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2025年春に見直したい、リソース最適化の基本

 2025年春に見直したい、リソース最適化の基本

クラウド時代のPHPベースなサービス運用において、コストを抑えながらパフォーマンスを最大化するためのリソース選定について、以下の観点で基本的な考え方をお伝えします。

• インスタンスタイプの選択:CPUアーキテクチャの移行
• メモリキャッシュの進化:ミドルウェアの選択
• ストレージ選定:より高速なディスクの利用
• I/O最適化:処理単位を「小さくする」
• 軽量化:コンテナ最適化を意識したOS選定とマルチステージビルド
• ルーティング:シンプルなネットワーク構成

Hisashi SOGA

April 06, 2025
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Transcript

  1. About Me ・ 代表社員 (2022/03 〜)  ・6社で業務委託するクラウドインフラ仕事人 ・ 理事 (2022/01

    〜)  ・ "Road to" と会計( 自分& 将来の誰か) をラクにするために奔走 開発組織総合支援 ( 主にクラウドコスト削減) AI ソリューション企業のSRE 支援 日本初クリプトクレジットカード 発行を目指してインフラ構築 sogaoh: 曽我 央 合同会社 ant-in-giant 一般社団法人 SRE NEXT 2
  2. AGENDA CPU ・メモリ周り ストレージ・I/O 周り CI/CD 周り ネットワーク周り まとめと補足 資料は公開してあります

    -> ※1. 履歴が増殖するため、シークレットウィンドウでご覧ください(Chrome を推奨) ※2. ところどころの青の文字や一部の画像はリンクになっています ※3. スペースで次のページに進みます([o] でOverview が見れます) ( はダウンロードしたPDF ならリンクに飛べるのでご利用ください) https://bit.ly/4i1WekM SpeakerDeck 版 3
  3. CPU ARM64 系CPU を なるべく 使う DB インスタンスでは迷わずに移行する( 自分の場合) App

    サーバは検証後に移行( ライブラリ使えないとかある) 理由:性能が良い・コストが低い・消費電力が少ない ※ まだ x86 系CPU が依然として適している場合もある 5
  4. Memory Store Valkey を かなり 推している Redis のフォーク( 容易に移行可能) パフォーマンスとリソース使用量に焦点を当てた最適化

    コスト効率が良く、OSS( 各種費用面でbetter) ※ データの永続化と実績において Redis に劣る面がある 6
  5. (Data) ライフサイクル アクセス頻度に応じたストレージクラス設定 AWS: 標準->IA->Archive “ 参照時に「標準」に戻す” もある Google Cloud:

    Standard->Nearline->Coldline->Archive Azure: Hot->Cold->Archive 古いスナップショットの定期的な棚卸し 10 年前のなんてもう使わないでしょ? 9
  6. ( 非推奨?) Public subnet ONLY 構成 Security Group のみでアクセス制御 No

    NAT Gateway No VPC EndPoint 検証用途なら・・・ ※ わりとすぐに破綻します… VPC 内 Lambda とかできない だいぶコストは抑えられる 14
  7. 注目の AWS CloudFront VPC Origins Private subnet からの配信を可能とする機能 ALB ・NLB

    ・EC2 に直接ポイントできる 早速 internal ALB 経由での疎通を試した( 成功) Vercel FE との疎通には AllViewerExceptHostHeader ※余談:IPv4 とIPv6 の併用も試してみた Egress Only Internet Gateway 初めて知った 15