバス記述 内容 (推奨) 問題⽂ (必須) 選択肢 (必須) a. b. c. d. 正解 (必須) 解説⽂ (必須) 問題作成テンプレート
  13. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する テストアナリストの役割ってなんでしょう テストアナリストが役割を果たさないとどうなるでしょう
  14. 項⽬ 内容 選定した章 (必須) 1.5 テスト設計 出題領域の 学習⽬的 (必須) TA-1.5.1

    (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。 TAの役割 シラバス記述 内容 (任意) 1.5.2 テストケースの作成 (page 15) ただし、多くの場合、テストベースは曖昧であったり、⽭盾を含んでいたり、キーエリアのカバレッジが⼗分でないか、まったく不⾜したりす る。このような場合、テストアナリストは、特定分野の専⾨知識を有しているか、それらの情報にアクセスできる必要がある。また、テスト ベースを適切に指定している場合でも、複雑な刺激と反応の複合的な相互作⽤により、期待結果の定義が困難になることがあるの で、テストオラクルが必須である。結果の正しさを判断する⽅法なしにテストケースを実⾏すると、付加価値または利点が⾮常に少なく なり、多くの場合、誤った報告やシステムに対する誤った信頼が⽣まれる。 出題箇所 シラバス記述 内容 (推奨) 問題⽂ (必須) 選択肢 (必須) a. b. c. d. 正解 (必須) 解説⽂ (必須) 問題作成テンプレート
  15. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する 学習⽬的(LO)に沿った、テストアナリストとして必要な 振る舞いはシラバスのどこに記載されているのでしょうか
  16. 項⽬ 内容 選定した章(必須) 1.5 テスト設計 出題領域の学習⽬的 (必須) TA-1.5.1 (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。

    TAの役割 シラバス記述内容 (任意) 1.5.2 テストケースの作成 (page 15) ただし、多くの場合、テストベースは曖昧であったり、⽭盾を含んでいたり、キーエリアのカバレッジが⼗分でないか、まったく不⾜したりする。この ような場合、テストアナリストは、特定分野の専⾨知識を有しているか、それらの情報にアクセスできる必要がある。また、テストベースを適切に 指定している場合でも、複雑な刺激と反応の複合的な相互作⽤により、期待結果の定義が困難になることがあるので、テストオラクルが必 須である。結果の正しさを判断する⽅法なしにテストケースを実⾏すると、付加価値または利点が⾮常に少なくなり、多くの場合、誤った報告 やシステムに対する誤った信頼が⽣まれる。 出題箇所 シラバス記述内容 (推奨) 1.5 テスト設計 (page 12-13) テストを設計するときには、次の点に留意する必要がある。 • ⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで、より適切に対処できる。この 場合、⼿続き化されていないテストに対するガイドとして使⽤できるように、テスト条件を定義する必要がある。 ・・・ • また、テストをレビューする開発者やテストを承認する必要のある監査担当者などの他のステークホルダも理解できるように、テスト を作成する必要がある。 問題⽂(必須) 選択肢 (必須) a. b. c. d. 正解(必須) 解説⽂ (必須) 問題作成テンプレート
  17. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する シラバスから抜き出した箇所を 問題⽂、正解の選択肢に仕⽴てていきます
  18. 項⽬ 内容 選定した章(必須) 1.5 テスト設計 出題領域の学習⽬的 (必須) TA-1.5.1 (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。

    TAの役割 シラバス記述内容 (任意) 1.5.2 テストケースの作成 (page 15) ただし、多くの場合、テストベースは曖昧であったり、⽭盾を含んでいたり、キーエリアのカバレッジが⼗分でないか、まったく不⾜したりする。この ような場合、テストアナリストは、特定分野の専⾨知識を有しているか、それらの情報にアクセスできる必要がある。また、テストベースを適切に 指定している場合でも、複雑な刺激と反応の複合的な相互作⽤により、期待結果の定義が困難になることがあるので、テストオラクルが必 須である。結果の正しさを判断する⽅法なしにテストケースを実⾏すると、付加価値または利点が⾮常に少なくなり、多くの場合、誤った報告 やシステムに対する誤った信頼が⽣まれる。 出題箇所 シラバス記述内容 (推奨) 1.5 テスト設計 (page 12-13) テストを設計するときには、次の点に留意する必要がある。 • ⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで、より適切に対処できる。この 場合、⼿続き化されていないテストに対するガイドとして使⽤できるように、テスト条件を定義する必要がある。 ・・・ • また、テストをレビューする開発者やテストを承認する必要のある監査担当者などの他のステークホルダも理解できるように、テスト を作成する必要がある。 問題⽂(必須) テストを設計するときには、留意することとして、最も適切なものを⼀つ選びなさい。 選択肢 (必須) a. b. c. d. テストを承認する監査担当者などにも理解できるテストを作成する。 正解(必須) d 解説⽂ (必須) 問題作成テンプレート
  19. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 正解である根拠をシラバスから抽出する 5. その他の選択肢を作成する – シラバスの内容のテスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記 載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する 正解である根拠を、シラバスから抜き出して 解説⽂に仕⽴てていきます
  20. 項⽬ 内容 選定した章(必須) 1.5 テスト設計 出題領域の学習⽬的 (必須) TA-1.5.1 (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。

