Picture」を頭に入れておくことが重要。 2. MMFが引き続きAll Time Highを更新。投資に向かう大量の実弾とも言える が、利下げによってMMFから得られるリターンも減少するため、投資家はよりリター ンの高い他のリスク資産に目を向け始める可能性が高い。 3. 米国10年債利回りの推移。2023年秋口に5%に瞬間タッチした後、足下では 4%台半ばで推移。これが3%台前半まで下落すると、株式のValuationには 更に大きな追い風となる可能性大。 4. 一方でリスクも横たわっており、足元最大のリスクは地政学リスク及び米国政府 の財政問題。 5. 利下げ後は金利に敏感な小型株(ラッセル2000)に資金が集まる可能性が 高い。但し、一本調子で上昇している局面での順張り投資はリスク大。随所で 訪れる短期的な調整時にエントリーし、リスクを軽減することを推奨。 1. 生成AIブームは長期トレンドに乗る可能性が高い。その場合、生成AIを駆動 する基盤であるAI半導体は長期で期待できる。 2. 生成AIが企業の生産性向上を後押しする可能性が高く、この生産性向上が 上手くいけば米国経済の軟着陸(いわゆるソフトランディング)実現につながる。 3. ソフトランディングによる強い経済と利下げが同時に実現した場合、米国株式 市場には強力な追い風となる。 4. 1月のS&P500指数が前月比+1.59%で取引を終えたことから、January Effect(1月効果)のアノマリーに従えば、米国株式は2024年通年ではプラ スで終わる可能性が高い。 5. 大統領選が終わり不確実性が払拭されたことで、年末ラリーに期待が集まるが、 米国株は現状既に割高な水準にあり、アップサイドは限定的。 【原則】 1. 強固な参入障壁を持ち、決算が順調な会社はホールド(相場全体が崩れても、決 算に問題ない限り売却しない)。 2. もし決算をミスした場合、そのミスの内容を確認することが重要。一過性の要因で決算 が不調だった場合はホールドを継続。 3. 2022年に始まった利上は終了。これは株式には強力な好材料だが、地政学リスク・ 米政府財政問題・景気後退・大統領選等には警戒を要するため、購入は時間分散 を推奨。 4. 株式市場全体の下落に連れて優良銘柄も下落している局面は、それら優良銘柄を 購入する好機であるため積極的に購入する。 【具体的戦略】 1. チャートだけを頼りに順張りで上値を追うことなく、安値圏で推移しているタイミングで、 S&P500連動のETF購入(構成銘柄の幅広さ、米国市場を代表する優良銘柄の組 入状況、及び過去のリスクリターンを勘案)を推奨。 2. Mag7を筆頭に大型テック系企業は2024年も相場を一定牽引する見込み。 3. ハイパーグロース銘柄への投資は、 2022年に開始した利上が終了し、金融緩和が 決定したなか、強靭なビジネスモデルを有する一部のグロースは選好される可能性が 高い。個社事由とは関係なく、市場全体が大きく下がったところでは買い向かいたい。 4. 今年は統計的に弱いはずの2月と3月が強く、逆に4月が弱かった。また、年間を通じ て最も弱いはずの9月にS&P500は史上最高値を更新し、10月も+0.99%に着地。 今年はこれまでのところアノマリーが全く的中していないことには留意が必要。大統領選 後の年末ラリーには期待するも、過度な期待は持たず、押し目があれば時間分散で 丁寧に拾いに行くことを推奨。 株式投資の原則 株式投資は、投資先の事業の中身に着目し、マーケットタイミングは考えない。ウォーレン・バフェットですらマーケットタイミングは判断できないとしており、バフェットでも実行できないことを目指すことは 合理的とは言えないのがその理由。 また、全米もしくはその一部をカバーする指数(例.S&P500)や、ファンダメンタルズが強靭な企業の株式をターゲットとするも、購入はマーケット要因あるいは個社の一過性要因などで株価が大き く下落したポイントや、時間分散で小刻みにエントリーすることを基本とする。