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Workforce Identity を使った 権限管理で Cloud Run を動かしてみた

SatohJohn
November 22, 2024

Workforce Identity を使った 権限管理で Cloud Run を動かしてみた

2024 年 11 月 22 日(金) Jagu'e'r Cloud Native #16 ハイブリッド Meetup にて発表させていただきました。

SatohJohn

November 22, 2024
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Transcript

  1. Workforce Identity を使った 権限管理で Cloud Run を動かしてみた Jagu'e'r Cloud Native

    #16 ハイブリッド Meetup 株式会社 スリーシェイク Sreake事業部 佐藤慧太 Copyright © 3-shake, Inc. All Rights Reserved.
  2. About 3-shake    xOps Plattform DesignOps IaaS DevOps / SRE

    RevOps (Revenue Ops) HR(Engineer Hiring) HROps Data Engineering DataOps Security DevSecOps SecOps 事業者が抱える セキュリティリスクを無くす 本格的な脆弱性診断を 無料で手軽に セキュリファイ Security 良いエンジニアに良い案件を フリーランスエンジニアに 「今よりいい条件」を リランス HR(Engineer Hiring) あらゆるサービスを連携する ハブになる クラウド型ETL/データパイプ ラインサービスの決定版 レコナー Data Engineering 日本のSREをリードする SRE総合支援からセキュリティ 対策まで全方位支援 スリーク SRE スリーシェイク = xOps領域のプラットフォーマーへ 4
  3.  Sreake SRE(SRE総合支援サービス) 技術戦略から設計、構築、運用までワンストップ支援する 技術支援サービス 技術戦略 コンサルティング システム 設計 構築 /

    実装 支援 アセスメント (パフォーマンス / セキュリティ) 運用支援 Micro Service , Multi Cloud や k8s をはじめとした Cloud Native な先進的技術及び大規模なサービス 運用に強みを持つエンジニアによる技術支援 ベンダー的な役割ではなく「お客様の チームメンバー」という立ち位置で最新技術の提案から運用支援 までをトータルご支援 5
  4. 自己紹介 佐藤 慧太@SatohJohn • 2012/4 フリュー株式会社 入社 ToC 向けのアプリケーション開発を 10年ほど経験

    リードエンジニアとして 0からサービスを 設計開発運用を経験 • 2023/1 株式会社スリーシェイク 入社 SRE として労苦 <Toil>を減らす仕事に従事 Google Cloud Partner Top Engineer ’24、’25 生成 AI とかやってます
  5. 目次 1. Workforce Identity の紹介をする 2. Workforce Identity を設定する a.

    Auth0 を設定する b. 試しに動かしてみる 3. Cloud Run jobs を動かしてみる ここまでで2分
  6. Workforce Identity について Workload identity Workforce identity • アプリケーションやサービスなどの 人間以外のエン

    ティティ が、Google Cloudのリソースにアクセスする ためのID • サービスアカウントキーの代わりに フェデレーション IDを使用する これにより、セキュリティリスクを軽減し、ID管理を簡 素化にする • Kubernetes や Compute Engine などのGoogle Cloud サービスで実行されている アプリケーションに適用できる • オンプレミス や マルチクラウド 環境のワークロードに も使用できる • 外部IDプロバイダー (IdP) を使用して認証を行う。 Google Cloudは、 OpenID Connect (OIDC) をサポー トしている多くのIdPと連携できる Gemini から
  7. Workforce Identity について Workload identity Workforce identity • 従業員、請負業者、ベンダー など、組織内の

    人間 が Google CloudのリソースにアクセスするためのID • Cloud Identity の Google Cloud Directory Sync (GCDS) とは異なり、既存のIdPからGoogle Cloud ID にユーザーIDを同期する必要がない • 属性マッピング と 属性条件 によるきめ細かなアクセス 制御が可能 • シングルサインオン (SSO) を実現し、ユーザーエクス ペリエンスを向上させることができます。 Gemini から
  8. Workforce Identity について Workload identity Workforce identity ≠ アプリケーションやサービスがGoogle Cloudのリソースにアクセスする

    必要がある場合は Workload Identity を使用します。 従業員やパートナーがGoogle Cloudのリソースにアクセスする 必要がある場合は Workforce Identity を使用します。
  9. Auth0 の設定 1. Application の作成 2. Client ID、 Client Secret

