Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Tokyo.R #90 RStudioで日本語論文を書く(2)
Search
Koji E. Kosugi
March 06, 2021
Programming
1
1.3k
Tokyo.R #90 RStudioで日本語論文を書く(2)
Tokyo.R #90の発表スライドです。
Rmd+Bibtexの本文引用,引用文献リストに対応する関数を作ったよ,というお話。
Koji E. Kosugi
March 06, 2021
Tweet
Share
More Decks by Koji E. Kosugi
See All by Koji E. Kosugi
統計学に必要な数学(線形代数含む)
kosugitti
0
480
CRANへの道
kosugitti
0
130
sappoRo.R #12 初心者セッション
kosugitti
0
320
多次元展開法を用いた 多値バイクラスタリング モデルの提案
kosugitti
0
350
小杉考司(専修大学)
kosugitti
2
690
電子計算機のイロハ
kosugitti
1
1.6k
Shinyで親父の威厳を回復した話
kosugitti
0
660
ベイズ統計学勉強会 2022年春合宿資料「はじめてのTeX」
kosugitti
2
8.4k
Tokyo.R #94 脱rstan初心者
kosugitti
3
1.1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
はじめてのWeb API体験 ー 飲食店検索アプリを作ろうー
akinko_0915
0
160
チームで開発し事業を加速するための"良い"設計の考え方 @ サポーターズCoLab 2025-07-08
agatan
1
490
ZeroETLで始めるDynamoDBとS3の連携
afooooil
0
120
可変変数との向き合い方 $$変数名が踊り出す$$ / php conference Variable variables
gunji
0
230
[SRE NEXT] 複雑なシステムにおけるUser Journey SLOの導入
yakenji
0
740
[DevinMeetupTokyo2025] コード書かせないDevinの使い方
takumiyoshikawa
2
150
「App Intent」よくわからんけどすごい!
rinngo0302
1
120
「テストは愚直&&網羅的に書くほどよい」という誤解 / Test Smarter, Not Harder
munetoshi
1
220
11年かかって やっとVibe Codingに 時代が追いつきましたね
yimajo
0
150
SQLアンチパターン第2版 データベースプログラミングで陥りがちな失敗とその対策 / Intro to SQL Antipatterns 2nd
twada
PRO
27
8.1k
知って得する@cloudflare_vite-pluginのあれこれ
chimame
1
120
「次に何を学べばいいか分からない」あなたへ──若手エンジニアのための学習地図
panda_program
3
640
Featured
See All Featured
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
63
7.8k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
31
1.3k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
301
21k
Side Projects
sachag
455
43k
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.8k
Transcript
RStudioで日本語論文を書く(2) 文献処理をゴリゴリと 専修大学 小杉考司 1 2021年3月6日 in Tokyo.R
同僚がなんか頑張ってる • 隣の研究室でGCEやらDockerやらRmdやら,環境整備に 随分と力を入れておられる。インフラ心理学の未来は明るい • 個人的には文献はTeXでかければいいので。 • RとTeXの橋渡しはxtableやstargazerなどのパッ ケージがある。 •
心理学のpsychToolsパッケージにdf2latex関数とか 便利な関数が入ってます。 2
TeXで文献処理 • 論文を書く時に一番面倒な作業が引用 文献の整理。 • Endnote, Mendeley, Zoteroな ど文献管理ソフトがでてきてこれもず いぶん楽になりました。
• BibTeXには数多くのスタイルファイ ルがあって,APAスタイルで出せばOK 3
日本語は辛いよ • 日本心理学会の文献マニュアルも,大本は APA準拠。だけど日本語独特のカスタマイズ も施されている。 8
10 Bibtexの歴史に感謝
APAに近いのがある! 11 IUUQTHJUIVCDPN4IJSP5BLFEBKFDPOCTU
ないからつくった 12
Bibtexの沼 • 正直しんどかった。なんなの 逆ポーランド記法って • スタイルファイルで5000行 オーバー。読みにくい,わか りにくい・・・ • でももうできた。できたこと
にする。これ以上関わりたく ない。もう英語で論文書いた らいいでしょ! 13
同僚がなんか困ってる • Rmdでスタイルファイルを読み込む時になんか苦労があるみ たいで。。。 • BibファイルはASCIIファイルなので,読み出して並べ替えた らいいんじゃないかな。それぐらいなら,Rのコードでかけそう だな,と思って助力することに。 • こんなのもみつけたし
14
CSLってのがあるのね • Citation Style Language • MendeleyやZoteroなどはxml形式のCSLを作ること で,様々な言語やスタイルに対応しているみたい 15 IUUQTDJUBUJPOTUZMFTPSH
ଟ͕ͬͪ͜Ԧಓ
できました • 第一弾完成。bibファイルをRで読み込んで並べ替え,スタイ ルを合わせてtexファイルに出力する方式。 • .texファイルをRmdの方でマージするだけでOK。 16 3NE ͱ͍͏͔QBOEPD 5F9ίϚϯυ͕͋ͬͨΒͦͷ··5F9ͱͯ͠
ಡΈࠐΜͰ͘ΕΔͷͰɼ5F9ͷaJOQVU\^ؔΛຊจʹೖΕΔ༷ɻ ͱ͔͘
細かいところが 気になりはじめる • 本文中の引用スタイルはAPAのCLS まかせ。 ㅟ ㅟ ㅟ 17
乗りかかった船だ 18
本文のスタイル • 日本心理学会の文献マニュアルも,大本は APA準拠。だけど日本語独特のカスタマイズ も施されている。 22
できました 24 ͱ͍͏͜ͱͰ
とんでもなく力技 • RmdもASCIIファイルなので • 一行読み込む • @マークがあるかどうか • 文末引用かどうか •
引用形式を返す • 読み込んだ行の当該箇所を書 き換えて上書き • 作り替えられたRmdをコンパイ ルするのはpandoc任せ 25
使用上の注意 • Bibファイルはタグの追加が自由(対応しないタグは無視さ れる)ので,「著者の読み仮名」とか「著者のアルファベット表 記」などの情報を追加しても良い 26 IUUQTRJJUBDPNLPTVHJUUJJUFNTFBEEFCE 2JJUBهࣄॻ͖·ͨ͠ • GoogleScholarなどでつくった
BibTeX形式は少し手を入れない と,そのままではうまくいかないこ とが多いですのでご注意ください。
27 あとこれがあれば完璧 IUUQTMFBEUPBNB[POKQ
• BibファイルをRのデータフレームにして,リスト・本文引用に際して 整形・出力する関数を作ったった。 • 文字列操作関数と相談に乗ってくれた@niszet0さんに感謝〜! 28 • 良いところ:R言語ユーザなら誰でも読める・書けるので,各領域 に合わせて作り替えることも可能 •
ダメなところ:中身は一行ずつの処理&元のRmdファイルを上 書きなので,美しくない
• BibファイルをRのデータフレームにして,リスト・本文引用に際して 整形・出力する関数を作ったった。 • 文字列操作関数と相談に乗ってくれた@niszet0さんに感謝〜! 29 • 良いところ:R言語ユーザなら誰でも読める・書けるので,各領域 に合わせて作り替えることも可能 •
ダメなところ:中身は一行ずつの処理&元のRmdファイルを上 書きなので,美しくない • 残念なところ:国里も小杉も心理学研究に業績を持っていない
Enjoy!