Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ソフトウェア開発温故知新 古典で紐解く、ソフトウェア開発の課題 / Software_Deve...
Search
SHIMANE, Yoshikazu
September 25, 2025
Technology
88
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
ソフトウェア開発温故知新 古典で紐解く、ソフトウェア開発の課題 / Software_Development:Learning_from_the_Past
SHIMANE, Yoshikazu
September 25, 2025
More Decks by SHIMANE, Yoshikazu
See All by SHIMANE, Yoshikazu
ユニットテストの先へ:テスト技法で要求・仕様を整理するJava開発実践 / Beyond_Unit_Testing_Practical_Java_Development_Techniques_for_Organizing_Requirements_and_Specifications
shimashima35
0
390
入り口から考えるソフトウェアテストエンジニアのキャリア / Thinking_About_a_Software_Test Engineer's_Career_from_the_Starting_Point
shimashima35
0
1.9k
テスト技法を使ったテストケースの表現方法/How to express test cases using test techniques
shimashima35
0
1.5k
VSTePのテスト観点出しで失敗した事例についての紹介/Failure case of test viewpoint derivation
shimashima35
0
870
組織横断部門におけるバグ数可視化の全社導入の事例/Example_of_company-wide_bug_number_visualization in_cross-organizational_departments
shimashima35
1
410
JaSST Tokyo実行委員のお仕事/Job of JaSST executive committee
shimashima35
0
980
What is “Quality” ?
shimashima35
0
1.1k
品質"実質"無料キャンペーン始めます / Start_quality_real_free_campaign
shimashima35
2
5.8k
明日から始めるSelenideによるブラウザテスト 2018年版/ Browser_test_by_selenide_to_start_from_tomorrow_in_2018
shimashima35
1
920
Other Decks in Technology
See All in Technology
[モダンアプリ勉強会]今更聞けないGit/GitHub入門
tsukuboshi
0
360
新規事業を牽引する技術選定 〜フルスタックTypeScript開発の実践事例〜
nullnull
3
380
RAG を使わないという選択肢
tatsutaka
1
170
10倍の生産性を実現するAI駆動並列エージェントのすべて
kumaiu
5
1.3k
Dario Amodi『Policy on the AI Exponential』を理解する
nagatsu
0
210
自律型AIエージェントは何を破壊するのか
kojira
0
150
DevOps Agentで始めるAWS運用 〜フロンティアエージェントが変える運用の現場〜
nyankotaro
1
380
Snowflakeと仲良くなる第一歩
coco_se
4
410
白金鉱業Meetup_Vol.24_「AIエージェントは分けるほど良い」は本当か? / Is it true that “the more you divide AI agents, the better”?
brainpadpr
1
280
AI駆動開発が変える、大規模開発の前提 ーHuman in the Loop から Human on the Loop へ / AIE2026
visional_engineering_and_design
30
24k
AWSシリコン最前線 〜AI時代のチップ選択を読み解く〜
htokoyo
2
420
社内 AI エージェント Synapse と セマンティックレイヤーの育て方
hiroakis
2
1.6k
Featured
See All Featured
A better future with KSS
kneath
240
18k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
183
10k
The browser strikes back
jonoalderson
0
1.2k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
141
7.5k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
2.9k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4.3k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
659
62k
What does AI have to do with Human Rights?
axbom
PRO
1
2.2k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
37
6.5k
Bioeconomy Workshop: Dr. Julius Ecuru, Opportunities for a Bioeconomy in West Africa
akademiya2063
PRO
1
140
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.5k
Balancing Empowerment & Direction
lara
6
1.2k
Transcript
ソフトウェア開発 温故知新 古典で紐解く、ソフトウェア開発の課題 @shimashima35
はじめに みなさん、「人月の神話」は読んだことはありますか?
