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kagent で Kubernetes 運用を考える

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October 01, 2026
11

kagent で Kubernetes 運用を考える

CNCJ AI Infra Meetup #1

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October 01, 2026

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Transcript

  1. kagent で Kubernetes 運用を考える CNCJ AI Infra Meetup #1 Yutaka

    Ichikawa Oracle Corporation Japan Oct 1, 2026
  2. Profile Belong : AI Solutions Architect AI Platform Unit Cloud

    Business Unit Oracle Corporation Japan Role : Principal Solution Architect Yutaka Ichikawa X / GitHub : cyberblack28 2 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates Community : Oracle Cloud Hangout Cafe Publications :
  3. Agenda title 1 AI エージェントとは? 2 Kubernetes と AI エージェント

    3 kagent とは? 4 kagent デモ(スライド版) 5 AI エンジニアリングから考察 3 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  4. Kubernetes と AI エージェント Kubernetes と AI エージェントを組み合わせると何が変わるか Kubernetes が状態を保ち、AI

    エージェントが調査と判断を支える • クラスタの状態、イベント、ログ、リソースの関係を横断して調査 • 曖昧な依頼から、原因と次の一手を導く • 調査と報告の型を揃え、属人化を防ぐ 人の役割は「操作する」から「目的を伝えて承認する」へ 7 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  5. kagent とは? kagent の概要 Kubernetes 上で AI エージェントを構築・実行するためのプラットフォーム • UI

    や CRD を通じてエージェントを定義・配備し、MCP でツール連携、A2A でエージェント連携可能 • Kubernetes オペレーター型の構成で、モデル、ツール、振る舞いをリソースとして管理 • Solo.io 社が開発を開始し、現在は CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のサンドボックスプロ ジェクトとして寄贈(2025年5月) https://kagent.dev/ 9 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  6. kagent とは? kagent における内部駆動と外部連携 内部駆動:クラスタ・オブジェクト操作 外部連携:AI エージェント基盤 Kubernetes クラスタ上で稼働し、Pod、Service などの

    Kubernetes クラスタ外部と繋がり、MCP や API、チャット UI Kubernetes リソースを診断および操作する を介して、システム連携を可能にする 外部システム ログ解析、ステータス診断、 操作など User 10 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates User
  7. kagent とは? kagent のアーキテクチャ kagent は、1つのエージェントで完結するのではなく、複数ツールとエージェントを組み合わせて動かす前提の基盤 • MCP で外部ツールと接続 •

    A2A でエージェント同士を連携 • 単体完結ではなく、複数ツールおよびエージェントが前提 ユーザー 11 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates kagent MCP 推論・計画・実行 A2A
  8. kagent とは? MCP MCP(Model Context Protocol) は、AI と外部のデータやシステムを接続するためのオープンな共通規格 (プロトコル) MCP

    サーバー MCP サーバー MCP ホスト/クライアント MCP MCP サーバー AI エージェント MCP サーバー 12 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates ファイルシステム用 MCP サーバー 専用 API 通信 データソース ローカル ファイルシステム データベース用 MCP サーバー 専用 API 通信 データベース 外部サービス用 MCP サーバー 専用 API 通信 インターネット
  9. kagent とは? A2A A2A(Agent2Agent) は、AI エージェント同士をつなぐ通信ルール • A2A は、AI エージェント間の連携を標準化するオープンプロトコル

    • 2025年4月に Google が発表、同年6月に Linux Foundation に委譲 • Agent Cards で「何ができるか」を伝える • MCP がツール接続、A2A がエージェント連携 MCP サーバー Agent Cards はエージェントの能力と呼び出し方法を記述した自己紹介カード 「何ができるか」と「どう接続するか」を他のエージェントが理解するためのメタデータ A2A MCP ユーザー AI エージェント A (相談・依頼) Agent Cards AI エージェント B (実行・回答) Agent A が自分の Agent Cards を公開し、 Agent B がそれを参照 13 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates MCP サーバー MCP サーバー MCP サーバー データソース ファイルシステム用 MCP サーバー 専用 API 通信 データベース用 MCP サーバー データベース ローカル ファイルシステム データベース 専用 API 通信 外部サービス用 MCP サーバー 専用 API 通信 インターネット
  10. kagent とは? kagent の使い方 kagent は、UI からエージェントを作成し、システムプロンプト、モデル、MCP ツール、接続エージェントを設定して 配備 1

