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株式会社クラダシ

September 26, 2025
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  1. All Rights Reserved. ⽬次 クラダシが描くサステナビリティ P.3  P.9 P.10 P.14 P.17

    P.18 Environment P.20   P.21  Social P.23  P.29  P.33  P.38  Governance P.41 P.42  P.43 P.44   Appendix P.46  P.47  2 トップメッセージ‧対談 ミッション‧ビジョン ビジネスモデルとインパクト サステナビリティ重点取り組みテーマ(マテリアリティ) 社会‧環境インパクト B Corp認証 フードロス削減‧環境への貢献  環境低減の取り組みとデータ   ⼈材 Kuradashi⽀援先‧クラダシ基⾦ 地⽅⾃治体との連携 ユーザーとの取り組み   情報セキュリティ コーポレートガバナンス/リスク管理体制 役員スキルマトリクス ステークホルダーとのエンゲージメント 外部評価‧表彰 会社概要
  2. All Rights Reserved. 2023年6⽉、クラダシは東京証券取引所グロース市場に上場しました。これは「ソーシャルグッドカンパ ニーでありつづける」というミッションを掲げる私たちが、社会に挑戦する新しいステージに⽴った瞬間 です。そして2024年7⽉、創業者‧関藤から代表取締役社⻑CEOのバトンを受け取り、私はこの理念を次 のステージに押し上げる覚悟を決めました。 この1年は、未来への挑戦の種をまき、しっかり芽を育ててきた1年でした。創業の柱であるフードロス 削減のEC事業をさらに強化し、M&Aで新しい事業領域を開拓。そして再⽣可能エネルギーを活⽤したグ リーンインフラ事業にも挑戦しています。クラダシは「余剰⾷品を循環させる仕組み」から、「持続可能

    な社会の基盤を作るプラットフォーム」へと確実に進化しています。 私たちの⽬指す未来は明確です。 「社会課題を解決しながら、事業としても成⻑する。  これをあたりまえにする。――それがクラダシの挑戦です。」 トップメッセージ 3 ⽇本発の新しい資本主義モデルを創る  社会課題解決と事業成⻑を両⽴させ、持続可能性を経済価値と⼀体で循環させる。 祖業のフードロス削減を社会インフラにする  ⾷品の余剰と不⾜をつなぎ、誰もが恩恵を受けられる仕組みを社会に定着させる。 グリーンインフラで未来に必要な社会基盤を⽀える  再⽣可能エネルギー事業を通じ、⾷とエネルギーの両⾯から循環型社会を⽀える。 クラダシは、ただ事業をする会社ではありません。⼈と社会と地球の未来を、より良く変える⼒を持つ 企業です。ステークホルダーの皆さんと⼀緒に挑戦を続け、唯⼀無⼆の“ソーシャルグッドカンパニー” として、これからも進化しつづけます。本レポートを通じて、私たちの挑戦と未来へのビジョンを感じ ていただき、共に新しい社会をつくる⼀歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。 2025年9月26日
 代表取締役社⻑CEO

  3. All Rights Reserved. 社会課題をビジネスで解決 〜クラダシ×⾬⾵太陽が語る「インパクト」の真髄〜 トップ対談 4 2023年6⽉、株式会社クラダシは「インパクト上場」を果た し、国内におけるB Corp認証取得企業として初の上場として⼤

    きな注⽬を集めました。⼀⽅、NPOからスタートした株式会社 ⾬⾵太陽も、2023年9⽉にインパクト指標を開⽰し、同年12⽉ にインパクトIPOを実現しています。 今回、本記事では⾬⾵太陽代表の⾼橋博之⽒をお迎えし、当社 の河村とともに、両社が考える「インパクト」とその実現に向け た取り組みについて、特別対談をお届けします。 ――都市と地⽅を混ぜるビジネスで⽣み出すインパクト 河村 インパクト経営やインパクト投資という⾔葉が広がる中 で、改めて「インパクト」をどう捉えていらっしゃるのか教えて ください。 ⾼橋 私たちにとってインパクトは、存在意義そのものです。⾬ ⾵太陽は「都市と地⽅の分断」という⼤きな社会課題を、ビジ ネスの⼒で解決するために⽴ち上げました。そのために必要な のは「社会的なインパクトを⽣み出すこと」です。単にモノを売 るのではなく、都市と地⽅を混ぜ合わせるほどの変化を起こ す。それが私たちにとってのインパクトです。 ⾬⾵太陽は、「都市と地⽅をかきまぜる」をミッションとし、全国の⽣産者を 媒介に、都市と地⽅をつなぐことで地域を持続可能にし、将来にわたって活⼒ ある⽇本社会を残したいと願う会社です。複数の領域で都市と地⽅をかきま ぜ、あいだをつなぐ「関係⼈⼝」を⽣み出しています。 株式会社クラダシ 代表取締役社⻑CEO 河村 晃平 株式会社⾬⾵太陽 代表取締役社⻑ ⾼橋 博之様
  4. All Rights Reserved. 河村 クラダシも「ソーシャルグッドカンパニー」として社会課題をビジネスで解決 することを理念に掲げているので、⽴ち上げの想いに共感します。⾬⾵太陽さんが事 業の中で特に⼤切にされている理念やキーワードはありますか。 ⾼橋 「都市と地⽅をかきまぜる」ことです。地⽅の課題を根本から解決するには、 都市と地⽅が混ざり合う必要がある。創業以来その想いを信念としてきました。 河村 ⾼橋さんは最初にNPOを⽴ち上げられ、そこから株式会社に転換されましたよ ね。その背景について教えてください。

    ⾼橋 原点は政治です。NPOはその延⻑線上で「この指⽌まれ」で仲間を集めて始め ました。当時は⽣産者と都市住⺠をつなぐために、⾷べもの付きの⽉刊情報誌を届け ていたのですが、規模は⽣産者1⼈と都市住⺠1,500⼈ほど。社会課題の本質的な解決 には遠く及ばないと感じました。 そこで、スマートフォンを活⽤した仕組みを考えたのが「ポケットマルシェ」です。 ただし、アプリ開発やエンジニア採⽤には資⾦が必要で、NPOの枠組みでは不可能で した。だからこそ、資本の⼒を使って知⾒を拡げるために株式会社化しました。 ――公益性と経済性の両⽴という永遠の課題 河村 クラダシは、社会性‧環境性‧経済性に優れた事業に取り組んできましたが、 同時に「業績が伴わなければ株価は下がる」という現実にも向き合ってきました。こ うした経験を通じて、資本主義のあり⽅そのものを改めて考えさせられています。⾼ 橋さんは、サステナブルなビジネスを運営されるうえで、どのような課題に直⾯され ているのでしょうか。 トップ対談 5 ⾼橋 公益性と経済性の両⽴は永遠の課題ですね 。上場後の約1年半、能登半島 地震の復興⽀援などに取り組んできましたが、短期的に株価と連動するものでは ないと実感しました。しかし、時代は必ず公益性と経済性の両⽴を求める⽅向に 進みます。その時に先駆者である我々が挑戦をやめてはいけない。地道に発信し つづけ、⻑期的に共感してくださる株主や仲間を増やすことに取り組んでいま す。 河村 時代が追いついてくる感覚はありますか。 ⾼橋 そうですね。NPO時代から⾔っていることは変わっていませんが、社会の 受け⽌め⽅は⼤きく変化しています。14年前には届かなかった⾔葉が、今では共 感を得られるようになってきた。つまり、社会が私たちに追いついてきている。 ⼤きな波が来たときに、早すぎず遅すぎず最初に乗れるポジションにいることが 何より⼤事だと思います。 河村 時流に乗ることは⾮常に難しい⼀⽅で、その時流をつくるのも、また⾃分 たち⾃⾝でもある。そのあたりは、まさに先駆者の苦しみ、⽣みの親の苦しみを 感じる部分ですよね。 クラダシでは売り上げの⼀部を社会貢献活動に回していますが、株主からは「配 当に回してほしい」といった声もあります。それでも、社会貢献に回すことが結 果的に社会の価値向上と会社の成⻑につながることを丁寧に説明してきました。 ⾼橋 私たちは伝える努⼒をしないといけないですね。共感者の周りには仲間が 集まりますが、重要なのはそこから離れた⼈たちにどう伝えるかだと思います。 そこを追求しつづけることが必要だと思っています。
  5. All Rights Reserved. ――インパクト指標と「関係⼈⼝2,000万⼈」構想 河村 貴社のインパクトレポートでは「顔の⾒える流通⾦額」「⽣産者と消費者のコ ミュニケーション数」「都市と地⽅を往来して過ごした⽇数」を指標とされています ね。 ⾼橋 私たちの最終⽬標は2050年に「関係⼈⼝2,000万⼈」を実現することです。 2050年には⽇本の⼈⼝は1億⼈を切り、その多くは地⽅から失われます。そのために 短期的アウトカムとして3つの指標を置きました。さらに、2025年6⽉に政府が創設

