Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
アジャイル・スクラム勉強会_第1回
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
Satoshi Harada
July 05, 2021
Programming
320
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
アジャイル・スクラム勉強会_第1回
Satoshi Harada
July 05, 2021
More Decks by Satoshi Harada
See All by Satoshi Harada
心理学を学び活用することで偉大なスクラムマスターを目指す − 大学とコミュニティを組み合わせた学びの循環 / Becoming a great Scrum Master by learning and using psychology
psj59129
1
2.4k
アジャイル社内普及ご近所さんマップを作ろう / Let's create an agile neighborhood map
psj59129
1
200
製造業メカアジャイルへの挑戦!社内コミュニティを軸にした巻き込み / The challenge of mecha-agile manufacturing
psj59129
1
210
保育士チームが実践している連続的な観察と多面的な観察を共有するための振り返り / Reflection to share “continuous and multifaceted observations” as practiced by a team of childcare professionals
psj59129
1
6k
保育とふりかえりをコネクト! / connect childcare and retrospectives!
psj59129
1
1.4k
Whyから始めよう!スクラムチームが力強く前に進むための「なぜやるのか」を考える
psj59129
1
2.8k
その心理的安全性は間違っている!心理的安全性で陥りやすい間違いとその対策
psj59129
1
1.7k
これからのスクラムマスターのキャリアプランの話をしよう - スクラムマスターの前に広がる世界
psj59129
0
3.2k
ファーストペンギンを志すものに伝えたい - 1人目のアジャイル推進者がたどった成功と失敗
psj59129
0
500
Other Decks in Programming
See All in Programming
「正の参照」と 「負の導出」で組む ハーネスエンジニアリング
cottpan
1
140
Honoでのサプライチェーン侵害対策 〜 3つのライブラリに学ぶ
yusukebe
7
1.8k
Generative UI & AI-Assistants for Your Angular Solutions
manfredsteyer
PRO
1
170
OSINT for SRE: 学術論文とポストモーテムから探る システム障害の共通パターン / SRE NEXT 2026
tomoyk
1
3.5k
どこまでゆるくて許されるのか
tk3fftk
0
470
SREの積み重ねがAI駆動開発のガードレールになった ― 7つの実践/SRE Guardrails The 7
tomoyakitaura
8
4k
コンテキストの使い捨てをやめる — ビジネスルール駆動開発と miko —
ioki
0
270
PHPだって関数型したい 〜できること、できないこと〜 / fp-in-php
jsoizo
0
190
言語を使う側から、作る側へ。 自作 Lisp で得た新たな気づき。
andpad
0
110
信頼性について考えてみる(SRE NEXT 2026 miniLT)
hayama17
0
170
エンジニア向け会社紹介/Findy Company Profile
findyinc
6
360k
フィードバックで育てるAI開発
kotaminato
1
110
Featured
See All Featured
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
12k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
2.9k
A brief & incomplete history of UX Design for the World Wide Web: 1989–2019
jct
2
420
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.8k
Agile Actions for Facilitating Distributed Teams - ADO2019
mkilby
0
220
From Legacy to Launchpad: Building Startup-Ready Communities
dugsong
0
260
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.6k
brightonSEO & MeasureFest 2025 - Christian Goodrich - Winning strategies for Black Friday CRO & PPC
cargoodrich
3
750
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
9.1k
The browser strikes back
jonoalderson
0
1.4k
Building an army of robots
kneath
306
46k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.8k
Transcript
アジャイル・スクラム 勉強会 アジャイルとスクラムの歴史背景 Satoshi Harada
なぜ今、アジャイルなのか? 最初に要件を確定して全モジュールの結合が済んでからリ リースする旧来の手法では、ビジネスサイドが求める仮説 検証のスピード感とマッチしなくなってきた。 変化のスピードが早い・不確実性の高いチャレンジングな 領域で高速にトライ&エラー(PDCA)を繰り返して顧客に とって価値のあるプロダクトを提供するために、アジャイ ルやスクラムは避けて通れない状況にある。 右の図はRegional Scrum
Gathering Tokyo2022という国内最大級のス クラムイベントのスポンサー。KDDI・SoftBank・Rakutenといった大 企業から、Chatwork・atama+・Money Forward・freeeといったス タートアップやメガベンチャーもスクラムのコミュニティに積極的に関 与しようとしている。
Agile and Lean / 全体の俯瞰図(yasunobu kawaguchi氏作) https://speakerdeck.com/kawaguti/kanban-and-scrum 1. トヨタ生産方式(TPS) 2.