    作成 UI からエージェントを作成 14 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates 2 設定 システムプロンプト、モデル、 MCP ツール、接続エー ジェントなどを設定 3 デプロイ Kubernetes 上にデプロ イすると、エージェントが稼 働開始 4 利用 チャット UI で対話するだ けでなく、API 経由でも 利用可能
  11. kagent とは? プリセットエージェント kagent は、プリセットのエージェントやツールサーバー、MCP サーバーが用意されている プリセットエージェント 概要 K8s Agent

    クラスタの操作・調査・保守を行う総合エキスパート。 Observability Agent Prometheus / Grafana と連携し監視・可視化を担う。 PromQL Agent 自然言語から PromQL を生成。 Helm Agent Helm リリースの調査・リポジトリ管理・チャートのインストール/アップグレードを行い、生成さ れた K8s リソースまで確認する。 Cilium Agent 自然言語から Cilium ネットワークポリシーを生成。 Argo Rollouts Conversion Agent 標準 Deployment を Argo Rollouts(段階的デプロイ)へ変換。 Istio Agent Istio(サービスメッシュ)の運用・トラブルシュート・保守を担うエキスパート。 kgateway Agent Envoy と Kubernetes Gateway API を基盤とするクラウドネイティブ API ゲートウェイ 「kgateway」の導入・設定・トラブルシュートを行う。Gateway / HTTPRoute の設定や 状態診断が中心。 15 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  12. kagent デモ(スライド版) ModelConfig ModelConfig は、エージェントが「どの AI モデルを、どこに、どう呼び出すか」を決める設定 • provider: どの種類の

    AI を使うか • model: どのモデル名を使うか OpenAI gpt-oss-120b • apiKeySecret: 認証情報をどこから読むか • baseUrl: どこへリクエストを送るか kagent OCI Generative AI 今回のデモでは、default-model-config を OCI Generative AI 向けに 切り替えて利用 kagent の AI エージェントは、OCI Generative AI の OpenAI 互換エンドポイント を使用。 OCI Generative AI では Cohere、Gemini、Llama、GPT、Grok のモデルを利用可能。 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/generative-ai/pretrained-models.htm 18 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  13. kagent デモ(スライド版) kagent on Kubernetes Demo Kubernetes クラスタ上の kagent で、クラスタ内オブジェクトの調査・診断・運用支援

    • デモ1: CrashLoopBackOff の原因調査と修復 • デモ2: ImagePullBackOff の原因調査と修復 コンポーネント 概要 kagent-controller 制御プレーンの中心 kagent-ui Web 画面 kagent-kmcp-controllermanager MCP 系の管理 kagent-postgresql 永続データ kagent-tools 共通ツール群 k8s-agent クラスタ内を調査する エージェント本体 19 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  14. kagent デモ(スライド版) デモ1: CrashLoopBackOff の原因調査と修復 demo-app namespace の crashloop している

    Pod を調べてください。 describe, events, logs を確認して、なぜ落ちているかを要約してください。 kagent 初期評価、分析、推奨事項を提示 分析 • コンテナは 意図的に exit 1 で終了するように設定されています。 • exit 1 が返されると、Kubernetes はコンテナの失敗とみなし再起動を試み ますが、すぐに同じ失敗が繰り返されるため CrashLoopBackOff が発生 します。 • これはデモやテスト用に「必ず落ちる」ことを示すための設定であり、実際のアプ リケーション障害ではありません。 23 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  15. kagent デモ(スライド版) デモ1: CrashLoopBackOff の原因調査と修復 原因は分かりました。 demo-crashloop Deployment のコンテナの command