    した「ふるさと住⺠登録制度」では10年で1,000万⼈の登録を⽬指すうち20%を私た ちが創出することを中期⽬標に据えました。 地⽅の課題は「関わりのなさ」から⽣じます。ポケットマルシェやポケマルおやこ地 ⽅留学を通じてまずは地⽅への“パスポート”を持って訪れてもらう。そして関係⼈⼝ として地域の担い⼿へとつながっていく未来を描いています。 河村 今、世界から⾒た⽇本のポジショニングが弱体化していることに危機感を感じ ています。だからこそ、ビジネスの⼒で⽇本を盛り上げ、⽇本ならではの新しい資本 主義の形を⽰したい。そういう想いでクラダシを経営しています。⾼橋さんは、今の ビジネスにつながった原体験として、どのような出来事があったのでしょうか。 ⾼橋 もともとは⽥舎を離れ、東京で10年間過ごしましたが、その間に地元‧岩⼿を はじめ地⽅はどんどん過疎化し、課題が⼭積していることが⾒えてきました。「何か できないか」と思い、地元に戻って政治家になったのが原点です。 政治家として有権者の声を聞き、⽣産者や農家と初めて直接対話したとき、⾷べ物を 作っているのに⼗分に⾷べられない状況があることを知り、その⼈たちの⼒になりた いと思いました。それが、都市と地⽅をつなぎたいという想いの原体験です。 トップ対談 6 ――持続可能な社会に向けた⼈材育成と次世代への継承 河村 創業者としての熱量がとても伝わってきます。上場企業であるからこそ、 ゴーイングコンサーンで取り組みつづけなければならないと考えています。50 年、100年続く会社にするために取り組まれていることはありますか。 ⾼橋 都市部の国際競争⼒を⽀えているのは地⽅です。地⽅の衰退は⽇本全体の 衰退に直結します。だからこそ次世代を担う⼈材を育てることが重要です。個⼈ の熱量に依存して事業が傾くことは避けなければならず、そうならないよう仕組 みを整えていく必要があると考えます。さらに、地⽅の農村や漁村の景観は世界 的にも貴重な資産です。ツーリズムを通じて国内外から⼈が訪れる仕組みづくり は、今後挑戦したい領域です。
  6. All Rights Reserved. ⾼橋 経済性と社会性の連動を先進的に⽰し、実践している企業や事例は、確実に30 年前より増えています。社会が変わったと感じにくい理由のひとつはスピードだと思 います。先ほどもお話しした通り、時流に乗るタイミングは早すぎても遅すぎてもい けない。我々は、その時代の波を⼿繰り寄せる努⼒をしつづける必要があります。そ れを⼀社だけで⾏うのは不可能で、クラダシさんをはじめ、同じ志を持つ企業と連携 していかないと間に合わないという危機感があります。 河村 そうですね。お話を聞く中で、⾼橋さんが使われるフレーズやキーワードがク

    ラダシと似通っていて、とても親近感を覚えます。こうした企業同⼠がタッグを組 み、⽇本全国にインパクトを広げていくことが、まずは最初の⼀歩になるのでしょう ね。その積み重ねが、社会の⾏動変容や「当たり前」をつくることにつながると思い ます。今後もさまざまな形でご⼀緒できれば嬉しいです。 ⾼橋 今回こうしてお声がけいただき感謝しています。これからも⼀緒に取り組んで いきたいですね。 今回の対談を通じ、両社がビジネスの⼒で社会課題を解決し、公益性と経済性の両⽴ を追求するという共通点が明らかになりました。志を同じくする企業が連携すること で、社会変⾰は⼀層加速します。私たちが直⾯する課題解決のモデルは、今後の新た なビジネスモデルにもつながるでしょう。クラダシと⾬⾵太陽は、これからも共に挑 戦を続け、持続可能な社会の実現を⽬指してまいります。 トップ対談 7 河村 キーワードとして「地⽅」「⽇本」を中⼼に事業を展開されていますが、 近年、多くの企業が資本主義の中でラストフロンティアともいえるアフリカ市場 の開拓に乗り出しています。⾬⾵太陽さんは、海外展開を視野に⼊れていらっ しゃいますか。 ⾼橋 現状ではあまり考えていません。国内で事業を拡⼤することに集中してい ます。⽇本は課題先進国で、世界的に共通の⾼齢化問題に、⽇本の地⽅が最も先 んじて直⾯しています。⼈⼝減少が進めば地⽅は消滅の危機にあり、都市部や海 外の国々も同じ課題に直⾯します。だからこそ、⽇本が課題をビジネスで解決す るモデルを⽰すことができれば、世界に範を⽰すことができます。地⽅衰退や都 市との分断、⾼齢化などの課題を解決するモデルを確⽴すれば、アジアをはじめ 世界にも広げられるはずです。 河村 同感です。さらに、この数百年で急増した⼈⼝を前提に、サステナブルな 国の繁栄を考えると、テクノロジーの活⽤が不可⽋です。DXやAXをサステナブル と組み合わせることで、⽇本ならではの効果をつくれる。資本主義の形も過去数 百年で⽣まれた枠組みに過ぎず、新しい形を⽣み出す挑戦を続けたいと思いま す。 ――社会変⾰のスピードと企業の連帯 河村 最近は、多くの企業が「インパクト」「サステナブル」「SDGs」「ESG」 といった⾔葉を掲げています。それでも、この30年で社会が⼤きく変わっていな いように感じるのはなぜだと思われますか?
  7. All Rights Reserved. Mission & Vision 9 Mission  ソーシャルグッドカンパニーでありつづける Vision 

    ⽇本で最もフードロスを削減する会社 もったいないを価値へ〜凸と凹をマッチングすることで世界を豊かにする。 世の中に⼭積する社会課題解決を⽬的に設⽴したソーシャルグッドカンパニー。 社会性、環境性、経済性に優れた活動をしていきます。 国内消費⾷料の約6割を輸⼊しているにも関わらず、世界有数のフードロス⼤国である ⽇本は、「3分の1ルール」などの商慣習のために、その多くを無駄にしているのです。 私たちクラダシは1.5次流通⾰命を通じて、⽇本のフードロスを削減します。
  8. All Rights Reserved. ビジネスモデルとインパクト|フードロス問題 フードロスとは? フードロス(⾷品ロス)とは「まだ⾷べられるのに捨てられてしまう⾷品」の ことです。国連⾷糧機関(FAO)によると、⾷べられるにも関わらず廃棄され る⾷料は世界で約10億トン、1年間に⽣産された⾷料の20%に及ぶと⾔われて います。世界⾃然保護基⾦(WWF)と英国⼩売テスコの報告では、それに加え て、農場では約12億トンの⾷品廃棄があるということが明らかにされていま

