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歴史から理解するクラウドインフラのしくみ

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 歴史から理解するクラウドインフラのしくみ

2026/7/27開催
ちゃんこね #1
【アプリ屋、インフラ屋あつまれ!】フルスタックエンジニアを目指す会

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t.kizawa

July 27, 2026

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Transcript

  1. ▪ 自己紹介 名前 : 木澤 朋隆 (きざわ ともたか) 所属 :

    とあるSIer企業 主な表彰: AWS Ambassador (2021~) Japan AWS Top Engineer (2022~) Japan AWS All Certifications Engineer (2022~) AWS Community Builder (2023~) SORACOM MVC 2022 第4740号 Page.2
  2. ▪ 物理専用サーバの時代(~1990年代) ~1980年代 : 汎用機(メインフレーム)の時代 1990年代 : ダウンサイジング(UNIXサーバへの移行) Web/AP、DB、バックアップ等、機能ごとに物理サーバを設置 PC

    ファイヤウォール キッティング・ラッキング・ケーブリング、 OS・ミドルウェア導入/設定に時間が掛かる (システム規模にも依りますが、1週~3ヶ月程度) ルーター/LB スイッチ ポイント 各社専用のUNIXマシン、1台でも百万円程度から システム全体で数千万円のイニシャルコスト 機器の調達には数ヶ月かかる サイジングに余裕を持つ必要がある 一度購入した機器は数年間使い続ける必要がある メインフレーム UNIXサーバ Windows サーバ Page.6
  3. ▪ IAサーバ仮想化の革命(2000年代) 仮想化技術の起源(1960年代~) 歴史は古く、非常に高額なメインフレームを複数人・システムで分割する技術として始まる ダウンサイジングの結果(1990年代~2020年代前半) 安価なIAサーバとLinux/Windowsが普及したが、1ハードウェア 1OSが常識のため サーバ機器が乱立。CPU/メモリリソースの利用効率が悪い状態に陥った。 VMwareの登場 1999年にVMware

    WorkStationを発表。当初は「開発者のテスト用・検証用(おもちゃ)」 商用レベルでの利用へ 2001年にハイパーバイザー ESX Server がリリース 2006年に VMware Infrastructure 3(vSphere3)が登場し本番環境への導入が進む。 オープンソースのハイパーバイザーである XenやKVMも追従して登場 Page.8
  4. ▪ (補足) vSphere主要技術 vMotion 無停止で仮想サーバを 別ホストに移動(手動) VMware HA 物理サーバ障害時に 仮想サーバを自動で

    別ホストに移動 VMware DRS リソース利用状況を 踏まえ仮想サーバ を自動的に再配置 VMware Consolidated Backup 仮想サーバ丸ごと 増分バックアップ Page.9
  5. ▪ VPSサービスの登場 仮想化技術を用いた仮想サーバホスティング(VPS)のサービスが各社から提供開始される。 非常に安価にサーバを借りられるため便利。 現在でも提供されている各社サービス Amazon Lightsail (AWS) さくらのVPS(さくらインターネット) ConoHa(GMOインターネット)

    Amazon Lightsail 補足)Classic EC2 AWS(EC2)サービスにおいても、VPC登場(2009年)前の、 いわゆるClassic EC2はVPSのサービス言える。 EC2インスタンス1台1台にパブリックIPが付与されており、 インスタンス間の通信はセキュリティグループで制御する仕様だった。 2022年8月にサービス終了済。 Page.10
  6. ▪ SDxの波が到来 サーバー機器だけでなく、システムを構成するネットワークやストレージにおいても ソフトウェア化のトレンドが発生。 SDN SDS (Software Defined Network) (Software

    Defined Storage) ルーターやスイッチ、ロードバランサーなど、 物理的なネットワーク機器もソフトウェアで実装 高価な専用ストレージを、汎用サーバー上のソフ トウェアで実装するアプローチ (例) (例) ・ VMware NSX ・VMware vSAN ・ VyOS ・Ceph ・OpenZFS NW機器・ストレージも Intel x86アーキテクチャに統一 Page.11
  7. ▪ クラウド(IaaS)の登場 (2008年頃〜 SDxで抽象化された巨大なデータセンターを、 画面やAPIを通じて、誰でも数分で従量課金で利用可能に。 それがクラウドの正体。 これまでの仮想化技術の巨大な集合体を従量課金で 貸し出しているだけ。 ポイント イニシャルコストがかからない

    すぐに利用することができる 柔軟にリソース調整できるので厳格なサイジング不要 すぐに止めることもできる 最新技術もすぐに活用することができる (ITの民主化) 資本が無くてもアイディア1つでイノベーションが起こせる Page.14
  8. ▪ インフラをコードで書く時代へ(IaC) インフラがAPI化(ソフトウェア化)されたことで、インフラ設定をコードとして記述可能に。 AnsibleやChefから始まり、現在はTerraformやAWS CDK等が主流に。 従来のインフラ構築 構築手法 スピード 品質・精度 履歴・管理

    テスト 手順書/パラメータシート(Excel等)を見ながら、画面操作やコマンドを手打ち サーバー台数に比例して作業時間が増加(数時間〜数日) 人の手による作業のため、設定漏れなどのヒューマンエラーが発生しやすい 「誰がいつ変更したか」が不明確になり、構成図と実態がズレていく 実際に構築を終えてからでないと、正しく動くか確認できない IaCを用いた構築 構築手法 スピード 品質・精度 履歴・管理 テスト インフラ構成をコード(テキスト)で定義し、ツールで自動構築 1台でも100台でも、コードを実行すれば数分で一括構築 誰が実行してもコード通りに全く同じ環境が作られるため(冪等性)、ミスを排除 Git等でバージョン管理でき、変更履歴の追跡や過去の状態への切り戻しが容易 実行前にコードのレビューやエラーチェック(静的解析)ができ、事前にバグを防げる Page.17