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AI駆動開発を組織で促すために

 AI駆動開発を組織で促すために

JAWS-UG AI-DLC #02 勉強会で「個人のAI活用から組織実践へ移行する際に必要な条件」を、AIDD/ODWワークショップの実践知として共有する。未公開情報は扱わず、TechBlog掲載範囲で発信する。

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Transcript

  1. AI活⽤を、個⼈から組織へ AI駆動開発を 組織で促すために Orchestration Development Workshop AIDD Workshop から⾒えた、組織導⼊の条件 2026.08.27

    JAWS-UG AI-DLC #02:AI-DLC勉強会 LINEヤフー株式会社 CTOドメイン 技術管理CBU DevRel ユニット Developer Advancement ディビジョン ⼭岡 滉治 LINEヤフー © LY Corporation
  2. ⾃⼰紹介 LINEヤフー株式会社 CTOドメイン 技術管理CBU DevRelユニット Developer Advancement ディビジョン <業務内容> •

    • 社内 AIDD Community 運営 • ID会員サービスSBU における AI駆動開発 推進 • ⼭岡 滉治 Yamaoka Koji x: @kozzy0919 © LY Corporation Orchestration Development Workshop 運営 Yahoo!メール・ Yahoo!カレンダー におけるデータAI活⽤推進 <趣味> • • スプラトゥーン、ポケカ、サウナ、温泉 イベント企画、コミュニティ運営、AI駆動読書
  3. 施策の実施体制と規模 Orchestration Development Workshop (通称 ODW) 施策開始 2025.10.30 7,000 約

    名 業務委託などを含めた全エンジニア対象 組織変⾰の核となるAI駆動開発の 実践型ハンズオンワークショップ 知識習得 実践体験 組織展開 属⼈化させず、組織的に機能する体制設計 DevRel Unit 戦略推進レイヤー 施策の企画・全社展開 組織横断の調整 Guild Members 現場実践レイヤー 各事業ドメインの代表 実践知の収集・共有 Technical Directors 品質保証レイヤー 技術戦略との整合 全社クオリティ担保 3つのレイヤーが連携し、知⾒の質と再現性を保ちながら 組織全体へスケール © LY Corporation
  4. 実践プログラムの設計思想 組織に根付かせる学びの仕組み 講師とゲスト参加者、技術チューターによる 参加型コンテンツ、リアルタイム実演、ハンズオンサポート Zoom ライブ実演 ⇄ Slack Q&A 双⽅向性を確保し、その場で疑問を解消

    組織が求める成果 開発ワークフロー全体の最適化を例に Jira コード⽣成 → Test ⾃動テスト → 障害対応プロセスの変⾰を例に Slack 不具合報告 © LY Corporation → AI 原因推定 → 提⽰ 修正案 PR 作成・レビュー Orchestration を実践できる 組織状態を⽬標に → 要件取得 → AI 全エンジニアが ⾃分のプロジェクトで 組織のすべてのチームで このレベルの⾃動化を実現させる ことで 組織全体の問題解決速度を向上させる
  5. 2025年度時点での展望 組織変⾰のゴール 組織の新しい標準 AIが定型作業を担い、エンジニアが 創造的・戦略的な領域 に集中できる組織 設計段階からAIと協働し、全エンジニアが Orchestration 開発を当たり前に実践する ⽂化

    単なる効率化ではなく エンジニアの創造性を組織全体で解放 社会への還元 LINEヤフー Tech Blog で 組織施策の知⾒を発信・業界全体へ貢献 © LY Corporation 対象領域の拡⼤ ⽣成AIに限らず ⾮⽣成AI も含めた 総合的な組織育成 組織能⼒の進化 継続的な施策展開で AI駆動開発組織をさらに⾼度化
  6. オフラインチーム実践形式の AIDD Workshop を実施 共通点は実務への接続、違いは広げる単位 ODW 共通点 ⽬的 AIDD Workshop

    AIを実務に接続し、業務に取り⼊れる AI駆動開発の⼊⼝を広げる / トレンドを知る チームでの組織導⼊を探る 単位 全エンジニアに⼀律で展開 実テーマを持ち込むチーム単位 (ビジネスサイド含む) 実践形式 ハンズオン形式で⼿を動かして理解する 問題設定から持ち帰りまでチームで回す オンラインハンズオン講座形式の ODW で広げ、 オフラインチーム実践形式の AIDD Workshop で深める © LY Corporation
  7. AIDD Workshopを、全社の実践へつなげる ODWのギルド(講師)メンバーを中⼼にAI-DLCを受講、社内向けにアレンジ 2025.10 ODW 開始 2026.6 AIDD Workshop ⾚坂拠点開催