    す。 約10億トンのフードロス‧廃棄によって排出される温室効果ガスは、世界中で 排出された温室効果ガス全体の8〜10%にあたり、⾃動⾞の温室効果ガス排出 量に匹敵する⽔準となっています。また、限りある農業資源の有効活⽤が重要 視されるなか、世界の農業⽤⽔使⽤の1/4が費やされています。フードロス は、ただ「もったいない」というだけではなく、気候変動への対応や循環経済 の実現に向けて、解決すべき世界的なテーマなのです。 SDGs 12.3 このような持続可能な社会発展に影響を与える課題 として、SDGsのターゲット12.3でも「2030年までに ⼩売‧消費レベルにおける世界全体の⼀⼈当たりの ⾷品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの⽣産‧サ プライチェーンにおける⾷品の損失を減少させる」 ことが⽬標になっています。 フードロス削減の効果 ⽣産性向上と経済成⻑ 温室効果ガス排出削減 資源の有効活⽤ ⽇本のフードロス問題 ⽇本もまた、フードロス⼤国と⾔われています。年間464万トンもの⾷品 がフードロスとなり廃棄されていると推計されており、それは、国⺠1⼈ 1⼈が毎⽇お茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同等です。⼀⽅、⾷料⾃ 給率が先進国で最も低いなど、アンバランスな状況になっています。ク ラダシは、そんな⽇本のフードロス問題にアプローチします。 10 *出典 UNEP 「Food Waste Index Report 2024 」 *出典 WWF「Driven to Waste: Global Food Loss on Farms」
  9. All Rights Reserved. ビジネスモデルとインパクト|サービス フードロスの削減を⽬指して、楽しいお買い物で、 みんなトクするソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営 Kuradashiは、フードロス削減を⽬指すショッピングサイトです。 まだ⾷べられるにもかかわらず捨てられてしまう可能性のある商品などをお 得な価格で販売し、 売り上げの⼀部を環境保護‧災害⽀援などに取り組むさ

    まざまな団体に寄付することで、SDGs17の項⽬を横断して⽀援しています。 「もったいない」という想いをきっかけに、いろいろな掘り出し物が⾒つか る。同じ想いの⼈たちとつながり、商品をシェアし、楽しむ。楽しくてお得 なお買い物が社会の徳につながる、そんなソーシャルグッドな瞬間をサポー トしていきます。 社会性‧環境性‧経済性に優れた 「Kuradashi」のビジネスモデル 11
  10. All Rights Reserved. 13 インパクト‧価値創造モデル 事業活動 インプット アウトカム アウトプット     ⼈的資本

    世の中の課題に挑戦しつづける プロフェッショナル⼈財 ソーシャルグッドマーケット フードロス商品の仕⼊れと マッチング‧マーケティング ‧販売促進     財務資本      技術インフラ プラットフォーム‧情報 パートナーシップ 会員‧パートナー企業 ‧3PL‧NPO‧⾃治体‧投資家 Forecast Base Stores Hub サプライチェーンにおける 機能拡張 クラダシ基⾦の活動 Mission 「ソーシャルグッドカンパ ニーでありつづける」 Vision 「⽇本で最もフードロスを 削減する会社」 経済価値の最⼤化 x 社会‧環境価値の創造 フードロス削減の実績向上 資源の有効活⽤ フードロスに対する意識の向上 持続可能な消費⾏動の広まり パートナー企業との共創 サプライチェーン全体での効率化 社会貢献団体への寄付 フードロス削減 29,627トン* CO2削減量 78,541t-CO2* ⽣活者の啓発 会員59万⼈* Value 前例を創ろう アクセル全開! 明るく楽しく元気よく x 5つのマテリアリティ    *2025年6⽉30⽇時点 ビジネスモデルとインパクト|価値創造ストーリー
  11. All Rights Reserved. サステナビリティ重点取り組み(マテリアリティ) 事業‧企業活動で 取り組むテーマ ①ソーシャルグッドな 世界の実現 ②フードロス削減‧ 環境への貢献

    ③おいしい⾷への アクセスの向上 14 ④企業と⼈が共に成⻑できる場所 ⑤コーポレートガバナンスの強化 ソーシャルグッドカンパニーの 原動⼒‧競争⼒ ソーシャルグッドカンパニーを ⽀える基盤 持続可能な社会の実現と経営を⽬指し、5つのマテリアリティを特定
  12. All Rights Reserved. マテリアリティの特定プロセス サステナビリティ重点取り組み(マテリアリティ) 抽出された課題と整理 15 Step1 課題項⽬の洗い出し SASB、GRIスタンダード、ISO26000、

    SDGsといった国際的な指標を参照するとと もに、ステークホルダーの声を踏まえ、ク ラダシの企業活動に関連性の⾼い課題を洗 い出し、抽出しました。 Step2 重要課題の把握‧整理 洗い出した課題をもとに、株主‧投資 家などの外部ステークホルダーとの議 論や、従業員へのヒアリングを通じ て、クラダシへの期待を整理し、課題 の優先順位付けを⾏いました。 Step3 課題と取り組みの特定と承認 整理‧優先順位付けした社会課題について、 クラダシらしさ(ミッション‧ビジョン)や 経営戦略との相関性を評価し、取締役会の決議 を経て、優先的に取り組むべきテーマを特定し ました。 •フードロス削減 •気候変動への  対応 •循環経済 •ガバナンス‧  コンプライアンス •情報セキュ  リティ •⾷の安全 •⼈材育成 •DE&I •地域経済の  活性化 •サプライ  チェーンの  ⼈権尊重 •⽔アクセス •⽣物多様性 •動物福祉 •労働安全  衛⽣ ス テ | ク ホ ル ダ | へ の 影 響 度 ⾃社への影響度 ⾼ 中 中 ⾼ 低
  13. All Rights Reserved. サステナビリティ重点取り組み(マテリアリティ) 16 テーマ 取り組みの内容‧説明 KPI∕指標_関連テーマNo. 関連SDGs ①ソーシャルグッドな

     世界の実現 ‧Kuradashiを通じた、誰もが気軽に楽しく社会貢献に参加できる  仕組みの価値向上 ‧経済性の成り⽴つソーシャルビジネス‧モデルの確⽴ ‧社会貢献活動団体への⽀援による社会インパクトの最⼤化 ‧フードロス削減量_①②③ ‧クラダシ基⾦の活動_①③ ‧ユーザー数_① ‧出品企業数_①③ ‧経済効果_① ‧⽀援⾦額/⽀援先活動_① ‧CO2削減量_② ‧CO2排出量/エネルギー使⽤量_② ‧クラダシチャレンジ実績_③ ‧フードバンク⽀援実績_③ ‧⾷のサステナビリティ研究会_③ ②フードロス削減と  環境への貢献 ‧フードロスの削減と温室効果排出の削減効果の最⼤化 ‧事業を通じた環境負荷の低減、気候変動への対応(Scope3の算出) ③おいしい⾷への  アクセスの向上 ‧Kuradashiを通じたフードロスの削減 ‧⽇本の⾷に携わる⼀次産業の促進 ‧フードバンク/こども⾷堂への⽀援 ④企業と⼈が共に  成⻑できる場所 ‧社会の変化を捉え、多様な⼈材が活躍しつづけられる環境づくり:  DE&I‧Well-beingの実現 ‧ソーシャルグッドな事業をドライブしていく⼈材が成⻑できる  環境づくりと、それによってクラダシも成⻑し、社会と従業員に  還元できるサイクルの構築:⼈材育成‧登⽤ ‧各役職における⼥性⽐率 ‧平均勤続年数 ‧育休取得率 ⑤コーポレート  ガバナンスの強化 ‧情報セキュリティ ‧⾷の安全とサプライヤー管理 ‧コンプライアンスの遵守 ‧リスク管理体制 16
  14. All Rights Reserved. マテリア リティ KPI∕指標 2025年6⽉期 実績/施策 ❶ ❷

