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Database イノベーショントークを振り返る/reinvent-2025-database...

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December 15, 2025

Database イノベーショントークを振り返る/reinvent-2025-database-innovation-talk-recap

12/16 AWS re:Invent 2025 re:cap LT大会

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  1. 自己紹介 2 • 最近やっていた・いること ◦ Terraform を用いた AWS リソース構築支援 ◦

    AWS Control Tower を用いたマルチアカウント環境での AWS Security Hub、Amazon GuardDuty 展開 ◦ AWS リソース負荷軽減、構成検討 ◦ コスト最適化アセスメント ◦ Amazon QuickSight や Amazon Athena を利用した データ分析・可視化 • 名前(ニックネーム) ◦ 木谷 映見(emi) • 部署 ◦ クラスメソッド株式会社 ◦ クラウド事業本部コンサルティング部 • 趣味 ◦ コーヒー、ドーナツ、サウナ、 ホットヨガ、漫画、音楽など AWS Certified Cloud Practitioner バ ッ ジ AWS Certified AI Practitioner バ ッ ジ AWS Certified Solutions Architect - Professional バ ッ ジ AWS Certified DevOps Engineer - Professional バ ッ ジ AWS Certified Advanced Networking - Specialty バ ッ ジ AWS Certified Machine Learning - Specialty AWS Certified Security - Specialty バ ッ ジ AWS Certified SysOps Administrator - Associate バ ッ ジ AWS Certified Developer - Associate バ ッ ジ AWS Certified Solutions Architect - Associate バ ッ ジ AWS Certified Data Engineer - Associate バ ッ ジ AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate バ ッ ジ AWS Certified Cloud Practitioner バ ッ ジ AWS Certified AI Practitioner バ ッ ジ AWS Certified Solutions Architect - Professional バ ッ ジ AWS Certified DevOps Engineer - Professional バ ッ ジ AWS Certified Advanced Networking - Specialty バ ッ ジ AWS Certified Machine Learning - Specialty AWS Certified Security - Specialty バ ッ ジ AWS Certified SysOps Administrator - Associate バ ッ ジ AWS Certified Developer - Associate バ ッ ジ AWS Certified Solutions Architect - Associate バ ッ ジ AWS Certified Data Engineer - Associate バ ッ ジ AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate バ ッ ジ 最近はカフェインを控えています
  2. 6 ⚫ イノベーショントーク ⚫ AWS re:Invent 2025 Innovation Talks ⚫

    https://reinvent.awsevents.com/innovation-talks/ ⚫ AWS 技術リーダー・専門家による最新クラウド技術の 深掘りセッション ⚫ AWS 副社長 & Distinguished Engineers による 全 15 セッション ⚫ 開催日時:12/1– 12/4 | 9:00 AM – 12:00 PM(PST) ⚫ 日本時間 AM 2:00 – AM 5:00 ⚫ 私は日本から参加で Live Stream の通知を受けるよう にしていたのですが、各セッションの開始時間は当日発 表だった & 通常業務もあったため、後からオンデマン ド視聴しました イノベーショントークとは AWS re:Invent 2025 - Innovation Talks - YouTube https://www.youtube.com/playlist?list=PL2yQDdvlhXf9Eey6tKOH0K4adBz-VF83G
  3. 9 ⚫ データベースを簡単に作成して、エージェントと開発者が世界を変えることが できるように (Databases made effortless so agents and

    developers can change the world) INV208 ⚫ https://www.youtube.com/watch?v=MBvyZENChk0 ⚫ スピーカー:Ganapathy “G2” Krishnamoorthy(ガナパシー「G2」クリシュナモーシー) ⚫ AWS データベースサービス担当副社長 ⚫ 要点 ⚫ 今後 3~5 年を見据えたデータベースの全体像 ⚫ AWS のより広範なデータと AI のビジョンに どのように適合するかについて イノベーショントーク Database
  4. 11 ⚫ データベースに関する AWS のビジョン イノベーショントーク Database Effortless Scale(簡単なスケール) 1000

    倍のスケールに対応可能に サーバーレス、インフラのメンテナンス不要 努力なしに、楽に、簡単に Open Architectures(オープンアーキテクチャ) 準備ができたらオープンソースへ移行できる 特定のベンダーに縛られない、OSS を採用したアーキテクチャ Trusted Data(信頼できるデータ) ガバナンス ガードレール セキュリティ Universal Accessibility(ユニバーサルアクセシビリティ) 技術的専門知識に関係なく、直感的なツールを提供 人間とエージェントの両方が活用可能 Continuous Optimization(継続的な最適化) コストとパフォーマンスの自動最適化 人手を介さずに(自動で)継続的改善
  5. 12 ⚫ ゲスト登壇者: Tom Occhino(Vercel CPO) ⚫ Vercel ⚫ Web

