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初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラムチームが良いサイクルを回し始めた話
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June 26, 2024
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Transcript
初めてアジャイルテストに挑戦してみたら、スクラム チームが良いサイクルを回し始めた話 ゆう
アジェンダ 1.自己紹介 2.取り巻く環境 3.こんな課題に直面していました! 4.チーム全体として取り組んだこと 5.QAで取り組んだこと 6.サマリー
自己紹介 名前:ゆう ( @tEsLa_qa_works ) 所属:株式会社hacomono / QAエンジニア 趣味:ガジェット / イヤホン /
ヘッドホン収集 子供と遊ぶ
取り巻く環境 UXチームに所属しているQAエンジニアです。 チーム構成はこんな感じ... PdM デザイナー 開発エンジニア QAエンジニア
こんな課題に直面していました! 1.全体のリリーススケジュールが固定化されている 2.開発フェーズとテストフェーズが直列になっていた 3.テストプロセスがQAに閉じてしまっていた
チーム全体として取り組んだこと 1.別のチームで同じような課題に対しての成功体験があったので、成功体験を参 考にUXチームでも色々な取り組みを始めてみた 2.成功体験を経験したスクラムマスターをサポート役として、UXチームに参画し てもらった 3.まずは、ガチガチなスクラム開発をせずに、できそうなエッセンスを取り入れ てみた
QAが取り組んだこと:課題1 全体のリリーススケジュールが固定化されている ・お客様とリリース時期をお約束している案件があった ・全プロジェクトチームのリリースサイクルが隔週に固定されている ・各プロジェクトチームが色々な機能をリリースしたいが、実際には上流工程の遅延などに より、スケジュールに影響が出ていた
QAが取り組んだこと:課題1 チャレンジ! 1.開発チケットを細分化し「小さく作って小さくテストをする」ようにした 2.コミュニケーションを頻繁に取り、認識齟齬や手戻りを極力減らした ・デザインレビューの参加、プロダクト要件仕様書(PRD)レビュー、チーム内スプリ ントレビューなど、、
QAが取り組んだこと:課題1 結果 1.開発チケットを「テストができる最小単位」にしたことで、実装の影響範囲が見通しや すくなった 2.細かいデザインや挙動をチーム全体で議論できるようになり、手戻りやテストフェーズ での不具合が減った 3.開発完了からテスト実行までのリードタイムが短くなったのもあり、リリース直前ま で、テスト実施をすることがなくなった
QAが取り組んだこと:課題2 開発フェーズとテストフェーズが直列になっていた ・開発フェーズが終わってからテストフェーズにスイッチしていた ・機能単位でテストを実施していたため、リリース直前までテストを実施している状況だっ た
QAが取り組んだこと:課題2 チャレンジ! 1.開発フェーズとテストフェーズをオーバーラップすることで歩み寄りを行った 2.リファインメントで受け入れ条件を開発エンジニアと話し合う際に、QA視点も取り込ん で明確化した 3.テストを実施する際に、Slackのチームチャンネルにテスト実施スレッドを立てて、テス トの内容を可視化した
QAが取り組んだこと:課題2 結果 1.受け入れ条件が明確になったため、テスト対象がシンプルになった 2.テスト実施スレッドを立てることで、テスト状況がチーム内で可視化され、テスト内容に ついてコミュニケーションが生まれるようになった 3.チケット単位でテストが実施できるようになり、開発完了からテスト実行までのリードタ イムが短くなった
QAが取り組んだこと:課題3 テストプロセスがQAに閉じていた ・チームの中でQA=テストをする人というイメージが強かった。 ・リリース前のリグレッションテストをQAのみで実施しており、チームとの関わりが少な かった ・いつ誰がどのようなテストをしているのかが可視化できていなかった
QAが取り組んだこと:課題3 チャレンジ! 1.チーム内で積極的にコミュニケーションを図った 2.QAが行っている作業や会話をSlackのチームチャンネルに可視化するようにした ・モブテスト、ブランチ切り替えやテストに関することの会話など、、 3.チーム全体を巻き込むようなテストを行った ・チーム内スプリントレビュー、バグバッシュなど、、
QAが取り組んだこと:課題3 結果 1.QAエンジニア以外にも役割を超えてテストについて関心を持つようになり、チーム全体 の品質意識が向上した 2.モブテストによって、個人の知見やスキル・経験などを共有でき、テスト実施内容の属人 性が少なくなり、テスト漏れが発生しにくくなった 3.チーム内スプリントレビューやバグバッシュなどを行うことで、チーム全体で共通認識を 揃えることができ、良いフィードバックサイクルが生まれた
サマリー 1.3ヶ月の間様々な取り組みを行い、QAだけではなくUXチームに大きな変化が あった 2.品質面では、様々な取り組みを行うことでチーム全体で品質に向き合える環境 が整った 3.チーム内コミュニケーションが増え、どのような価値が提供できるかなどの議 論も可能になった
ご清聴ありがとうございました