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TANAKA TAKASHI
March 05, 2020
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ホイットルセイの農業タイプ
TANAKA TAKASHI
March 05, 2020
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Transcript
ホイットルセイによる農業タイプ
8 による農業タイプの分類 ホイットルセイ (Derwent Stainthorpe Whittlesey,1890年 - 1956年) アメリカ合衆国の地理学者。1926年に世界農 業地域図を発表し,世界の農業地域を13種類
に区分した。 ダウンエント・ホイットルセイ
政治体制の違い (1)資本主義地域 (2)社会主義地域 ①自給的農業 ②商業的農業 ③企業的農業 古くからある極めて零細(数ha規模) な自給生産目的の農業。 19世紀に出現したヨーロッパ式農 業。家族経営的な色彩の濃い,数
十ha規模の商品生産目的農業。 大農園主や穀物メジャーをはじめと するアグリビジネス企業が行う巨額 の利潤追求が目的の大規模農業。機 械化・合理化が進む。 国有や農家共有の生産資材・機具に よって農業生産をおこなう農業。 集団制農業
9 自給的農業 乾燥地・寒冷地・極地など気候環境が厳しい地域で実施 (1)遊牧・・・・ を求めて移動して回りながら、家畜を飼育 する営み。 草や水 ①主な実施地域 ▪中央アジアから北アフリカ(砂漠・ステップ) (家畜)
らくだ・羊・やぎ (遊牧民)[ ](アラビア半島) ベドウィン
▪北極海沿岸(ツンドラ・タイガの一部) (家畜) [ ] (遊牧民)[ ](ラップ)(スカンディナヴィア半島) ネネツ、サモエード(シベリア北部) トナカイ サーミ
▪モンゴル…[ ]・羊 馬
▪アンデス中央高原…[ ](荷役)・[ ](採毛) リャマ アルパカ
▪チベット高原…[ ]・羊 ヤク
②遊牧民の生活 ▪住居・・・移動式住居(テント式か,ドーム式) ・モンゴル…[ ] ・中国内モンゴル自治区…[ ] ・中央アジア…ユルト ・サウジアラビアなど・・・テント ゲル パオ
▪近年の動向・・・政府による 定住化政策
(2) 農業・・・乾燥地域の で行われる農業 オアシス オアシス ①主要な作物 ・・・[ ](砂漠の主食といわ れる),綿花・小麦・ブドウなどの 果実の栽培
なつめやし
▪イラン…[ ] ▪北アフリカ(アルジェリアなど)…[ ] ▪その他・・・中国のカンアルチン,アフガニスタンのカレーズ カナート フォガラ ②地下用水路を利用している地域
イランの地下水路カナート
③外来河川を利用している地域 ▪ 川流域 ▪チグリス・ユーフラテス川流域) ナイル
(3) ・・・・・森林や草原を伐採し、それを焼き払い、そ の灰を肥料にして作物を栽培する農業。 2~3年で地力が減退し他地域へ移動する ため移動式農業とも呼ぶ。 焼畑農業
①主要な作物・・・ (マニオク)・タロいも・ヤムイモ、 雑穀(ミレット)など キャッサバ ②主な実施地域 ▪アフリカ中南部、ラテンアメリカの熱帯地域・インド・東南アジア などの 地域 熱帯 ③近年の変化
▪広大な土地が必要なため、 衰退
(4)アジア式伝統的農業・・・狭い耕地に多くの労働力を導入する アジア独特の な農業。 集約的 ※土地生産性が高い! ①アジア的稲作農業 ・・・年降水量 mm以上のアジア地域で盛ん。 1000
0 750 1,500 375 Miles エーヤワディー川 島嶼部 半島部 メコン川 チャオプラヤ川
