Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
20210528_MedPeer_事業成長を加速させたエンジニアリングのウラ側
Search
Kaoru Hotate
May 28, 2021
Business
0
1.1k
20210528_MedPeer_事業成長を加速させたエンジニアリングのウラ側
勉強会
https://medpeer.connpass.com/event/211745/
「リモートワークがチームを「膨張」させる?チームを正しく「成長」させるためにやっていること」
Kaoru Hotate
May 28, 2021
Tweet
Share
More Decks by Kaoru Hotate
See All by Kaoru Hotate
20240607_人を動かし続ける力_ピープルマネジメントへの内発的動機づけの工夫
hotatekaoru
1
240
費用対効果の高いテストコードを書くために意識したこと.pdf
hotatekaoru
3
4.5k
新規プロジェクトのリードエンジニアになるために
hotatekaoru
6
2.4k
リファクタリングチャンスを探せ
hotatekaoru
2
360
Dependabotからの脱却
hotatekaoru
0
360
Fat Modelに対処する 6つのリファクタリングパターン
hotatekaoru
13
3.6k
MobPro2Points
hotatekaoru
0
86
ViewModelをプロダクトに導入した🤖
hotatekaoru
1
190
僕らのリファクタリングは裏切らない
hotatekaoru
2
2.5k
Other Decks in Business
See All in Business
(6枚)運用ルールの考え方
nyattx
PRO
1
970
新卒向けの内定者研修説明資料抜粋
kkkmm999999
0
210
プロダクトマネージャーが成長する方法
takahiroogoshi
0
210
中間活動報告会 人材育成WG・ビジネスサブWG
oidfj
0
420
「時」と「場」を捉える、プロダクトづくりのためのリーダーシップ/Leadership for product creation that captures time and place
dskst
3
180
モデリングのそだてかた
mizunori
3
1.4k
株式会社リブセンス会社紹介資料 / Invent the next common.
livesense
PRO
1
1k
パーソルクロステクノロジー_GS統括本部_SSOL統括本部_紹介資料
pptssol
0
16k
ZigZag会社紹介資料/We are hiring
zigzaghr
4
19k
VISASQ: ABOUT DEV TEAM
eikohashiba
1
16k
株式会社alter 採用ピッチ(SP版)
alter2018
0
110
価値のある機能をユーザに早く届けるための大企業エンジニアの挑戦 / Achieving Faster Delivery of Customer Value Features in a Siloed Organization
nttcom
7
3.3k
Featured
See All Featured
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
69
8.7k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
62
4.1k
Designing Experiences People Love
moore
136
23k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
339
39k
5 minutes of I Can Smell Your CMS
philhawksworth
200
19k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
34
6.2k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
359
22k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
23
2k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
51
8.8k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
246
12k
Building Adaptive Systems
keathley
33
2k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
228
16k
Transcript
MedPeer, Inc. リモートワークがチームを「膨張」させる︖ チームを正しく「成⻑」させるためにやっていること 事業成⻑を加速させたエンジニアリングのウラ側 2021年5⽉28⽇ 保⽴ 馨
⾃⼰紹介 2 n 保⽴ 馨 (Kaoru Hotate) @purunkaoru n Rails
and Android アプリエンジニア n プライマリケアプラットフォーム事業部のエンジニアの統括をしています 【kakari for Clinic】 2020年9⽉リリース 【kakari】 2019年6⽉リリース この資料は、Twitter #medpeer に載せてます
チーム構成 3 n 2020年2⽉末 リモートワーク開始時 PM CS デザイナー エンジニア サーバーサイド
フロントエンド モバイルアプリ n 他に、営業の⽅々がいます n SREやコーダーは、社内の組織横断で携わっているので、ここには載せていません n 正社員だけでなく業務委託契約も含めています 6名
チーム構成 4 n 2021年5⽉現在 PM CS デザイナー エンジニア サーバーサイド フロントエンド
