Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
「AI倫理」以前_近藤憲児
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
Kenji KONDO
December 20, 2025
Technology
89
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
「AI倫理」以前_近藤憲児
Kenji KONDO
December 20, 2025
More Decks by Kenji KONDO
See All by Kenji KONDO
AI_Agent_の作り方_近藤憲児
kenjikondobai
19
8.1k
なぜ今 AI Agent なのか _近藤憲児
kenjikondobai
4
7.1k
「これが最小になる値はな〜んだ?」問題_最適化問題を考える_近藤憲児
kenjikondobai
0
300
プロンプトエンジニアリングでがんばらない-Agentic Workflow へ-近藤憲児
kenjikondobai
6
4.8k
AI ChatBot 開発 Tips-近藤憲児
kenjikondobai
0
310
最適ワークスとAI-近藤憲児
kenjikondobai
0
120
LLMの評価-近藤憲児
kenjikondobai
1
500
スカイディスクの LLM の取り組み-近藤憲児
kenjikondobai
0
410
Spring Cloud Data Flow で構成される IIJ IoTサービス
kenjikondobai
0
480
Other Decks in Technology
See All in Technology
契約で守るコンパウンドプロダクトのデザインシステム
yug1224
1
1.6k
LLMの知識とAIエージェント
happysamurai294
0
130
AIエージェントに 権限と鍵をどこまで渡すか
nrinetcom
PRO
2
160
Claude Codeから見る、エンジニアの世界の変容とその先
oikon48
7
4.9k
SLOを阻む不安
sraku2159
0
160
素人でもできた!AIを使った短編小説創作入門
delhi09
PRO
0
250
ひとりで始めた AI駆動開発、チームに広げて何が変わったのか
kenichiodo
1
160
Oracle Database Security 詳細解説
oracle4engineer
PRO
1
160
日本AIベンチャーレポート2026
kentarofujii
0
260
Deep Data Security 機能解説
oracle4engineer
PRO
3
970
スマートロックを支えるFlutter × ネイティブ連携の実践 / Flutter and Native Integration in Practice: Powering Smart Locks
bitkey
PRO
0
110
外国人エンジニアがVueプロトタイプで仕様を合わせている話 / Vue Fes Japan 2026 LT
eluwing
0
320
Featured
See All Featured
A designer walks into a library…
pauljervisheath
211
25k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
287
14k
Building Experiences: Design Systems, User Experience, and Full Site Editing
marktimemedia
1
650
Why Mistakes Are the Best Teachers: Turning Failure into a Pathway for Growth
auna
0
340
Collaborative Software Design: How to facilitate domain modelling decisions
baasie
1
360
Ten Tips & Tricks for a 🌱 transition
stuffmc
1
270
HDC tutorial
michielstock
2
990
Unsuck your backbone
ammeep
672
58k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
3.1k
Mind Mapping
helmedeiros
1
420
SEOcharity - Dark patterns in SEO and UX: How to avoid them and build a more ethical web
sarafernandez
0
310
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
61
10k
Transcript
「AI倫理」 以前 近藤憲児
近藤憲児(こんどうけんじ) • 株式会社スタディスト AI 開発リード • その他、生成 AI の導入・活用支援 •
Udemy 講師 • 生成 AI に関するご相談を お待ちしております!! 自己紹介
今日のテーマ 「AI に期待する役割」 の変容の事例共有と考察 「AI倫理」に少しだけ親しみを持つ
ケース1: AI 翻訳 https://note.com/reiya_tachihara/n/n7fabafac5fc5?sub_rt=share_b
ケース1: AI 翻訳 AI 翻訳に 中立性を期待
ケース2: 病院でのあるプロジェクト • 数年に一度、政府から病院に対して、ある調査を依頼される • その調査は大変コストがかかる (数ヶ月単位のプロジェクト ) •
調査は複数の部署で分担して 行われる • 調査結果は政府に報告しなければならない • その調査に間違いがあった場合には、追徴金が数億円 になること もある