    ❸ フードロス削減量 29,627トン CO2削減量 78,541 t-CO2 経済効果 144億円 ユーザー数 (会員数) 59万⼈ 出品企業数 2,100社 ⽀援⾦額 1.6億円 クラダシ基⾦の活動 P.30〜 参照 社会‧環境インパクト マテリアリティに対する実績(インパクト指標)と取り組み 17 マテリ アリ ティ KPI∕指標 2025年6⽉期 実績/施策 ❹ 各役職における ⼥性⽐率 全体 62.7% 管理職 12.5%* 役員  28.5% メンター制 度、社内勉 強会、各種 研修、部活 動⽀援 平均勤続年数 2.9年 育休取得率 100% ❺ リスク管理体制 上場に応じたガバナンス強化 コーポレートガバナンスコード の対応 透明性の強化(四半期決算含めた 適時開⽰体制の構築、株主総会、 コンプライアンス研修、Kuradashi ⽀援先⼊れ替え) * 2025年7月1日現在

  15. All Rights Reserved. B Corp認証 クラダシは、2022年6⽉に公益性の⾼い 「良い」企業への認証であるB Corp認証を取得 B Corp認証とは

    「B Corporation」の略称で、⽶国ペンシルベニア 州に拠点をおく⾮営利団体B Lab (Bラボ)が運営 する、社会や環境に配慮した公益性の⾼い企業に対 する国際的な認証制度です。ガバナンス、従業員、 コミュニティ、環境、カスタマーの5つの分野から 構成される評価を受けることが認証条件となってい ます。株主に限らない、すべてのステークホルダー に対する利益へのコミットメントが求められます。 B Corporation:https://www.bcorporation.net/ 18 ガバナンス 従業員 環境 顧客 コミュニティ クラダシは 110.1ptを獲得 (80pt以上で認証取得)
  16. All Rights Reserved. Environment|環境  20 CO2削減量 78,541 t-CO2 フードロス削減‧環境への貢献 クラダシは、「⽇本で最もフードロスを削減する会社」をビジョン

    に掲げ、事業活動を通して、フードロスの削減に取り組んでいま す。創⽴以来、サプライチェーンで発⽣するフードロスの削減とい う、地球上の貴重な⾷資源‧梱包資材の有効活⽤や廃棄物の削減に 寄与してきました。フードロスの削減は、⾷品を⽣産‧製造する過 程及び廃棄による温室効果ガスの排出を低減し、気候変動への対応 をはじめとした環境課題の解決にもつながっています。 ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」というサーキュラー型 ビジネスを成⻑させ、価値を拡⼤することによって、今後もより⼀ 層、地球環境に貢献していくことを⽬指します。 また、同時に、クラダシの事業は、紙などの資材やエネルギーを消 費します。効率的なオペレーションなど、環境に配慮した事業‧仕 組みをデザインし、クラダシの事業活動によって発⽣する環境負荷 の低減に努めます。 クラダシのサービスによる環境への効果 まだ消費可能であるにもかかわらず従来廃棄されていた商品の販 売を通じて、フードロス削減とCO2削減に貢献します。 29,627トン フードロス削減量 ※2025年6⽉30⽇時点 累計 環境効果の算出について クラダシは、2022年に環境省から委託を受けたみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社と連携し、 「デジタル技術を活⽤した脱炭素型2Rビジネスの効果実証」を実施。 Kuradashiによるフードロス削減と温室効果ガス排出削減の効果検証を⾏いました。 その結果に基づいて、四半期毎に削減量数値を算出‧更新しています。
  17. All Rights Reserved. Environment|環境 21 2023年 6⽉期 2024年 6⽉期 2025年

    6⽉期 Scope1 (kg-CO2) 0 0 0 Scope2 (kg-CO2) 18,750 15,662 16,949 Scope1,2 合計 18,750 15,662 16,949 電気使⽤量(kwh) 49,866 39,351 41,541 環境負荷の低減 フードロス削減という環境へのポジティブなインパクトを最⼤化 していくだけではなく、事業活動が環境に悪影響を与えることの ないようにしなければならないと考えています。⾃社の事業による 環境負荷の低減に向けて、まず、⾃社の環境負荷を把握するとこ ろから始めています。今後は、Scope3算出など、クラダシの事業 が関わる温室効果ガス排出の把握にも取り組んでいきます。環境 負荷の低減に向けて、省エネルギー‧資源の効率的な使⽤、排出 物の削減、リサイクル‧リユースなど、環境に配慮した活動を積 極的に推進します。 また、環境配慮の前提として、環境に関する法令‧規制を遵守 し、社会的責任を果たします。 オフィスでの取り組み オフィスでも省エネルギーや紙などの資源の有効活⽤、ゴミの削 減に取り組んでいます。空調の管理や使⽤していない電気‧電源は オフにするよう呼びかけ、オフィスルールにも組み込んでいま す。紙資源の使⽤削減や管理のため、契約書などの書類について も、原則電⼦締結とし、ペーパーレス化を進めています。 その結果、オフィスでの電気使⽤量が減少傾向にあります。 また、プラスチックゴミ削減のため、メンバーにも、マイボトル の持参を推奨しています。気軽に楽しみながら、環境に配慮した オフィスでの活動ができるよう促進しています。
  18. All Rights Reserved. Workers|⼈材 企業と⼈が共に成⻑できる場所 クラダシにとって、従業員は最も⼤切なステークホルダーの1つであり、ソーシャルグッドな事業を創っていく原動⼒です。 クラダシで働くことで、成⻑でき、充実した時間を過ごせるよう、また多様なバックグラウンド‧価値観を持つ従業員が 活躍しつづけられるよう、⼈材育成‧DE&I促進‧Well-beingの実現に注⼒していきます。 従業員数 *1

    51名 正社員数(%) 39名(76.5%) ⾮正社員数(%) 12名(23.5%) ⼥性⽐率(全体) 62.7% 役員 ⼥性⽐率 28.5% 管理職 ⼥性⽐率 12.5% *3 平均勤続年数(正社員) 2.9年 離職率 *2 27% 平均年齢(正社員) 34.2歳 年齢構成(正社員) 20代:10名 30代:21名 40代:7名 50代:1名 年間総労働時間(平均) 2,373時間 有休取得⽇数(平均) 9.4⽇ 育児休業取得率(男性) 100% 育児休業取得率(⼥性) 100% 育休取得後復職率 100% ⼈事データ (2025年6⽉30⽇時点) 23 *1 取締役、監査役を含まない全従業員数 
 *2 2025年6月期(2024年7月1日時点の在籍者の 2025年6月末時点での離職率) 
 *3 2025年7月1日時点

  19. All Rights Reserved. Workers|⼈材  24 企業と⼈が共に成⻑できる場所 多様な⼈材のチャレンジと成⻑を引き出す機会の創出 クラダシは、「前例を創ろう」「アクセル全開!」「明るく楽しく元 気よく」の3つのバリューを体現し、ミッション‧ビジョンを実現し ていく⼈材を育成しています。

    MVV(ミッション‧ビジョン‧バリュー)を採⽤基準や評価‧育成制 度にも反映させ、共感度の⾼い⼈材の採⽤‧育成を進めています。ほ とんどのメンバーが中途採⽤者であり、⼊社時のオンボーディング研 修の実施によるクラダシ事業や各事業部の理解、基礎的なビジネスス キル習得を通して、多様なキャリアを活かしながら、即戦⼒として活 躍できる環境を整えています。 また、定期的な1on1や組織サーベイの実施などにより、チームで成 果を出すためのコミュニケーション機会を充実させています。 事業成⻑を加速させていくことで、各⾃がチャレンジできる機会を提 供していきます。同時に、働き⽅に対する価値観の多様化やライフス テージの変化にあわせて、⻑く柔軟に働くことのできる制度の設計に も取り組んでいます。ベンチャー企業という⾃社の特性も踏まえ、社 会環境の変化や事業‧組織の状況に応じて、⼈事制度をアップデート しています。 マネジメントコース、エンジニアコース、業務限定コースといった⼈ 事コースを設け、事業全体への貢献と個⼈としてのライフスタイルが 共存し、ともに成⻑できる場所を⽬指しています。 OJT 組織サーベイ /Off-JT/1on1 リーダーシップ スキル オンボー ディング キャリア ⾯談 配置‧登⽤ 採⽤ 評価 主な施策 パフォーマンスに応じて昇給する評価報酬制度 / メンバーの⽬標達成‧⾃⼰成⻑を後押しする1on1 / 社外研修制度 Kuradashi Labo(新規事業コンテスト)/ 寺⼦屋 / 書籍購⼊⽀援
  20. All Rights Reserved. 従業員エンゲージメント 定期的にeNPS℠(Employee Net Promoter Score)調査を⾏って います。また、その結果を踏まえて、組織開発の課題を分析し、 1on1や研修などの施策を実施し、改善に取り組んでいます。