    TAの役割 シラバス記述内容 (任意) 1.5.2 テストケースの作成 (page 15) ただし、多くの場合、テストベースは曖昧であったり、⽭盾を含んでいたり、キーエリアのカバレッジが⼗分でないか、まったく不⾜したりする。この ような場合、テストアナリストは、特定分野の専⾨知識を有しているか、それらの情報にアクセスできる必要がある。また、テストベースを適切に 指定している場合でも、複雑な刺激と反応の複合的な相互作⽤により、期待結果の定義が困難になることがあるので、テストオラクルが必 須である。結果の正しさを判断する⽅法なしにテストケースを実⾏すると、付加価値または利点が⾮常に少なくなり、多くの場合、誤った報告 やシステムに対する誤った信頼が⽣まれる。 出題箇所 シラバス記述内容 (推奨) 1.5 テスト設計 (page 12-13) テストを設計するときには、次の点に留意する必要がある。 • ⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで、より適切に対処できる。この 場合、⼿続き化されていないテストに対するガイドとして使⽤できるように、テスト条件を定義する必要がある。 ・・・ • また、テストをレビューする開発者やテストを承認する必要のある監査担当者などの他のステークホルダも理解できるように、テスト を作成する必要がある。 問題⽂(必須) テストを設計するときには、留意することとして、最も適切なものを⼀つ選びなさい。 選択肢 (必須) a. b. c. d. テストを承認する監査担当者などにも理解できるテストを作成する。 正解(必須) d 解説⽂ (必須) 「他のステークホルダにも理解できるように、テストを作成する必要がある」という記載から、正解としています。 問題作成テンプレート
  21. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 正解である根拠をシラバスから抽出する 5. その他の選択肢を作成する – シラバスと⼀致しない、他のシラバス(FL, ALTM, ALTTA)で扱う内容、JSTQB以外の⽂献 から引⽤する、「実業務ではこうやるよね」などを不正解の選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する シラバスで書いてあることの逆を 不正解の選択肢にするのがお⼿軽ですよ
  22. 項⽬ 内容 選定した章(必須) 1.5 テスト設計 出題領域の学習⽬的 (必須) TA-1.5.1 (K2) ステークホルダがテスト条件を理解する必要がある理由を説明する。

    TAの役割 シラバス記述内容 (任意) 1.5.2 テストケースの作成 (page 15) ただし、多くの場合、テストベースは曖昧であったり、⽭盾を含んでいたり、キーエリアのカバレッジが⼗分でないか、まったく不⾜したりする。この ような場合、テストアナリストは、特定分野の専⾨知識を有しているか、それらの情報にアクセスできる必要がある。また、テストベースを適切に 指定している場合でも、複雑な刺激と反応の複合的な相互作⽤により、期待結果の定義が困難になることがあるので、テストオラクルが必 須である。結果の正しさを判断する⽅法なしにテストケースを実⾏すると、付加価値または利点が⾮常に少なくなり、多くの場合、誤った報告 やシステムに対する誤った信頼が⽣まれる。 出題箇所 シラバス記述内容 (推奨) 1.5 テスト設計 (page 12-13) テストを設計するときには、次の点に留意する必要がある。 • ⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで、より適切に対処できる。この 場合、⼿続き化されていないテストに対するガイドとして使⽤できるように、テスト条件を定義する必要がある。 ・・・ • また、テストをレビューする開発者やテストを承認する必要のある監査担当者などの他のステークホルダも理解できるように、テスト を作成する必要がある。 問題⽂(必須) テストを設計するときには、留意することとして、最も適切なものを⼀つ選びなさい。 選択肢 (必須) a. 特定のデータ属性・環境に依存したテストケースを作成する。 b. 全てのテストアイテムは⼿続き化されたテストを定義する。 c. 必ずテストオラクルを⽂書などの成果物として作成する。 d. テストを承認する監査担当者などにも理解できるテストを作成する。 正解(必須) d 解説⽂ (必須) 「他のステークホルダにも理解できるように、テストを作成する必要がある」という記載から、正解としています。 問題作成テンプレート
  23. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TAの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 正解である根拠をシラバスから抽出する 5. その他の選択肢を作成する – シラバスと⼀致しない、他のシラバス(FL, ALTM, ALTTA)で扱う内容、JSTQB以外の⽂献 から引⽤する、「実業務ではこうやるよね」などを不正解の選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する さらに、同⼈誌頒布のために内容を⾒直し、 ⼿を⼊れた結果が先ほど出題した問題です
  24. 作成した問題と解説の例 解説 シラバスPage12-13にある記述を根拠に、正解を d. としています。 a. 特定のデータ属性・環境に依存したテストケースを作成する。 この選択肢に関する記述は、シラバスにはありません。 b. 全てのテストアイテムは⼿続き化されたテストを定義する。

