Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
CNCFが考えるPlatform - Platforms White Paperについて
Search
Kazuto Kusama
July 20, 2023
Technology
2
1.5k
CNCFが考えるPlatform - Platforms White Paperについて
Platform Engineering Meetup #3で発表した資料です。
CNCFが出したPlatform White Paperについて解説しています。
Kazuto Kusama
July 20, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kazuto Kusama
See All by Kazuto Kusama
Platform Engineeringで クラウドの「楽しくない」を解消しよう
jacopen
7
480
トラシューアニマルになろう ~開発者だからこそできる、安定したサービス作りの秘訣~
jacopen
3
3.6k
あなたの興味は信頼性?それとも生産性? SREとしてのキャリアに悩むみなさまに伝えたい選択肢
jacopen
7
6.9k
PaaSの歴史と、 アプリケーションプラットフォームのこれから
jacopen
7
2.2k
AI x インシデント管理で拡げるサービスオーナーシップ
jacopen
0
180
間違いだらけのポストモーテム - ホントに役立つレビューはこうだ!
jacopen
7
1.6k
2024/10 PagerDuty機能アップデート
jacopen
1
66
ゲームから学ぶ、いちばん速いインシデント対応
jacopen
1
130
PEK2024 Recap
jacopen
2
180
Other Decks in Technology
See All in Technology
SpannerとAurora DSQLの同時実行制御の違いに想いを馳せる
masakikato5
0
570
Explainable Software Engineering in the Public Sector
avandeursen
0
360
SSH公開鍵認証による接続 / Connecting with SSH Public Key Authentication
kaityo256
PRO
2
220
ISUCONにPHPで挑み続けてできるようになっ(てき)たこと / phperkaigi2025
blue_goheimochi
0
140
20250326_管理ツールの権限管理で改善したこと
sasata299
1
380
Keynote - KCD Brazil - Platform Engineering on K8s (portuguese)
salaboy
0
120
17年のQA経験が導いたスクラムマスターへの道 / 17 Years in QA to Scrum Master
toma_sm
0
400
AI・LLM事業部のSREとタスクの自動運転
shinyorke
PRO
0
300
3/26 クラウド食堂LT #2 GenU案件を通して学んだ教訓 登壇資料
ymae
1
200
技術的負債を正しく理解し、正しく付き合う #phperkaigi / PHPerKaigi 2025
shogogg
7
1.8k
DevinはクラウドエンジニアAIになれるのか!? 実践的なガードレール設計/devin-can-become-a-cloud-engineer-ai-practical-guardrail-design
tomoki10
3
1.3k
スケールアップ企業のQA組織のバリューを最大限に引き出すための取り組み
tarappo
4
940
Featured
See All Featured
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.5k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
30
2.3k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.5k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
245
12k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
429
65k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
176
9.6k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.2k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
158
23k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
12k
Transcript
Platforms White Paper CNCFが考えるPlatform
Kazuto Kusama @jacopen Senior Solutions Engineer @HashiCorp Japan Co-Chair @CloudNative
Days Organizer @Platform Engineering Meetup Founder @Cloud Native Innovators Association Tech Strategy Advisor @PITTAN