    サイトや Web アプリケーションのデプロイとホスティングを簡単に行うための プラットフォーム ⚫ GitHub などのリポジトリと連携し、コードをプッシュするだけで 自動的にデプロイしてくれる ⚫ Vercel v0 ⚫ 自然言語で UI コンポーネントや フロントエンドを生成する AI ツール イノベーショントーク Database
  6. 13 ⚫ Vercel のモットー「You can just ship things」 ⚫ 余計なことを気にせず、すぐにリリースできる

    ⚫ 開発者が可能な限り迅速に動けるよう摩擦を取り除くこと ⚫ 従来の課題 ⚫ AWS コンソールでのデータベース作成 ⚫ 本番スケール対応の詳細な設定ページ ⚫ 開始時点では考えたくない高度な設定が大量 ⚫ 新しいソリューション: Vercel 統合 ⚫ AWS データベースのプロビジョニングを Vercel ダッシュボードから簡単に実施 イノベーショントーク Database
  7. 15 ⚫ デモ イノベーショントーク Database V0 で生成 AI から AWS

    で Aurora PostgreSQL を作成するよう 促される
  8. 18 ⚫ 数秒で Aurora DSQL データベースを作成可能に ⚫ Amazon Aurora DSQL

    now supports cluster creation in seconds - AWS https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/12/amazon-aurora-dsql- cluster-creation-in-seconds/ ⚫ 数秒で Aurora Serverless を作成可能に ⚫ デモだと新しいコンソールで 2 クリック数秒でしたが、 まだ旧コンソールで 5~8 分かかりました イノベーショントーク Database Coming Soon
  9. 19 ⚫ Aurora PostgreSQL 接続の新機能 ⚫ 新しいインターネットゲートウェイ ⚫ Postgres ワイヤプロトコルを完全サポート

    ⚫ どこからでも任意のツール・IDE から接続可能 ⚫ VPN や Direct Connect 不要 ⚫ Aurora PostgreSQL への安全なインターネット接続を実現 ⚫ IAM 統合の簡素化 ⚫ 全 IAM ユーザーが簡単に接続可能、高度なセキュリティと細かいアクセス制御は維持 ⚫ AWS コンソールから DB への接続体験を改善 ⚫ コードスニペットを表示 ⚫ CloudShell から DB への接続が簡単に イノベーショントーク Database わざわざ DB 操作用に 踏み台 EC2 を立てていたのが 簡単になる…? Coming Soon
  10. 20 ⚫ 新規ユーザー向け無料利用枠で、Aurora PostgreSQL Serverless が 近日追加予定 ⚫ 2025年7月に更新されたAWS の新しい無料プランを試してみた

    | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/try-new-aws-free-tier-2025/ イノベーショントーク Database Coming Soon
  11. 21 ⚫ MCP servers for AWS database ⚫ AWS の全データベースサービス向けにローカル

    MCP サーバーを作成 ⚫ エージェント AI による運用タスクの自動化が可能に イノベーショントーク Database
  12. 23 ⚫ エージェントにはメモリ(コンテキスト)が必要 ⚫ LLM はステートレス → 毎回ゼロからコンテキスト再構築が必要(遅い・高コスト) ⚫ AgentCore

    Memory(Amazon Bedrock AgentCore の機能一部) ⚫ AI エージェントのメモリ(記憶)を管理するサービス ⚫ LangGraph、Mem0、Letta などのフレームワークと連携するコネクタが提供される ⚫ 開発者が用途に応じて DB・フレームワークを選択し、統合・管理を簡素化 イノベーショントーク Database 用途 AWSデータベース フレームワーク フレームワークの説明 会話状態の保存 DynamoDB LangGraph LangChain 系のエージェント構築フレー ムワーク。会話の流れ(状態)を管理 ナレッジグラフ構築 Neptune Analytics Mem0 エージェント用のメモリ管理ライブラ リ。ユーザーごとの記憶を保存・検索 長期メモリの永続化 Aurora PostgreSQL Letta 長期メモリを持つエージェントを構築 するフレームワーク(旧MemGPT) 短期メモリ(ミリ秒取得) ElastiCache for Valkey Mem0 / LangGraph 高速なメモリ取得が必要な場合に使用 [Amazon Bedrock AgentCore]Memory機能で会話履歴を記憶するエージェントを実装してみた | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-bedrock-agentcore-memory-sample-agent/ [アップデート]Amazon Bedrock AgentCore Memoryに新しく追加された長期記憶戦略Episodic memoryを試してみた | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-bedrock-agentcore-episodic-memory-strategy/
  13. 24 ⚫ ElastiCache for Valkey による Semantic Caching ⚫ 類似の質問をベクトルでキャッシュ

