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ソフトウェアがJISマーク認証される時代に!~標準化がもたらすソフトウェア品質の確保や市場への...

Jumpei Ito
March 29, 2025
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 ソフトウェアがJISマーク認証される時代に!~標準化がもたらすソフトウェア品質の確保や市場への信頼性向上~

https://jasst.jp/tokyo/25-timetable/

セッションの内容

令和元年7月に施行された産業標準化法の改正により、ソフトウェアもJISマーク表示制度の対象となりました。これまでJISマークは鉱工業品に限られた印象がありましたが、今回の改正により、ソフトウェアにも適用されるようになったことで、業界に新たな視点をもたらしています。

本発表では、ソフトウェアにおけるJISマーク認証の取得がもたらすメリットとデメリット、さらにはどのような企業やユーザーにとって価値があるのかについて探ります。また、認証取得のプロセスが実際にどの程度のハードルを伴うのか、認証を取得した製品が具体的にどのような対策を講じたのかについても詳細に説明したいと思います。

今回の発表を通じて、ソフトウェア業界における標準化の重要性とその影響を明らかにし、ソフトウェア品質の確保と市場での信頼性向上を目指す企業にとっての一助になればと思います。

Jumpei Ito

March 29, 2025
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Transcript

  1. • ソフトウェアにJISマーク認証が適用される背景 • JISマーク認証のメリット・デメリット • JISマーク認証取得のプロセスと実際のハードル • ソフトウェア業界における標準化の重要性と影響 2 •

    自己紹介 • JISマーク認証制度と登録認証機関の活動(浅井) • JISマーク認証のための、試験所による試験(八城) • 認証取得済み製品の具体的な事例(伊藤) • 3社によるパネルディスカッション 本日お伝えしたいこと Learning Outcome 本日の議題 Agenda
  2. 自己紹介 4 • 伊藤 潤平(@jp_110) • ウイングアーク1st株式会社 • ソフトウェアプロセス&品質改善部 マネージャー

    • 社外活動 • Scrum Fest Niigata 実行委員会 代表 • JaSST Niigata アドバイザー • SigSQAメンバー • YouTube翻訳活動 • プロフィール AgileTD Zone Keynotes in Japanese AgileTD Zone Keynotes in Japanese テ キ ス ト , 新 聞 , 記 号が 含 ま れ て い る 画 像 自 動 的 に 生 成 さ れ た 説 明 https://niigatabase.shabellbase.com/engineer_01/
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    Reserved. 帳票・文書管理ソリューション(Business Document Solutions, BDS)では、帳票に関する業務基盤として国内で最も 多く利用されているソフトウェア及びそれらをベースとしたソリューションを提供しています。請求書、納品書、発送 伝票、eチケットなどの業務帳票から公的機関が発行する各種証明書まで社会の様々な場所で帳票の作成や出 力、管理に利用されています。主力の「SVF」は、帳票の作成や出力を担っています。現在では「SVF」での帳票出 力の85%はデジタル化されています。電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」と合わせて企業、公的機関の多くで デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進に貢献しています。 業務に欠かせない帳票の効率的な運用を支援 あらゆるシーンで利用される帳票の、安定的かつ効率的な出 力・運用を支援しています。 帳票の利用シーン 伝票/申請書 公的証明書 宅配伝票 航空券/チケット 保険設計書 ソフトウェアサービス 電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」の提供で、 より幅広い企業に導入いただいています。 帳票基盤 ソリューション 電子帳票 プラットフォーム ※出典:デロイトトーマツ ミック経済研究所株式会社発刊 ミックITリポート2023年11月号 「帳票設計・運用製品の市場動向 2023年度版」図表2-3-1 【運用】製品/サービスのベンダー別売上・シェア 推移 2022年度実績 販売実績 市場シェア 累計導入社数は35,000社以上にのぼり、10年以上にわ たってトップシェアを維持しています。
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    Reserved. 文書を使った自動処理、検索および参照など の利活用はデータ化されていることが大前提 です。データ化されたデジタル文書の生成を 担うSVFと、紙や画像といったデータが付与さ れて いな いデジタル文書 を データ化する invoiceAgent AI OCRによって文書データ流 通の血液を生み出します。 顧客が文書データを最大限に活用するには、 法令準拠可能な記録管理、企業内における データ共有のハブ機能、ワークフローとの連 携などが求められています。invoiceAgentが 文書データ流通の心臓として社内・社外連携 の核となります。 顧客が文書データを企業間でやりとりするた めには、受け取り側の負担を最小化、弊社 サービスだけでなく他社サービスとの連携も 可能としデータを一元化し、企業間データ流通 のハブとなることが重要です。invoiceAgent は文書データ流通の血管となり文書を流通さ せます。 page No.
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    Rights Reserved. 9 (2024年2月末現在)
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    Reserved. ウイングアーク1stが実現する品質の世界 Ver.10.3
  7. page No. 13 # 基準項目 1 定性分析 MTP(マスターテストプラン)にて、各マイルストーンで達成する品質指標が定められており、その指標に基づき、検証作業の計画、設計、実施が行われている。またテストの マイルストーンが複数の場合はPTP(フェーズテストプラン)にて各マイルストーンの品質指標詳細を作成し、1つの場合はMTPに集約する。 2