    2026.8AIDD Workshop 定期開催開始 2026.2 2026.8 ODWギルドメンバー AIDD Workshop AI-DLC受講 福岡拠点開催 © LY Corporation AIDD Workshop LINE Plus 開催予定 (韓国グループ会社)
  8. 学びを、 現場で繰り返せる形にして持ち帰る 2026.6. ⾚坂開催では 21チーム 112名が参加 AI Readyな環境整備から実践、共有までをチーム単位で⼀気通貫に進める 1⽇⽬ 2⽇⽬

    理解と整理 ⾃⾛と持ち帰り AIDD の考え⽅・前提を共有 テーマ・制約・期待値を整理 Contextを確認し、要件を分解 午前 開始・導⼊ AIDDの考え⽅ 事例紹介 © LY Corporation 午後 環境・Context整備 キックオフ・チーム作業 実践・チーム作業 1⽇⽬まとめ チームで⾃⾛しながら検証 設計・実装・レビューを深掘り 成果と次のアクションを共有 午前 AIDD実践(前半) 午後 AIDD実践(後半) 成果共有 次のアクション
  9. AIと⼈の境界を、 開発プロセスの中に置く AIが前進を⽀え、⼈が意思決定を担う境界を明確にする AIが前に進めてくれること 分解と反復 ⼈が責任を持つこと 判断と責任 要求を論点・作業単位に分解 意図・制約・優先順位を決める 仕様・計画・コードの下書きを作成

    妥当性と事実を確認し、次⼯程を決める ⽐較・整理・反復で検討を前進 実運⽤へ戻し、最終責任を持つ 01 02 03 04 問題・意図・制約・ 優先順位を⾔語化 企画・⼈・AIで前提と ゴールを揃える 仕様・設計・実装・ レビュー案を作る 修正・承認・次⼯程を 決める 企画・要件 © LY Corporation 意図を共有 AIが下書き ⼈が判断
  10. 実テーマを囲むと、前提と役割の違いが⾒える 現場の課題を持ち込み、チームで認識をそろえる 持ち込まれたテーマ 現場で起きたこと 新規開発ではなく、 実テーマを前にすると、明⽂化されていない 前提や役割ごとの認識のズレが表に出る。 既存サービスの機能拡張 運⽤ツールの開発 不明瞭になった仕様の明⽂化

    など、現場に根ざしたテーマ 意思決定者を巻き込んで参加したチームでは その場ですり合わせたことが AIDD を試す 以上の意味を持った。 AIを試すだけではなく、チームで前提・役割・次の⼀⼿をそろえる © LY Corporation
  11. Context整備は、AIを使い続けるための開発資産 AIの出⼒は、渡す仕様・⽤語・制約・判断理由の質で変わる 整っていない状態 理想的な状態 散らばっている 共有されている 仕様や資料が分散し、 チーム固有のルールも暗黙になる 仕様・⽤語・制約・判断理由を チームで参照できる形にする

    前提を確認するたびに⼿戻り もっともらしい出⼒でも使い直せない AIに渡す前提をそろえる 下書きの精度を上げ、チームで繰り返し使う Contextを整えることは、AIのためだけではなく、 チームの開発判断を共有するための投資 © LY Corporation 12
  12. AIDDを組織で進めるために必要なこと ⼤きく始めず、適⽤しやすいテーマ・軽量な⼊⼝・Context整備から進める 適⽤しやすいテーマから 軽量に始める⼊⼝を つくる Context整備を業務 として扱う 整理と合意が必要なテーマ まずは「ひとつ」から 開発資産として整える

    要件・論点の整理、 認識合わせ、既存情報の収集、 ⼩さな検証ができるテーマを 選ぶ 1機能、1要件整理、 1レビュー観点から。 フルセットを待たずに試す 仕様・⽤語・制約・設計意図・ 判断理由を、AIとチームが 参照できる状態にする ⼩さな実践とContext整備を繰り返し、チームで再現できる導⼊へつなげる © LY Corporation 14
  13. 実践の背景と詳細は、Tech Blog・note で公開中 Tech Blog AI活⽤の鍵は「組織的な学び」にある:LINEヤフーの Orchestration Development Workshop始動 https://techblog.lycorp.co.jp/ja/20251031a

    Tech Blog 個⼈でのAI活⽤の次に必要なものは何か──LINEヤフーでAIDD Workshopを開催して⾒えた、組織導⼊の条件 https://techblog.lycorp.co.jp/ja/20260715a note 「個の実践」を「組織の⼒」へ変える。AI時代に、 LINEヤフーが挑む技術⽂化の再設計 https://note.com/lycorp_recruit/n/nb378b63babbd
  14. EOP