ケース2: 病院でのあるプロジェクト とにかく調査が辛い 。追徴金の額がでかすぎ て、みんなピリピリしている。 調査過程が複雑すぎて、スタッフの ”勘” に頼 る場面もある
。 もしも追徴金を払わねばならないとなったとき に、構造上、間違った部署が責められることに なり辛い。
ケース2: 病院でのあるプロジェクト いっそ、 AI が代わりに確認してくれたほうがいい 人間がやってもテキトーな部分があるから、 AI が出した結果のほうがむしろ信頼できる AI
ですら間違うものがあるなら、それはそれで仕 方ないと、各部署も納得感がある (生成 AI という 話を踏まえて) AI がスケープゴートになれてしまう
ケース3: YouTuber https://www.youtube.com/shorts/VFwe_JeGWlk https://x.com/charlow_illust/status/1802977468606812267
ケース3: YouTuber
ケース3: YouTuber 「ChatGPT がこう言ってる」 が説得力を帯びている
いずれのケースも 「AI は中立・公平性 や正確性を持つ」 という期待や信頼 が世の中で醸成されつつある ことを示唆している •
「AI 翻訳ならば信頼できる」 • 「AI ならば、追徴金数億円というというところに、左右されず正確に仕事をし てくれるはず」 • 「AI ならば論争の的となることに左右されず、正確なことを言ってくれるはず」 観察
AGI の訪れ これから AI はさらに賢くなっていく AI ができることが増えていく 。
それに伴い、このトレンドの延長線上になにが見える? AI の 権威性 がより強くなるんじゃないか (先ほどの病院・YouTuberの例の延長)
「権威からの論証」という誤謬 例: 「アインシュタインは、神はサイコロを振らないという言葉で量子力学を否定した。 故に、量子力学は間違いである」 → この推論は正しくない。アインシュタインの権威性は、量子力学の科学的正し さには影響しない。 「権威からの論証 」とは以下のような誤った推論
のこと • 〇〇(権威のある人物) が XXX という主張をしていた • → したがって、XXX は真である
「権威からの論証」という誤謬 「権威からの論証」は推論のプロセスとしては誤りだが、一方で、日常生活でこれ が生じてしまうことは仕方がない 医学や法律 など、自分が詳しく知らない分野に対してはその主張の正しさを評価 できないため、やむを得ず「権威からの論証」で意思決定をしている
• 「お医者さんがこう言ってるんだから...」 • 「弁護士の方がこう言ってるんだから...」 • 「AI がこう言ってるんだから...」
「権威からの論証」という誤謬 「権威からの論証」は推論のプロセスとしては誤りだが、日常生活でこれが生じて しまうことは仕方がない 医学や法律 など、自分が詳しく知らない分野に対してはその主張の正しさを評価 できないため、やむを得ず「権威からの論証」で意思決定をしている
• 「お医者さんがこう言ってるんだから...」 • 「弁護士の方がこう言ってるんだから...」 • 「AI がこう言ってるんだから...」 AI の発展により AI の発言が単に説得力を持つ というだけではなく、 人間の重要な意思決定の場面 でも AI の発言が尊重されていくんじゃないか
このトレンドが進むとどうなりそう? AI が • スポーツの審判をする • 業務・残業を指示する • 裁判官となって判決を下す
• 入試/採用試験の採点を行う • 医療診断をする • 融資審査をする • 政府の政策立案をする • 学術論文の査読をする • 企業の人事評価をする • 芸術コンクールの審査をする • 刑務所の仮釈放審査をする • 災害時の資源配分をする • … 例えば「災害時の資源配分」を AI に委ね るのは ”今は” 抵抗があるかもしれない が、いずれみんながこれを受け入れるよう になるんじゃないか...
もちろん、リスクはある Hallucination(幻覚) はまだある https://toyokeizai.net/articles/-/681523?display=b
もちろん、リスクはある 差別もする https://gigazine.net/news/20220627-ai-robot-racist-sexist/
「AI 倫理」 こうした話題に 「AI倫理」 というキーワードで 真正面から取り組む向きがある
「AI 倫理」 https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ningen/r4_1kai/siryo1.pdf G7・G20で AI倫理に関する原則やガイドラインを提唱
「AI 倫理」 https://www.microsoft.com/ja-jp/ai/responsible-ai クラウドベンダー各社の「責任ある AI 」 https://aws.amazon.com/jp/machine-learning/responsible-ai/
最後に: 作る側と使う側の責任 AIを作る側・提供する側 の責任: • 透明性の確保 : AIシステムの仕組みと限 界を明らかにする
• バイアスの最小化 : 学習データと判断プ ロセスの公平性を追求 • 安全性の担保 : AIシステムの誤用や悪用 を防ぐ対策を講じる • 説明責任の履行 : AIの判断根拠を説明 できるようにする • 継続的な改善 : 社会の変化に応じてシス テムを更新する AIを使う側の責任: • 批判的思考の維持 : AIの判断を鵜呑み にせず、検証する姿勢 • AIリテラシーの向上 : AIの特性と限界を 理解する努力 • 適切な利用範囲の理解 : AIを使うべき場 面と人間が判断すべき場面の区別 • フィードバックの提供 : AIシステムの問題 点や改善点を報告 • 人間の判断の重要性認識 : 倫理的判断 や創造性における人間の役割を認識
None