    Issure の取得 3. Callback URL の設定 後で設定する poolId と providerId を入れておきま しょう https://auth.cloud.google/signin-callback/locat ions/global/workforcePools/{poolId}/providers /{providerId}
  10. Workforce Identity の設定 1. Pool の作成 2. 先程の情報を使って Provider の作成

    a. OIDC の接続 b. レスポンスタイプは code c. マッピングは email と 紐づける 作成した後に session の期限を決められます 最短15分 最長 12時間です
  11. Workforce Identity の設定 1. Pool の作成 2. 先程の情報を使って Provider の作成

    a. OIDC の接続 b. レスポンスタイプ code (*1) c. マッピングは email と 紐づける(*2) *1 Auth0 でやっていたところ、code じゃないとうまくいき ませんでした、IdP により変更してください *2 email かどうかは要件によりますが、vertex ai search の acl の場合は email に紐づけないといけません
  12. Workforce Identity ログインのテストをする 1. 作成された Provider に URL が生えているので、 それをクリックし、ログインする

    → これがちょっとバグってる 2. アカウント名 に email が正しく入っていることを確認する
  13. Workforce Identity ログインのテストをする 1. 作成された Provider に URL が生えているので、 それをクリックし、ログインする

    → これがちょっとバグってる a. https://auth.cloud.google/signin/locations/global/workforcePo ols/{poolID}/providers/{providerId}?continueUrl=https://cons ole.cloud.google/ にアクセスしてください 2. アカウント名 に email が正しく入っていることを確認する https://cloud.google.com/iam/docs/workforce-console-sso#initiate-idp-link
  14. 1. 組織の Cloud Logging に対してログが流れるので以下のクエリで確認 補足: Workforce Identity のログ確認 resource.type="audited_resource"

    resource.labels.service="sts.googleapis.com" protoPayload.resourceName:"workforceIdentityPools/{poolId}/providers/{providerId}" https://cloud.google.com/iam/docs/audit-logging/examples-workforce-identity resource.type="audited_resource" resource.labels.service="sts.googleapis.com" protoPayload.authenticationInfo.principalSubject="{subject}" Provider Id で絞る場合 subject で絞る場合 (assertion.sub の値が入る)
  15. Cloud Run jobs を動かしてみる 1. IAM の設定 2. 認証に使う設定ファイルの作成 3.

    gcloud でのログイン 4. Cloud run jobs を叩く ID ID の形式 説明 Workforce Identity プール 内の単一の ID principal://iam.googleapis.com/l ocations/global/workforcePools/ {POOL_ID}/subject/{SUBJECT_A TTRIBUTE_VALUE} Auth0 の特定の ID の人を権限設 定するのであれば利用する グループ内のす べての Workforce ID principalSet://iam.googleapis.co m/locations/global/workforcePo ols/{POOL_ID}/group/{GROUP_I D} group で区切っており、それぞれで 権限を分けたいのであれば利用す る。 特定の属性値 を持つすべての Workforce ID principalSet://iam.googleapis.co m/locations/global/workforcePo ols/{POOL_ID}/{attribute.ATTRIB UTE_NAME}/{ATTRIBUTE_VALU E} 特定の attribution をつけているの であれば 例えば mapping の際に assertion.sub をマッピングして利用 するなど Workforce Identity プール 内のすべての ID principalSet://iam.googleapis.co m/locations/global/workforcePo ols/{POOL_ID}/* 認証した人に全員同じ権限を付ける のであれば良い owner role をつけることはできません
  16. Cloud Run jobs を動かしてみる 1. IAM の設定 2. 認証に使う設定ファイルの作成 3.

    gcloud でのログイン 4. Cloud run jobs を叩く $ gcloud iam workforce-pools create-login-config \ locations/global/workforcePools/john-sample-pool/providers/sample-auth0 \ --output-file=wfi.json $ gcloud auth login --login-config=wfi.json $ gcloud run jobs execute job --project=test-satohjohn --wait
  17. まとめ 1. Workforce identity を使って他の IdP の情報を使った権限管理ができる a. 金銭コスト、管理コスト などの理由で

    Cloud Identity のユーザを使えない組織には使えるかも b. 今回触れませんでしたが、IdP の Group 情報を付与できるので、それを使うと 管理しやすいと思います
  18. まとめ 1. Workforce identity を使って他の IdP の情報を使った権限管理ができる a. 金銭コスト、管理コスト などの理由で

    Cloud Identity のユーザを使えない組織には使えるかも b. 今回触れませんでしたが、IdP の Group 情報を付与できるので、それを使うと 管理しやすいと思います 2. 今日のビールを美味しく飲んでいただいた方、今後とも 3-shake を よろしくお願いします!