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外国人が思う日本語のむずかしいところ

jamashita
March 03, 2024

 外国人が思う日本語のむずかしいところ

jamashita

March 03, 2024
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  1. 事前準備:日本語について 母音の音素数は5(/a/, /e/, /i/, /o/, /u/: 標準的) 子音の音素数は16(/b/, /c/, /d/,

    /g/, /j/, /h/, /m/, /n/, /p/, /r/, /t/, /w/, /z/, /N/, /Q/, /H/: ちょっと少ない) /N/ は撥音 /Q/ は促音 /H/ は長音 膠着語(世界の言語で一番多いかも) 英語:屈折語 中国語:孤立語 文法はSOV型(世界で一番多い) つまり、比較的標準的な言語です。 日本語の基礎知識
  2. 連濁 花 + 火 = はなび 革 + 靴 =

    かわぐつ 手 + 紙 = てがみ 青 + 空 = あおぞら のように、ある単語とある単語が複合したときに、後方の単語の子音が濁音に変化することです。 そもそもこの言葉知ってますか?
  3. 連濁 たとえば 仔 + 犬 = コイヌ(イの濁音が存在しない) 野 + 豚

    = ノブタ(ブはすでに濁音) 複合する語の後者の初めの子音が清音でない場合、連濁しない
  4. 連濁 たとえば 毒 + 蜥蜴 = ドクトカゲ( 🙅ドクドカゲ) 赤 +

    蜻蛉 = アカトンボ( 🙅アカドンボ) 例外 縄 + 梯子 = ナワバシゴ(極めてまれ) 複合する語の後者に濁音が含まれている場合、連濁しない
  5. 連濁 たとえば 長 + 島 = ナガシマ(ナガジマさんいれば連絡ください) 永 + 田

    = ナガタ(ナガダさんいれば連絡ください) 複合する語の前者に濁音が含まれている場合、連濁しない傾向がある
  6. 連濁 普通はこうなる 👇 頬 + 白 + 鮫 = ホホジロザメ(頬が白いサメのこと。

    🙅頬とシロザメ) 尾 + 白 + 鷲 = オジロワシ(尾が白いワシのこと。 🙅尾とシロワシ) でも 紋 + (白 + 蝶) = モンシロチョウ( 🙅モンジロチョウ:紋のついている白蝶。もし紋が白い蝶なら モンジロチョウ) 3個以上の語が複合する場合、すでに複合している語の最初の単語は連濁しない
  7. 連濁 緋 + 熊 = ヒグマ 😊 (羆の字もあるけど) 北極 +

    熊 = ホッキョクグマ 😁 マレー + 熊 = マレーグマ 🥰 月 + 輪 + 熊 = ツキノワグマ 🤩 白 + 熊 = シロクマ 🤯 これだけわかっていても
  8. 発音 これらはすべて違う日本語話者には同じ音、でも外国人には弁別しづらい 過去 = kako 加工 = kako- 書こう =

    kako- 括弧 = kakko 格好 = kakko- カッコウ = kakko- 🤯 長音、促音、ピッチアクセントを混ぜると
  9. 不規則変化動詞 規則的な活用は五段活用、上一段活用、下一段活用です。代表的な動詞を例に載せます。 五段活用 上一段活用 下一段活用 未然形 話さない 試みない 食べない 連用形

    話します、話して 試みます、試みて 食べます、食べて 終止形 話す 試みる 食べる 連体形 話すとき 試みるとき 食べるとき 仮定形 話せば 試みれば 食べれば 命令形 話そう、話せ 試みよう、試みろ 食べよう、食べろ 日本語の規則的な動詞
  10. 不規則変化動詞 これらははラ行五段活用ですが、連用形、命令形がイ音便になります。 くださる 未然形 くださらない 連用形 くださいます(くださります)、くださって 終止形 くださる 連体形

    くださるとき 仮定形 くだされば 命令形 ください(くださろう、くだされ) ござる、くださる、なさる、いらっしゃる、おっしゃる
  11. あげるとくれる 正解の一例です。 私は友達に本をあげる。 I give a book to my friend.

    友達は私に金品をくれる。 My friend gives me money. そうです。「あげる」と「くれる」は同じ動詞giveに翻訳されます。 英訳の正解発表!
  12. ベネファクティブ 次の文章を日本語に翻訳してください。 When he used to be in trouble, I

    always helped him. When I used to be in trouble, he always helped me. 日本人だと苦もなく 彼が困っているとき、私はいつも彼を助けてあげた。 私が困っているとき、彼はいつも私を助けてくれた。 とベネファクティブをつけて翻訳しますが、日本語学習者は 彼が困っているとき、私はいつも彼を助けた。 私が困っているとき、彼はいつも私を助けた。 とベネファクティブをつけないで翻訳することが多いです。 日本人が自然に挿入する「あげる」と「くれる」