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業務でVibe Codingするためのガイドレール モバイルアプリ開発編

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April 25, 2025
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業務でVibe Codingするためのガイドレール モバイルアプリ開発編

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Kuu

April 25, 2025
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Transcript

  1. DATE Name Department Course Number Section Time Location 業務でVibe Codingする

    ためのガイドレール モバイルアプリ開発編
  2. Name Department Course Number Section Time Location Hobbies (国内|海外) 旅行,

    WWDC 参加します!プログラミン グ • 株式会社メルカリ ◦ Devin大好き • Melting Hack ◦ 日本初のVision Pro ハッカソン開催等々 • Cursor Meetup Tokyo ◦ 6月6日に開催決定 🎉 About Me DATE
  3. • LLMや補助ツールを活用する • 従来の開発ワークフローを“いい 感じに”効率化する • 任せられるところは任せて集中す べき作業に注力できる開発スタイ ル Vibe

    coding とは何か Name Department Course Number Section Time Location 狭義/原典 広義 DATE • 「AIにコードを書かせて、エラーも指示も丸投げで、 気づいたら完成してる不思議な開発体験」
  4. • Cursor • GitHub Copilot • Devin • Junie ◦

    Android Studio/IntelliJ IDEAと同じ開発元 よく見るVibe coding ツール Name Department Course Number Section Time Location ツール DATE
  5. Name Department Course Number Section Time Location 開発現場での変化 DATE •

    生産性向上 ◦ 非同期で開発を任せられる ◦ 調査/PoC・文章作成速度の向上 • 開発サイクルの加速 ◦ 試作→学習→改善のサイクルが早く回る ◦ PoC作るのが、1時間で完了したり ◦ 実際に触れるものを作るまでが早くなる • ナレッジ共有 ◦ 活用するには、言語化するしかない ◦ 後述します
  6. • リスクの可視化と制御 ◦ Audit ◦ 可逆性の担保 • 人間のために整備されてきた仕 組みが、AI支援開発でもそのまま 機能する

    • セキュリティ・ライセンスリスク • LLMの非決定性による意図しない コード生成 • 想定外の挙動が発生する可能性 リスクと必要な視点 Name Department Course Number Section Time Location ガードレール リスク DATE
  7. Name Department Course Number Section Time Location 実践的ガードレールの整備方法 DATE 1.

    PRレビューの整備 2. Design Systemの整備 3. テストの充実 4. コーディングルールとドキュメント
  8. Name Department Course Number Section Time Location PRレビューの整備 DATE •

    最近はAIエージェントにPRの作成を任せるケースも増えてきた ◦ たとえば、AIエージェントがコードを書き、指示した人がそのままApproveす れば、悪意のあるコードでもProductionに入ってしまう危険がある • 意図や背景の共有をレビューで丁寧に行う • 最後の砦としてのレビューの重要性はむしろ増している
  9. Name Department Course Number Section Time Location Design Systemの整備 •

    LLMが存在しないUIを勝手に実装することも ◦ 今後の技術的な進歩である程度解決はすると思う • 理想的には、Design Systemを共通言語してUI実装に制限かけたい ◦ PR reviewにおいて共通言語以外のものが入っていたら気づきやすい • AIにとっても、実行結果を知らなくてもUI実装できるのはやりやすいはず DATE
  10. Name Department Course Number Section Time Location テストの充実 • ユニット・スナップショット・E2Eテスト

    • テスト自体へのレビューも忘れずに • LLMがテストを"通すため"のテストを書いてくることがある DATE
  11. Name Department Course Number Section Time Location コーディングルールとドキュメント • Lintによる自動チェック

    ◦ コードスタイルの好みは、忖度してくれない ◦ 決定論的なガードレールがあると従ってくれる • 明文化されたOnboardingドキュメント ◦ コードベースに実装のブレがあるとAIも迷う ◦ 統一したアーキテクチャ/利用法にまとめるのは大事 DATE
  12. • サラリーマンは一人じゃない • エンジニアだけで対処せずに、連携が大事 • Security team ◦ Social hack的な観点も

    ◦ AI security teamが弊社にはある • Legal team/Corporate etc… ◦ 契約等々を推進するなら連携必須 ... • AIは完璧じゃない ◦ 完璧だったら無職になってる • エンジニアに残された仕事 ◦ PR review ◦ (困難な) バグ修正 • スマホアプリ特有の仕事も ◦ ユーザー視点の改善 ◦ 操作感 チーム連携とエンジニアの責任 Name Department Course Number Section Time Location 組織 自責 DATE
  13. Name Department Course Number Section Time Location まとめ • Vibe

    codingは可能性があるが危うさもある ◦ 思わぬ挙動や品質低下を招くリスクもある。 • ガードレールの整備が導入の鍵 ◦ "人間のためのガイドレール"が、Vibe coding でもそのま ま有効 • 「最後のガードレールは自分」 ◦ 責任持って、面倒な後処理を担当するのです DATE