JPCERTから始まる草の根活動～セキュリティ文化醸成のためのアクション～

2025.05.20（火）に開催した「【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT」で登壇したLT資料です。

connpass：https://security-any.connpass.com/event/349512/

Transcript

1. JPCERTから始まる草の根活動 ～セキュリティ文化醸成のためのアクション～ 2025.05.20（火） モブエンジニア（@mob_engineer） 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
2. LTのねらい・対象者 •LTのねらい 1. JPCERT/CCの取り組みをざっくり知る 2. 私が行っているセキュリティ社内発信活動を知る •対象者 1. セキュリティ文化を社内に根付かせたい方 2. 社内発信を通じて相互交流させたい方 2 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
3. お話しすること・お話ししないこと •お話しすること • JPCERTに関する概要 • 私が行っているセキュリティ発信活動 •お話ししないこと • 脆弱性に関する個々の説明 • その他セキュリティ関連の情報 3 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
4. 自己紹介 • ペンネーム:モブエンジニア • 職業:某ソフトハウスのインフラエンジニア • アウトプット活動歴:約半年 • セキュリティとの関わり: • 前職（人事）時代にISMS対応を。。。 4 プロファイル 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
5. お品書き • JPCERTとは • 社内共有したきっかけ • 社内共有時の工夫 • 取り組みを通じて • まとめ 5 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
6. JPCERTとは 6 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
7. そもそもJPCERTって? • JPCERTコーディネーションセンター（JPCERT/CC）は、イン ターネットを介して発生する侵入やサービス妨害等のコンピュータ セキュリティインシデント*1(以下、インシデント) について、日本 国内に関するインシデント等の報告の受け付け、対応の支援、 発生状況の把握、手口の分析、再発防止のための対策の検 討や助言などを、技術的な立場から行なっています。特定の政 府機関や企業からは独立した中立の組織として、日本における 情報セキュリティ対策活動の向上に積極的に取り組んでいます。 7 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
8. ざっくり言えば •国内のセキュリティ対策に関する 対策・普及活動を主体的に行っ ている組織 8 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
9. 詳細については? • はじめてのJPCERT/CCページに情報がまとめられています。 https://www.jpcert.or.jp/about/brief/index.html 9 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
10. 社内共有したきっかけ 10 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
11. きっかけとして・・ •私が社内でISMS担当を行っていた時、情報収集とし てJPCERT/CCのメーリングリストに登録していました。 •登録当初はそこまで真剣に読んでいませんでした。。。 •ふと、レポートを内容を読んだときに、「この情報、全社 員も知ったほうがいい情報なのではないか」と思ったため、 約4か月前から社内共有するようになりました。 11 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
12. かっこよく言っていますが・・・ •「とりあえず、思いついてやって みた」感じです。 12 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
13. 社内共有時の工夫 13 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
14. その１:誰に重要な情報なのか示しておく •JPCERTから届くWeekly Reportの内容は脆弱 性報告が主ですが、「多くの開発者に関係するも の」や「あまり関係しないもの」も混在しています。 •また、脆弱性以外のセキュリティ関連のレポート情 報も含まれている場合があります。 •そのため、「特に重要なポイントはXX」といった形で 社内共有を行いました。 14 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
15. JPCERT レポートイメージ 15 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT https://www.jpcert.or.jp/wr/2025/wr250514.html
16. その２:リンク先情報も共有しておく •メーリングリストで届く情報には「報告事項の概要」 がまとめられていますが、情報源のリンク情報は Webページに掲載されています。 •そのため、詳細を知りたい方向けにリンク先情報も 追加で社内発信を行っております。 16 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
17. その３:複数チャネルで発信する •TeamsとViva Engageで社内の技術情報を発 信しております。 •当初はViva Engageのみで発信しておりましたが、 「Teamsしか見ない」方向けにも同じ情報を発信 しておりました。 •個人的に11時ごろに発信すると読んでもらえる印 象を持ちました 17 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
18. 取り組みを通じた変化 18 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
19. 他の方からも社内発信が生まれた •私が毎週発信していたセキュリティ情報をもとに、若 手社員が調べた内容についてViva Engageで発 信が行われるようになりました。 •また、セキュリティに興味がある方が「セキュリティ関 連のニュース」を不定期で共有⇒社内交流すること が少しずつ増えていきました。 19 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
20. 私自身にも変化が •最低限のセキュリティ情報はキャッチしていましたが、 他技術と比べて腰を入れて行えていませんでした。 •セキュリティ情報を毎週発信するようになったことで、 「この脆弱性の影響ってどのくらいあるのだろうか」と 考えるようになり、JPCERT以外からもセキュリティ 関連の情報収集を行うようになりました。 20 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
21. 今後のアクション 1. JPCERT/CCから届くセキュリティ情報以外も 共有していく。 2. 「セキュリティ関連のワークショップ」などに活動を 広げていく。 3. ISMS（情報セキュリティマネジメントシステ ム）に関する知識定着につながる活動を行っ ていく。 21 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
22. まとめ 22 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
23. まとめ •セキュリティ関連の情報共有は今後どのような会社 でも必要となってくる。 •個人的に、JPCERT/CCのメール情報を共有する だけでも大きな変化を生み出せる。 •そのうえで、発信方法を考えていくことで「セキュリ ティに関して相互で考える文化」を醸成することがで できると考えています。 23 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT
24. FIN 24 【増枠】Security.any #04 これが私のセキュリティLT