Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

全社を巻き込んだ業務オペレーション改善と、それは事業成長に貢献しているのか?を実感した話

marrooon
October 17, 2024

 全社を巻き込んだ業務オペレーション改善と、それは事業成長に貢献しているのか?を実感した話

2024年Business Technology Conference Japan での登壇資料です。
https://btcon.jp/2024

--------
https://btcon.jp/2024/sessions/8
全社横断で業務オペレーション改善を実施し、手動操作を40%弱削減した事例をお話しします。

弊社では事業が急拡大した一方で、拡大に合わせた業務オペレーションの改善が遅れていました。生産性低下やセキュリティリスク増加、業務負荷の増加が見られました。これらの課題に対して、全社的に改善を進めています。

全社を巻き込み、オペレーション改善を行うには下記ステップが必要でした。
①各メンバーからオペレーションの課題を情シスに相談する流れを作る
②自ら改善に取り組むメンバーを増やす
③各部署の主導で改善に取り組む文化を醸成する

上記の実現していくために、
・全部署の業務オペレーションのスイムレーン作成
・GAS、SQL研修の実施
・全社への改善事例報告
などの施策を実施しました。

手動操作を40%削減した施策とその結果、また事業成長にどう貢献したか(貢献できなかった部分も含め)をお伝えします。

marrooon

October 17, 2024
Tweet

More Decks by marrooon

Other Decks in Technology

Transcript

  1. confidential© 2024 vivid garden Inc コーポレートエンジニア(1⼈⽬情シス) ▪ 情報セキュリティ‧業務改善 ▪ ヘルプデスク‧

    オフィスIT管理 ▪ PC調達‧キッティング‧⼊社オンボ ▪ クレカ不正利⽤対策のPM的なこと ▼ Web開発:3年(PHP/laravel) ▼ ⼈事‧採⽤:1.5年 ▼ 情シス:2.5年〜(弊社) 栗岡 智⼰ @marroncorporate 🌰マロン🌾🍚⾷べチョクのコーポレートエンジニア ⾃⼰紹介
  2. confidential© 2024 vivid garden Inc ⼿動操作40%削減までのステップ ステップ 1 オペレーションの状況を把握する ステップ

    2  課題を情シスに相談する流れを作る ステップ 3 ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ステップ 4 各部署の主導で改善に取り組む⽂化醸成
  3. confidential© 2024 vivid garden Inc ⼿動操作40%削減までのステップ ステップ 1 オペレーションの状況を把握する ステップ

    2  課題を情シスに相談する流れを作る ステップ 3 ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ステップ 4 各部署の主導で改善に取り組む⽂化醸成
  4. confidential© 2024 vivid garden Inc 『現状のオペレーションの実態と課題を理解する』 1. オペレーションの状況を把握する ヒアリング ✔

    社内全体に「今ある業務マ ニュアル全部ください」と依頼 し、全てを読む ✔ 全部署の担当者とMTGを設 け、オペレーション中の実際画 ⾯を確認 ✔ 作業内容の実態とマニュアル の差分を確認 ✔ ヒアリングとMTG録画をも とに、スイムレーン作成 ✔ 主要なオペレーションを中 ⼼に作成し、オペレーション の全体像を把握 ✔ 何が原因で効率が落ちている のか、どう改善するのかをプレ ゼン ✔ いつまでにN%改善するのか 全社にコミットメント宣⾔ 可視化 全社に共有・宣言
  5. confidential© 2024 vivid garden Inc ⼿動操作40%削減までのステップ ステップ 1 オペレーションの状況を把握する ステップ

    2  課題を情シスに相談する流れを作る ステップ 3 ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ステップ 4 各部署の主導で改善に取り組む⽂化醸成
  6. confidential© 2024 vivid garden Inc 『改善事例をどんどん作って現場の考え⽅を変えていく』 2. 課題を情シスに相談する流れを作る 課題を⾒つける ✔

    スイムレーンの「🖐」が多 い部分 ✔ slackチャンネルウォークス ルー ✔ 普段の雑談の「あれしんどい ですよ〜笑」から深掘りする ✔ SQL、GAS + APIで集計作業  を⾃動化 ✔ スプシから顧客管理ツール  へ移⾏ ✔ オペレーション再設計 ✔ SaaS導⼊ ✔ 毎⽉10分~15分全体に発信 ✔ 改善事例を出す ✔ 改善進捗を出す ✔ 改善に関わったメンバーを賞 賛する 改善事例を作る 全社に改善報告する
  7. confidential© 2024 vivid garden Inc ⼿動操作40%削減までのステップ ステップ 1 オペレーションの状況を把握する ステップ

    2  課題を情シスに相談する流れを作る ステップ 3 ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ステップ 4 各部署の主導で改善に取り組む⽂化醸成
  8. confidential© 2024 vivid garden Inc 『ビジネス/コーポメンバーの30%が主体的に改善できるように』 3. ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ITスキル研修を実施 ✔

    GAS研修、SQL研修 ✔ 2ヶ⽉、計20名が参加 ✔ 情シスのハードスキルを現場 にインストール ✔ 企画チームやCSチームのメ ンバーそれぞれと⼆⼈三脚で の改善活動を実施 ✔ ⽉間50時間の⼯数削減 ✔ 業務解像度の⾼いメンバー との組むことで、効果的な改 善 二人三脚の改善活動
  9. confidential© 2024 vivid garden Inc ⼿動操作40%削減までのステップ ステップ 1 オペレーションの状況を把握する ステップ

    2  課題を情シスに相談する流れを作る ステップ 3 ⾃ら改善に取り組むメンバーを増やす ステップ 4 各部署の主導で改善に取り組む⽂化醸成
  10. confidential© 2024 vivid garden Inc 『⾃然発⽣的な各部署やメンバーでのオペレーション改善』 4. 各部署主導で改善に取り組む⽂化醸成 既存オペの⾒直し ✔

    複数チームで主体的な改善活 動 ※情シスはほぼ関わっていない ✔ ⾃らデータ/インサイト分析 を進める ✔ 脱スプシが進む ✔ 脱⼈⼒データ抽出が進む ✔ 誰でもオペレーションを回せ る体制構築運動 SQL有志グループ マニュアル整備
  11. confidential© 2024 vivid garden Inc 『短期的には⽬に⾒えない』 事業は成⻑したの? ✔ ⽉X00時間⼯数削減して、⽣ まれた時間が売上に繋がるの

    は、半年〜1年先 ※⻑期的には事業成⻑につながる可 能性がある 改善するのは作業⼯数 ✔ ⼩規模組織だと、⽉間X万時 間削減みたいなことはない ※⼤きな組織だと話は違うかも ✔ X時間削減しても、X時間分の 業務が⽣まれる 改善が複利的に効かない 稼働時間もほぼ変化なし