米国通貨政策 1. 相互関税導入以降ドル安基調が鮮明化。背景は、①燻る米国のドル 安政策への警戒感②米国景気への懸念③リスクオフ環境の継続 2. 4月中旬に140円割れを達成。短期的な達成感及びその後の市場環 境改善から、じわじわドルの買い戻しが優勢に。足元(5/14)は高水 準であった円ロングのポジションクローズを巻き込んで148円近辺で推移 中。 3. 当面は方向感が乏しい動きとなりそうだが、依然ドル安懸念は燻る。 【Mr.FX E氏のコメント】 米中貿易協議進展を材料にドル高円安が進行した。投機筋の円売り戻し だと思う。彼らは2月初旬から円買いポジションを構築。キャリーコストも勘案 すればコストはざっくり148円。今回の戻しも148円。金曜日発表されるデー タ次第だが、ここから更なるドル高円安進行を期待するのはどうかなと思う。 外貨投資の原則 外貨投資においては、為替の方向感にベットして為替差益を狙うような投機的な取引はしない。あくまでも、円資産への集中リスクを回避するための⾧ 期的な通貨分散、資産分散を目的とする。 よって、マーケットタイミングを判断するよりも、購入タイミングを分散することでリスクを軽減しながら、上記目的を達成することを推奨する。 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受。 2. 各々の資産運用プラン(例:ドル建債券の購入)を実行するため に必要なドルの手当てについては積極的に進める。その際、購入する 資産の円高抵抗力の検証をすること、及び購入タイミングを分散する ことが重要。 3. 145円台から段階的な押し目買いを推奨。