Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
第134回 雲勉 未経験クラウドエンジニア1年生(社会人1年生)の奮闘記
Search
iret.kumoben
May 23, 2024
Technology
0
77
第134回 雲勉 未経験クラウドエンジニア1年生(社会人1年生)の奮闘記
下記、勉強会での資料です。
https://youtu.be/u5Dn-XMUY5g
iret.kumoben
May 23, 2024
Tweet
Share
More Decks by iret.kumoben
See All by iret.kumoben
第146回 雲勉 BLEAを眺めてCDKの書き方について学ぶ
iret
1
42
第145回 雲勉 Amazon ECSでサービス間通信する方法を調べてみよう
iret
0
39
第144回 雲勉 Amazon Aurora Serverless v2の基礎とアーキの裏側を覗いてみる
iret
0
83
第143回 雲勉 [New Relic]インフラストラクチャ監視と気をつけたいポイント
iret
0
39
第142回 雲勉 AWS Backupの復元テストで自動化できること・できないこと
iret
0
83
第141回 雲勉 Amazon Inspectorによる脆弱性管理~ECR コンテナイメージ編~
iret
0
180
第2回 雲勉LT大会 パブリッククラウドのサーバレスサービスの違いを調べてみた
iret
0
24
第2回 雲勉LT大会 AWS Control Tower の「コントロール」って何? という謎から AWS Control Tower を知る
iret
0
23
第2回 雲勉LT大会 AWS/Google Cloud/Wasabi ストレージサービスを比較したい
iret
0
43
Other Decks in Technology
See All in Technology
TypeScriptの次なる大進化なるか!? 条件型を返り値とする関数の型推論
uhyo
1
1.1k
形式手法の 10 メートル手前 #kernelvm / Kernel VM Study Hokuriku Part 7
ytaka23
5
820
ISUCONに強くなるかもしれない日々の過ごしかた/Findy ISUCON 2024-11-14
fujiwara3
8
800
誰も全体を知らない ~ ロールの垣根を超えて引き上げる開発生産性 / Boosting Development Productivity Across Roles
kakehashi
1
140
[FOSS4G 2024 Japan LT] LLMを使ってGISデータ解析を自動化したい!
nssv
1
190
AGIについてChatGPTに聞いてみた
blueb
0
110
今、始める、第一歩。 / Your first step
yahonda
2
730
いろんなものと両立する Kaggleの向き合い方
go5paopao
2
1.1k
これまでの計測・開発・デプロイ方法全部見せます! / Findy ISUCON 2024-11-14
tohutohu
3
340
3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA』のオープンデータ化による恩恵と協働の未来/FOSS4G Japan 2024
kazz24s
0
140
地理情報データをデータベースに格納しよう~ GPUを活用した爆速データベース PG-Stromの紹介 ~
sakaik
1
130
音声×Copilot オンコパの世界
kasada
1
120
Featured
See All Featured
Scaling GitHub
holman
458
140k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
6
400
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
32
1.5k
It's Worth the Effort
3n
183
27k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
79
8.7k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
31
6.3k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
2.9k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
329
21k
Unsuck your backbone
ammeep
668
57k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
506
140k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
65
11k
Transcript
第134回 雲勉【オンライン】 未経験クラウドエンジニア1年⽣ (社会⼈1年⽣)の奮闘記
0.講師⾃⼰紹介 2 n 名前︓吉村 祐希 • 所属︓クラウドインテグレーション事業部 構築第六セクション第⼀グループ • 経歴︓23新卒でアイレット⼊社。
