Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラムチームが良いサイクルを回し始めた話
Search
hacomono Inc.
PRO
June 26, 2024
Technology
1
290
初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラムチームが良いサイクルを回し始めた話
JaSST nano vol.37
初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラムチームが良いサイクルを回し始めた話
株式会社hacomono ゆう
hacomono Inc.
PRO
June 26, 2024
More Decks by hacomono Inc.
See All by hacomono Inc.
プロダクトエンジニア 360°フィードバックを実施した話
hacomono
PRO
0
95
hacomonoの品質とQA[Findy Job LT]
hacomono
PRO
0
160
社運懸かった大型機能をゼロから作り直した話
hacomono
PRO
0
100
MagicPodでモバイルアプリの”自動テスト”を最速で立ち上げよう
hacomono
PRO
1
220
専任担当からチームに還してQA全員で取り組むテスト自動化
hacomono
PRO
0
260
Nuxt 3ではじめるテスト導入戦略と初手
hacomono
PRO
0
33
Waroomとインシデントと私
hacomono
PRO
0
130
Product Engineer Night #6プロダクトエンジニアを育む仕組み・施策
hacomono
PRO
1
830
スクラムチームの品質戦略 1年の歩み
hacomono
PRO
1
460
Other Decks in Technology
See All in Technology
個人開発から公式機能へ: PlaywrightとRailsをつなげた3年の軌跡
yusukeiwaki
11
3k
転生CISOサバイバル・ガイド / CISO Career Transition Survival Guide
kanny
3
1k
7日間でハッキングをはじめる本をはじめてみませんか?_ITエンジニア本大賞2025
nomizone
2
1.8k
【Developers Summit 2025】プロダクトエンジニアから学ぶ、 ユーザーにより高い価値を届ける技術
niwatakeru
2
1.4k
Larkご案内資料
customercloud
PRO
0
650
OpenID BizDay#17 KYC WG活動報告(法人) / 20250219-BizDay17-KYC-legalidentity
oidfj
0
250
デスクトップだけじゃないUbuntu
mtyshibata
0
110
2.5Dモデルのすべて
yu4u
2
870
次世代KYC活動報告 / 20250219-BizDay17-KYC-nextgen
oidfj
0
260
2/18/25: Java meets AI: Build LLM-Powered Apps with LangChain4j
edeandrea
PRO
0
120
組織貢献をするフリーランスエンジニアという生き方
n_takehata
1
1.3k
エンジニアの育成を支える爆速フィードバック文化
sansantech
PRO
3
1.1k
Featured
See All Featured
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
30
2.2k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
511
110k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Scaling GitHub
holman
459
140k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Statistics for Hackers
jakevdp
797
220k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
4
330
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
193
16k
Transcript
初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラム チームが良いサイクルを回し始めた話 ゆう
アジェンダ 1.自己紹介 2.取り巻く環境 3.こんな課題に直面していました! 4.チーム全体として取り組んだこと 5.QAで取り組んだこと 6.サマリー
自己紹介 名前:ゆう ( @tEsLa_qa_works ) 所属:株式会社hacomono / QAエンジニア 趣味:ガジェット / イヤホン /
ヘッドホン収集 子供と遊ぶ
取り巻く環境 UXチームに所属しているQAエンジニアです。 チーム構成はこんな感じ... PdM デザイナー 開発エンジニア QAエンジニア
こんな課題に直面していました! 1.全体のリリーススケジュールが固定化されている 2.開発フェーズとテストフェーズが直列になっていた 3.テストプロセスがQAに閉じてしまっていた
チーム全体として取り組んだこと 1.別のチームで同じような課題に対しての成功体験があったので、成功体験を参 考にUXチームでも色々な取り組みを始めてみた 2.成功体験を経験したスクラムマスターをサポート役として、UXチームに参画し てもらった 3.まずは、ガチガチなスクラム開発をせずに、できそうなエッセンスを取り入れ てみた
QAが取り組んだこと:課題1 全体のリリーススケジュールが固定化されている ・お客様とリリース時期をお約束している案件があった ・全プロジェクトチームのリリースサイクルが隔週に固定されている ・各プロジェクトチームが色々な機能をリリースしたいが、実際には上流工程の遅延などに より、スケジュールに影響が出ていた
QAが取り組んだこと:課題1 チャレンジ! 1.開発チケットを細分化し「小さく作って小さくテストをする」ようにした 2.コミュニケーションを頻繁に取り、認識齟齬や手戻りを極力減らした ・デザインレビューの参加、プロダクト要件仕様書(PRD)レビュー、チーム内スプリ ントレビューなど、、
QAが取り組んだこと:課題1 結果 1.開発チケットを「テストができる最小単位」にしたことで、実装の影響範囲が見通しや すくなった 2.細かいデザインや挙動をチーム全体で議論できるようになり、手戻りやテストフェーズ での不具合が減った 3.開発完了からテスト実行までのリードタイムが短くなったのもあり、リリース直前ま で、テスト実施をすることがなくなった
QAが取り組んだこと:課題2 開発フェーズとテストフェーズが直列になっていた ・開発フェーズが終わってからテストフェーズにスイッチしていた ・機能単位でテストを実施していたため、リリース直前までテストを実施している状況だっ た
QAが取り組んだこと:課題2 チャレンジ! 1.開発フェーズとテストフェーズをオーバーラップすることで歩み寄りを行った 2.リファインメントで受け入れ条件を開発エンジニアと話し合う際に、QA視点も取り込ん で明確化した 3.テストを実施する際に、Slackのチームチャンネルにテスト実施スレッドを立てて、テス トの内容を可視化した
QAが取り組んだこと:課題2 結果 1.受け入れ条件が明確になったため、テスト対象がシンプルになった 2.テスト実施スレッドを立てることで、テスト状況がチーム内で可視化され、テスト内容に ついてコミュニケーションが生まれるようになった 3.チケット単位でテストが実施できるようになり、開発完了からテスト実行までのリードタ イムが短くなった
QAが取り組んだこと:課題3 テストプロセスがQAに閉じていた ・チームの中でQA=テストをする人というイメージが強かった。 ・リリース前のリグレッションテストをQAのみで実施しており、チームとの関わりが少な かった ・いつ誰がどのようなテストをしているのかが可視化できていなかった
QAが取り組んだこと:課題3 チャレンジ! 1.チーム内で積極的にコミュニケーションを図った 2.QAが行っている作業や会話をSlackのチームチャンネルに可視化するようにした ・モブテスト、ブランチ切り替えやテストに関することの会話など、、 3.チーム全体を巻き込むようなテストを行った ・チーム内スプリントレビュー、バグバッシュなど、、
QAが取り組んだこと:課題3 結果 1.QAエンジニア以外にも役割を超えてテストについて関心を持つようになり、チーム全体 の品質意識が向上した 2.モブテストによって、個人の知見やスキル・経験などを共有でき、テスト実施内容の属人 性が少なくなり、テスト漏れが発生しにくくなった 3.チーム内スプリントレビューやバグバッシュなどを行うことで、チーム全体で共通認識を 揃えることができ、良いフィードバックサイクルが生まれた
サマリー 1.3ヶ月の間様々な取り組みを行い、QAだけではなくUXチームに大きな変化が あった 2.品質面では、様々な取り組みを行うことでチーム全体で品質に向き合える環境 が整った 3.チーム内コミュニケーションが増え、どのような価値が提供できるかなどの議 論も可能になった
ご清聴ありがとうございました