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カンファレンス運営者の視点で伝えたい、アフターコロナのITコミュニティの未来 / The Fu...
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kondoyuko
October 21, 2023
Technology
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カンファレンス運営者の視点で伝えたい、アフターコロナのITコミュニティの未来 / The Future of IT Communities #OSO2023
オープンセミナー2023@岡山での登壇資料です。
https://okayama.open-seminar.org/
https://oso.connpass.com/event/295890/
kondoyuko
October 21, 2023
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Transcript
カンファレンス運営者の視点で伝えたい、 アフターコロナのITコミュニティの未来 2023.10.21 近藤佑子 [株式会社翔泳社] オープンセミナー岡山2023 #OSO2023
自己紹介 近藤佑子 aka @kondoyuko / ゆうこりん • 所属:株式会社翔泳社 – CodeZine編集部
編集長 – Developers Summit オーガナイザー • 開発者と一緒に踊る、 キャッチコピーは「踊る編集者」 • 趣味:カービィ、ダンス、洋裁、文章書き、お絵描き • 岡山県備前市生まれ kondoyuko kondoyuko516
CodeZine 「デベロッパーの成長と課題解決に貢献する」を ミッションとしたITエンジニア向けWebメディア Developers Summit 「デベロッパーの祭典」としてITエンジニア向け に開催するカンファレンス
去年こんな話をしました
岡山コミュニティと私 2018年、デブサミ関西の翌日に 岡山城でカンファレンスがある と知り、勢いで参加
岡山城でのテックカンファレンス アウェーで心細かったものの「岡山出身なんです!」と声を掛け、 岡山のエンジニアコミュニティのみなさんと知り合うことができた
そして合同勉強会&忘年会議へ・・・ https://kondoyuko.hatenablog.com/entry/2018/12/29/232248
合同勉強会&忘年会議の参加ブログより https://kondoyuko.hatenablog.com/entry/2018/12/29/232248
また会えました!ありがとうございます!! 懇親会でもLTするよ!
デブサミ/CodeZineと私 2003年 Developers Summit 2003 開催 2005年 CodeZine 創刊 ………
2014年 翔泳社入社、CodeZine編集部加入 2017年 Developers Summit オーガナイザー 2020年 CodeZine 15周年/編集長 2022年 Developers Summit 20回記念 2023年 マネージャーデビュー
デブサミ/CodeZineと私 2003年 Developers Summit 2003 開催 2005年 CodeZine 創刊 ………
2014年 翔泳社入社、CodeZine編集部加入 2017年 Developers Summit オーガナイザー 2020年 CodeZine 15周年/編集長 2022年 Developers Summit 20回記念 2023年 マネージャーデビュー 3年毎に景色が違う おかげで楽しく やってこれている
今日のおはなし • デブサミのつくりかた • コミュニティは実験場 • 地方コミュニティの可能性 • そしてバトンを渡すとき
今日のおはなし • デブサミのつくりかた • コミュニティは実験場 • 地方コミュニティの可能性 • そしてバトンを渡すとき
Developers Summit(デブサミ)とは • 翔泳社が主催するITエンジニア向 けカンファレンス • ベンダー中立、幅広いトピック • 2003年から毎年2月に開催 •
会場はホテル雅叙園東京 →コロナ禍よりオンライン開催 • 5トラック2日間のセッション +企画が基本
デブサミ 2020
さまざまなスピンオフイベントも生まれた デブキャリ(キャリア特化) デブサミ夏 デブサミウーマン デブサミ関西 デブスト(若手向け) デブサミ福岡
デブサミの特徴 • 特定のテクノロジーや企業に特化していない • 扱うカテゴリも幅広い – アプリケーション開発、アーキテクチャ、プラットフォーム、データテクノロジー 開発プロセス、エンジニア組織、プロダクト開発、イノベーション、エンジニアの生き方 • 参加者層も幅広い
– 事業会社のエンジニアも受託開発のエンジニアも幅広く参加 – 年齢は3~40代が多い。カンファレンス初心者から長年のファンまで • 出版社が運営しているだけあって雑誌のようなイメージ?
