たちにどういう情報を知らせたいと思うかによって決まる面が大きい。このレベルにある人たちは、明確に 意識しているかどうかはともかく、つねになんらかのゴール、目標、基本姿勢、戦略、分析を胸にいだいて いて、これらの要素がコミュニケーションの前提になる。自己主導型知性が環境順応型知性と違うのは、ど のような情報を受け入れるかを選別するフィルターをつくり出すという点だ。最優先されるのは、自分が求 めている情報。その次に優先順位が高いのは、自分の計画、基本姿勢、思考様式との関わりが明白な情 報だ。
自己変容型知性
自己変容型知性の持ち主も、情報を受信するためのフィルターをもっている。しかし、自己主導型知性の持 ち主と違うのは、フィルターと自分が一体化していないことだ。フィルターを通してものごとを見るだけでな く、 フィルターと距離を置いて、フィルターそのものを客観的に見ることができる。どうして、そのような行動 を取るのか? 自己変容型知性の持ち主は、ある特定の基本姿勢や分析、 目標を大切にすると同時に、そ れに警戒心もいだくからだ。どんなに強力な方針や計画も完璧ではないことを知っている。時間が経過 し て世界が変化すれば、いま有効なやり方が明日は効力を失う可能性があると理解しているのだ。
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