    Q. クラダシで働くことを親しい友⼈や知⼈にどの程度勧めたいですか? Workers|⼈材  25 企業と⼈が共に成⻑できる場所 MVV(ミッション‧ビジョン‧バリュー)の浸透 クラダシのミッション‧ビジョンを実現していくためのメンバー の⾏動指針となる3つのバリュー。メンバー1⼈1⼈がバリューを理 解‧共感し、体現していけるよう、カルチャー浸透委員会を組織 し、経営陣だけではなく、皆んなを巻き込んだ施策を⾏っていき ます。 8% 41% 51% クラダシは今までにない ビジネスを創り、世の中に 新しい価値を与える会社。 ⾃ら考え、挑戦しつづける 私たちでいよう。 前例を 創ろう 圧倒的なスピードで、 熱狂して働こう。 アクセル 全開! クラダシが⽬指すのは、 楽しくて⾝近な社会貢献。 常に物ごとを前向きに捉 え、周りに伝播させよう。 明るく 楽しく 元気よく 主な施策 バリュー賞 / Slackでのバリュー発揮事例投稿チャンネル     (#おめでたいチャンネル)/ Welcomeランチ制度   2025年6⽉時点  eNPS℠ -0.43  主な施策 オンボーディング研修内容の更新 / Team Learning / 1on1 /  社員全員参加のMonthly Meeting / メンター制度 *eNPS℠ はベイン‧アンド‧カンパニー、フレッド‧ライクヘルド、NICE Systems, Inc. の役務商標です。
  21. All Rights Reserved. Workers|クラダシで働く理由とやりがい 26 クラダシには、若⼿が早い段階から挑戦できる環境があります。「社会課題をビ ジネスで解決する」という⼤きなテーマに向かって、⼀⼈ひとりが裁量を持ち、 責任ある仕事に取り組んでいます。本記事では、⼊社の決め⼿や仕事のリアルな やりがいを、若⼿社員の声を通してご紹介します。 ――ファーストキャリアで、なぜクラダシを選んだのか?

    ⼭⼝ みなさん、本⽇はよろしくお願いします。クラダシの⼊社理由やクラダシ で働くことで感じる成⻑や誇り、今後の挑戦などをお伺いできればと思います。 早速ですが、就活のときはどんな軸で会社を⾒ていましたか?クラダシを選んだ 理由を聞かせてください。 須⾙ 広告代理店や出版社、事業会社を⾒ていました。広告代理店のインターン で「プロモーションや発信⽅法を型通りにこなす」仕事を体験したのですが、正 直⾃分のやりたいこととは違うと感じました。その中で出会ったのが、クラダシ の採⽤イベント「あなたの⾷に対する想いをエッセイにして伝えてください」で した。募集コンセプトからセンスを感じ、ここなら⾃分が望む発信⼒を磨き、裁 量を持って働ける環境があると直感しました。社会⼈として必要なスキルを早く ⾝につけ、多くの⼈に影響を与える仕事をしたい。そう思ってクラダシを選びま した。 ⾼野 私は⼤学でフードロスについて学ぶ中で、その知識を実際に⽣かせる場を 探していた際、クラダシに出会いインターンとして参加しました。事業戦略部に 所属し、インターンながら提案まで任される機会を得たことで、⾃由度の⾼さや 責任ある⽴場で仕事を進められる⾯⽩さを体感しました。就職活動では「⾷」に 携わりたい想いから⾷品メーカーも検討しましたが、私の関⼼の中⼼は「⾷品の ロス削減」にあり、クラダシの事業が最もそれに適していると判断しました。そ の経験を経て、クラダシで働くことに決めました。 ⽊村 私は就活のスタートが遅く、内定先にも納得できずにいました。そんな時 に⼤学で専攻していたSDGsや、廃棄トマトを使った商品開発の経験を思い出しま した。「課題解決をビジネスに落とし込むのは難しい」と感じていた⽮先にクラ ダシを知り、驚きと同時に「ここで挑戦したい」と思いました。 メンバーのご紹介 山口 達也 新卒で総合商社入社後、ス タートアップ企業を経て 2022年に入社。2025年7月 より、グリーンインフラカンパ ニー事業開発部長に就任。 高野 麻里亜 2024年新卒入社。 1年半のクラダシ長期イン ターン後に入社。現在はブラ ンド事業部で、商品の仕入 れや掲載、設計などを担 当。 木村 夏帆 2025年新卒入社。 現在はマーケティング統括 部で、パートナ企業のブラン ディング支援と EC Kuradashiのマーケティング を担当。 須貝 ひなた 2024年新卒入社。 MDを経験後、現在はマー ケティング統括部 で、パートナー企業のブラン ディング支援を担当。
  22. All Rights Reserved. ⼭⼝ みなさんの話を聞いていると、クラダシ には“⾃分の軸”を持っている⼈が多いと感じま すね。発信⼒を磨きたい⼈、学びを活かしたい ⼈、課題解決を実現したい⼈。それぞれの思い が、若⼿から裁量を持てる環境で花開いている のだと思います。 ――働く中で、どのようなやりがいを感じ

    ているのか? Workers|クラダシで働く理由とやりがい 27 ⼭⼝ クラダシで働くことを通じて感じられる「やりがい」についてはいかがで すか? 須⾙ クラダシの社員は「明るく、楽しく、元気よく」を⾃然に体現していま す。ミッション‧ビジョン‧バリューを常に意識しているから、⾏動にブレがあ りません。最近は0→1のプロジェクトを責任者として任され、スキル不⾜を痛感 することもありましたが、周囲のサポートもあって⼤きく成⻑できました。この 環境で働くのは、とても楽しく⼼地いいです。 ⼭⼝ ⼤⼿商社出⾝からすると、2年⽬でプロジェクトを任されることは本当に稀 です。私が新⼈の時は、書類仕事や社内仕事が中⼼で、⾃分が裁量をもって⼀つ の仕事を担当したのはもっと先でした。もちろん、それによって培ったことも 多々ありますが、クラダシは若いうちから「⾃ら意思決定し、当事者として責任 をもってやり切る経験」ができる。だからこそ成⻑スピードが速いと感じます。 ⾼野 インターン時代から、指⽰や正解が⽤意されているわけではなく、⾃分で 考えて⾏動する環境でした。⼤変ですが、その分「成果に責任を持つ感覚」が養 われます。課題を乗り越えたときの達成感は⼤きく、確実に成⻑できる場所だと 思います。 ⽊村 ⼊社半年ですが、挑戦しながら学び、周囲に⽀えられつつ⾃分の考えを社 内や社会に還元できています。全員が楽しんで働く空気をつくっているのも魅⼒ です。 ⼭⼝ 分からないことだらけの中で、もがいて、苦しんで、それでも最後までや り切る。その過程こそが達成感につながりますし、成⻑の⼤きなポイントだと思 います。クラダシには、そういう機会が多く与えられていますし、仲間と⼀緒に1 つのものを作り上げていく楽しさを実感できる。これは⼤きな会社ではなかなか 得られない環境だと思います。 また、⼀体感や「全員で⽬標に向かう感覚」は、50名規模だからこそ得られるの かもしれませんね。 ――社会に貢献している実感やクラダシで働く誇りとは? ⽊村  ⼀緒に働く仲間が「この仕事にやりがいがある」と⼝にしているのを聞く と、嬉しくなります。単に業務をこなすのではなく、社会課題に向き合って働い ているからこそ、その⾔葉に説得⼒があるんですよね。⼊社半年でまだできるこ とは限られていますが、少しずつ成果が形になり、それを周囲が評価してくれ る。その瞬間に「この会社に⼊ってよかった」と誇りを感じます。 ⾼野 仕⼊れた賞味期限間近の商品を⾃分たち の⼒で売り切ったときは、まさに「フードロス 削減に貢献できた」と実感しました。パート ナー企業から感謝の⾔葉をいただけたのも⼤き な励みでした。⾃分の仕事が社会の課題解決と ダイレクトにつながっている。その⼿触り感 は、他ではなかなか味わえないと思います。家 族や友⼈がKuradashiを利⽤している姿を⾒か けたときも誇らしい気持ちになりますね。
  23. All Rights Reserved. Workers|クラダシで働く理由とやりがい 28 須⾙ 私はイベントで未利⽤⿂を使ったふりかけを提供したときのことが忘れら れません。お客さまから「こういう商品を待っていました」という声をいただ き、提供してくださったパートナー企業にも喜んでいただけました。クラダシを 通じて企業のフードロス削減を⽀援し、その取り組みをお客さまに広げられた体 験で、その両⽅に貢献できたことに、⼤きな誇りを感じました。