デブサミオーガナイザー(企画担当)の役割 • コンテンツ委員会を組織する • イベントの全体テーマを決める • 招待セッション案や講演者を考え、打診する • 公募を募集して選考する •
タイムテーブルを組む • 懇親会などのその他の企画も行う • Webサイトを公開し、広く告知する • 本番の運営を行う • ふりかえりやベストスピーカーの発表を行う
コンテンツ委員会 • 各エンジニアコミュニティや技術分野に強みがある、 社外のエンジニアの皆さんに声をかけて一緒に企画 – デブサミ冬、デブサミ関西でそれぞれチームがある • 「1年前との変化は?」「何に関心がある?」といった 話からテーマやセッションのブレストを行う •
公募を選定する • セッション以外の催しを企画する • 当日の登壇や盛り上げを一緒に行う
テーマ設定 • その年の開発者が取り巻く 状況をイメージし、方向づ けを行うようなテーマ設定 • 講演者、スポンサー、公募 などさまざまな方が乗っか りやすいように意識 携わったデブサミ冬のテーマ
セッションをどのように企画しているか? • コンテンツ委員会や社内での議論をもとに検討 – 頭一つ抜けた話題のトピック – この1年で盛り上がったこと、次の1年で来そうなこと – イベント全体で多様なトピックと出会えること –
テーマとの親和性があること – 話を聞いて終わるのでなく、次のきっかけになること – 自分が聞きたいトピック
トレンドの技術の例
テーマとの親和性の例
テーマとの親和性の例
セッションの公募について 以下のような観点を踏まえつつ議論ののちに選考 • 他者が聞いて再現性のある取り組みか • その人でないと語れない新規性があるか • デブサミのミッションと親和性があるか • イベントのテーマと親和性があるか
• 自分自身が聞いてみたいか 参考資料を添えていただくのをおすすめしています • 過去の登壇やブログ、ドラフトやアジェンダなど
プロポーザルの書き方について過去に登壇した内容 https://speakerdeck.com/kondoyuko/how-to-write-a-proposal-that-attracts-many-engineers デブサミ公式……というには私の意見が入りすぎているが、 参考にしていただけるかもしれない
その他企画(過去のものを含む) • Ask the Speaker • 懇親会 • ブース展示(スポンサーやコミュニティ、書籍など) •
書籍プレゼン&サイン会 • モブプログラミング体験会 • コミュニティによるオープンジャム • 技術同人誌販売(DevBooks)
2020年度よりデブサミはオンラインに オンラインでもデブサミらしくあるために、 さまざまなチャレンジを続けてきました • ミッションの策定 • 双方向のコミュニケーションの実現 • 登壇者が女性限定のイベント Women
Developers Summitの開催 https://speakerdeck.com/kondoyuko/what-i-did-and-t hought-about-as-an-organizer-of-developers-summit 詳しくはオープンセミナー岡山2022での 発表をご覧ください→
今日のおはなし • デブサミのつくりかた • コミュニティは実験場 • 地方コミュニティの可能性 • そしてバトンを渡すとき
技術者ではないのになぜ企画できているか コミュニティのおかげで 自分の世界が広がった https://meetscareer.tenshoku.mynavi.jp/entry/20220414-kondo 関連する内容を以前寄稿しました→
思えばITエンジニアが集まる場所が好きだった • Twitterで面白いエンジニアと交流した • エンジニアが集まるシェアハウスに入り浸っていた • Rubyの勉強を始め、学生時代にRubyKaigi 2011に参加 ↓ 建築学生だった私が、紆余曲折を経てIT系編集者へ
