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学生プロジェクトでスクラム導入 〜興味駆動の爆速開発から気づいた 『学びを最大化する』難しさ...
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Yukinaga OISHI
March 21, 2026
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学生プロジェクトでスクラム導入 〜興味駆動の爆速開発から気づいた 『学びを最大化する』難しさと喜び〜
2026/03/21 - Agile PBL祭り2026で発表
Yukinaga OISHI
March 21, 2026
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Transcript
学生プロジェクトでスクラム導入 〜興味駆動の爆速開発から気づいた 『学びを最大化する』難しさと喜び〜 金沢工業大学 CirKitプロジェクト ロゴスシステムズ
まずはじめに…
「学生プロジェクトでスクラムを入れる前に、 チームで『何を最大化したいか』を明確にする!」
ロゴスシステムズについて • 金沢工業大学の課外活動プロジェクト 「CirKit」のチーム • 運営しているカフェの業務効率化を支援 カフェに特化した POSレジ・注文管理システムを 開発・運用 くわしく↓
発揮された「興味駆動」開発 • 2名で2ヶ月→POSレジ+注文管理など3サービスが誕生! ・ 熟練者でないと注文管理が難しい ・ 管理負担によるピーク時の連携ミス ・ 複数端末で状態を同期 ・
決済システムの開発 ・ モバイル・クラウド・新言語の使用 etc… × <カフェの課題> <技術的興味>
→ この勢いは”技術的興味”と”課題解決”が合致したから出せた
開発高速化を狙ったスクラムの導入 • インターン経験を活かしてスクラムを導入 ◦ 基本的な”型”からはじめた ・スプリント1週間 ・デイリースクラム ・スプリントレトロスペクティブ ・スプリントプランニング etc…
・ベロシティの計測と検証 ・ポイント定規の策定
壁にぶち当たった… • 見積もりの甘さによる計画の破綻 ◦ ポイントの見積もりが甘い ◦ 可処分時間が読めない・不足する • モチベーションの波 ◦
興味・関心の変化 ベロシティが乱高下
なぜスクラムは機能しなかったのか? 表層的な症状 • スキルの不足 • 可処分時間不足
なぜスクラムは機能しなかったのか? 表層的な症状 • スキルの不足 • 可処分時間不足 根本的な問題 • 一般的なスクラムと 学生プロジェクトの目的にズレ
なぜスクラムは機能しなかったのか? 一般的なスクラム(企業) 学生プロジェクト 目的 プロダクト価値の最大化 学び・経験の最大化 リワード 利益・事業成長・給与 技術的興味の充足・成長 リソース
安定した固定の業務時間 流動的な可処分時間
なぜスクラムは機能しなかったのか? 一般的なスクラム(企業) 学生プロジェクト 目的 プロダクト価値の最大化 学び・経験の最大化 リワード 利益・事業成長・給与 技術的興味の充足・成長 リソース
安定した固定の業務時間 流動的な可処分時間 それぞれが異なる目的を持っていて、 想定しているリソース・リワードが別
なぜスクラムは機能しなかったのか? 一般的なスクラム(企業) 学生プロジェクト 目的 プロダクト価値の最大化 学び・経験の最大化 リワード 利益・事業成長・給与 技術的興味の充足・成長 リソース
安定した固定の業務時間 流動的な可処分時間 それぞれが異なる目的を持っていて、 想定しているリソース・リワードが別 プロダクト価値を高めるプロセスが 学びを最大化するとは限らない
学びを最大化するための工夫 ① ゴールの認識を最初に徹底すり合わせ • プロダクト: 誰のために、何を目指して作るのか? • タスク: プロダクトの価値のためか?学びのためか? 正直にすり合わせることがポイント
学びを最大化するための工夫 ② タイムボックスを柔軟に運用 • 例:試験周辺はスプリントを1週間→2週間に延長 ◦ そもそも作業・イベントをやる時間が不足 ◦ タスクを持ちつつ、取り組む時間を伸ばす 一般的なスクラム:
ポイントの制限で対応 → 時間が流動的な学生プロジェクトで持続的に運用する策 よりよいアイデアがあればあとでぜひ教えてください…!
学びを最大化するための工夫 ③ 興味駆動を保護する • 例: この課題解決は新しい技術を使って実装してみたい 継続開発では難しいことも多いが、可能な限り受け入れ → 個人の“楽しさ”を尊重
まとめ
学生プロジェクトでスクラム導入前にやるべきこと チームで『何を最大化したいか』を明確にする! • スクラムと学生プロジェクトはそれぞれ目的が違う • 想定しているリソース・リワードも違う • それを踏まえてどう取り入れるか
スクラムで『何を最大化したいか』が明確になったら • タスクやプロダクトのゴール認識を徹底すり合わせ • タイムボックスを柔軟運用 • 興味駆動を保護
ご清聴ありがとうございました! デモブースにPOSレジとシステムを展示しています! くわしく↓