    ⚫ 質問をベクトル(数値の配列)に変換 ⚫ 意味が近いベクトルを検索 ⚫ 類似度が高ければキャッシュから回答を返す ⚫ メリット ⚫ コスト削減: LLM を呼ばなくて済む ⚫ 高速化: キャッシュからすぐ返せる ⚫ スループット向上: LLM への負荷軽減 イノベーショントーク Database 従来のキャッシュ セマンティックキャッシュ 完全一致のみヒット 意味が近ければヒット 「パスワードをリセットするには?」 「パスワードを変更したい」 「パスワード忘れた」 → 全て同じ意味としてキャッシュから返す
  14. 25 ⚫ ゲスト登壇者: Tim Ludikar(Robinhood Director of Software Engineering) ⚫

    Robinhood 社:手数料無料の株式・暗号資産取引アプリを提供する Fin-tech 企業 ⚫ 「すべての人のために金融を民主化する」がミッション ⚫ 2,700 万の資金提供アカウント、3,400 億ドル以上の顧客資産を管理 ⚫ リアルタイムトレーディングから 24 時間体制のサービスを提供 ⚫ インフラ基盤は信頼性重視 ⚫ 大規模スケール対応 ⚫ Agentic AI による運用サポートを実施 イノベーショントーク Database 楽天証券やSBI証券のスマホ特化版のようなイメージ より若者向け・シンプルな UI
  15. 26 ⚫ マルチエンジンアーキテクチャ ⚫ RDS → Aurora 移行 ⚫ 8

    人のエンジニアで 4.5 PB(!)の RDS → Aurora PostgreSQL に 120 日以内に移行 ⚫ 運用効率 6 倍向上 ⚫ 20% コスト効率改善 ⚫ フルマネージドリーダーオートスケーリング、フェイルオーバー機能、ストレージと I/O のオートスケーリング機能を得る ⚫ などなど… イノベーショントーク Database データベース 用途 Aurora PostgreSQL コアブローカレッジ、ユーザー認証 DynamoDB リアルタイム市場データ、モバイルチャート、Robinhood Cortex・カスタマーサポ ートエージェント等の AI 関連の取り組み ElastiCache リクエストパスのキャッシュ、パフォーマンス向上
  16. 27 ⚫ 規制コンプライアンス対応 ⚫ データ保持: DynamoDB + Aurora S3 エクスポート

    ⚫ アクセス要件: トランザクション後 24 時間以内に顧客データへアクセス可能 ⚫ 履歴データ: 7 年以上保持、規制当局に常時対応 ⚫ Aurora・DynamoDB ストリームからの変更データキャプチャ(CDC)を利用したリアルタイ ムデータパイプライン ⚫ サービス全体の送金をほぼゼロレイテンシーで同期 イノベーショントーク Database
  17. 28 ⚫ 今後の計画 ⚫ Agentic AI による運用改善 ⚫ 現在: AI

    の支援のトラブルシューティング ⚫ 将来: AI 主導の運用 ⚫ グローバル展開計画 ⚫ DynamoDB Global Tables、Aurora グローバルデータベース、 Aurora DSQL の導入によるグローバル展開を計画中 ⚫ アクティブ・アクティブアーキテクチャで 24 時間 365 日の 株式・マネー・暗号資産取引をグローバルに提供 イノベーショントーク Database
  18. 29 ⚫ 移行と管理のイノベーション 4 つ ⚫ アップグレードロールアウトポリシー ⚫ Aurora ストレージ拡張(256TiB)