    シラバスに「⼀部のテストアイテムは、⼿続き化されたテストを定義するよりも、テスト条件のみを定義することで より適切に対処できる」とあることから、正解とはしていません。 c. 必ずテストオラクルを⽂書などの成果物として作成する。 シラバスにも、テストの期待結果を定義するときの記載として、「可能な限り、⾃動化されたテストオラクルを⾒つ けるか、作成することは推奨する。」とあり、必ず必要とはされていません。このことから、正解としていません。 d. テストを承認する監査担当者などにも理解できるテストを作成する。 「他のステークホルダにも理解できるように、テストを作成する必要がある」という記載から、正解としています。 以上のことから、 d. を正解としています。 (1.5 テスト設計 Page 12-13)
  25. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% これからグループワークで問題を作り “出題”という形で共有します まずは ここ︕
  26. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% K3、K4の作り⽅について 軽く紹介していきます
  27. 概要 • 成果物(電⼦ファイル) – 問題作成テンプレート – 問題集 – 解答及び解説書 •

    作成タイミング – 勉強会前⽇まで – 各⾃⾃習 • 作成⼈数 – 1 • 利⽤するもの – JSTQB AL-シラバス – 筆記⽤具 – PC
  28. 説明選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – TMの役割 –

    テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番) 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の記載をシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、さらに問題⽂と正解の選択肢となる⼀⽂を抜き出す – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)を問題⽂にする – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の理由または説明を正解の選択肢にする 4. 解説を作成する – 出題領域から役割の記載を抽出する 5. その他の選択肢を作成する – テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番)の実務でよくやることを選択肢として記載する 6. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する K2と同じのため省略
  29. 技法適⽤問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – ×××ベースの技法 –

    テスト技法 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の「適⽤」記載を出題箇所としてシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、問題⽂となる仕様や⽋陥情報を作成する – 作成した仕様や⽋陥情報からテスト技法のモデルを作成する – テスト技法からテスト条件を導出する – テスト条件もしくはテストケース数を正解選択肢とする 4. 作成する解説を作成する – 作成したテスト技法のモデルとテスト条件およびテストケース数の解説を記載する 5. その他の選択肢を作成する – 制限/注意事項を抜き出す – 抜き出した内容から、選択肢を作成する 6. 制限/注意事項を補⾜するために問題⽂を修正する 7. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する ※基本的にシラバスでは作成できないので、テスト技法の参考⽂献を参照する
  30. 参考 K3問題の学習⽬的 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺಉ஋෼ׂςετઃܭٕ๏Λ ద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺڥք஋෼ੳςετઃܭٕ๏ Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺσγδϣϯςʔϒϧςετ ઃܭٕ๏Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺঢ়ଶભҠςετઃܭٕ๏Λ ద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ

    5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺϖΞϫΠζςετઃܭٕ๏ Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺΫϥγϑΟέʔγϣϯπ Ϧʔςετઃܭٕ๏Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺϢʔεέʔεςετઃܭٕ ๏Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ 5"ʢ,ʣఆٛ͞ΕͨΧόϨοδΛୡ੒͢ΔͨΊʹɺυϝΠϯ෼ੳςετઃܭٕ ๏Λద༻ͯ͠ɺಛఆͷ࢓༷ΞΠςϜ͔ΒςετέʔεΛهड़͢Δɻ テスト技法を使ってテストケースを 作るだけでなく、カバレッジを測る⽅法も 把握しましょう
  31. 技法適⽤問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域を選定する – 章および学習⽬的を決める 2. 出題領域のシラバスを読み込む – ×××ベースの技法 –