おや、もったほど手が上がらない? はじめに
• 今日はソフトウェア工学の古典といわれる書籍の紹介をして いきます。 • タイトルに「温故知新」とあるように、古典からいまでも学べ ることはたくさんあります。「古いから」といって読まないのは もったいないですよ。 • 興味をもったら是非買って読んでみてください。 はじめに
• いわずと知れた古典「人月の神話」 • 出版は原著は1975年、日本語訳は1977年。50年前ですね。 すげー。 • 「遅れているプロジェクトに人を投入するとより遅れる」という ブルックスの法則はこの本が出典。 • 著者はIBMの初代汎用機
System/360 とそのOSである OS/360のマネージャーをしており、その時の経験がもとに なっています。 「人月の神話」フレデリック・ P・ブルックス Jr
• ブルックスの法則よりタイトルとなっている「人月の神話」に ついての方がより重要だと考えているのでぜひ読んでみ て。 • あと、この中で「1度目は失敗するつもりでつくる」と、所謂 ウォーターフォールプロセスについての解決策も書いていま す。W.Royceの紹介でも書きましたね。 • ここに書かれている大規模プロジェクトでの知見は今でも通
用するものが大半です。全然古くないです。 「人月の神話」つづき
• ここは書籍ではなく人を紹介します。 • なぜならば、名著が多すぎて絞れないためです。 • 有名どころは ◦ ライト、ついてますか? ◦ プログラミングの心理学
または、ハイテクノロジーの人間学 ◦ ソフトウェア文化を創る シリーズ ◦ 要求仕様の探検学 ◦ コンサルタントの秘密 ◦ etc… • 人によってベストが様々。一般に勧められるのは「プログラミ ングの心理学」だけど、今回は敢えて「ソフトウェア文化を創る」シリーズ を取り上げます。 ジェラルド・ワインバーグ
• 日本語で全4巻、第1巻「ワインバーグのシステム思考法」は1994年、原 著は1992年に出版されている。ワインバーグの著書の中では比較的遅 い。 • 原題は「Quality Software Management」で、全体を通してソフトウェアに おける品質の重要性と高品質を目指す方法が書かれている。 •
が、ワインバーグなので軽妙な語り口で書かれていて重苦しさはない。 全体的にまとまりがないという点もある。 ジェラルド・ワインバーグ 続き
• 1巻では、かの有名な「品質とは誰かにとっての価値である」 が書かれている。クロスビーの 「Quality is Free」の言及も あって面白い。1章だけでもぜひ。 • また品質についてソフトウェア文化についても言及してい る。(邦題は多分ここから)
• ワインバーグの他の著書同様、人や人との関係性について 多く書かれいるので技術者以外にも読んで欲しい。 ジェラルド・ワインバーグ 続き
• デマルコの書籍も名著が多いが、最初期の「ピープルウェ ア」を取り上げたい。 • 初版の原著は1987年出版で現在3版。日本語訳は1994年。 翻訳も3版まで出ている。 • タイトルにある「ピープルウェア」は、H/W・S/Wと並ぶ3番目 の側面としての意味がある。 •
内容はそのまま「ピープルウェア」つまりソフトウェア開発に おける人の側面、社会的な構造などを取り上げたエッセイと なっている。 「ピープルウェア」トム・デマルコ /ティモシーリスター
• エッセイなので気軽に読める半面、裏付けとかはあまりない ので厳密性を気にする方には向きません。 • ただ、ソフトウェア開発の「あるある」が多いのでにやっとで きたりします。 • ところどころ、40年近く前のアメリカで書かれたため日本との 文化の差異で理解が難しいところがあります。 •
島根は仕事を初めて3年目くらいにこの本を読んで衝撃をう けたのを覚えています。 「ピープルウェア」トム・デマルコ /ティモシーリスター
• ソフトウェア開発における古典を数冊紹介してみました。ど れも執筆時期は大昔であるものの、今読んでも得るものは 非常に大きいと考えています。 • つまりそれだけ「お得」とも言えます。 • 紹介した書籍は大体ソフトウェア開発における「人」につい て書かれています。今も昔も中心課題はそこにあるのでしょ うね。
• 「古いから」といって敬遠せず是非一度よんでみてください。 きっと古典からしか得られないものがあるはずです。 おわりに
• トム・ギルブ/ドロシー・グラハム「ソフトウェアインスペクショ ン」:レビュープロセスについて名著。 • エドワード・ヨードン「デスマーチ」:ソフトウェアプロジェクトの 失敗理由は大体ここに書いてある。 • スティーブ・マコネル「コード・コンプリート」:プログラミングに ついての百科事典。 •
スティーブ・マコネル「ラピッドデベロップメント」:ソフトウェア 開発の百科事典。 • ケーパーズ・ジョーンズの書籍全般:品質に関しての定量化 はこの人。基礎中の基礎。 おまけ:紹介から漏れた書籍