【代表的稲作地域・東南アジア】 バリ ジャワ ルソン島
▪[ ]川(ベトナム・カンボジアを流れる) ▪[ ]川(タイ…流域に首都バンコク) ・低湿地では[ ]の栽培 減水期に直播きされ、水位の上昇につれ穂先を水面から出し て生長する稲。単位面積あたりの収量は低い。 ▪[ ]川(ミャンマー)
半島部・・・大河川の流域と三角州(デルタ) メコン チャオプラヤー 浮稲 エーヤワディ ※上流の中国ダム建設でデルタ侵食被害・高潮
▪[ ]島→インドネシアの人口の半分約1億人居住(首都 ジャカルタがある) ▪ バリ島 ▪[ ]島(フィリピン・首都マニラ) 島嶼部・・・傾斜地利用で が発達 棚田
▪[ ]島→インドネシアの人口の半分約1億人居住(首都 ジャカルタがある) ▪ バリ島 ▪[ ]島(フィリピン・首都マニラ) ジャワ ルソン
② …年降水量1,000mm未満の地域に分布 アジア的畑作農業 ▪主要作物・・・ ・とうもろこし・こうりゃん、商品 作物として大豆・綿花など 小麦
750mm アジア的 稲作地域 アジア的 畑作地域 ▪中国・・・・降水量750mm未満の より北 チンリン山脈 ホワイ川 チンリン=ホワイ川線
※アジア的稲作地域は南 ▪主な実施地域
1000mm以上 1000mm 未満 ▪インド・・・降水量1000mm未満の 高原、 地方 デカン パンジャブ
③【 】 …食料事情改善のために穀物の を導入・普及しよ うという動き(IR-8など) 緑の革命 高収量品種 ▪成果・・・タイでは収量が → へ
インドでは1970年代後半 達成 倍増 大輸出国 食料自給 ▪問題点・・・灌漑・排水施設の整備、農業機械の導入、化学肥 料・農薬の投入が前提で、資金力のある農家のみ 導入可能だったため が拡大 経済格差 →1990年代から大輸出国へ
①中世以来,穀物生産中心( ・ )の農業 ▪北西ヨーロッパ・・・ . ▪地中海沿岸・・・・・ . 小麦 ライ麦 10
商業的農業(ヨーロッパ式農業) (1)成立の歴史 三圃式農業 二圃式農業
②19世紀後半~新大陸から安価な の流入、都市化の進 行による穀物以外の農産物の需要増大。 → 穀物生産中心の農業が打撃をうけ、 . 穀物 分化 ▪ ・・・牛肉・豚肉を生産
▪ ・・・酪製品を生産 ▪ ・・・新鮮な野菜や花きを生産 ▪ ・・・果物を生産 混合農業 酪農 園芸農業 地中海式農業
【 】生産性、【 】生産性ともに高い。 労働 土地 (2)全般的な特色 ▪合理的な集約的経営(輪作 化学肥料 機械化) 商業的農業
①混合農業 ・・・牛肉・豚肉の獲得を目的とした「家畜 + 飼料作物 + 自 給用の穀物栽培」の農業 ▪主な作物と家畜 □家畜・・・・・肉牛・豚 □飼料作物・・・
・ ・牧草・てんさい □自給用の穀物・・・・ ・ . 大麦 エン麦 小麦 ライ麦 (3)4つのタイプの実態
□フランス(西ヨーロッパ最大の農業国 経営規模100ha以上 ) ・・・パリ盆地周辺で大規模な【 】栽培+【 】飼育 ▪主な実施地域の例 小麦 肉牛
□ドイツ 【 】(南部中心)、【 】(北部中心、黒パンの原料)、 【 】(ほぼドイツの主食)の栽培などと、 【 】の飼育を組み合わせている ライ麦 ジャガイモ
豚 ・・北部は、氷河の残したモレーンや湿地の多いハイデと 呼ばれるやせた土地が大部分であったが、これを、長 年の土地改良・化学肥料の大量投下・科学的輪作など により克服。 小麦
ハイデ
②酪農・・・乳牛を飼育し、牛乳・酪製品の生産を目的とする有畜 農業のこと ▪特色・・・・ に支えられている(生産物の冷凍・冷蔵 技術、科学的な飼育管理、濃厚飼料) 高度な技術 □市場に近い地域 ・・・ ・生クリームなど鮮度が問われるもの。 □市場から離れている地域