    ⼭⼝ ⾃分の業務が社会課題の解決に直結している実感を持てるのは本当に⼤き なやりがいですよね。私⾃⾝も、クラダシのオフライン店舗を「SDGsの店」とし て地域の⽅に認知していただいたときは誇らしかったです。また、再⽣可能エネ ルギー事業を進める中で、クラダシがフードロス削減で築いた信頼を基盤に新し い事業の契約を結べた経験があります。挑戦の積み重ねが次の挑戦につながり、 それがまた信頼を広げる。この循環は、クラダシならではの強みだと感じます。 ――今後挑戦していきたいことは? ⼭⼝ 最後に、今後挑戦していきたいことを教えてください。 ⼭⼝ 20代前半でここまで明確に「社会にどう貢献したいか」を語れるのは、本 当にすごいことだと感じます。⼊社後の業務を通じて事業の意義を理解し、当事 者として⾃分の関わる事業に本気で向き合っているからこそ描けるビジョンだと 思います。⼈は環境次第で考え⽅や価値観が変わります。クラダシでは、早い段 階から裁量ある仕事を任され、当事者として真摯に事業に向き合う環境がありま す。その中でもがきながらも⽇々挑戦し、変化を⾃ら⽣み出す経験ができる。ま さに「⼈を育てる会社」だと改めて実感しました。 ⽊村 私はイベント企画を通じて、クラダシの事 業をもっと多⾓的に広げたいと思っています。特 にデベロッパー企業との取り組みを拡張し、新し い価値を提供できたら⾯⽩いと感じています。 クラダシが「社会に新しい視点をもたらす会社」 として広がっていく姿を描き、その⼀翼を担いた いです。 ⾼野 私は「クラダシ/Kuradashi」を知っている ⼈をもっと増やしたいです。フードロス削減に加 えて、再⽣可能エネルギーなど幅広い課題解決に も挑戦し、事業を拡⼤していく。挑戦のチャンス は本当に多いので、⼀つひとつ逃さず取り組みた いです。最終的には「クラダシがあるから社会が 前に進む」と⾔われる存在になっていきたいと 思っています。 須⾙ より多くの⼈にインパクトを与えられる 提案を⽣み出していきたいです。数字から⾒え てくる課題を把握し、より効果的な企画提案を ⾏うことで、成果を最⼤化していく。さらに、 ⾃分の部署だけでは対応しきれない案件も、他 部署や他カンパニーと連携してトータルで解決 できるようになりたいです。クラダシが「課題 解決のパートナー」として社会から信頼される 存在になるために、⾃分⾃⾝も成⻑していきた いです。
  24. All Rights Reserved. Community|クラダシ基⾦ 31 フードロス問題や地⽅創⽣に興 味関⼼のある学⽣が⽇本全国の 地域‧農家へインターンとして 訪れ、作物の収穫⽀援や現地で の交流を通して⼀次産業や地域

    経済の活性化について考える社 会貢献型インターンシップ「ク ラダシチャレンジ」(クラチャ レ)を実施。クラチャレを通じ て、地域の関係⼈⼝の創出‧拡 ⼤、地域の魅⼒発信、学⽣への 実体験を通しての学びの場の提 供を⽬指しています。 地⽅創⽣「クラダシチャレンジ」 ⽀援⾦ インターンシップ 販売 2025年6⽉期 クラチャレ 開催 42名  収穫産品 マンゴー / かぶ / 梨 / 真珠 / 牡蠣 etc. 15回 参加 学⽣数 フードバンク⽀援 フードバンクとは、企 業などか ら⾷品の寄付を受け⽣活困窮者 などに配給する活動およびその 活動を⾏う団体をいいます。 クラダシは、フードバンク⽀ 援 において⽣じる「公平性」「安 全性」「安定性」の3つの課題 を解決することを⽬指し、⾷品 を必 要としているフードバンク 団体と寄贈したい事業者のマッ チングを⾏っています。 提供企業 ⾷品メーカーなど 福祉施設 その他 ⼦ども⾷堂 フードバンク 2025年6⽉期 寄増企業数 (延べ) 8団体  フードバンク マッチングシステム 登録団体 3社/拠点 寄贈先フード バンク数 (延べ) 約70団体
  25. All Rights Reserved. Community|クラダシ基⾦ 32 気 候 変 動 問

    題や⾷ 料サプライ チェーンリスクといった「 ⾷ 」 や「農」に関わるさまざまなサ ステナビリティ課 題。クラダシ は、「⾷のサステナビリティ研 究会」を発⾜し、フードロス削 減を軸に、世界の、⽇本の⼈々 が、将来にわたって、健康でお いしい ⾷ にアクセスできるよ う、情報の収集や発信、交流機 会の提供を通じて、⾷に関わる 企業のサステナビリティ推進や 共創に取り組んでいます。 消費者 将来的なターゲット ⾷品関連企業 フードロス削減対応 今後取り組み ⾷品関連企業 フードロス削減に熱⼼ 啓発 サポート 啓発 省庁‧⾃治体 登壇 消費者 将来的なターゲット ⾷のサステナビリティ研究会 2025年6⽉期 勉強会開催 14社  2024年10⽉ ⾷のサステナ ビリティ 共創‧ 協働フォーラム 2024 開催 2回 会員企業 及び団体 SDGs教育 社会の持続的な発展に⽋かせな いSDGs No.4「質の⾼い教育を みんなに」。将来世代がさまざ まな社会課題を解決していくた めに、ソーシャルアントレプレ ナーを 増 やしていけるよう、 SDGs 教 育 事 業 を ⾏ っていま す。 ⼤学⽣‧中学⽣‧⾼校⽣向けの フードロスについての講座を開 催するとともに、2024年はクラ ダシのマテリアリティに 沿 った テーマで⼤学のゼミや研究室と の共同研究を実施しました。 2025年6⽉期 講座実施数 2校  11回 ⼤学との 共同研究
  26. All Rights Reserved. Community|地⽅⾃治体との連携 ⽇本国内のフードロス削減を下⽀えし、推進する33の地⽅⾃治体と連携協定を締結。 2019年に制定された「⾷品ロス削減推進法」に基づく各⾃治体の出⼝戦略を担うとともに、クラダシチャレンジなどを通じ、 関係⼈⼝の拡⼤や地域活性化といったフードロス削減に限らない地域の課題解決を⽀援しています。 33 【連携協定締結⾃治体】  茨城県

