Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ProductionでRails6マルチDB対応を小さく始める
Search
Hirotaka Miyagi
January 23, 2020
Technology
1
1.5k
ProductionでRails6マルチDB対応を小さく始める
平成.rb #11で話したスライドです。
Hirotaka Miyagi
January 23, 2020
Tweet
Share
More Decks by Hirotaka Miyagi
See All by Hirotaka Miyagi
チームの性質によって変わる ADR との向き合い方と、生成 AI 時代のこれから / How to deal with ADR depends on the characteristics of the team
mh4gf
4
410
Playwright でテストを書いててよかった!と思えた事例紹介
mh4gf
0
71
GraphQL 成熟度モデルの紹介と、プロダクトに当てはめた事例 / GraphQL maturity model
mh4gf
8
2k
to B プロダクトで Vite + React Router を採用して半年後の感想 / Impressions after 6 months of using Vite + React Router
mh4gf
14
6.1k
Playwright で一番小さく始める VRT と、次のステップの選択肢
mh4gf
14
4.6k
学習しながらアーキテクチャを進化させていくためのモノレポ
mh4gf
3
1.1k
pnpm workspace実践ノウハウ
mh4gf
11
6.5k
sassc-railsを利用している我々は、Sassの@importの非推奨化をどのように乗り越えていくか
mh4gf
4
2.5k
平成Ruby会議 株式会社タイミースポンサーセッション
mh4gf
0
610
Other Decks in Technology
See All in Technology
アジャイル脅威モデリング#1(脅威モデリングナイト#8)
masakane55
3
230
Microsoft の SSE の現在地
skmkzyk
0
150
Terraform Cloudで始めるおひとりさまOrganizationsのすゝめ
handy
2
190
更新系と状態
uhyo
7
1.9k
クラウド開発環境Cloud Workstationsの紹介
yunosukey
0
190
PdM採用とAIの製品活用を同時に頑張ってみた話 / EM oasis 20250418
rakus_dev
0
120
LiteXとオレオレCPUで作る自作SoC奮闘記
msyksphinz
0
770
日経電子版 for Android の技術的課題と取り組み(令和最新版)/android-20250423
nikkei_engineer_recruiting
1
470
エンジニアリングで組織のアウトカムを最速で最大化する!
ham0215
1
170
PicoRabbit: a Tiny Presentation Device Powered by Ruby
harukasan
PRO
2
250
生成AIのユースケースをとにかく集めてまるっと学ぶ!/ all about generative ai usecases
gakumura
2
230
PostgreSQL Log File Mastery: Optimizing Database Performance Through Advanced Log Analysis
shiviyer007
PRO
0
130
Featured
See All Featured
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.5k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
63
7.7k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
54
5.4k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
99
5.5k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
12k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
26k
Docker and Python
trallard
44
3.3k
Speed Design
sergeychernyshev
29
900
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
Transcript
ProductionでRails6 Multi DB対応を小さく始める 株式会社タイミー 宮城広隆
自己紹介 宮城 広隆 Ruby/Rails歴は2年 @MH4GF
平成Ruby会議のスポンサートークでマルチDB対応の 話を軽くしたところ、懇親会でどのように運用しているの かと聞かれることが多かったので 今回はその話をします
話すこと - Multi DBの概要 - 導入の流れ - 導入後の結果
話すこと - Multi DBの概要 - 導入の流れ - 導入後の結果
• 複数の「primary」データベースと、それぞれに対応する1つの 「replica」 • モデルでのコネクション自動切り替え • HTTP verbや直近の書き込みに応じたprimaryとreplicaの 自動スワップ •
マルチプルデータベースの作成、削除、マイグレーション、やり とりを行うRailsタスク Multi DBの概要
• 複数の「primary」データベースと、それぞれに対応する1つの 「replica」 • モデルでのコネクション自動切り替え • HTTP verbや直近の書き込みに応じたprimaryとreplicaの 自動スワップ •
マルチプルデータベースの作成、削除、マイグレーション、やり とりを行うRailsタスク Multi DBの概要
話すこと - Multi DBの概要 - 導入の流れ - 導入後の結果
• リードレプリカの導入 • 特定のGETエンドポイントのみリードレプリカに接続 • DatabaseSelectorは使わない 今回やったこと
• Ruby2.6.1 • Rails6.0.2.1 • Amazon Aurora MySQL 環境
なぜマルチDBが必要だったのか
なぜマルチDBが必要だったのか • 一番はCMによる負荷増大の保険のため • 最悪の場合のフェイルオーバーの選択肢を作るため
実戦投入 RDS RDSで「リーダーの追加」を選択し、リードレプリカのDBインス タンスを追加
実戦投入 RDS クラスターのリード用エンドポイントが作られるので、こちらを 控えておく
実戦投入 database.yml
実戦投入 モデル 各モデルで継承している抽象クラス(デフォルトのままでは ApplicationRecord)で、databaseとroleを設定
実戦投入 コントローラー リードレプリカを読みたい箇所でconntected_toを呼ぶ
実戦投入 コントローラー 以上!!!!
実戦投入 100行以下の修正で実装完了
実戦投入 コントローラー around_actionで呼ぶこともできます
DatabaseSelectorを使いたい場合 Railsガイドから引用 https://railsguides.jp/active_record_multiple_databases.html
できたこと • デフォルトでは変わらずprimaryのDBに接続し、叩かれる頻度 の高いSELECTクエリだけ明示的にreplicaのDBに接続でき るようになった • クエリが詰まることもなくCMを乗り越えられた ◦ 保険として用意していた形だが、何も問題が起きないことが 正義
• 副次的な効果として、フェイルオーバーができるようになり再起 動が発生してもダウンタイムの短縮が期待できるようになった
まだできていないこと/次にやる必要があること • 開発/テスト環境でのリードレプリカ • DBユーザーの適切な権限付与 • DatabaseSelectorを使うかどうかの意思決定 • フェイルオーバー時のコネクションプールをどうする