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どうする新米リーダー 〜 チームと成長するために悩んだ2022年 〜

Hatorik
February 22, 2023

どうする新米リーダー 〜 チームと成長するために悩んだ2022年 〜

DevLove 2023-02-22
「ニューリーダーズ 漸進し続ける新人開発リーダー達」登壇資料

Hatorik

February 22, 2023
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Transcript

  1. 2022年4月のチーム構成 © asken.inc 8 • スクラムチーム (途中で変動しつつ「7 ~ 10名」の構成) ◦

    プロダクトオーナー ◦ ドメインエキスパート(栄養学) ◦ iOS アプリエンジニア (1名) ◦ Android アプリエンジニア (2名) ◦ バックエンドエンジニア (3名) ◦ インフラエンジニア (1名) ◦ 開発リーダー, スクラムマスター(← 私の役割)
  2. 2022年4月のチーム状況 © asken.inc 9 タックマンモデルで示すと「形成期」から「混乱期」への最中 形成期 Forming チームが 形成される 混乱期

    Storming メンバーが ぶつかり合う 統一期 Norming 共通の規範が 形成される 機能期 Performing チームとして 結果を出す 散開期 Adjourning チームの 終結 メンバー同士の理 解が不十分。 共 通の目的や価値観 もわからずに、 チームに緊張感が ある状態。 メンバー同士の価 値観や方法論な ど、意見がぶつか り合う。チームが 居心地の悪さを抱 えた状態。 メンバー同士の思 考や特性を理解 し、同じ目標に向 けて、チームがま とまった状態。 メンバー同士が主 体的に協力し合 い、チームとして の成果が出せる状 態。 プロジェクトの終 雨量や、メンバー の異動等により、 チーム関係が終結 した状態。
  3. 2022年4月のチーム状況 © asken.inc 11 『SCRUM MASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意』p8, 9

    「エクササイズ : 自己組織化したチーム」により 6つの質問を通してチームの自己組織化を評価してみた。 問題ごとに3つの選択肢があり、 選択肢ごとに「0、1、2」のポイントが振られている。 つまり、最低は「0ポイント」であり、最高は「12ポイント」である。 合計7ポイント以上なら、 「チームは自己組織化している」と言える。
  4. 2. インセプションデッキの作成 © asken.inc 22 プロジェクトの「目的・ゴール・ビジョ ンや背景」といった、プロジェクトをは じめるために大切なことをチームで知る ために「インセプションデッキ」を作成 した。

    メンバーそれぞれの「現在の理解」を合 わせていく。 最後にマージした結果をチームで読み合 わせて、同じゴールを目指せるようにす る。 「我々はなぜここにいるのか」 当時のワーク風景(懐かしい)
  5. 4. スクラムイベントの再定義と言語化 © asken.inc 24 スクラムイベントごとに「チートシー ト」を作成した。 目的やゴールを明文化しておくことで、 チームがイベントの目的を見失わないよ うにする。

    アジェンダを明文化しておくことで、 チームが進めるイベントに安定性をもた らす。 実際に使用しているチートシートより抜粋  左 : デイリースタンドアップ  右 : レトロスペクティブ
  6. 1. チームが「ふりかえる場」を整備 © asken.inc 28 スプリントごとにチームでふりかえる場 を整備する。 手法は「KPT」を基本にしつつ、以下の2 点を工夫している。 ①

    「前回の Try を評価する」というアク ティビティを追加 ② 「Try」をチーム合意したアクションと して明文化してデイリースタンドアップ で毎回確認する Miro にテンプレートを用意して実施
  7. 起きていたチームの課題 © asken.inc 31 「混乱期」から、なかなか抜け出せないチーム状況だった。 小さな衝突と居心地の悪さをメンバーが抱え続ける。 形成期 Forming チームが 形成される

    混乱期 Storming メンバーが ぶつかり合う 統一期 Norming 共通の規範が 形成される 機能期 Performing チームとして 結果を出す 散開期 Adjourning チームの 終結 メンバー同士の理 解が不十分。 共 通の目的や価値観 もわからずに、 チームに緊張感が ある状態。 メンバー同士の価 値観や方法論な ど、意見がぶつか り合う。チームが 居心地の悪さを抱 えた状態。 メンバー同士の思 考や特性を理解 し、同じ目標に向 けて、チームがま とまった状態。 メンバー同士が主 体的に協力し合 い、チームとして の成果が出せる状 態。 プロジェクトの終 雨量や、メンバー の異動等により、 チーム関係が終結 した状態。
  8. 1. チームで Working Agreement を作成 © asken.inc 34 チームで発生している小さな衝突を解決 するために「日々の開発」と「コミュニ

    ケーション」の 2つについて、約束事を決 めた。 多数決の原理にならないように、お互い の「価値観」を共有しながら決めていっ た(※)。 「それぞれの価値観や悩みを知る良い機 会だった」とメンバーから言われたこと は嬉しかった。 ※ 決め方については、askenのブログにて記事作成予定です
  9. 2023年2月現在のチーム状況 © asken.inc 36 途中で何度か「混乱期」を行ったり来たりしたが、 現在のチームは「統一期」から「機能期」を行き来している。 形成期 Forming チームが 形成される

    混乱期 Storming メンバーが ぶつかり合う 統一期 Norming 共通の規範が 形成される 機能期 Performing チームとして 結果を出す 散開期 Adjourning チームの 終結 メンバー同士の理 解が不十分。 共 通の目的や価値観 もわからずに、 チームに緊張感が ある状態。 メンバー同士の価 値観や方法論な ど、意見がぶつか り合う。チームが 居心地の悪さを抱 えた状態。 メンバー同士の思 考や特性を理解 し、同じ目標に向 けて、チームがま とまった状態。 メンバー同士が主 体的に協力し合 い、チームとして の成果が出せる状 態。 プロジェクトの終 雨量や、メンバー の異動等により、 チーム関係が終結 した状態。