    テスト技法 3. 問題⽂と正解の選択肢を作成する – 出題領域から問題領域を選定する – 問題領域の「適⽤」記載を出題箇所としてシラバスから抜き出す – 抜き出した⽂章から、問題⽂となる仕様や⽋陥情報を作成する – 作成した仕様や⽋陥情報からテスト技法のモデルを作成する – テスト技法からテスト条件を導出する – テスト条件もしくはテストケース数を正解選択肢とする 4. 作成する解説を作成する – 作成したテスト技法のモデルとテスト条件およびテストケース数の解説を記載する 5. その他の選択肢を作成する – 制限/注意事項を抜き出す – 抜き出した内容から、選択肢を作成する 6. 制限/注意事項を補⾜するために問題⽂を修正する 7. 試験問題の形式に合わせて⽂⾯を修正する ※学習⽬標には「カバレッジ」「テストケース数」の記載があるので、 カバレッジ・テストケース数の求め⽅に沿うように問題を作りましょう
  32. 作成した問題作成テンプレートの例 項⽬ 内容 選定した章 3. テスト技法 出題領域の 学習⽬的 TA-3.2.2 (K3)定義されたカバレッジを達成するために、同値分割テスト設計技法を適⽤して、特定の仕様

    アイテムからテストケースを記述する。 出題箇所 ・適⽤ ・カバレッジ 3.2.1 同値分割法 Page 26 適⽤ この技法は、すべてのテストレベルで適⽤でき、テストすべき値セットのすべてのメンバが同じ⽅法で処理されることが期待され、 アプリケーションにより使⽤される値セットが相互作⽤しない場合に適している。値セットの選択は、有効同値クラスおよび無効同値クラ ス(テスト対象のソフトウェアに対して無効であると⾒なされるべき値を含む同値クラス)に適⽤できる。この技法は、テストする値の範 囲を同値クラスの境界まで広げる境界値分析と組み合わせて使⽤すると最も強⼒になる。この技法は、基本的な機能が動作してい ることを素早く判断できるので、⼀般的に、新しいビルドまたはリリースをスモークテストする場合に使⽤する。 カバレッジ カバレッジは、テストされた同値クラスの数を、識別された同値クラスの数で除算することにより決定する。単⼀ の同値クラス に含まれる複数の値をテストしても、カバレッジの割合を増やすことにはならない。 制限/注意 事項 3.2.1 同値分割法 Page 27 制限/注意事項 仮定が正しくなく、同値クラス内の値が正確に同じ⽅法で処理されない場合、この技法は⽋陥を⾒逃す可能性 がある。また、分割点を注意深く選択することも重要である。たとえば、正の数と負の数を受け⼊れる⼊⼒欄に 対しては、正負で処理⽅法が異なる可能性があるので、正の数と負の数の 2 つの有効同値クラスとしてテスト する必要がある。同様に、ゼロを許容するかどうかについても、別の同値クラスとなる。テストアナリストは、最適 な分割を決定するために、基になる処理を理解することが重要である。 題材 動物園チケットシステム 問題⽂ 特定の仕様 パラメータ︓年齢 有効同値クラス︓⼩学⽣以下、中⾼⼈、⼤⼈、シルバー 無効同値クラス︓それ以外 正解選択肢 別紙 解説参照 その他の 選択肢 ① 正しくない仮定「無効同値クラスを⼆つ含める、負の数を受け⼊れる」 :最⼩ 3ケース、 最⼤ 6ケース ② 正しくない仮定「⼆つだけやればいい」:最⼩ 2ケース、 最⼤ 2ケース ③ 正しくない仮定「無効同値クラスを⼆つ含める、負の数を受け⼊れる」 :最⼩ 2ケース、 最⼤ 6ケース 参考⽂献 「ソフトウェアテスト技法」、「ソフトウェアテスト技法ドリル テスト設計の考え⽅と実際」
  33. 作成した問題と解説の例 問題⽂ 下記の仕様についてテスト設計技法を適⽤し、最⼩と最⼤のテストケース数の組み合わ せを1つ選択しなさい。 選択肢 A. 最⼩ 2ケース、 最⼤ 2ケース

    B. 最⼩ 2ケース、 最⼤ 5ケース C. 最⼩ 2ケース、 最⼤ 6ケース D. 最⼩ 3ケース、 最⼤ 5ケース • テスト対象はWeb上の動物園チケット購⼊システムの計算モジュールとする • 購⼊⾦額は、年齢により決定される • 購⼊者は、番号のキーボタンで、3桁の正の整数となる年齢を⼊⼒し、購⼊ボ タンを押すことで、チケットを購⼊する • ⼩学⽣(0歳以上)以下は、無料 • 中⼈(13歳から17歳以下)以下は、300円 • ⼤⼈は、500円 • シルバー(65歳以上から150歳以下)は、400円 • 最⼩では購⼊の可否、最⼤では購⼊可否と⾦額を確認する
  34. 選択肢 A. 最⼩ 2ケース、 最⼤ 2ケース B. 最⼩ 2ケース、 最⼤

