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20230413JSASS
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m-miura.jp
April 26, 2023
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April 26, 2023
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Transcript
◦三浦 政司(JAXA) 内海 政春(室蘭工業大学) 佐藤 哲也(早稲田大学) 小林 弘明(JAXA) JSASS年会講演会 2023.4.13
パネルディスカッションレポート 民間主導の将来宇宙輸送システム開発 に対するアカデミアの貢献
発表概要 昨年11月に開催された第66回宇宙科学技術連合講演会において、 宇宙輸送におけるベンチャーとアカデミアのプレイヤーたちが集まって将来の 展望や連携について議論するOSを企画・開催した。本発表では • OSの趣旨と当日の様子 • パネルディスカッションでの議論内容 • 可視化しながら議論する工夫
などについて紹介する。また、あらためて本日ご来場の皆さんとも議論したい。
企画OSについて
第66回宇宙科学技術連合講演会 OS35 民間主導の将来宇宙輸送システム開発 に対するアカデミアの貢献 • 研究発表 9件 • 基調講演(IST稲川貴大氏) •
話題提供:輸送系アカデミアからの提案 JSASS/JRS輸送系タスクフォース • パネルディスカッション
趣旨 • 宇宙開発の中心が国・官需から民間・民需へと移り変わっていく中、宇宙輸送 の領域においても民間主導による事業開発を国や関係機関が支援していくとい うスタイルの将来像が見えてきている。 • そのような新しい状況の中、革新的な研究活動の担い手や高度な専門性人材を 育成する場など、アカデミアが果たすことのできる役割やその重要性はこれま で以上に大きくなっていく? •
アカデミアによる貢献、民間企業からのニーズ、連携のあり方などについて プレイヤーが集まってざっくばらんに議論する機会が欲しい • そのような機会としてOSを企画し、研究/活動発表やパネルディスカッション などを行った。
OS開催概要 日時:2022年11月4日 9:30~12:50(前半)/14:50~16:30(後半) 場所:熊本城ホール/シビックホール(宇科連B会場) オーガナイザ:内海政春(室工大)、佐藤哲也(早大)、三浦政司(JAXA) プログラム: 産学連携で宇宙 輸送技術の研究 に取り組んでい る大学研究者ら
から研究/活動を 紹介
基調講演 講演題目「将来宇宙輸送システム一考」 インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社⻑ 稲川 貴⼤ 氏 • ISTのビジョン •
これまでの開発と現在の取り組み • 将来展望 • アカデミアからの協力への期待 などについてお話を頂いた
ディスカッションへの話題提供 ①アカデミア/学会による取り組みの紹介 • 輸送系アカデミアからの提案(北海道大学・永田) • JSASS/JRS輸送系タスクフォース(宇宙研・小林) ②宇宙輸送ベンチャーからの活動紹介 • Space Transit
株式会社(須田) • 将来宇宙輸送システム株式会社(畑田) WEB公開版では非公開
タスクフォース設置の背景と経緯 •宇宙輸送系が民間主導へ移行する現在、経済活動として自立するまで国 や学会がそれらの活動を支援することは重要である。 •JSASS/JRS会長名の連名で「民間主導の宇宙輸送の革新に向けた活動 へのアカデミアからの提言」を発出した(文科省の革新的将来宇宙輸送シス テム実現に向けたロードマップ検討会@5.26 にて永田委員から報告) 。 •この提言を生きたものにすることが重要であることから、そのフォローアッ プとして具体的な施策について検討を深め、
JSASS/JRS連名で「提言の実 装方法についての具体的提案」を発信することとする。 •JSASSとJRSが連携して「提言の実装方法についての具体的提案」をまと めるために、JSASSとJRSに検討委員会(タスクフォース:TF)を設置した。 輸送系タスクフォースについて 輸送系アカデミアからの提言 タスクフォース構成員 •委員長:内海北部支部委員 •委員:永田JSASS理事、姫野JSASS理事、笠原JSASS理事、丸JSASS会計理事、野中空力部門委員、小林原動機・推進部門委員、徳留 宇宙科学技術ビジョン小委員会委員、佐藤早稲田大学教授、和田千葉工大教授 •オブザーバー:鈴木JSASS会長、高松JRS会長、森田JSASS/JRS副会長、上野航空宇宙ビジョン委員長、北川宇宙航行部門委員長、澤井 宇宙科学研究所教授 小林先生 話題提供資料より WEB公開版では非公開なページ