     新潟県  ⼤阪府  ⾹川県  ⿅児島県  東京都⼤⽥区  北海道三笠市  群⾺県富岡市  千葉県千葉市  神奈川県横浜市  新潟県新潟市  ⻑野県松本市  静岡県静岡市  京都府京丹後市  ⼤阪府茨⽊市  ⼤阪府豊中市  徳島県徳島市   【パートナー‧認定企業】  埼⽟県さいたま市  東京都品川区  愛知県豊⽥市 【連携協定締結商⼯会議所】  東京商⼯会議所  ⼤垣商⼯会議所 愛媛県松⼭市 愛媛県⼋幡浜市 愛媛県宇和島市 愛媛県伊予市 ⿅児島県⻄之表市 沖縄県⽯垣市 北海道仁⽊町 ⻘森県南部町 三重県御浜町 京都府京丹波町 和歌⼭県すさみ町 ⾹川県⼩⾖島町 愛媛県上島町 ⾼知県北川村 ⿅児島県喜界町 ⿅児島県和泊町 (2025年6⽉30⽇時点)
  27. All Rights Reserved. Community|地⽅⾃治体との連携 34 連携地域の⾷材を活⽤し、魅⼒を発信 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の開催を きっかけに、クラダシが連携するレストランなどで、地域のもっ たいない⾷材を活⽤したメニューが展開されています。 地⽅の⽣産者さんの収⼊向上につながるだけでなく、地域の魅⼒

    ある⾷材を知ってもらう機会にもなっています。 ①愛媛県⼋幡浜市 柑橘「まどんな」 2023年6⽉にオープンした、千葉県∕KISARAZU CONCEPT STORE にあるTHE OPEN CAFEで、愛媛県⼋幡浜市の柑橘である「まどん な」を使ったスムージーを展開。豊作で余ってしまったものを廃 棄せずに、旬の時期に冷凍保存しスムージーとして活⽤されてい ます。 ②和歌⼭県すさみ町 未利⽤⿂ 2023年から株式会社スープストックトーキョーが運営するファミ リーレストラン「100本のスプーン」全店舗で年間を通じて、すさ み町の未利⽤⿂であるオキザワラやシイラを活⽤したメニューが 提供されています。 未利⽤⿂は⼀般の⾷卓には流通せず、⼗分においしく⾷べられる にもかかわらず、廃棄されてしまうことが少なくありません。そ の背景には、サイズが⼤きく取り扱いが難しいことや、市場価値 の低さ、漁師の収⼊には結びつかないためといった要因がありま す。そんな未利⽤⿂を活⽤したおいしいメニューの展開によっ て、漁師の収⼊向上と海のフードロス削減に取り組んでいます。
  28. All Rights Reserved. Community|地域に根差した活動の推進 35 地⽅拠点での活動 岩⼿県⼀関市に営業所を構えるクラダシ⼀関営業所では、地域に 根差した事業活動を通じて、フードロス削減と地域社会への貢献 を推進しています。 地域と社会への貢献活動

    2025年5⽉には、「TGC teen ICHINOSEKI FES 2025」において ポップアップストアを出展しました。イベント参画を通じて、⼀ 関市の地域活性化に貢献するとともに、若年層を中⼼とした来場 者に対してフードロス問題への理解促進を図り、削減活動の裾野 を広げることができました。 地域社会におけるフードロス問題やサステナビリティに関する 意識向上を⽬的として、岩⼿県内の中学‧⾼校で次世代を担う ⽣徒たちへの講演活動を実施し、SDGs意識の醸成とフードロ ス問題への理解促進にも努めています。 地域経済への寄与と連携 事業活動を通じて地域経済への貢献と雇⽤創出にも取り組んで います。さらに、市内企業の商品販売を⽀援することで販路拡 ⼤や事業継続性の向上に寄与するとともに、地域のフードロス 削減にも貢献しています。これらの活動を通じて、⼀関から全 国へと持続可能な社会の実現を広げています。
  29. All Rights Reserved. Innovation|M&Aを通じた新たな価値創造 36 株式会社L’ATELIER de SHIORIの取得 2025年6⽉27⽇、クラダシは今後の成⻑戦略の⼀環として、⽉額制オ ンライン料理教室「L’atelier

    de SHIORI Online」を展開する株式会社 L’ATELIER de SHIORIをグループに迎え⼊れました。 連携を通じて⽣活者にとって⾝近な「家庭内フードロス」への認識を ⾼め、⾏動変容を促進することで、フードロス削減を加速させるとと もに、「Kuradashi」の利⽤機会拡⼤を図り、事業成⻑へとつなげてい きます。 事業拡⼤と社会貢献の相乗効果 EC Kuradashiで培ったノウハウやサプライチェーンの知 ⾒と、L’ATELIER de SHIORIが持つ、⽣活者から⾼い共感 を⽣むマーケティング⼒を融合させ、共に楽しみながら 社会貢献に取り組める仕組みを創出します。 ⼀⽣モノのレシピで⾷卓を豊かにし⼤切な⼈を笑顔にし たいという想いを持つ「L’ATELIER de SHIORI」の事業 と、そんな豊かな⾷を未来に残すためフードロスをはじ めとする社会課題をビジネスで解決するクラダシの事業 が連携することで、ソーシャルグッドの輪を広げてまい ります。 ▽L’ATELIER de SHIORIとは 2014年設⽴の「L’ATELIER de SHIORI」は、“⾷卓から暮らしを豊かに”を掲げ、⽉額制オン ライン料理教室を中⼼に、⼿軽な家庭料理やレシピ配信を展開。⽉1回のレッスンを通じ、 参加者同⼠が学び合うコミュニティを築いています。
  30. All Rights Reserved. Growth|新たな価値を創造するパートナーシップ 37 ⽇本郵便との資本業務提携 クラダシは、2025年8⽉4⽇に⽇本郵便株式会社と資本業務提携を 締結しました。両社が持つアセットと強みを相互に補完し合うこ とで、物販領域におけるパートナーシップを構築し、社会課題の 解決と持続可能な社会の実現を⽬指します。

    提携背景と相互シナジー ⽇本郵便がフードロス削減や地域共創など社会課題に取り組み、 物販サービスの拡充に⼒を⼊れるなかで、クラダシも地域社会に 根差した新しい共創モデルを築き、社会‧環境‧経済の三⽴に資 する価値を全国へ広げることを⽬指し、今回提携に⾄りました。 提携がもたらすインパクト 以下4つを柱とし、具体的実施に向けて協議をしています。  ①ソーシャルグッドな「⾷」の提供  ②冷凍宅⾷サービスの開発  ③物流‧ロジスティクス分野での協業推進  ④新しい社会価値の提⽰ この提携は、クラダシの事業成⻑とサステナビリティへの貢献を⼤き く加速させます。⽇本郵便の強固なネットワークと物流インフラ、そ して⾼いブランド信頼性を活⽤することで、クラダシの事業成⻑を加 速させるとともに、より多くの⼈々にフードロス削減の取り組みを届 けてまいります。
  31. All Rights Reserved. Customer|ユーザーコミュニケーション サステナブルをもっと⾝近に気軽に 消費者‧⽣活者の⽅にお買い物を楽しんでいただくだけでなく、 フードロス‧環境問題や、さまざまな企業のサステナブルな取り 組みや商品についても知ってもらい、理解向上‧⾏動変容につなげ られるようなキャンペーンを⾏っています。 毎年6⽉の環境⽉間には、環境について考え、⾏動する機会をつく

    るプロジェクトを⾏っており、2024年からは「おいしい地球をい つまでも。」をテーマに「おいちいプロジェクト」を実施してお り ます。 これからも、気軽に楽しみながら参加でき、サステナブルを⾝近 に感じてもらう企画づくりを⾏っていきます。 38 オフライン店舗 2023年に神奈川県∕たまプラーザ テラス店、千葉県∕KISARAZU CONCEPT STORE店をオープン。ソーシャルグッドマーケット  「Kuradashi」同様、フードロス削減を⽬指し、さまざまな理由で 捨てられる可能性のある商品をお得な価格で1点から販売していま す。 また、サステナブルな商品や企業を紹介するコラボレーション ブースを設置。楽しくフードロスやSDGsについて、知り、学べる お⼦さま向けのイベントやフードドライブなども開催し、リアル な場でのお客さまとのコミュニケーションを図っています。
  32. All Rights Reserved. Customer|ユーザーコミュニケーション 39 品質管理‧カスタマーサポート ⾷品を販売しているという特性上、また、賞味期限の切迫してい る商品もあることから、クラダシ倉庫における常温‧冷蔵‧冷凍 の三温度帯での保管‧管理や賞味期限‧販売期限の管理を徹底し ています。