    5ケース C. 最⼩ 2ケース、 最⼤ 6ケース D. 最⼩ 3ケース、 最⼤ 5ケース 作成した問題と解説の例 解説 モデル 0 -1 151以上 18 64 65 150 17 13 12 年齢 カバレッジ 有効同値クラス︓⼩学⽣以下、中⾼⼈、⼤⼈、シルバー 無効同値クラス︓それ以外 中⼈ ⼩学⽣以下 ⼤⼈ シルバー 有効 無効 ありえ ない
  35. 概要 • 成果物(電⼦ファイル) – 問題集 – 解答及び解説書 – 提案フローチャート、チェックリスト、マトリクス •

    作成タイミング – 勉強会前⽇まで – 各⾃⾃習 • 作成⼈数 – 1 • 利⽤するもの – シラバス – 筆記⽤具 – PC
  36. 提案選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域の選定する 2. 出題領域のシラバスを読み込む 3. ISTQB/ASTQBのサンプル問題を解く。 4. 問題⽂と正解の選択肢を作成する –

    シラバスからプロジェクトのシナリオ、状況、選択条件(⽋陥、チェックリスト)の部分 を抽出する(「〜場合」、「〜のため」) – 条件分岐となる提案選択フローチャート、チェックリスト、マトリクスを、サンプル問 題の回答に合致するように作成する – 想定回答となるフローチャートのパスもしくはチェックリスト、マトリクスを回答として 作成する – プロジェクトの対象(題材)を決める – 選択した条件を記載した、シナリオを組み⽴てる 5. その他の選択肢を作成する – ⽭盾する選択(パス、チェックリスト/マトリクス選択)を誤回答の選択肢とする 6. 解説を作成する – 役割、提案選択フローチャート、チェックリストの記載から解説を作成する 7. 試験問題の形式に合わせて、解説⽂、問題⽂を修正する
  37. 提案選択問題の作成⼿順 1. シラバスの出題領域の選定する 2. 出題領域のシラバスを読み込む 3. ISTQB/ASTQBのサンプル問題を解く。 4. 問題⽂と正解の選択肢を作成する –

    シラバスからプロジェクトのシナリオ、状況、選択条件(⽋陥、チェックリスト)の部分 を抽出する(「〜場合」、「〜のため」) – 条件分岐となる提案選択フローチャート、チェックリスト、マトリクスを、サンプル問 題の回答に合致するように作成する – 想定回答となるフローチャートのパスもしくはチェックリスト、マトリクスを回答として 作成する – プロジェクトの対象(題材)を決める – 選択した条件を記載した、シナリオを組み⽴てる 5. その他の選択肢を作成する – ⽭盾する選択(パス、チェックリスト/マトリクス選択)を誤回答の選択肢とする 6. 解説を作成する – 役割、提案選択フローチャート、チェックリストの記載から解説を作成する 7. 試験問題の形式に合わせて、解説⽂、問題⽂を修正する • どの技法を使えばよいか • レビュー基準はどうするか といったルールをシラバスまたは 参考⽂献から抽出していきます
  38. 項⽬ 内容 選定した章 出題領域の 学習⽬的 出題箇所 学習のキーワード箇所を特定する 「〜場合」 「〜のため」 「の時」

    参照多数の場合は省略 提案モデル 下記のどちらかを選択してください フローチャート or チェックリスト or マトリクス 題材 問題⽂ 正解選択肢 その他の 選択肢 ① ② ③ 参考⽂献/問題 問題作成テンプレート
  39. 作成した問題作成テンプレートの例 項⽬ 内容 選定した章 TA-3.4.3 (K4) 出題領域の 学習⽬的 与えられたプロジェクト状況に対して特定のゴールを達成するために仕様ベース、⽋陥ベース、または経験ベースの技法のどれ を適⽤するかを決定する。