モバイルアプリ n 他に、営業・営業サポート・マーケターなどの⽅々がいます n SREやコーダーは、社内の組織横断で携わっているので、ここには載せていません n 正社員だけでなく業務委託契約も含めています 6名 → 15名
チーム構成 5 MTGしかしてない 情報伝達の タスクが多い ⼈が増えても 成果が上がってない!? 開発中に出た疑問点が なかなか解消されない ⾃分がボトルネックに
なっている︖
本⽇のテーマ 6 1. 膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 2. チームが成⻑するためにやった 2つの⽅針と 3つの施策
1. 膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 7 1. 膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 2. チームが成⻑するためにやった 2つの⽅針と 3つの施策
膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 8 個⼈に依存しない再現性のある仕組みが必要。 n チームの膨張 Ø 与えられたタスクに集中して、⾃発的な課題発⾒が⾏われない Ø 意思決定者がボトルネックになる n
チームの拡⼤には、ただ⼈数が増える「膨張」と、 チームとしての質も向上する「成⻑」の2種類がある n チームの成⻑ Ø 各⾃がプロジェクトの⽬的を認識し、⾃ら課題を⾒つけて解決する Ø 適切に権限委譲が⾏われ、決まった意思決定者がボトルネックにならない
膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 9 膨張するチーム PM ・⼀部のメンバー 課題 発⾒者 マネージャー・リーダー 意思 決定者
成⻑するチーム 全員 普段の業務中に ⾃然と課題を発⾒・共有できる 全員 個⼈・チーム問わず キーマン対その他 コミュニ ケーション 全員対全員 不変 権限 常に最適化
リモートワークによる「膨張」の加速 10 n フルリモートワークにおいては、コミュニケーションの機会が限られ、 権限委譲や⾃発的な課題解決が阻まれる n コミュニケーションの⼿間が増加 Ø 情報が局所化 •
⾃発的に課題発⾒・問題解決をしづらい Ø 「⾃分がやった⽅が早い」から脱却できない • 権限委譲をしづらい n リモートワーク環境でチームが拡⼤した時は、 今まで以上に「膨張」を防がないといけない
本⽇のテーマ 11 1. 膨張するチームと成⻑するチームの⽐較 2. チームが成⻑するためにやった 2つの⽅針と 3つの施策
12 成⻑するチームにするための2つの⽅針 ①⾃発的な 課題解決への 動機付け ②意⾒を 出しやすい 環境の醸成 全メンバーが、サービスに対して当事者意識を持ち、 ⾃発的に課題を発⾒して問題解決する姿勢を保つ
課題を発⾒するための情報提供と、 その課題を共有・議論できる場を⽤意する ⽅針 内容
成⻑するチームにするための2つの⽅針 13 ①⾃発的な 課題解決への 動機付け ②意⾒を 出しやすい 環境の醸成 ・⾏動指針の認識合わせと適切な権限委譲 ・意思決定の理由を共有
・発信できる場の⽤意 ⽅針 施策
⾃発的な課題解決への動機付け 14 ①⾃発的な 課題解決への 動機付け ②意⾒を 出しやすい 環境の醸成 ・⾏動指針の認識合わせと適切な権限委譲 ⇨
1on1で⾏動指針から⽬標を設定する ・意思決定の理由を共有 ・発信できる場の⽤意 ⽅針 施策
キャリアプランからの動機付けは有効か 15 ※ ⾃分の⼒不⾜の要因がかなりあるが、棚に上げさせていただく キャリアプランは変わるもの。 より不変で、かつチーム全員が共感できる何かをベースに動機付けをする Ø 会社の⾏動指針 n キャリアプランからの動機付けの失敗
≈ マネージャーに 俺はなる︕ 1ヶ⽉後 ≈ コード書いて ⾃分のサービス作るぞ ≈ 来⽉までに AとBとCやれるようになる 1ヶ⽉後 ≈ 私、先⽉何か ⾔いましたっけ︖
施策1: 会社の⾏動指針からの動機付け 16 1on1や⽬標設定・振り返りでは、 当事者意識を持って課題解決していきましょうということを軸に設定。 そこに、その⼈の得意なこと・興味があること・挑戦したいことを紐づける n メドピアのCredo ⾏動指針
意⾒を出しやすい環境の醸成 17 ①⾃発的な 課題解決への 動機付け ②意⾒を 出しやすい 環境の醸成 ・⾏動指針の認識合わせと適切な権限委譲 ⇨
1on1で⾏動指針から⽬標を設定する ・意思決定の理由を共有 ・発信できる場の⽤意 ⽅針 施策
施策2: 意思決定の理由を共有 18 n なぜこの機能を開発するのか、なぜこの実装⽅針をとったのか、 理由が分からないとアイディアの発案や判断ができない。 新しい機能の追加 他の 選択肢 n
⾃サービスの課題 n (可能であれば) ⽬標 対象の 分析 新しいライブラリの導⼊ 市場 n 何をするライブラリなのか n メンテされているのか n 考えた他の選択肢との⽐較 n 競合企業はどうしているのか n 他業種はどうしているのか n 他者の利⽤状況 共有⽅法 n 対⾯: 要件検討MTG n ⽂書: GitHub Issue n Pull Request / Commit Comment n (必要あれば)週次のMTG n 他のライブラリとの⽐較 n ベンチマーク
施策3: 課題を発信できる場の⽤意 19 #just_idea 全員 投稿者 n プロダクトに関すること n 機能・デザインなど⾊々
解決したい 課題 #dev_team_kaizen 全員 チケット起票するか悩ましいものを 気軽に相談できる 設置理由 n 専⽤のSlackチャンネルを作成し、ふと発⾒した課題を気軽に発信できる場を⽤意。 n 専⽤のチャンネルにすることで、他の話題で投稿が流れるケースを減らせる。 n 開発フロー改善 n コミュニケーション n 会議体 KPTからの代替。 課題を感じた瞬間に議論できる 問題解決までじっくり議論できる 8〜10くらいのアイディア/⽉ 半分くらいは採⽤ 実績 要件定義のフォーマット作成 新規機能開発の企画〜デザイン〜 開発の流れを修正
さいごに 20 ご清聴ありがとうございました よかったら #medpeer でつぶやいてね