⼤学では法律を専攻しており、ITは全くの未経験。 コロナ禍は動画編集でお⼩遣い稼ぎしてました。 • 趣味︓サッカー(歴13年)、筋トレ、散歩 • 何か⼀⾔︓初登壇です︕お⼿柔らかにお願いしますmm
アジェンダ 3 0. ⾃⼰紹介 1. 未経験エンジニア1年⽣ 2. 1年⽬で得た教訓 3. 資格に関して
4. まとめ
1. 未経験エンジニア1年⽣ 4
1.未経験エンジニア1年⽣ 5 ① 新卒研修 ↓ ② 仮配属研修(1) ↓ ③ MSP研修
↓ ④ 仮配属研修(2) ▪ 3ヶ⽉ごとに部署異動するローテーション形式 ▪ 各グループの作法を知ることができ、知⾒が広がる。 ▪ 運⽤も経験するため、運⽤フェーズを⾒据えた構築が出来るようになる。 ▪ ⾃分の存在を知ってもらえる。
1.未経験エンジニア1年⽣ 6 ① 新卒研修 • 新卒全員が同時に⾏う研修 n ビジネス研修 ・ビジネス⽂書の書き⽅ ・仕事への取り組み⽅
n 技術研修 ・HTML,CSSでのWebサイト作成 ・Pythonでのwebアプリ開発 ・クラウド、AWSとは
1.未経験エンジニア1年⽣ 7 インプット過多で頭がパンク⼨前に
1.未経験エンジニア1年⽣ 8 インプット過多で頭がパンク⼨前に ↓ ⼿を動かしてアウトプットすることで、 イメージが湧き、理解できるようになった︕
1.未経験エンジニア1年⽣ 9 ② 仮配属研修(1) n どんな部署︖ ・Terraformを使⽤した構築 ・Datadogを使⽤した監視保守 n 研修内容は︖
・エントリートレーニング - CI事業部の新⼊社員が⾏うトレーニングカリキュラム。 - AWSでの環境構築を⾏う。
1.未経験エンジニア1年⽣ 10 ステージ2 ステージ3 ステージ制になっていて、 各ステージで指定された環境を構築する。
1.未経験エンジニア1年⽣ 11 ③ MSP研修 n MSPとは︖ ・ (M)マネージド (S)サービス (P)プロバイダ
の略称 n MSPの役割とは︖ ・お客様が利⽤しているコンピュータやネットワークなど、 システムの運⽤・保守・監視の提供。 ・iret cloudpackのMSPは、AWSなどのサーバーをご利⽤のお客様に代わって、 24時間365⽇有⼈監視している︕
1.未経験エンジニア1年⽣ 12 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ClassroomでMSP業務の基礎について知る
1.未経験エンジニア1年⽣ 13 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪ Classroom︓Googleが提供する学習管理アプリ - 課題の作成・配布・採点をペーパレス化・簡素化し、指導と学習を⼀元管理できる。 - 教師と⽣徒の間でファイルを共有する過程の合理化を⽬的としている。
- その他にもアプリ上での成績管理や成績出⼒などで活⽤できる。
1.未経験エンジニア1年⽣ 14 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪ なぜClassroomなのか - 専任の教育担当者が付きっきりで研修を⾏っていた。 - 属⼈化や教育負担の偏り、研修の進捗の可視化・共有、教育品質の
バラツキなどの課題があった。
1.未経験エンジニア1年⽣ 15 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪Classroomを導⼊して良かったこと - 脱属⼈化や教育品質の向上だけでなく、拠点に関係なく研修を実施することが 可能に。 - 教育担当者も⼈につけるのではなく、グループ全員で⾒ることでより教育者の
負担を軽減し、チームワーク向上にもつながっている。 - コンテンツごとのレポートに対し先⽣からFBがあるため、安⼼感を持って研修 を進められた。 [iret.media]それいけMSP!-未経験からでも安⼼の研修体制 GoogleのClassroom使ってみた!:https://iret.media/93849
1.未経験エンジニア1年⽣ 16 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ▪ ⼀次運⽤業務 - アラート対応 → 監視ツールから上がってくるアラートに対して、⼿順書を元に調査・復旧対応を⾏う。
- お客様からの問い合わせ対応 → お客様からのAWSに関する質問に対して、調査・検証し回答する。 - 作業対応 → 構築チームからMSPに引き継がれた案件に対して⾏う作業のこと。
1.未経験エンジニア1年⽣ 17 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ▪ ⼀次運⽤業務 - アラート対応 → 監視ツールから上がってくるアラートに対して、⼿順書を元に調査・復旧対応を⾏う。
- お客様からの問い合わせ対応 → お客様からのAWSに関する質問に対して、調査・検証し回答する。 - 作業対応 → 構築チームからMSPに引き継がれた案件に対して⾏う作業のこと。
1.未経験エンジニア1年⽣ 18 参考 ୈ74ճ Ӣษ 24࣌ؒ365ӡ༻ۀΛࢧ͑ΔMSPͷΈ ~Ϋϥυٕज़Λ༻͍ͨӡ༻ۀͱʁ~ ▪ アラート対応の流れ お客様のサーバ
常に監視している 3. インシデントの 調査・復旧対応 2. インシデントを登録 4. お客様へ報告 1. アラートを発報 0. 閾値(CPU80%)超過 5. 復旧しない場合、 社内担当チームへ連絡 ⼀次対応⾃動化ツール
