Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
1人で始めた技術コミュニティ活動を1年で経営層に公認してもらうまで
Search
Mamoru Ohashi
August 05, 2019
Technology
0
210
1人で始めた技術コミュニティ活動を1年で経営層に公認してもらうまで
2019/08/05に開催された「CMC MeetUp vol.13」にLT登壇させて頂いた際の資料です。
撮影禁止スライドは削除させて頂いています。ご了承ください。
Mamoru Ohashi
August 05, 2019
Tweet
Share
More Decks by Mamoru Ohashi
See All by Mamoru Ohashi
フルリモートワークはエンジニアの夢を叶えたか? #cm_odyssey
mamohacy
3
880
ソフトウェア開発子会社立ち上げのためのタスク管理術〜Asana活用で"混乱期"を乗り越える〜
mamohacy
3
700
NW-JAWS誕生秘話:シーズン1を終えるにあたって
mamohacy
1
210
リスキリングの特効薬!「技術コミュニティ」のススメ
mamohacy
2
1.8k
KDDIにおけるクラウド活⽤のあゆみ〜CCoEが率いる社内カルチャー変⾰〜
mamohacy
3
260
シゴトをジモトに運び込め〜大企業でCCoEやってた私が地元に事業所を作るまで〜
mamohacy
2
500
地域ICTクラブ 令和4年度 地域交流会 in 静岡(沼津)
mamohacy
1
740
コミュニティづくりは甘くない!〜亀田さんからの宿題回答編〜
mamohacy
2
180
SlideShareをやめて SpeakerDeckに移行します
mamohacy
1
2.9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
第4回Snowflake 金融ユーザー会 Snowflake summit recap
tamaoki
1
300
CDKコード品質UP!ナイスな自作コンストラクタを作るための便利インターフェース
harukasakihara
2
130
IPA&AWSダブル全冠が明かす、人生を変えた勉強法のすべて
iwamot
PRO
2
190
事業成長の裏側:エンジニア組織と開発生産性の進化 / 20250703 Rinto Ikenoue
shift_evolve
PRO
3
22k
インフラ寄りSREの生存戦略
sansantech
PRO
6
2.4k
AWS CDKの仕組み / how-aws-cdk-works
gotok365
8
290
SREの次のキャリアの道しるべ 〜SREがマネジメントレイヤーに挑戦して、 気づいたこととTips〜
coconala_engineer
1
140
衛星運用をソフトウェアエンジニアに依頼したときにできあがるもの
sankichi92
1
150
20250707-AI活用の個人差を埋めるチームづくり
shnjtk
6
4k
PO初心者が考えた ”POらしさ”
nb_rady
0
220
高速なプロダクト開発を実現、創業期から掲げるエンタープライズアーキテクチャ
kawauso
3
9.7k
[ JAWS-UG千葉支部 x 彩の国埼玉支部 ]ムダ遣い卒業!FinOpsで始めるAWSコスト最適化の第一歩
sh_fk2
2
130
Featured
See All Featured
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
107
19k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
351
20k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.4k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.6k
Building Applications with DynamoDB
mza
95
6.5k
Docker and Python
trallard
44
3.5k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
8
700
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
1.9k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.3k
Transcript
1⼈で始めた技術コミュニティ活動を 1年で経営層に公認してもらうまで 2019.08.05 CMC MeetUp Vol.13 LT
2 ⼤橋 衛(オオハシマモル) 1974/10/01(44歳) アプリエンジニア12年 インフラエンジニア4年 クラウドエンジニア5年 社内Techコミュニティプロデューサー 全社Publicクラウド適⽤戦略策定(CCoE) 5GサービスPF構築戦略策定
趣味︓スノーボード、旅⾏、DIY KDDI株式会社
#TechOn東京 ハッシュタグ
Tech-on 〜Networking for Techies〜とは︖ 『技術者同⼠を、⼈と⼈とのネットワーキングで繋ぐ』 IT技術のナレッジは⽂書化されない/できない/陳腐化が早い ホンモノのナレッジは⼈と⼈との緩い繋がりの中にこそある
Tech-on/Tech-inが⽬指すもの 「KDDIへのコミュニティ⽂化の注⼊」 ・外の⽂化と触れ合うこと ・外のモノサシで内を⾒れること ・好きなことで輝ける場があること
すべては1枚の公募告知からはじまった
2018.05.11 記念すべきキックオフ l合計27名もの参加希望が︕ lキックオフも盛⼤に開催
KDDI社員 社外技術者 KDDI社員 KDDI社員 社外向けDevRel 社内向けDevRel