・・・ ・ . 生乳 バター チーズ ▪生産物
▪主な実施地域の例 □デンマーク ・ドイツと同様、氷食でやせた土地( )の改良に励ん できた。 ・家族労働中心。規模は、10~20㌶。10~20頭の と を飼育する合理的な多角経営。 □オランダ ・国土の約4分の1が干拓地の【
】でさかん(土壌が 作物栽培に適さない)。 ・生乳(過剰生産)・世界有数のチーズ輸出国。 ハイデ 肉牛 豚 ※耕地率が高く混合農業も盛ん ポルダー
□スイス ・【 】 …乳牛を夏は高原のアルプ,冬は谷底の牛舎で飼う 移牧
③園芸農業・・・都市市場への出荷を目的として、新鮮な ・果物・ などの栽培を行う 集約的農業。 野菜 花き ▪特色・・・・技術・資本・労働力の集中投下、多毛作、多肥料 などにより、特に高い[ ]生産性を実現 土地
□近郊農業・・・輸送上の有利を利用して、都市の近郊に発達 ・[ ]・・・ハーレム・ライデンでの の 球根栽培 野菜栽培) オランダ チューリップ □輸送園芸農業・・・気候、輸送機関を利用して都市郊外に発達 ・[ ]・・・リヴィエラ海岸・スペイン・アルジェリア チュニジア →北西ヨーロッパへの野菜供給 地中海沿岸 ▪2つのパターン
None
④地中海式農業 ・・・Cs候地域の「自給用の小麦+中型家畜+樹木作物」の農業 ▪主要な作物と家畜 □自給用の穀物・・・[ ] □中型家畜・・・・・[ ]、山羊(自給用) □樹木作物・・・・・[ ]、柑橘類、コルクがし、ぶどう(ワイン用) 小麦
羊 オリーブ ▪主要な実施地域 □ヨーロッパの〔 〕 □アメリカ合衆国:[ ]州 □その他:[ ]中部、[ ]アフリカ共和国、 オーストラリア南西部 地中海沿岸 カリフォルニア チリ 南
+ 樹木作物(夏)+ 中家畜飼育(通年)+ + 小麦栽培 (冬)
オリーブ栽培
コルクがし栽培
オレンジ栽培
11 企業的農業 ・・・ を目的として国際商品を栽培する大規模農業 利潤追求 が、生産(種子生産)・流通・販売にかかわる アグリビジネス企業
None
(1)企業的穀物農業 ・・・大規模な 栽培農業 小麦 ①成立の背景 ▪ による都市での穀物需要の増加 産業革命 ▪ の発達による新大陸とヨーロッパ市場の間
の時間距離の短縮 交通機関 ②特色 ▪ . ・・・気候,土壌条件が適したところで栽培が行われる 適地適作 ▪大規模経営による高い労働生産性
(2)企業的牧畜業 ・・・大規模な牧場(数百ha規模)で行われる家畜飼育業( ) 肉牛・羊 ①成立の背景 ▪都市の による畜産品・工業原料(羊毛)の需要増大 生活水準向上 ▪19世紀の ・缶詰製造法の発明、交通手段
の発達による、ヨーロッパ市場への牛肉・羊毛輸出の容易化 冷凍船発明 ②特色 ▪大規模経営、作業の機械化
(3)プランテーション ・・・利潤追求を目的として の大規模生産を行 う農業 熱帯性作物 → かつて欧米人が東南アジア・アフリカ・ラテンアメリカで、 を利用して経営していた 大農園(現在は民営化あるいは国営化)が拠点 現地の安価な労働力
▪ファゼンダ ・・・・ブラジル ▪アシェンダ・・・・メキシコ・西インド諸島 ▪エスタンシア・・・アルゼンチン・チリ
①成立の背景 ▪交通機関の発達による新大陸とヨーロッパ市場の間の時間 距離の短縮 ②特色 ▪ を中心に立地 → 先進国を中心とした農産物の に有利 海岸地域
海外輸出 ▪ 単一耕作([ ]) →大量生産でハイリスクのため近年 化 モノカルチャ
③栽培作物 ▪サトウキビ、コーヒー、茶、カカオ、綿花、天然ゴム、 バナナ、油ヤシ、ココヤシなど
12 集団制農業 ・・・国有あるいは共有の土地や農機具などを使って、全体の 利益のために行う の農業。 社会主義国