    を"sleep infinity" に変更して、修復してください。 修復後、Pod が Running になったことも確認して報告してください。 kagent 修復概要、実行結果、確認手順、結論を提示 修復概要 対象:demo-app 名前空間の demo-crashloop Deployment 目的:コンテナの command を sleep infinity に変更し、永続的に実行させて CrashLoopBackOff を解消する。 実施手順 • 現在の Deployment YAML を取得(バックアップ)。 • spec.template.spec.containers[0].command を ["sleep","infinity"] にパッチ。 • パッチ適用後、Deployment が新しい ReplicaSet を作成し新しい Pod が起動するのを待 ち、状態を確認。 24 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  16. kagent デモ(スライド版) デモ2: ImagePullBackOff の原因調査と修復 demo-app namespace の demo-imagepull Pod

    が起動しません。 Events を確認して、なぜ起動できないのかを要約してください。 kagent demo-imagepull Pod が起動しない原因(イベントの要 約)、対策案、まとめを提示 まとめ • demo-imagepull 系の Pod は イメージ取得失敗が原因で ImagePullBackOff 状態です。 • 正しいイメージ名に修正すれば、Pod は正常に Running/Ready へ遷移し ます。 • 必要に応じて Deployment のパッチ適用、または削除・再作成を実施して ください。 27 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  17. kagent デモ(スライド版) デモ2: ImagePullBackOff の原因調査と修復 原因は存在しないイメージタグですね。 demo-imagepull Deployment のイメージを nginx:1.27-alpine

    に変更して修復し、Pod が Running になったことを確認して報告してください。 kagent 修復作業結果、要点を提示 イメージ名を変更して、修復を実行。 Running にならない場合は再度チェックするので、教 えてと返してくる。 28 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  18. AI エンジニアリングから考察 実際に動かしてみた上での一つの整理 スライドベースでご紹介したデモを各レイヤーに当てはめてみると以下の通り。 レイヤー 何を設計するか kagent での実体 プロンプトエンジニアリング 依頼の仕方・意図の伝え方

    チャット / システムプロンプト コンテキストエンジニアリング 何を見せるか(情報の供給) MCP 経由で describe / logs / events を エージェント自身が取りに行く デモ1~2 • • ハーネスエンジニアリング 何を「させない」か・実行環境 ツール選択=権限設計 ModelConfig でモデ ル差し替え - ループエンジニアリング いつ動くか(起動の契機) 障害や不具合を検知して、 A2A でエージェント を自動起動、改善するためのループを設計。 - エージェントが別のエージェントを「ツール」として呼 ぶ設計。 - グラフエンジニアリング 誰に任せるか(役割分担) Human in the loop から Human on the loop として、運用することもできるのではないか? 36 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  19. AI エンジニアリングから考察 イベントを検知して、エージェントを自動起動する仕組み khook • khook は、Kubernetes の Event を監視して

    kagent のエージェントを自動起動するコントローラ。 • 1つの Hook で複数のイベント種別を扱え、同一イベントは 10 分間重複抑制される。 • 呼び出しは A2A のため、kagent 以外のエージェントも対象にできる。 監視できるイベント(2026年10月時点) https://github.com/kagent-dev/khook pod-restart、pod-pending、oom-kill、probe-failed、node-not-ready khook (Kubernetes controller) Kubernetes Event 検知 エージェント A2A 調査報告 実行 kagent 本体は「呼ばれたら動く」ので、khook が 「呼ぶ人」を代行してくれる=対話駆動からイベント駆動(ループ)への橋渡し。 37 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  20. AI エンジニアリングから考察 khook デモ:イベント駆動でエージェントを自動起動する(khook) 意図的に障害を起こして、khook によってエージェントが起動、エージェントが調査、改善を提示 障害 Pod(restart pod)をデプロイ OCI

    Generative AI OCI Kubernetes Engine 38 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates ① ② 検知 エージェント 起動 エージェントが調査し、 改善を提示 kagent/k8s-agent ③
  21. HYBRID 11月11日開催 kagentで考える、 AIエージェントによるKubernetes運用 ◼ 開催日 :2026年11月11日(水) ◼ 開催時間:19:00 スタート

    *18:50 接続開始 (Zoom) *18:30 受付開始 (東京会場) 近日公開! https://ochacafe.connpass.com/event/407001/ AI エージェントが主流となりつつある今、Kubernetes の運用はどう変わっていくのでしょうか? 今回は CNCF Sandbox プロジェクトの kagent を実際に動かしながら、この問いを初心者目線で一緒に考えていきます。