None
第1回より
かなり反響がありました Publickey @IT
まだまだ知られていない! Interop Tokyo 2023会場 にて、エーピーコミュニ ケーションズさんが実施し た調査。 亀崎さんによるブログも参 照してください https://techblog.ap-com
.co.jp/entry/2023/06/26 /160500
たかが定義、されど定義
CNCFから出ました https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/
ホワイトペーパーの目的 本稿は、企業のリーダー、エンタープライズアーキテクト、プラットフォームチー ムのリーダーが、クラウドコンピューティングのための社内プラットフォームを提 唱し、調査し、計画することを支援することを意図している。プラットフォームは 企業の実際のバリューストリームに大きな影響を与えるが、それは間接的なものに 過ぎないため、プラットフォームチームの長期的な持続と成功には、リーダーのコ ンセンサスとサポートが不可欠である。本稿では、プラットフォームの価値とは何 か、その価値をどのように測定するか、そして価値を最大化するプラットフォーム ・チームをどのように実現するかについて議論することで、そのサポートを可能に する。
https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/#introduction を元に翻訳
ホワイトペーパーの目的 本稿は、企業のリーダー、エンタープライズアーキテクト、プラットフォームチー ムのリーダーが、クラウドコンピューティングのための社内プラットフォームを提 唱し、調査し、計画することを支援することを意図している。プラットフォームは 企業の実際のバリューストリームに大きな影響を与えるが、それは間接的なものに 過ぎないため、プラットフォームチームの長期的な持続と成功には、リーダーのコ ンセンサスとサポートが不可欠である。本稿では、プラットフォームの価値とは何 か、その価値をどのように測定するか、そして価値を最大化するプラットフォーム ・チームをどのように実現するかについて議論することで、そのサポートを可能に する。
https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/#introduction を元に翻訳 誰に対して、何のためにあるか
ホワイトペーパーの目的 本稿は、企業のリーダー、エンタープライズアーキテクト、プラットフォームチー ムのリーダーが、クラウドコンピューティングのための社内プラットフォームを提 唱し、調査し、計画することを支援することを意図している。プラットフォームは 企業の実際のバリューストリームに大きな影響を与えるが、それは間接的なものに 過ぎないため、プラットフォームチームの長期的な持続と成功には、リーダーのコ ンセンサスとサポートが不可欠である。本稿では、プラットフォームの価値とは何 か、その価値をどのように測定するか、そして価値を最大化するプラットフォーム ・チームをどのように実現するかについて議論することで、そのサポートを可能に する。
https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/#introduction を元に翻訳 与える価値と課題
ホワイトペーパーの目的 本稿は、企業のリーダー、エンタープライズアーキテクト、プラットフォームチー ムのリーダーが、クラウドコンピューティングのための社内プラットフォームを提 唱し、調査し、計画することを支援することを意図している。プラットフォームは 企業の実際のバリューストリームに大きな影響を与えるが、それは間接的なものに 過ぎないため、プラットフォームチームの長期的な持続と成功には、リーダーのコ ンセンサスとサポートが不可欠である。本稿では、プラットフォームの価値とは何 か、その価値をどのように測定するか、そして価値を最大化するプラットフォーム ・チームをどのように実現するかについて議論することで、そのサポートを可能に する。
https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/#introduction を元に翻訳 しなければいけないこと
ホワイトペーパーの目的 本稿は、企業のリーダー、エンタープライズアーキテクト、プラットフォームチー ムのリーダーが、クラウドコンピューティングのための社内プラットフォームを提 唱し、調査し、計画することを支援することを意図している。プラットフォームは 企業の実際のバリューストリームに大きな影響を与えるが、それは間接的なものに 過ぎないため、プラットフォームチームの長期的な持続と成功には、リーダーのコ ンセンサスとサポートが不可欠である。本稿では、プラットフォームの価値とは何 か、その価値をどのように測定するか、そして価値を最大化するプラットフォーム ・チームをどのように実現するかについて議論することで、そのサポートを可能に する。
https://tag-app-delivery.cncf.io/whitepapers/platforms/#introduction を元に翻訳 考えていくべきこと
ホワイトペーパーの構成 1. なぜプラットフォームなのか? 2. プラットフォームとは 3. 成功するプラットフォームの特徴 4. 成功するプラットフォーム・チームの特徴 5.
プラットフォーム導入時の課題 6. プラットフォームによる成果の測定方法 7. プラットフォームの能力
Why platforms?