Lean(Lean Manufacturing, Lean Thinking) 3. Lean Software Development 4. The New New Product Development Game 5. XP 6. Agile 7. Scrum 8. Kanban
1. トヨタ生産方式(Toyota Production System) トヨタ生産方式(Toyota Production System)では、ムダを顧客にとっての 付加価値を高めない各現象や結果と定義している。 このムダを無くすることが重要な取り組みとされる。ムダとは代表的なものとし て以下の7つがある。
• 作り過ぎのムダ • 手持ちのムダ • 運搬のムダ • 加工そのもののムダ • 在庫のムダ • 動作のムダ • 不良を作るムダ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%9 6%B9%E5%BC%8F#7%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%A0%E3%83%80
2.Lean(Lean Manufacturing, Lean Thinking) トヨタ生産方式(TPS)や、トヨタの5S(整理、整頓、清掃、清 潔、躾)、トヨタの改善活動が米国で研究され、整理・体系化 されて、製造業向けに一般化されたのがリーン生産方式(Lean Manufacturing)。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%96 %B9%E5%BC%8F
リーン生産方式の考え方を元に、顧客目線での価値を定義し、 顧客までの価値の流れのムダを取り除くという普遍的な考え方 をリーン思考(Lean Thinking)と呼ぶ。 https://corp.monorevo.jp/lean_thinking/tps_and_lean_thinking/
3.Lean Software Development リーン思考(顧客までの価値の流れのムダを取り除く)をソフトウェア開発に適 用したのがLean Software Development。 リーン思考は、アジャイルやXPに大きな影響を与えている。 また、リーン思考は、ソフトウェア開発の現場でよく採用されているKanbanに もフロー改善やリードタイム短縮という点で反映されている。
Kanbanを見える化のために導入するケースが多いが、Kanbanが真価を発揮する のはリーン思考に基づいた開発プロセス改善(フロー改善やリードタイム短縮)。
4. The New New Product Development Game The New New
Product Development Gameとい う日本の野中郁次郎先生(一橋大学名誉教授)らが 書いた1986年の論文が、スクラムの源流。 日本の生産現場(Fuji-Xerox, Canon, Honda, NEC) が当時、いかにして不確実性の高い新製品開発を 行っているか分析。 新製品開発のような不確実性の高いプロジェクト は、リレー形式(図中のTypeA)で行うのでは変化 に対応できない。ラグビーのようにチーム内でパス を回し合いながら(図中のTypeC)、スピード感 を持って自律的に行動していく必要があると論文で 説いた。 (野中郁次郎先生は知識経営の生みの親として知られてお り、ナレッジマネジメントの概念を広く広めた人でもあ る) https://hbr.org/1986/01/the-new-new-prod uct-development-game
5. XP XP:エクストリーム・プログラミング。 ソフトウェア品質を向上させ、変化する顧客の要求への対応力を高めること を目的としたソフトウェア開発プロセス。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%8 3%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0 よく採用される以下のような開発プラクティスはXPから来ている。 • ペアプログラミング
• テスト駆動開発(TDD) • 継続的インテグレーション(CI) • リファクタリング Kent Beckの1999年の著書「XPエクストリーム・プログラミング入門」が発 端にXPのプラクティスが広まっていった。 Kent Beckはその後、2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言(Agile)の場 にも参加しており、XPの概念はアジャイルにも影響を与えている。
6. Agile 2001年に、XPや軽量ソフトウェア開発 の分野で名声のある17名が、アメリカ のスキーリゾートに介して、彼らがそ れぞれ個別に提唱していた開発手法の 価値を議論した。 彼らはその結果をアジャイルソフト ウェア開発宣言という文章にまとめ た。
今日、ソフトウェア開発においてア ジャイルやAgileは一般的にはアジャイ ルソフトウェア開発宣言を指す。
7. Scrum The New New Product Development Gameの論文に着想を得て、米国のKen SchwaberとJeff Sutherlandが1995年にアジャイルソフトウェア開発スクラムに
てスクラム(Scrum)を提唱。 Jeff Sutherland氏はその後、2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言(Agile) の場にも参加しており、スクラムの概念はアジャイルにも影響を与えている。 2010年に、Jeff SutherlandによってScrum Guideの初版が制定される。スクラ ムフレームワークを用いた開発はこのScrum Guideがルールとなる。 https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japa nese.pdf
8. Kanban リーン思考(顧客までの価値の流れの ムダを取り除く)とトヨタのかんばん をもとに、タスクの見える化・フロー 改善・プロセス改善に活用したのが Kanban。 単にタスクのステータスを見える化す るだけではない。 在庫制限を設けたり、在庫の滞留制限
を設けることでボトルネックを解消 し、タスクが完了するまでの流れを改 善することで真価を発揮する。