    出題箇所 学習のキーワード箇所を特 定する 「〜場合」 「〜のため」 「の時」 参照多数の場合は省略 3.4.4 最善の技法の適⽤ ⽋陥ベースおよび経験ベースの技法では、⽋陥検出を向上させるために、テスト対象に関する⽋陥および他のテスト経験につ いての知識を適⽤する必要がある。 次の状況では特別な価値を提供する。 ・利⽤できる仕様書がない ・テスト対象のシステムに関するドキュメントが乏しい ・テストを詳細に設計および作成するための⼗分な時間がない ・テスト担当者は、ドメイン、技術、またはその両⽅に⼗分な経験を持つ ・⼿続き化されたテストを基にさまざまテストを⾏うことが、テストカバレッジを最⼤化するためのゴールである操作故障を分析す る必要がある ⽋陥ベースおよび経験ベースの技法は、仕様ベースの技法の体系的な弱点により発⽣するテストカバレッジの差異を埋めるの で、これらを組み合わせて使⽤することも有効である。 仕様ベースの技法がそうであるように、すべての状況に対して1つの技法で完全に対処することはできない。 テストアナリストは、各技法の⻑所と短所を理解し、プロジェクトの種類、スケジュール、情報へのアクセス、テスト担当者のスキ ル、および影響するその他の要因を考慮して、特定の状況にとって最善の技法または複数の技法を選択できる必要がある。 提案モデル 下記のどちらかを選択してください フローチャート or チェックリスト or マトリクス TA3.4.3 - 経験ベース/⽋陥ベース/仕様ベース 選択マトリクス https://docs.google.com/spreadsheets/d/11B7OYknLQaqqBw-WyEoK9ZvGTKi6LMpQWk0_m- FT1u8/edit#gid=0 題材 オンライン服薬指導システム 問題⽂ テストアナリストであるあなたが勤めるベンダーA社では、新規事業として薬局向けオンライン服薬指導システムを⼿がけている。 ベンダーA社ではファーストユーザとなる顧客への納品に向け、受け⼊れテストを開始したところ、顧客から多くの不具合がク レームとともに報告された。そのため、開発チームのうち数名が顧客拠点に常駐し、受け⼊れテストを継続して⾏っている。また 受け⼊れテストのなかで新たに発⾒された不具合は週次で開発チーム全体に共有され、改修、デプロイが⾏われている。
  40. 作成した問題作成テンプレートの例 項⽬ 内容 選定した章 TA-3.4.3 (K4) 出題領域の 学習⽬的 与えられたプロジェクト状況に対して特定のゴールを達成するために仕様ベース、⽋陥ベース、または経験ベースの技法のどれ を適⽤するかを決定する。

    出題箇所 学習のキーワード箇所を特 定する 「〜場合」 「〜のため」 「の時」 参照多数の場合は省略 3.4.4 最善の技法の適⽤ ⽋陥ベースおよび経験ベースの技法では、⽋陥検出を向上させるために、テスト対象に関する⽋陥および他のテスト経験につ いての知識を適⽤する必要がある。 次の状況では特別な価値を提供する。 ・利⽤できる仕様書がない ・テスト対象のシステムに関するドキュメントが乏しい ・テストを詳細に設計および作成するための⼗分な時間がない ・テスト担当者は、ドメイン、技術、またはその両⽅に⼗分な経験を持つ ・⼿続き化されたテストを基にさまざまテストを⾏うことが、テストカバレッジを最⼤化するためのゴールである操作故障を分析す る必要がある ⽋陥ベースおよび経験ベースの技法は、仕様ベースの技法の体系的な弱点により発⽣するテストカバレッジの差異を埋めるの で、これらを組み合わせて使⽤することも有効である。 仕様ベースの技法がそうであるように、すべての状況に対して1つの技法で完全に対処することはできない。 テストアナリストは、各技法の⻑所と短所を理解し、プロジェクトの種類、スケジュール、情報へのアクセス、テスト担当者のスキ ル、および影響するその他の要因を考慮して、特定の状況にとって最善の技法または複数の技法を選択できる必要がある。 提案モデル 下記のどちらかを選択してください フローチャート or チェックリスト or マトリクス TA3.4.3 - 経験ベース/⽋陥ベース/仕様ベース 選択マトリクス https://docs.google.com/spreadsheets/d/11B7OYknLQaqqBw-WyEoK9ZvGTKi6LMpQWk0_m- FT1u8/edit#gid=0 題材 オンライン服薬指導システム 問題⽂ テストアナリストであるあなたが勤めるベンダーA社では、新規事業として薬局向けオンライン服薬指導システムを⼿がけている。 ベンダーA社ではファーストユーザとなる顧客への納品に向け、受け⼊れテストを開始したところ、顧客から多くの不具合がク レームとともに報告された。そのため、開発チームのうち数名が顧客拠点に常駐し、受け⼊れテストを継続して⾏っている。また 受け⼊れテストのなかで新たに発⾒された不具合は週次で開発チーム全体に共有され、改修、デプロイが⾏われている。 ֶश໨త5"ʹରͯ͠ʮܽؕϕʔεɺܦݧϕʔεɺ ࢓༷ϕʔεͷٕ๏ͷͲΕΛબ୒͢Ε͹Α͍͔ʯͷϧʔ ϧΛɺγϥόεهࡌ಺༰Λ΋ͱʹ੔ཧ͍͖ͯ͠·͢ɻ ʢϚτϦΫεͰϧʔϧΛ੔ཧ͍͖ͯ͠·͢ɻʣ
  41. 作成した問題と解説の例 提案モデル(マトリクス) ⼤区分 ⼩区分 経験ベース ⽋陥ベース 仕様ベース プロジェクトの状況 カバレッジ達成の有無 ✗