    ⚫ Zero-ETL 統合の拡大 ⚫ AWS Transform(AI 駆動の移行支援) イノベーショントーク Database スピーカーは G2 に 戻りまして
  19. 30 ⚫ アップグレードロールアウトポリシー ⚫ Aurora パッチ適用が数秒で完了するようになった ⚫ これまでも Aurora には

    zero-downtime patching(ZDP)の機能がありましたが、より適用が早くなったというイメージ? ⚫ Blue-Green デプロイからの切り替えは 30 秒未満で完了 ⚫ Blue-Green が Aurora グローバルデータベースが Blue-Green デプロイに対応 ⚫ アップグレードロールアウトポリシー ⚫ データベースフリート全体のパッチ適用・アップグレード順序を Organizations の アップグレードロールアウトポリシーで一元管理できる ⚫ 複数アカウント・複数クラスタにまたがって設定可能 イノベーショントーク Database ダウンタイムのないパッチ適用の使用 - Amazon Aurora https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraMySQL.アップデート ピックアップs.ZDP.html ダウンタイムなしのパッチ適用 (ZDP) でサポートされているリージョンと Aurora DB エンジン - Amazon Aurora https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Concepts.Aurora_Fea_Regions_DB-eng.Feature.ZDP.html Amazon RDS Blue/Green deployments now supports Aurora Global Database - AWS https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-rds-blue-green-deployments-aurora-global-database/ [アップデート] AWS Organizations に AWS サービスの自動アップグレードに優先順位を設定できる「アップグレードロールアウトポリシー」が追加されました | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/organizations-upgrade-rollout-policy-amazon-aurora-rds/
  20. 31 ⚫ Aurora ストレージ拡張(256TiB) ⚫ Amazon Aurora PostgreSQL データベースクラスターで最大 256

    TiB のストレージボリュームをサポート - AWS https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/07/amazon-aurora-postgresql-database-clusters-256-tib- storage-volume/ ⚫ Oracle と SQL Server も 256TiB をサポート ⚫ Amazon RDS for OracleとSQL Serverで追加のストレージボリュームを利用することで最大256TiBのストレージをサポー トするようになりました! #AWSreInvent | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/アップデート ピック アップ-amazon-rds-oracle-sql-server-additional-storage-volumes-256tib-support/ ⚫ Zero-ETL 統合の拡大 ⚫ 今年追加されたサポート: PostgreSQL、Oracle、SQL Server ⚫ 対応環境(NEW): EC2 上の DB、オンプレミス DB、他クラウドの DB ⚫ Announcing AWS Glue zero-ETL for self-managed Database Sources - AWS https://aws.amazon.com/jp/about- aws/whats-new/2025/12/aws-glue-zero-etl-self-managed-database-source/ ⚫ Redshift や S3 Tables にも連携可能に イノベーショントーク Database
  21. 32 ⚫ AWS Transform(AI 駆動の移行支援) ⚫ AWS Transform とは ⚫

    レガシーコードの移行・モダナイゼーションを AI によって楽に行うサービス ⚫ 前身として Amazon Q Developer Transform for... の機能群があり、それが進化して 切り出されたイメージ? ⚫ 移行フロー(デモ) ⚫ アプリケーションコードリポジトリを指定 ⚫ エージェントが DB を特定・評価 ⚫ 生成 AI でスキーマ変換 ⚫ DMS レプリケーションでデータ移行 ⚫ アプリ内の埋め込み SQL も移行 イノベーショントーク Database AWS Transform がフルスタックの Windows モダナイズのための AI エージェントをリリース - AWS https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/12/aws-transform-ai-agent-full-stack-windows-modernization/ 【登壇資料】re:Growth 2025 大阪で「移行だけじゃない!AWS Transform に関するアップデートを紹介」というタイトルで登壇しました #AWSreInvent | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/regrowth-2025-arap/
  22. 33 ⚫ オープンソースについて ⚫ AWS はオープンフォーマットとオープンスタンダードにコミット ⚫ PostgreSQL、Galera、MariaDB、MySQL などオープンソースプロジェクトに貢献している 専門チームあり

    ⚫ 紹介された 2 つの機能 ⚫ Valkey 8.1: 新しいハッシュテーブル設計 ⚫ CPU キャッシュ効率を最適化、同じメモリで最大 20% 多くのデータを格納可能 ⚫ PostgreSQL 18: Skip Scan ⚫ 既存インデックスでクエリ高速化(アプリ変更不要) イノベーショントーク Database
  23. 35 ⚫ イノベーショントークで気になるジャンルを探してみよう ⚫ 普段関わっている技術スタックや案件に合わせて視聴するのがおすすめ ⚫ ジャンルごとに最新の AWS 動向をキャッチアップできる ⚫

    re:Invent 2025 イノベーショントーク ジャンル一覧 (13ジャンル・15セッション) おわりに ⚫Analytics & Data ⚫Architecture ⚫Artificial Intelligence(3セッション) ⚫Cloud Operations ⚫Compute Innovations ⚫Databases ⚫Financial Services ⚫Learning from Amazon ⚫Migration & Modernization ⚫Networking & Content Delivery ⚫Public Sector ⚫Security & Identity ⚫Storage