IT系編集者になってもとどまるところを知らず • 翔泳社入社直後にIT業界の女性向けLTイベント 「TechGIRL」に参加・登壇 • YAPC::Asia 2015のボランティアスタッフ • DevRelCon Tokyoの運営スタッフ
• 主催勉強会「TechPub」の運営 • 技術書典サークル出展 • 気になるコミュニティには顔を出したり登壇したり
コミュニティに入っていくテクニック • ツイートする→リアクションくれた人と交流 • 懇親会のマジックワード – 「何のきっかけで参加したんですか?」 – 「よく来られるんですか?」 •
共通点のあるコミュニティに参加して声を掛ける – 居住地や出身地・学生時代に過ごした場所、性別、関心 • 最初から登壇枠で参加
コミュニティで仕事では得られない学びが得られた • 技術の最新情報のインプットができる – その道の先をいく人が直接話してくれる – 参加者やソーシャルメディアの反響とセットで知れる • 世の中のトレンドや関心のうねりを肌で感じられる •
たくさんのつながりを作れる • 仕事で未経験のこともコミュニティで素振りできる • 楽しんで自発的に学ぶことができる
コミュニティが自分の可能性を広げてくれた • コミュニティで色々体験し、つながりを作れたから 「こんな企画どうですか」と提案・実現できた • コミュニティに参加・運営の経験が豊富だからこそ、 オーガナイザーのポジションが空いたときに 社歴が浅くても「私がやりたい!」と宣言できた
今日のおはなし • デブサミのつくりかた • コミュニティは実験場 • 地方コミュニティの可能性 • そしてバトンを渡すとき
毎年何かしらの新しい挑戦をやってこれた 2017年 まずはデブサミをがんばって企画する 2018年 若手向け新シリーズ「Developers Boost」の立ち上げ 2019年 関西版若手向けイベントの「Developers Boost KANSAI」の開催
2020年 イベントのオンライン化を実現 2021年 女性エンジニアを応援する「Women Developers Summit」の開催 2022年 Developers Summitの20回目
2023年のチャレンジ:オフラインイベントの復活 7/1開催 デブスト2023(若手向け) 9/2開催 デブサミ関西
デブサミ関西 • 2011年に初開催し、以後毎年神戸で開催 • 私は2015年に初参加し、2017年より企画に携わる • 私にとってゼロから企画に携わった初めてのデブサミ • 2020年には10回記念で規模拡大して大阪開催の予定が 新型コロナの影響でオンライン開催
• その後2年間の休止
4年ぶりの現地開催&現地開催10回記念!
デブサミ関西 • 念願の大阪開催 – 大阪駅直結グランフロント内 • 1トラック全9セッション • セッション会場内に展示ブース •
ラウンジでは書籍販売や Ask the Speaker実施 • セッション終了後に懇親会
デブサミ関西 コンテンツ委員会
こだわったポイント • デブサミ関西コンテンツ委員と企画ミーティング – 関西のスピーカーにこだわって企画 – 「コミュニティLTは絶対やりたい!」 • コロナ禍で交流できなかった著者・読者のために 書籍プレゼン&サイン会の実施
• 現地開催10回記念として17人からコメントを集めた – 及川卓也さん、西脇資哲さん、粕谷大輔さんなど
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オフライン開催しての反響 • 事前登録が好調で打ち止めする事態に – 最終的にちょうどよい人数に来場いただいた • 初参加の方が約6割 • コミュニティLTで登壇してもらったコミュニティに デブサミ関西きっかけで多くの方に参加いただいた
– 参加者25名中7人がデブサミ関西きっかけとか…… • 懇親会後の有志による二次会も30人ほどの参加
コンテンツ委員とのふりかえりで出た会話 • 参加者の方といろいろ話せてよかった • Ask the Speakerに並んでいる人同士で輪になって 話すのも楽しかった • 他のコミュニティであった方、現職繋がりの方と現地