何故プラットフォームなのか ここで書かれているのは、PFEM#1で話し た内容とほぼ同じ • 過去いろいろなプロセス改善により開 発チームの生産性・アジリティは高 まっていった • インフラも開発もさまざまな仕組みが 提供された結果、認知負荷が高まった
• 開発者を本来の業務に集中させる、組 織全体での重複する作業を減らす仕組 みが必要 • そこでクラウドネイティブ向けのプ ラットフォームが必要
What is a platform
プラットフォームとは何か • プラットフォームは、プラットフォームのユーザーのニーズに従って定義さ れ、提供される、統合された機能のコレクション • さまざまなアプリケーションに対して、典型的な機能やサービスを利用・統 合するための一貫したエクスペリエンスを保証する横断的なレイヤー • 優れたプラットフォームは、ウェブポータル、プロジェクトテンプレート、 セルフサービスAPIなど、その機能やサービスを使用・管理するための一貫し
たユーザーエクスペリエンスを提供する。
プラットフォームとは何か • プラットフォームがサポートする機能とシナリオは、利害関係者とユーザー のニーズによって決定されるべき • プラットフォームがこれらの必要な機能を提供する一方で、プラットフォー ムチームが常に自ら実装すべきではないことに注意 • マネージドサービスプロバイダーや社内の専門チームが、裏付けとなる実装 を提供。プラットフォームは、提供される実装に一貫性を持たせ、組織の要
件を満たす最も薄い合理的なレイヤーとなる • とりわけシンプルな「プラットフォーム」は、クラウドプロバイダーの機能 を利用するための操作手順へのリンクを持つウィキページといえる
プラットフォームの成熟度 • ベーシックなプラットフォームは、CIのRunner、データベース、シークレッ トストアなどを利用するための一貫したエクスペリエンスを提供 • プラットフォームが成熟するにつれて、セルフサービス可能なテンプレート も提供するようになる。
ユースケース • オンデマンドでVM、ストレージ、データベース、認証などをプロビジョニン グし、利用できる。 • オンデマンドでスペースをプロビジョニングし、パイプラインやタスクの実 行、成果物や設定の保存、テレメトリーの収集に利用できる。 • サードパーティ製ソフトウェアの管理者は、データベースなどの必要な依存 関係をオンデマンドでプロビジョニングし、そのソフトウェアを簡単にイン
ストールして実行できる。 • 開発者は、ウェブ開発やMLOpsなど特定のシナリオに必要なランタイムと開 発時のサービスを組み合わせたテンプレートから、完全な環境をプロビジョ ニングできる。 • 開発者と管理者は、自動化された計測とダッシュボードを通じて、デプロイ されたサービスの機能、パフォーマンス、コストを観察できる。
Attributes of successful platforms
成功するプラットフォームの特徴 • Platform as a product • ユーザーエクスペリエンス • ドキュメントとオンボーディング
• セルフサービス • 認知負荷の軽減 • オプショナルで、コンポーザブル • セキュアバイデフォルト
Attributes of successful platform teams
成功するプラットフォーム・チームの特徴 • プラットフォーム・チームは、Webポータル、カスタムAPI、テンプレートな ど、プラットフォームへのインターフェースとそのエクスペリエンスを担当 • プラットフォーム・チームは、インフラやサポートチームと協力して一貫し たエクスペリエンスを定義し、プロダクトチームからフィードバックを収集 し、要求を満たしていることを確認する
プラットフォーム・チームの仕事 • プラットフォームのユーザー要件を調査し、ロードマップを計画 • プラットフォームが提案する価値の提唱、マーケティング、宣伝を行う • ポータル、API、ドキュメンテーション、テンプレート、CLIツールなど、機 能やサービスを利用するためのインターフェースを管理・開発する 最も重要なことは、プラットフォーム・チームは、プラットフォームを継続的に改 善するために、ユーザーの要求について学ばなければならない。
プラットフォーム・チームの仕事 ユーザーの要求を知る方法としては、ユーザーインタビュー、ハッカソン、イ シュートラッキングやアンケート、Observabilityツールによる使用状況の観測な どがある。 例えば、プラットフォームチームは、ユーザーが機能をリクエストするための フォームを公開したり、今後のロードマップを共有したり、優先順位を決めるため にユーザーの利用パターンをレビューしたりすることができる。
プラットフォーム・チームの仕事 マーケティングも重要。 大々的なアナウンス、魅力的なデモ、定期的なフィードバックやコミュニケーショ ンセッションなどの社内マーケティング活動をする。 もしプラットフォームがユーザーの要望にマッチしていれば、喜んで使ってくれる はず。