タスクフォース設置の背景と経緯 •宇宙輸送系が民間主導へ移行する現在、経済活動として自立するまで国 や学会がそれらの活動を支援することは重要である。 •JSASS/JRS会長名の連名で「民間主導の宇宙輸送の革新に向けた活動 へのアカデミアからの提言」を発出した(文科省の革新的将来宇宙輸送シス テム実現に向けたロードマップ検討会@5.26 にて永田委員から報告) 。 •この提言を生きたものにすることが重要であることから、そのフォローアッ プとして具体的な施策について検討を深め、
JSASS/JRS連名で「提言の実 装方法についての具体的提案」を発信することとする。 •JSASSとJRSが連携して「提言の実装方法についての具体的提案」をまと めるために、JSASSとJRSに検討委員会(タスクフォース:TF)を設置した。 輸送系タスクフォースについて 輸送系アカデミアからの提言 タスクフォース構成員 •委員長:内海北部支部委員 •委員:永田JSASS理事、姫野JSASS理事、笠原JSASS理事、丸JSASS会計理事、野中空力部門委員、小林原動機・推進部門委員、徳留 宇宙科学技術ビジョン小委員会委員、佐藤早稲田大学教授、和田千葉工大教授 •オブザーバー:鈴木JSASS会長、高松JRS会長、森田JSASS/JRS副会長、上野航空宇宙ビジョン委員長、北川宇宙航行部門委員長、澤井 宇宙科学研究所教授 小林先生 話題提供資料より WEB公開版では非公開なページ
パネルディスカッション パネラ(敬称略) • 稲川 貴⼤(インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社⻑) • 須田 広志(Space Transit
株式会社 CTO) • 畑田 康二郎(将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役社長) • 小笠原 宏(東京理科大学 教授/宇宙旅客輸送推進協議会 理事) • 永田 晴紀(北海道大学 教授) • 小林 弘明(JAXA宇宙科学研究所 教授) モデレータ • 三浦 政司(JAXA宇宙科学研究所 准教授) 進行形式 対話型モデリングツール「Balus」を使用して リアルタイムに議論の内容や要素を可視化 しながら進行
None
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システムモデリングツール「Balus」の活用
対話型モデリングを実践するためのツール:Balus® • オンラインで対話しながら協働的にモデリング • 簡単な操作で素早くビュー(視点)と システムモデルを作成 • ビューやモデルを手軽に再利用 • 適度な形式ルールによる柔軟なモデリング
• 豊富なコミュニケーション機能 後ほど議論内容紹介のところで デモンストレーションします
動画(WEB公開版では再生不可)
パネルディスカッションでの活用 • 議論の内容を素早く可視化・構造化できる • パネラ間、パネラ/会場間で認識を合わせながら議論できる • 後から要素を追加したり、発展していく話題の間の関係性を追うことができる • リモート参加者も議論に参加できる •
アウトプットをそのまま次の議論のインプット兼会場にできる
[紹介] 宇宙機のシステム設計にも活用しています 大気アシスト型再使用 ロケット小型FTBでの例 要素とI/Fの洗い出し
[紹介] 宇宙機のシステム設計にも活用しています 要求分析・要求定義
パネルディスカッションにおける議論
議論結果 Balus上のログを使って紹介します。 https://bit.ly/20221104balus 主な意見・議論 • ベンチャー側はアカデミアに「人材の供給」を強く期待 • トラブルが起こったときに頼れる先としてのアカデミア • 社会実装や成長のフェーズになったときに「必要なもの(技術・人材)が揃ってい
ない」とまずい→先回りして準備しておくことがアカデミアの役割の一つ • アカデミア連合と民間企業の関係は「海外にはない日本の強み」になりうる • フラッグシップ的なプロジェクトが立ち上がると盛り上がる/広報になる • ↔オールジャパンやみんな同じ方向はリスクがある。いろいろな所でいろいろな ことをやるという多様性もアカデミアの強み
まとめ
まとめ • 民間主導の宇宙開発に移っていく中で、宇宙輸送系アカデミアはどうあるべきか? • JASASS/JRSではタスクフォースを組織してコアな議論を進めてる • 宇科連OSとしてプレイヤーが集まって議論する機会をつくった • 議論の可視化やコミュニケーションに新しいツールを活用した (https://levii.co.jp/services/balus/)
• アカデミア連合やアカデミア+民間連合の構築に向けて、 このようなディスカッション機会を頻繁にとっていきたい 主な意見・議論 • ベンチャー側はアカデミアに「人材の供給」を強く期待 • トラブルが起こったときに頼れる先としてのアカデミア • 社会実装やビジネス成長のフェーズになったときに「必要なもの(技術・人材)が揃っていない」とまずい →先回りして準備しておくことがアカデミアの役割の一つ • アカデミア連合と民間企業の関係は「海外にはない日本の強み」になりうる • フラッグシップ的なプロジェクトが立ち上がると盛り上がる/広報になる • ↔オールジャパンやみんな同じ方向はリスクがある。 いろいろな所でいろいろなことをやるという多様性もアカデミアの強み