1.未経験エンジニア1年⽣ 19 参考 ୈ74ճ Ӣษ 24࣌ؒ365ӡ༻ۀΛࢧ͑ΔMSPͷΈ ~Ϋϥυٕज़Λ༻͍ͨӡ༻ۀͱʁ~ ▪ アラート対応の流れ お客様のサーバ
常に監視している 3. ⼿順書を元に インシデントの調査・復旧対応 2. インシデントを登録 4. お客様へ報告 1. アラートを発報 0. 閾値(CPU80%)超過 5. 復旧しない場合、 社内担当チームへ連絡 ⼀次対応⾃動化ツール
1.未経験エンジニア1年⽣ 20 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ・ ⼿順書にないことはしない。 - アラート対応は本番稼働中のお客様のサーバに対して⾏うため、 サービス停⽌といった重⼤インシデントに繋がりやすいため。 アラート対応の掟
社内IPアドレス 1.未経験エンジニア1年⽣ 21 ③ MSP研修(3ヶ⽉⽬) ▪ 社内VPN移⾏に伴う顧客影響の洗い出しと⽳あけ作業 - 社内VPN移⾏によってIPアドレスが変わるため、運⽤保守のために設定している許可IPを変更する。 -
約6,000あるAWSアカウントのうち、担当している43アカウントから対応必要なものを洗い出す。 - お客様へ案内して作業許可をもらい、セキュリティグループの許可設定に変更後の社内IPアドレスを追加。
1.未経験エンジニア1年⽣ 22 ③ MSP研修(3ヶ⽉⽬) ▪ ここに苦労した・・・けど得たこと ・ お客様によって返信頻度が異なる。 - 作業にすら取りかかれないアカウントが出てきて、期間内に終わらないかも。
- 返信のないお客様には、電話をかけて作業許可をもらう、という対応を⾏った。 ・ 不確定要素を考慮した段取り - バッファを積んだスケジュールを組む。 - 予定にはないが起こる可能性のある事態が想定できる場合は、その対処もあらかじめ考えておく。
1.未経験エンジニア1年⽣ 23 ④ 仮配属研修(2) n 研修内容は︖ - 保守作業 - Terraformを使った簡単な環境構築と監視導⼊
▪ 保守作業とは - システムのパフォーマンス、セキュリティ、および信頼性を維持するために 実施される⼀連のタスク。 - Windows update、RDSバージョンアップ、IAMリソースの整理など。
1.未経験エンジニア1年⽣ 24 ④ 仮配属研修(2) n Terraformとは - インフラをコードで管理するツール(IaC) - 最⼤のメリットは、⾃動化できること
- 同じ環境を複数構築したい時や、インフラの変更を管理したい時に使⽤する。
1.未経験エンジニア1年⽣ 25 n レビュー依頼が遅れ、納期に間に合わなくなった ・経緯 - リプレース案件で新環境をTerraformで構築。 - Terraformはバージョン互換がサポートされていないため、最新のバージョンで1からコードを書く必要があったが、 古いバージョンで書かれた旧環境のコードを流⽤して書いてしまった。
- 引き渡し2⽇前に依頼したレビューで発覚し、作業の半分以上を先輩に巻き取ってもらった。
1.未経験エンジニア1年⽣ 26 n レビュー依頼が遅れ、納期に間に合わなくなった ・原因 - ⼀通り完成させてから、レビュー依頼しようと考えていた。 - ⾃分にTerraformの知識がないがゆえに認識の齟齬が起きた。 ・同じミスをしないために・・・
- コードレビューをこまめに依頼する。 - 作業開始前にレビュー⽅法やそのタイミング、進め⽅などを取り決めておく。
2. 1年⽬で得た教訓 27
2. 1年⽬で得た教訓 28 n 知識を全て覚えようとしない。 • 全てを頭に⼊れて、いつでも話せるようにしておくことは⾮効率。(というか出来ない) • その知識が必要になった時に、すぐに引っ張り出せる状態にしておく。 •
調べればすぐに思い出せる、と⾔う状態にしておけば、効率よく知識を⾝につけられる。
2. 1年⽬で得た教訓 29 n 認識齟齬は早い段階で潰しておく。 • 認識齟齬⾃体は⼩さなズレだが、放置すると修正できない⼤きな問題になる。 • ⼈によって解釈が異なるものは、事前に定義付けを⾏い認識を合わせておく。 •
⼿戻りなどの不要なコストを防ぐことができる。
3. 資格に関して 30
3.資格に関して 31 n 取得した資格と順番
3.資格に関して 32 n勉強法 • 資格の対象サービスを調べる • とにかく問題を解きまくる • 分からないところはBlack Beltなどの公式資料で学習
https://explore.skillbuilder.aws/learn/external-ecommerce;view=none;redirectURL=?ctldoc-catalog-0=l-_ja~se-exam
3.資格に関して 33 必ずしも資格が実務に活きるわけでは無い、、
3.資格に関して 34 nなぜ資格が実務に活きないのか • 資格取得時の情報が今も正しいとは限らないから。 • 資格取得のための勉強になってしまうから。
3.資格に関して 35 n取得するメリット • ⾃分のステータスになる。 • 触ったことのないサービスでも頭に⼊ってきやすい。 • ドキュメントの⾒⽅、調べ⽅に慣れることができる。
4. まとめ 36
4.まとめ 37 n 構築は運⽤とセットで考える必要があり、そうすることで⻑く安定して使えるシステム を構築することが出来る。 n 知識は実際に⼿を動かして⾝につけ、必要なときに取り出せるようにしておく。 n 資格取得は知識を広げるが、実務には直結しないため、学び続ける必要がある。
38 ご清聴ありがとうございました!!