    また、カスタマーサポートの体制を整えており、お客さまからの サービスや商品へのお問い合わせに対応しています。商品の品質 や詳細についてのお問い合わせがあった場合には、仕⼊元‧製造 元の⾷品事業者に確認し、適切な対応を⾏っています。 お客さまからのお問い合わせ‧ご指摘について、各関連部署が対 応や改善を⾏っていけるよう、⽉次で社内にサマリーレポートを 共有しています。 定期的にユーザー意識調査を実施 定期的にアンケートによるユーザー意識調査を⾏っています。顧客 満⾜度やサービスへの期待‧ご意⾒を定点観測し、サービスの改 善につなげています。 また、同時にフードロス、サステナブルな商品についての意識や 社会‧経済の状況を受けて消費⾏動がどう変化しているかも調査 し、結果を公開しています。 ユーザーの声を集め、より良いサービスへ Kuradashiというサービスやフードロス啓発の輪を広げるために、 「アンバサダープログラム」も実施しています。アンバサダーの⽅ には、SNSなどでのKuradashiの活⽤法についての発信に加え、ア ンバサダー向けイベントへの参加などを通して、クラダシが⾏っ ていることをより深く理解してもらったり、新商品の開発につい てのヒアリングを⾏ったりするなど、ユーザーの代表として、意 ⾒を出していただき、それを商品設計やサービスの改良に活かし ています。
  33. All Rights Reserved. 情報セキュリティ 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証 クラダシは、Kuradashiのサービス提供に当たって、お客さまの⼤切 な情報をお預かりしており、Kuradashiを安⼼してご利⽤いただくた めに、情報セキュリティ管理体制の強化に取り組んでいます。 2021年7⽉には、情報セキュリティの国際規格である「ISO/IEC27001: 2013」認証を取得しました。より多くの⽅にフードロス削減、社会貢

    献活動に参加していただくためにも、今後も情報セキュリティマネジ メントシステムの運⽤‧継続的な改善に取り組み、お客さまに信頼さ れるサービスの提供に努めてまいります。 ▪ISMSについて ISMS(Information Security Management System)とは、情報セ キュリティ管理体制が国際認証規格である「ISO 27001」に即してい ることを第三者機関により認定する制度です。 情報セキュリティ基本⽅針 株式会社クラダシは、当社に関わる情報を適切に管理し、当社の事業 に関わる全ての⼈々の満⾜を得ることを⽬標として、信頼‧安⼼され る会社を⽬指します。 ⾏動指針 1. 情報資産の機密性、完全性、可⽤性を確実に保護するために 組織的、技術的に適切な対策を講じ、変化する情報技術や新 たな脅威に対応します。 2. 全社員に情報セキュリティ教育の実施と⽅針の周知徹底をは かり、意識の向上‧維持に努めます。 3. マネジメントシステム及び、情報セキュリティに関する⽬的 を設定し、定期的にレビューし、継続的に改善を実施し、維 持します。 4. マネジメントシステムを実⾏‧維持‧改善するために管理責 任者に責任と権限を委譲します。 制定⽇ 2021年3⽉1⽇ 株式会社クラダシ 代表取締役社⻑CEO 河村 晃平 41
  34. All Rights Reserved. 43 役員スキルマトリクス 経営‧ サステナ ビリティ 財務会計 法務‧

    コンプラ イアンス ⼈材‧ 組織開発 営業‧ マーケ ティング 新規事業‧ イノベー ション M&A ⾷品サプライ チェーン 出⾝‧資格 取 締 役 関藤 ⻯也 • • • • • 商社 河村 晃平 • • • • • 商社 髙杉 慧 • • • • • 公認会計⼠ 柏⽊ 彩 • • • • 情報‧通信 監 査 役 ⽥上 沙織 • • • 公認会計⼠ ⼩川 敬介 • • • ⽶国会計⼠(NY州) 堀⼝ 拓也 • • • 弁護⼠ 執 ⾏ 役 員 徳⼭ 耕平 • • • • スタートアップ ⼤沢 亮 • • • • 商社/広告 岡村 薫 • • • • • 公認会計⼠
  35. All Rights Reserved. 44 ステークホルダーとのエンゲージメント クラダシは、ミッション「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」とビジョン「⽇本で最もフードロスを削減する会社」の実現に向 け、また、B Corpとして、すべてのステークホルダーとの誠実なコミュニケーションを重視しています。透明性と信頼性を確保し、双⽅向の コミュニケーションを通じて、フードロス削減を中⼼としたさまざまな社会課題の解決という共通の⽬標に向かってステークホルダーと共 に進み、社会にポジティブなインパクトを創出していくことを⽬指します。

    エンゲージメント⽅針 実施内容 お客さま お得なお買い物がフードロス削減や社会貢献につながり、か つ、安⼼‧安全にご利⽤いただけるサービスを提供し、顧客 満⾜度の向上を追求します。 サイトや各種メディアでの情報発信 カスタマーサポートへのお問い合わせ対応 ユーザー意識調査 など パートナー企業(取引先) フードロスの削減やサステナブルな取り組みに貢献し、公 平‧公正な取引を通じて、社会価値の共創に取り組みます。 定期⾯談 意識調査‧アンケート実施 ⾷のサステナビリティに関する勉強会 など 従業員 「共に成⻑できる場所」を⽬指し、多様な⼈材が活躍し、 働きつづけられるよう対話し、組織づくりを⾏います。 意識調査(eNPS℠) 内部通報窓⼝ 定期的な全社ミーティング など 株主‧投資家 積極的‧定期的かつ透明性の⾼い情報開⽰を⾏い、信頼関 係を構築し、⻑期的な企業価値の向上を図ります。 株主総会 決算説明会 投資家向けセミナー 機関投資家MTG など 省庁‧⾃治体 フードロス削減に向けた取り組みを連携し、法令遵守とと もに社会的責任を果たします。 ⾃治体との地域包括連携協定 フードロス削減に向けた協働 など NPO(⽀援先)‧地域社会 売り上げの⼀部を活⽤し、透明性を以て、NPOや地域社会 への⽀援を⾏います。 寄付 年次スクリーニング ⾯談 活動発信の協働 など 重要ステークホルダー
  36. All Rights Reserved. 主な受賞歴 環境省主催「第 6 回グッドライフアワード」環境⼤⾂賞 第 3 回「⽇本サービス⼤賞」農林⽔産⼤⾂賞

    令和 2 年度「気候変動アクション環境⼤⾂表彰」   第 21 回「グリーン購⼊⼤賞」農林⽔産⼤⾂賞 「⾷品ロス削減推進⼤賞」消費者庁⻑官賞 「EY アントレプレナー‧オブ‧ザ‧イヤー 2021 ジャパン」関東地区代表選出 「令和 3 年度消費者志向経営優良事例表彰」消費者庁⻑官表彰(特別枠) 「第 6 回⾷育活動表彰」消費‧安全局⻑賞 「令和4年度⾷品ロス削減推進表彰」環境⼤⾂賞 2023年度グッドデザイン賞「グッドデザイン⾦賞」「グッドデザイン‧ベスト100」 CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型⼈材」創出企業〜 「令和5年度 消費者志向経営優良事例表彰」特別表彰 2018 年 2020 年 2021 年 2022 年 2023年 2024年 主な認証∕加盟団体 B Corp認証 ISMS(Information Security Management System) ISO/IEC27001:2013 46 外部評価‧表彰、加盟団体
  37. All Rights Reserved. 47 会社概要 株式会社クラダシ 関藤 ⻯也 ‧ 河村 晃平 2014年7⽉7⽇ 本社  東京都品川区上⼤崎3-2-1 ⽬黒センタービル5階

    営業所 岩⼿県⼀関市駅前38 番地1 テラス⽯橋2階 276,777千円 (2025年9⽉26⽇時点) ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」の企画‧制作‧運営 会社名 代表取締役 創⽴ 所在地 資本⾦ 事業内容