    ◦ ◦ テストケース再利⽤性 ✗ ◦ ◦ システムドキュメント整備 ✗ ✗ ◦ スケジュール ✗ ✗ ◦ ⽋陥データベースの有無 ✗ ◦ ✗ テスト担当者スキル ◦ ◦ ✗ テストレベル 受け⼊れテスト ◦(技法による) △ 技法による システムテスト ◦ ◦(⽋陥分類法) 技法による 統合テスト ◦ △ 技法による 単体テスト △ △ 技法による 適⽤する場⾯ プロジェクトタイプ 新規システム 既存システムのエンハンス/リ プレース 新規/既存 スケジュール スケジュールが厳しい 分類作業/チェックリスト作成 のスケジュールは必要 設計スケジュールが確保され ている テスト担当者スキル ドメイン・技術に精通 ドメイン・技術に精通 ドメイン・技術に精通してなく てもよい ⽋陥データベース ⽋陥データベースは不要 ⽋陥データベースが必要 ⽋陥データベースは不要 チェックリスト チェックリストがなくてもなんと かなる チェックリストが必要 仕様書 仕様書がなくてもなんとかな る 仕様書がなくてもなんとかな る 仕様書が必要
  42. 作成した問題と解説の例 提案モデル(マトリクス) ⼤区分 ⼩区分 経験ベース ⽋陥ベース 仕様ベース プロジェクトの状況 カバレッジ達成の有無 ✗

    ◦ ◦ テストケース再利⽤性 ✗ ◦ ◦ システムドキュメント整備 ✗ ✗ ◦ スケジュール ✗ ✗ ◦ ⽋陥データベースの有無 ✗ ◦ ✗ テスト担当者スキル ◦ ◦ ✗ テストレベル 受け⼊れテスト ◦(技法による) △ 技法による システムテスト ◦ ◦(⽋陥分類法) 技法による 統合テスト ◦ △ 技法による 単体テスト △ △ 技法による 適⽤する場⾯ プロジェクトタイプ 新規システム 既存システムのエンハンス/リ プレース 新規/既存 スケジュール スケジュールが厳しい 分類作業/チェックリスト作成 のスケジュールは必要 設計スケジュールが確保され ている テスト担当者スキル ドメイン・技術に精通 ドメイン・技術に精通 ドメイン・技術に精通してなく てもよい ⽋陥データベース ⽋陥データベースは不要 ⽋陥データベースが必要 ⽋陥データベースは不要 チェックリスト チェックリストがなくてもなんと かなる チェックリストが必要 仕様書 仕様書がなくてもなんとかな る 仕様書がなくてもなんとかな る 仕様書が必要 γϥόεهࡌ಺༰Λ΋ͱʹ੔ཧͨ͠ ϧʔϧʹج͍ͮͯɺγφϦΦɾ໰୊ɾ બ୒ࢶΛ࡞੒͍͖ͯ͠·͢ɻ
  43. 作成した問題と解説の例 問題⽂ 選択肢 A) 探索的テスト B) チェックリストベースドテスト C) ユースケーステスト D)