Tech-onイベント(社外向けDevRel)
Tech-inイベント(社内向けDevRel)
Tech-on/in活動 1年間の活動実績('18/05〜'19/05) 2018/05/11(⾦) キックオフ 毎週1回 DevRel事務局 週次定例会 毎週1回 コアメンバーによるコンテンツ検討会 隔週1回
DevRel戦略会議 (エヴァンジェリズム研究所 ⻑沢⽒との戦略議論定例会) #01 7/9(⽉) 「開発現場に効くサーバーレス」 #02 9/7(⾦) 「マネージドサービスだけに頼らないコンテナ基盤」 #03 11/12(⽉) 「Agile for Developers 〜やってみよう︕お作法だけじゃないアジャイルレシピ〜」 #04 1/15(⽕) 「APIでつなぐ・つながるFinTecher」 #05 3/11(⽉) 「xR meets Everything~VR/AR/MRが変える⽇常と取り巻く技術たち~」 #06 5/13(⽉) 「What can AI(I) do?」 #01 8/20(⽉) 「挑戦者〜渦に⾶び込む者たち〜」 #02 10/09(⽕) 「挑戦者Ⅱ〜失敗を恐れず⾛れ〜」 #03 12/10(⽉) 「挑戦者Ⅲ〜ないしょの戦い教えます〜」 #04 2/20(⽔) 「Tech in the young」 #05 4/24(⽔) 「平成最後のTech-in」 #00 12/07(⾦) 「AWS Recap & re:Invent 初参加報告会」 #01 2/07(⽊) 「社内事例から⾒るサーバーレスアーキテクチャー」 #02 4/18(⽊) 「AWSにおけるNWトラフィックの捌き⽅」 計14回開催
参加者数推移 計 14回 で 延べ 1100⼈超 の参加者を動員︕ 0 200 400
600 800 1000 1200 2018/7/9 2018/8/20 2018/9/7 2018/10/9 2018/11/12 2018/12/7 2018/12/10 2019/1/15 2019/2/7 2019/2/20 2019/3/11 2019/4/18 2019/4/24 2019/5/13 累計参加者 参加者数 累計 1149 名
何をしてきたのか︖
Tech-on/in運営指針 • ブランディングポリシーの明確化 • 社外コンサルの採⽤ • 中⻑期計画への組⼊れ • 期待値制御を⼊れた幹部報告 •
プロモーション活動の徹底 • コミュニティ・マーケティングの実践 • アウトプットファースト • オフラインファースト • コンテキストファースト
Tech-on/in運営指針 • ブランディングポリシーの明確化 • 社外コンサルの採⽤ • 中⻑期計画への組⼊れ • 期待値制御を⼊れた幹部報告 •
プロモーション活動の徹底 • コミュニティ・マーケティングの実践 • アウトプットファースト • オフラインファースト • コンテキストファースト
中⻑期計画への組⼊れ AWS公認化時の知⾒は"コミュニティから得た" 技術者の最新情報追従には"コミュニティが命" 所属技術本部の中⻑期計画の柱に認定
• "初年度はデータ取りである"と開始前に定義 • KPIは⽬安/必達⽬標にしない • 上記内容を報告のたびに毎回掲⽰ • 報告義務を逆⼿に取りポジ情報だけを定期報告 • 定期開催/参加⼈数/部⾨数が都度上昇etc
• 上⻑を通じ定期的に幹部へ報告 • 過度な期待抑⽌のためポジ情報は⼩出しに 期待値制御を⼊れた幹部報告
"社内の意識改⾰"のためのプロモーション 【Tech-on】あらゆるプロモーション⼿段を駆使 l PV数やアクティブ率は現時点では無視 l あくまでエゴサーチのための"種まき" 【Tech-in】社内露出の徹底 l 社内公的サイト登録/Techブログ構築 l
活動内容ではなく"登壇者"を推して評価に繋ぐ プロモーション活動の徹底
Tech-onではコミュニティ活動に必要なWebプロモーションを徹底網羅。主役の登壇者 にフォーカスが当たるよう⼯夫。例え今はアクセスが少なくても、後からエゴサーチさ れたときの強⼒な後押しになるので、我々はプロモーション活動を”種まき"と呼ぶ。
Tech-inは逆に社内公的ポータル設置やブログの構築、Web社内ニュースなどを徹底活 ⽤してプロモーションを展開。ここでも主役は「登壇者」であり、発表内容はもちろん 所属部⾨/⽒名/写真までも公開。承認欲求を満たし部署や個⼈の評価向上に努めた。
経営層はどう⾒たか︖
経営層による「コミュニティ活動への⽀援表明」 l 不利益ゼロ&社員エンゲージメントが⾼まる活動を ⽌める理由が⾒当たらない l 所属部⾨や⾃社のプレゼンス向上や内製⼒の向上が 期待できるなら尚更 l 「働き⽅改⾰」「SDG's」への寄与も⽀援の引き⾦に 経営層はどう⾒たか︖
経営層による「コミュニティ活動への⽀援表明」 社内から決裁権限を持つ⽀援者が登場 • フォロワーが躊躇なくコミュニティを⽴ち上げ可能に • 最早コミュニティ活動を咎める⼈は誰も居ない環境 社内に起きた”不可避な流れ”
経営層による「コミュニティ活動への⽀援表明」 社内から決裁権限を持つ⽀援者が登場 ⾃社に新しい⽂化の潮流を⽣み出した ・・・かな︖ ⽂化⾰命の成就へ
まとめ
どうやったのか︖ • 複数の⼤きな船に乗せる(⼤義名分の作成) • 定期的かつ期待値制御された上⻑報告 • 意識改⾰の為のプロモーションの徹底 どうなったか︖ ・経営層がコミュニティ活動を⽀援 ・決裁権限のある⽀援者が登場
・会社にコミュニティ活動⽂化が花開いた
詳細は下記にも書いてます♪ http://blog.mamohacy.com/entry/2019/07/05/114927 電磁波に撃たれて眠りたい︕ SlideShare(Mamoru Ohashi) https://www.slideshare.net/ohashimamoru
One more thing...
None
Are you ready to ’MOSH’!?