Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

秘伝:脆弱性診断をうまく活用してセキュリティを確保するには

 秘伝:脆弱性診断をうまく活用してセキュリティを確保するには

秘伝:脆弱性診断をうまく活用してセキュリティを確保するには
まだ脆弱性診断頼みでセキュリティ消耗してるの?

20240831 塩尻サイバーセキュリティ勉強会

Avatar for Riotaro OKADA

Riotaro OKADA

August 31, 2024
Tweet

More Decks by Riotaro OKADA

Other Decks in Research

Transcript

  1. セキュリティ診断を過信していないか セキュリティを診断の時点で はじめて検討 多くの企業が脆弱性診断だけでセキュ リティ対策が完了すると誤解していま す。 診断コスト積算⽅式の弊害: テスト範囲の限定 コストや効率性のためにテスト範囲が 限定されています。

    ブラックボックステストの性 質 システム全体の脆弱性を⼗分にカバー できません。 「コンポーネント」や「設定」 などの⾒過ごされがちなエア ポケット サプライチェインや設定ミスや不適切 な管理が重要なリスクとなっていま す。 エキスパートテストの限界 無限のリソースとコラボレーションの ある攻撃サイド VS 限られた時間とリ ソースで⾏うテスト
  2. 想定脅威(外側の⼒)に対する、 対策·対応⼒(内側の⼒)の⽬標 設定 1 脅威の特定 さまざまな情報から、その事業への具体的な脅威をリストに します。 2 対策⼒の⽬標設定 各脅威に対する対応·対策⼒の⽬標レベルを設定します。対

    応レベルの設定にあたっては、コンプライアンスが役⽴つこ ともある。 3 テスト計画の⽴案 脅威対応⽬標に基づいたテスト計画を作成します。対応⼒を 検証するためにどんなテストが必要なのかを組み⽴てます。 4 テストサービスの選定 仮説検証の⼿段を組み⽴てます
  3. 開発段階の脆弱性を発⾒する 脅威 ソースコードに内在するコーディングの脆弱性 サプライチェインに内在する脆弱性への攻撃 シークレットの盗難 攻撃⾯ コード(10%) OSSコンポーネント(90%) コードレポジトリ、開発者アカウント(Github) 対策⽬標

    攻撃⾯を悪⽤されないこと シークレットが漏洩しないこと システムが破壊されないこと テスト内容 攻撃⾯ごとに様々な不正アクセス⼿法の試⾏と 脆弱性が潜在する情報収集 期待結果 不具合により突破されるケースの発⾒ 脆弱なコード、設定の発⾒ システム上の⽋陥の発⾒