    状態遷移テスト テストアナリストであるあなたが勤めるベンダーA社では、新規事業として薬局向けオンライン服薬指導システムを⼿がけている。 ベンダーA社ではファーストユーザとなる顧客への納品に向け、受け⼊れテストを開始したところ、顧客から多くの不具合がクレー ムとともに報告された。そのため、開発チームのうち数名が顧客拠点に常駐し、受け⼊れテストを継続して⾏っている。また受け ⼊れテストのなかで新たに発⾒された不具合は週次で開発チーム全体に共有され、改修、デプロイが⾏われている。 テストアナリストであるあなたは、開発チームの責任者から「毎週のデプロイの際に、過去発⽣した重篤な不具合が起きていない ことを確認した後、顧客拠点に常駐している開発メンバーにプロダクトを引き渡したい」と依頼された。あなたは開発チームの責 任者にヒアリングを⾏い、プロジェクトの⼤まかな状況を把握した。 ・参照モードで開かれるべき画⾯が編集モードで開かれてしまい、本来変更されてはならないデータが変更されてしまう重篤な⽋ 陥が、直近の開発会議で報告された。 ・納期までのスケジュールが厳しく、今からテストケースを整備する余裕はない。 ・このプロダクトの仕様書・テストケースは開発初期に作成されたものが残っているが更新されていない。 ・バグ管理システムには、開発初期からの報告された不具合がすべて記録されている。各不具合に対して重要度、発⽣モ ジュール、解決状況などが記載されている。 テストアナリストであるあなたは、毎週のデプロイに向けて、どのようなテストを⾏えばよいか。最も適切な技法を次の選択肢のな かから⼀つ選べ。
  44. 作成した問題と解説の例 解説(抜粋) 「このプロダクトの仕様書・テストケースは開発初期に作成されたものが残っているが更新されていない。」というプロジェ クト状況、「納期までのスケジュールが厳しく、今からテストケースを整備する余裕はない」というヒアリング結果から、⽋ 陥ベースおよび経験ベースの技法が有効であると考えられます。 ユースケーステスト、状態遷移テストは仕様ベースの技法のため不正解であると考えられます。 探索的テストはシラバスに制限事項として「探索的テストは、マネジメントおよびスケジュールが困難になることがある。 カバレッジがまちまちでまとまりがなく、再現するのが困難である。」と記載されています。 開発チームからの要望として「毎週のデプロイの際に、過去発⽣した重篤な不具合が起きていないことを確認」がある ので再現するのが困難な探索的テストは不正解であると⾔えます。

    チェックリストベースドテストはシラバスの適⽤に「チェックリストはメンテナンスに⼿間がかからず、複数の類似リリースに適 ⽤できる。また、すべてのテストレベルで使⽤できる。 チェックリストは、回帰テストおよびスモークテストにも使⽤でき る。」と記載されています。 開発チームからの要望「毎週のデプロイの際に、過去発⽣した重篤な不具合が起きていないことを確認」する必要が あるため、回帰テストとしてバグ管理システムに記録されている不具合から重要度をもとに分類し、作成したチェックリス トを⽤いたチェックリストベースドテストを⾏うことができると⾔えます。 選択肢 A) 探索的テスト B) チェックリストベースドテスト C) ユースケーステスト D) 状態遷移テスト
  45. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) 作問所要時間 (⽬安) K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選択すること ができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順番の説明)に 関し

    て要約、⽐較、分類、類別することができ、テスト概念に関し て例を挙げることができる。 60分 K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを特定の事 例に適⽤することができる。 90分 K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しやすくする ため各部分に分割し構成することができる。同時に事実と推 論を区別することができる。典型的な適⽤例として、問題を解 決するためやタスクを実⾏するために、ドキュメント、ソフトウェア、 プロジェクトの状態を分析し、適した活動を提案できることが該 当する。 180分 K2問題は慣れると20分〜30分程度で作れるようになります。 K4問題は慣れたとしても、ハマると数⽇かかります…。 (ルールを起こすのにハマると⽂献漁りやGoogle翻訳に⼿を出して1週間かかる…)
  46. 学習している知識の⽬的と認知レベル レベル 定義(JSTQB-FLシラバスより引⽤) AL 範囲 ⼀⼈で問題作成 できるようになると K2 理解レベル 課題に関連する記述について理由または説明を選

    択することができ、テスト概念、テスト⼿順(タスクの順 番の説明)に 関して要約、⽐較、分類、類別するこ とができ、テスト概念に関して例を挙げることができる。 ◦ 合格率40% K3 適⽤レベル 概念または技法を正しく選択することができ、それを 特定の事例に適⽤することができる。 ◦ 合格率60% K4 分析レベル ⼿順または技術に関連する情報を分類し、理解しや すくするため各部分に分割し構成することができる。 同時に事実と推論を区別することができる。典型的 な適⽤例として、問題を解決するためやタスクを実⾏ するために、ドキュメント、ソフトウェア、プロジェクトの 状態を分析し、適した活動を提案できることが該当 する。 ◦ 合格率80% これからグループワークでK2問題を作り “出題”という形で共有します まずは ここ︕
  47. 商標 ISTQB®はベルギーに本部を設置するNPO法⼈ International Software Testing Qualifications Boardの登録商標です。 JSTQB®は特定⾮営利活動法⼈ ソフトウェアテスト技 術振興協会の登録商標です。

    本資料の取り扱いについて 本資料を改変する場合は、「JSTQB Advanced Level 試験対策勉強会が作成した作問⽅法・作問テンプレート に改変を加えています」と出典を明⽰してください。