    マイルストーンのクライテリアを設定し品質を積み上げる。またマイルストーン毎にクライテリアがクリアされており、品質レポートとしてまとめられている。 3 JIS X 25051で定義されている品質特性毎に品質目標が定められており、この品質目標を満たすことが保証できる検査および検証が各テストフェーズにて行われている。 4 品質網羅性を分析するために検証作業における成果物(観点、テストケース、テスト実施結果、不具合情報)のトレーサビリティが確保されており履歴管理されている。検証 作業だけでなく、製品開発に関わる各ドキュメント(要件、設計書、仕様書)と検証作業のトレーサビリティが確保されており履歴管理されている。 5 JIS X 25051に対応した検証結果報告書にて品質分析が実施されており、今後の課題が洗い出されている。 6 リスク対策としてソフトウェア監査が実施されており、利用しているOSSなどの脆弱性に関する対策プロセスが明確化されている。 7 リリース後のフィールドバグや再発防止に対する基準を施策をする。 8 定量分析 テスト計画時のマイルストーン毎に最低3つ以上の基準値を定めており、クリアされてる。 9 テスト計画時に品質目標に対する合格基準が定められており、テストカバレッジや性能目標値が基準値以上である。または、実施予定のテスト数と実施済みのテスト数が明 らかになっている。 10 バグ回収率(制限や時期対応含む)が100%である。 11 マイルストーン毎に回帰テストが行われ、改修の確認とデグレードが発生していない。 12 障害深刻度がMajorより深刻な不具合が全て改修されている。または、改修が見送られた不具合は残存リスクが評価され、回避策がある場合はお客様への提示が証明され ている。 13 全ての制限事項がサポート責任者により承認されている。また、対応が決定していない既知の不具合がない。 14 • テスト計画時に以下の基準値を定めており、クリアされてる。 • テスト密度(テストケース数 / ソースキロステップ数) • テストケースベースの不具合密度(不具合発生件数 / テストケース数) • 正常系テスト不具合率(正常系不具合発生件数 / 正常系テストケース数) 品質保証基準 Copyright © 2025 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.
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    Reserved. 品質ゴール プロダクト バックログ マスター テストプラン プロダクト リリース 品質データ 品質 品質 品質 フェーズ フェーズ フェーズ 品質は段階的に確保する ア ジ ャ イ ル 開 発 に お け る 段 階 的 品 質 の 積 み 上 げ に よ る 品 質 保 証 Quality Assurance by Quality Stepwise Refinement in Agile Development アジャイル開発における段階的品質の積み上げによる品質保証 Quality Assurance by Quality Stepwise Refinement in Agile Development
  9. page No. テスト設計 15 Copyright © 2025 WingArc1st Inc. All

    Rights Reserved. 受け入れテスト ユースケーステスト 脆弱性診断 システムテスト リグレッションテスト、ハッピーパス 信頼性テスト、性能テスト 統合テスト APIテスト、◦◦機能テスト セキュリティテスト 単体テスト ユニットテスト 静的解析 テストレベル テストタイプ 要件 テストは体系的にマネジメントする テスト計画 JIS X 25051の品質特性で 定義した品質ゴールの作成 機能 非機能 テスト実行&品質分析 JIS X 25051の品質特性を利用して第三者に品質の説明ができる状態
  10. page No. 16 プロダクトバックロ グ(PBL) フェーズテストプラン (PTP) マスターテストプラン(MTP) 品質目標 テストタイプ

    機能適合性 性能効率性 互換性 使用性 信頼性 セキュリティ 保守性 移植性 フェーズ1 機能テスト ユースケーステスト 性能テスト 互換性テスト ローカライゼーションテスト バリデーションテスト 強制エラーテスト セキュリティテスト 解析性テスト プラットフォームテスト 機能テスト 互換性テスト フェーズ2 ユースケーステスト 機能テスト フェーズ3 性能テスト プラットフォームテスト フェーズ1 PBI PBI フェーズ2 PBI PBI フェーズ3 PBI PBI テスト 実行 戦略的なテスト計画 Copyright © 2025 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.
  11. page No. 17 Copyright © 2025 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. 一度テストしたものは(極力)すべて自動化する 受け入れテスト ユースケーステスト 脆弱性診断 システムテスト リグレッションテスト 性能テスト 統合テスト APIテスト セキュリティテスト 単体テスト ユニットテスト 静的解析 テストレベル テストタイプ E2E テスト APIテスト ユニットテスト テスト自動化ピラミッド UI層 Service層 Server層 テスト自動化のメリット ・定期的なテスト実行が可能でバグの発見が早くなり、安心安全な開発環境が整いやすい ・テスト実行時間が短くなり、リリースサイクルを加速できる
  12. page No. 18 Copyright © 2025 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. プロセスで品質を作り込む 要件 機能KickOff 仕様書作成 実装 テスト設計 レビュー Dev 仕様レビュー テストフレーム ワーク作成 結合 テスト実行 品質分析 テスト計画 テスト設計 レビュー SET テスト設計 システム テスト実行 仕様レビュー テスト計画 品質分析 Test QA テスト計画 仕様レビュー テスト結果 レビュー テスト設計 レビュー 品質レビュー 仕様レビュー テスト設計
  13. page No. テスト設計 仕様レビュー 19 Copyright © 2025 WingArc1st Inc.

    All Rights Reserved. SVFにおけるプロセスでの品質を作り込み 要件 機能KickOff 仕様書作成 実装 テスト設計 レビュー Dev 仕様レビュー 自動化フレーム ワーク作成 結合 テスト実行 品質分析 MTP作成 テスト設計 レビュー SET テスト設計 システム テスト実行 仕様レビュー MTP作成 品質分析 Test QA MTP作成 仕様レビュー テスト結果 レビュー テスト設計 レビュー 品質レビュー フォロー フォロー フォロー フォロー フォロー フォロー リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 フォロー フォロー