で会っていろいろ話せた • コミュニティLTを聞いて、自分でコミュニティを立ち 上げたいと思った若手の方がいた
地方イベントだからこその可能性 • コロナ禍以降で初のオフラインはデブサミ関西だった – オンライン/オフラインの選択肢が増えた中で、 地方を冠するからこそあえて現地でやる意義がある • 比較的小規模だからこそチャレンジができる • 東京ほど選択肢がないからこそ全力で喜んでもらえる
• 近いつながりの人が集まっているからこその連帯感 – 地方・若手向けや女性登壇者イベントの経験から
今日のおはなし • デブサミのつくりかた • コミュニティは実験場 • 地方コミュニティの可能性 • そしてバトンを渡すとき
デブサミ関西 オーガナイザーの交代 • デブサミ関西のオーガナイザーを、関西在住の チームメンバーに引き継ぐことに – 名残惜しいけど……懇親会で発表して後に引けなくした • 今まで「自分も学生時代関西に住んでた」という縁を 活かしてコミュニティに入ってきたが、
今関西に住んでいる後輩が、地の利を活かしてもっと デブサミ関西を進化できると思った
最近はチームで企画にあたるようになった • Developers Boostは2020年より 若手メンバーへオーガナイザーを引き継いだ – 2022年には新体制で新しいイベントも立ち上がった • デブサミ夏も、2021年より 別の若手メンバーが企画を推進している
• 新卒1~2年目のメンバーが司会として前に立っている
バトンを渡すということ • 自分が何度かやって手応えを感じると、自分が経験す る以上に、まだ経験していない人に挑戦してほしい – そして私では到達できなかったところに行ってほしい • デブサミ冬もいつかバトンを渡すときが来るだろう – そのときにちゃんと渡せるように、そして私自身も熱量
を持って取り組める新たなチャレンジがあってほしい
デブサミにおける「きっかけ」の循環 デブサミがエンジニア人生を変 えてくれました! デブサミがきっかけで勉強会に 行くようになりました!
デブサミにおける「きっかけ」の循環
デブサミのミッション デベロッパーをスターにし、 世の中のアップデートを加速する デブサミは、スピーカーのみなさんが輝ける場にしていくことはもち ろん、参加者の方にとっても、デブサミが前向きなアクションのきっ かけとなり、組織や社会、身の回りの方々から尊敬・尊重され、デベ ロッパー全員がスターとして輝ける場になることを目指しています。 輝けるデベロッパーが増えた結果、価値提供が進み、世の中がより速 くアップデートされることにつながると考えています。
恩送り
コミュニティやデブサミから得た恩を、私はどう送るか • 後進を育て、私ができる以上のきっかけを届けたい • デブサミ、CodeZine、書籍など翔泳社が持つさまざま なメディアを通じて、きっかけをつなげて広げたい – すでにWomen Developers Summit登壇→CodeZine連載
→書籍執筆…の流れができている • 私自身も技術やものづくりの実践者であり続けたい
コミュニティの未来 • コロナ禍を経て、コミュニティとの付き合い方が変化 – オンラインでコミュニティ自体は身近に? – 初めての方、若手の方の参加が積極的 – リセットされて、逆に入りやすくなった? •
地方など共通点があることで参加者の距離が縮まる – 自分の関心の幅が広がる • コミュニティ運営者はバトンを受け渡したい、 きっかけがどんどん広がっていくと嬉しい
2024年のチャレンジは? 2017年 まずはデブサミをがんばって企画する 2018年 若手向け新シリーズ「Developers Boost」の立ち上げ 2019年 関西版若手向けイベントの「Developers Boost KANSAI」の開催
2020年 イベントのオンライン化を実現 2021年 女性エンジニアを応援する「Women Developers Summit」の開催 2022年 Developers Summitの20回目 2023年 オフラインイベントの復活 2024年 ???
デブサミ2024 オフライン開催! 2024/2/15-16 詳細は近日公開