Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フラット型組織におけるエンジニアリングマネジメント
Search
kadoppe
March 27, 2019
Programming
1
1.4k
フラット型組織におけるエンジニアリングマネジメント
Startup Meetup Ginza #2 「エンジニアリング・マネージャーが語る、スタートアップのリアル」での登壇資料です。
kadoppe
March 27, 2019
Tweet
Share
More Decks by kadoppe
See All by kadoppe
一年間スタートアップのCTOをやってきて学んだこと
kadoppe
1
900
未知の顧客にとっても価値あるプロダクトを生み出す
kadoppe
2
1.9k
プレイド開発チームにおけるチーム・ジャーニー ver.202010
kadoppe
4
1k
不確実性の高い世界のなかで、非連続な成長を生み出す / Developers Summit 2020 Summer
kadoppe
1
2k
プレイド開発チームにおけるチーム・ジャーニー
kadoppe
12
6.9k
プレイドのエンジニアからみた「正しいものを正しくつくる」
kadoppe
0
2.2k
Pebble + JavaScriptでつくるスマートウォッチ
kadoppe
0
230
Firefox OSでSVGをつかってみた
kadoppe
0
140
まだ間に合うHTML5 - Yeomanで追いつけ!高速Webアプリ開発
kadoppe
0
160
Other Decks in Programming
See All in Programming
イベントストーミング図からコードへの変換手順 / Procedure for Converting Event Storming Diagrams to Code
nrslib
2
1k
AI駆動のマルチエージェントによる業務フロー自動化の設計と実践
h_okkah
0
220
PostgreSQLのRow Level SecurityをPHPのORMで扱う Eloquent vs Doctrine #phpcon #track2
77web
2
570
猫と暮らす Google Nest Cam生活🐈 / WebRTC with Google Nest Cam
yutailang0119
0
170
Result型で“失敗”を型にするPHPコードの書き方
kajitack
5
990
AI時代のソフトウェア開発を考える(2025/07版) / Agentic Software Engineering Findy 2025-07 Edition
twada
PRO
97
35k
#QiitaBash MCPのセキュリティ
ryosukedtomita
1
1.5k
なぜ適用するか、移行して理解するClean Architecture 〜構造を超えて設計を継承する〜 / Why Apply, Migrate and Understand Clean Architecture - Inherit Design Beyond Structure
seike460
PRO
3
790
NPOでのDevinの活用
codeforeveryone
0
880
可変変数との向き合い方 $$変数名が踊り出す$$ / php conference Variable variables
gunji
0
110
Agentic Coding: The Future of Software Development with Agents
mitsuhiko
0
120
PicoRuby on Rails
makicamel
2
140
Featured
See All Featured
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Bash Introduction
62gerente
613
210k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
96
6.1k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
25
1.7k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
1.9k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
299
21k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
83
9.1k
Transcript
2019.03.27 Startup Meetup Ginza #2 ϑϥοτܕ৫ʹ͓͚Δ ΤϯδχΞϦϯάϚωʔδϝϯτ גࣜձࣾϓϨΠυ߃ฏ
⾃⼰紹介
⾨脇 恒平 @kadoppe 〜2017年3⽉ 株式会社リクルートテクノロジーズ 2017年4⽉ 株式会社プレイド ⼊社 - Software Engineer
/ Tech Lead - タウンワーク開発チームで事業⽬標達成のための 技術課題特定と解決のための体制構築 ・ 推進 - Software Engineer / Head of Engineering - CXプラッ トフ ォーム “KARTE” の開発 - 個⼈ ・ チームが常に最⾼のパフ ォーマンスを出すための 環境づく り プロフィール
None
アジェンダ 今⽇の内容 - プレイドのフラッ ト型組織とその⽬的 - プレイドのエンジニアリングマネジメン トの ポイン
ト - 具体的な例 - 難しい (⾯⽩い) ポイン ト
今の組織や⽂化は⾊んな⼈の努⼒と⼯夫の積み重ね ⾃分の解釈を伝えます これから⼤いに変わる可能性あり
フラット型組織?