Challenges when implementing platforms
プラットフォーム・チームが意識すべきこと • プラットフォームを製品のように扱い、ユーザーとともに開発しなければな らない • 優先順位と最初のパートナーチームを慎重に選択する。 • 経営陣の支持を得て、価値を示さなければならない。
Platform as a product • プラットフォームを製品のように扱い、ユーザーとともに開発しなければな らない • プラットフォームチームは、フィードバックを集め、ニーズを理解するため に、最初からプロダクトマネージャーを含めるべきである。
https://speakerdeck.com/jacopen/shi-jie-nikua-rerupuratutohuomutimuwotukuru
一緒にやっていくチームの選択 • 優先順位と最初のパートナーチームを慎重に選択する。 • 最初は、少数の熱心で熟練した開発チームに焦点を当てる。そのようなチー ムからの詳細なフィードバックは、体験を向上させる。また、そのような チームの人々は、プラットフォームの支持者となり他の人に対して広めてい くのに役立つ https://speakerdeck.com/tcnksm/platform-engineering-at-mercari
経営陣の支持を得て、価値を示さなければならない • 多くの経営者は、ITインフラをコストとして認識しており、プラットフォー ムに割り当てられるコストやリソースを抑制しようとする可能性がある • プラットフォームチームは、ビジネスへの直接的な影響と関係を示し、プ ラットフォームチームがビジネスサイドへの戦略的パートナーであることを 示す必要がある。 https://speakerdeck.com/kenojiri/platform-team-and-internal-politics-platform-engineering-meetup-number-2
How to measure the success of platforms
プラットフォームの効果の測定 • 優れたプロダクトマネジメントは、プロダクトのパフォーマンスの定量的・ 定性的な測定にかかっている。プラットフォーム・チームは継続的にフィー ドバックを収集し、ユーザーアクティビティを測定する必要がある • 一方で、労力をかけ過ぎるべきではない。ここでは測定方法を提案するが、 最初は簡単なアンケートやユーザー行動分析でいいかもしれない
ユーザーの満足度と生産性 ユーザーの満足度と生産性を反映する指標には、以下のようなものがある • アクティブユーザーとリテンション ◦ プロビジョニングされた機能数、ユーザーの増加/解約 • ネット・プロモーター・スコア(NPS)または製品に対するユーザーの満足 度を測るその他の調査 •
SPACEフレームワーク ◦ Satisfaction and well-being ◦ Performance ◦ Activity ◦ Communication and collaboration ◦ Efficiency and flow
組織の効率性 プラットフォームに求められるものは、共通のニーズを効率的に提供すること。共 通作業の削減におけるプラットフォームの効果を測定するには、以下のような指標 を考慮する • データベースやテスト環境などの構築をリクエストしてから提供されるまで の待ち時間 • 全く新しいサービスを構築し、本番環境にデプロイするまでの待ち時間 •
新規ユーザーが最初のコード変更をプロダクトにコミットするまでの時間
プロダクトと機能のデリバリー プラットフォームの最終的な目的は、ビジネス価値を素早く顧客に提供すること。 そのため、ビジネスの中心であるプロダクトや機能のリリースへの影響を測定す る。 GoogleのDevOps Research and Assessment (DORA)研究所は、以下のメトリク スを追跡することを提案している
(※ Four Keysとよばれるやつ) • Deployment Frequency • MTTR(Mean Time to Recover) • Change Failure Rate • Lead time for Change
Capabilities of platforms
略 原文を読んでください!
プラットフォームの能力 このセクションではプラットフォームの機能例が記されている。また、関連する CNCFプロダクトも紹介されている あくでも重要なのは、ニーズにマッチしたプラットフォームを作ることであり、こ こで紹介されている機能を実装することに囚われすぎてはいけない
まとめ
CNCF Platforms White Paperは • めちゃくちゃよく纏まっている! • 何故プラットフォームなのか、本質を理解するのに最も適した資料 • いきなりプラクティスから入るのではなく、まずはこれを読んで根底を理解
した上で取り組んでいくのがお勧め