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「スクラムマスターしているけど、 上手くできている気がしない」からの脱却!チームへ影響を与えら...

吉野正義
January 08, 2025

「スクラムマスターしているけど、 上手くできている気がしない」からの脱却!チームへ影響を与えられるスクラムマスターになるために

Regional Srum Gathering Tokyo 2025での登壇資料です

吉野正義

January 08, 2025
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Transcript

  1. 理想を描く = 知的創造 すべてのものは二度作られる原則に基づく 2つの創造 第1の創造 = 知的創造 目的・目標を考える 第2の創造

    = 物的創造 目標を達成するための戦略を考える 知的創造が欠如していると、物的創造が いくらよくても失敗する可能性が高くなってしまう リーダーシップの発揮
  2. とはいえ、スクラムマスターのリーダーシップは難しい スクラムガイドを振り返ってみる • 2013 と 2017 : スクラムマスターは、スクラムチームのサーバントリーダーである(訳注:メン バーが成果を上げるために支援や奉仕をするリーダーのこと) •

    2020 : スクラムマスターは、スクラムチームと、より⼤きな組織に奉仕する真のリーダーである https://www.agile-studio.jp/post/scrum-guide-update-2020 > Scrum Inc. Japan からスクラムガイドの執筆者のひとりである Jeff Sutherland 氏 に確認をとったと ころ、同じものだよという回答が返ってきたそうです。 > 「リーダー」という言葉を使うことによってボス的なリーダーを連想される懸念もありますが、それよ りもサーバントリーダーが単にサーバントになってしまっているという懸念が上回ったのでしょう。
  3. そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい
  4. そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい
  5. そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい
  6. そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい
  7. 効果的に活動するためには第2領域に注力したい 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい
  8. 実際は第1領域/第3領域に時間を裂かれてしまう 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG

    メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい
  9. 自身の経験 : ファシリテーションをチームに任せていく • スクラムイベントなどのMTGに対するチームの自律性を高めたく、 スクラムマスターが担当していたファシリテーションをチームに任せ ることにした • チームメンバーは「やってみよう!」という反応で挑戦し始める •

    初めはアレコレ改善しつつ試していたが、そのうち個々の負荷になり 始めたり、形骸化してきたり... • 徐々に開発全体のサイクルにも悪影響が出てきた • 一旦スクラムマスターが再度担当することになった
  10. 主体性 + リーダーシップ + 適切なデリゲーション でチームへ影響していく • 理想を描き、目指すことを明確にする • 自身のコントロールできる範囲で、優先度の高いものからこなす

    • チームで効果を実感できたら、徐々にデリゲーション スクラムマスター自身が直接コントロールすることが できない領域に対し、良い影響を及ぼしていくことができる
  11. 参考図書 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 • スティーブン・R.コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳) 7つの習慣

    原則中心リーダーシップ • フランクリン・コヴィー・ジャパン (著), スティーブン・R・コヴィー (著)