フラット型組織 %FW #J[ "DDFMFSBUPS 組織階層がフラット(に近い) - 固定的な上下関係が存在しない - 有機的にチームが形をかえていく
- ビジネスサイドとの境界が曖昧で いろんな視点から物事を⾒れる - 流動的なリーダーは存在
フラット型組織 %FW #J[ "DDFMFSBUPS 機会がフラット - 個⼈の裁量が⼤きい - 議論は常にフラッ
ト - 個⼈の発想⼒、 学習⼒、 モチベーションを 最⼤限活かす - 責任と情熱とやりきる⼒があるという前提
フラット型組織 なぜフラット型組織? 〜フラットにすることが⽬的ではない〜 - プロダク トで実現したい⼤きな世界観がある - ⾃分達 /
世の中に答えがあるわけではない - プロダク トはまだまだ未完成 - 「崖の上から⾶び降りながら⾶⾏機を作る」 - 個⼈のとがった発想を最⼤限活かす - 学習のためのトライ&エラーを繰り返す - これまでの前提に囚われず壊しながら進む ੈքʹ௨༻͢ΔͭΑ͍ϓϩμΫτΛz͘͢zͭ͘Δ これらに本質的に向き合う時間を 極⼒増やすための組織 લఏ
プレイドにおける エンジニアリングマネジメント
やってることはシンプル
プレイドにおけるエンジニアリングマネジメント 世界で通⽤するつよい プロダクトをすばやくつくる ⊗ 個⼈のパフォーマンスを 最⼤化する - ルールを決めない -
常にゼロベースで考える - プロダク トアウ トを⼤事に ࣮ݱ͍ͨ͜͠ͱ ポ イ ン ト
プレイドにおけるエンジニアリングマネジメント ルールを決めない(できるだけ) 〜プロセスではなく⼈を信じる〜 - 個⼈の発想⼒を最⼤限発揮させる - ガチガチのプロセスで硬直化させない - ルールを作りたくなった場合は⽴ち⽌まる
- 必要最低限の仕組みだけ⽤意 ϙΠϯτ̍
プレイドにおけるエンジニアリングマネジメント 常にゼロベースで考える 〜これまでの前提にとらわれない〜 - これまでのアウ トプッ トを壊すことも視野に - “いま”解くべき課題にフ
ォーカス - 最⾼の結果を出すためのやり⽅を探す - 前提にとらわれず⽬的に⽴ち返って考える - 社外や過去にうまくいったことを鵜呑みに しない ϙΠϯτ̎
プレイドにおけるエンジニアリングマネジメント プロダクトアウトを⼤事に 〜⾃分達で答え ・ 価値をつく りにいく〜 - まだ進捗 0.2%
であることを認識する =普通にやってたらゴールに到達できない - ⾃分達が良いと思うものをつく ってだす だめなら壊して作り直す (トライ&エラー) - 頂いた要望を汎⽤的に⼤き く解く ϙΠϯτ̏
具体的な例
フォーカス 〜選択と集中のための開発サイクル〜 - プロダク トとして“いま”注⼒すべきテーマ をもとにチームをつく る - テーマは決めきらない
(余⽩をつく る) - 最適なパフ ォーマンスを出すためのやり⽅を 各チームで考えて決める - 次フ ォーカスは改めてゼロベースで考える 具体例 フォーカス1 フォーカス2 フォーカス3 SRE Performance Redesign API Self-serve App Dev Environment Product Datahub Platform Core API θϩϕʔε ϧʔϧΛܾΊͳ͍
KARTE Live 〜 冬休みの宿題 〜 具体例 ϓϩμΫτΞτ - あるエンジニアが冬休みにつく
ってきたのが きっかけ - エンジニアが良い / 必要だと思う機能を 想像してつく って、 まずはすぐにリリースする - 気軽な発想から⽣まれたものが ブラッシュアップされてプロダク トなっていく
フィードバックの反映 〜フィードバックをプロダク トアウトに〜 具体例 ϓϩμΫτΞτ ΫϥΠΞϯτ ϓϩμΫτ 1-"*%ϝϯόʔ ΤϯδχΞ
① ② ③ ④ ⑤ ①「こんな事できたらいいのに」 「つかいづらい」 「つかいかたわからない」 ② フィードバック/問い合わせを頂く ③ すぐに最終回答をせずエンジニアに まずフィードバック ④ プロダク トの全ユーザーに価値を返せる形が ないか検討してプロダク トに反映 ⑤ 多くのクライアン ト様に価値を届ける
難しい (⾯⽩い) ポイント
難しい(⾯⽩い)ポイント 組織のスケールにあらがう (あらがうこと⾃体が重要なわけではないが) - メンバーの多様性があがる - コミュニケーションが複雑になる - コンフリク
トやお⾒合いがおきやすくなる - ルールやプロセスで解決しようとする - 組織を細分化 ・ 階層化して解決しようとする ਓ͕૿͑Δͱɾɾɾ ⾃然に⾝を任せると硬直化したスピードの遅い チームができあがる(=開発チームは⾃然と死ぬ)
難しい(⾯⽩い)ポイント 今の開発チームはどうか? 「⽇々問題は起きる」 「でも死んでない」 「もっといい形はあるだろうが」 「あらがいながらチームは成⻑している」 「なぜだろう?」
難しい(⾯⽩い)ポイント 個⼈的に学んだこと 〜スケールにあらがうことは可能〜 - 課題じゃないものを課題にしない - ⽬的がなんだったのかを思い出す - ルールやプロセスで安易に解決しない
- ⾃分達や今の状況にと って最適なやり⽅で ⽬の前の課題を解き続ける ͋ͨΓ·͚͑ͩͲେͳ͜ͱ 今の形をすこしずつ変えながら ⽬的を達成するために⾃分たちを調整していく
まとめ
アジェンダ まとめ - 世界に通⽤するプロダク トをつく る - 本質的なことに向き合うための組織 -
ルールをつく らない - ゼロベースで考える - プロダク トアウ トを⼤事に - スケールにあらがうこと (でもあらがえる) ϓϨΠυͷϑϥοτܕ৫ͱͦͷత ϓϨΠυͷΤϯδχΞϦϯάϚωδϝϯτͷϙΠϯτ ͍͠ʢ໘ന͍ʣϙΠϯτ
None