Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

RFC駆動のPHP学習術.pdf

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

 RFC駆動のPHP学習術.pdf

Avatar for Takayuki Fujisawa

Takayuki Fujisawa

September 25, 2020
Tweet

More Decks by Takayuki Fujisawa

Other Decks in Programming

Transcript

  1. #phpltjam RFCとは • 「Request For Comments」 • https://wiki.php.net/rfc • PHPの次期バージョンに取り込まれる新機能や改善の提案

    • PHPコア開発者のコミュニティの中でメーリングリストなどで 議論・投票が行われ、採択される
  2. #phpltjam RFCの基本構成 • 提案内容 • 現状のPHPが抱える課題 • 提案の実装例 • ただ読むだけだと

    「こんな新機能が増えるのか、なるほど」で終了 RFC駆動学習は、  提案の背景・課題・周辺事項を  じっくり理解し、  気付き・発見・学びを獲得 することが目的
  3. #phpltjam なぜ RFC? • 採用されるRFCは、コミュニティの中で同意を得られたもの • = 多くの人が課題を感じているもの、ニーズがあるもの • = 活用される可能性が高い知識領域 •

    = 優先して学ぶべき・理解しておくべき領域 • ∴ あてもなく学習するよりも、   生きた知識になる確率が高く、効率が良い
  4. #phpltjam 例1:match式(再掲) • swtich文によく似た新しい別の記法 ◦ https://wiki.php.net/rfc/match_expression_v2 • ズバリ過去と未来が書かれているボーナスRFC • switch文の条件判定は「緩い比較」が行われているという課題を、理解

    していなかった • 不十分な理解に対する「そうだったのか!」という「発見」 ◦ 自分自身の抜け漏れを認識 ◦ 「発見」の感覚が鮮明に記憶に残る
  5. #phpltjam 例2:JIT • Just-In-Time Compiler ◦ ネイティブコードにコンパイルした結果をキャッシュすることで処理 を高速化できる新機能 ◦ https://wiki.php.net/rfc/jit

    • 能動的な学習を促す良RFC • 高速化できることは書かれているが、なぜ・何が高速化されるのかは明 記されていない
  6. #phpltjam 例2:JIT(調べた結果) • 通常の処理 ◦ ソースコード → OPcode(中間言語)に変換 → ZendVMがネイティブコードに変換(解釈)して実行

    • JIT ◦ ソースコード → OPCodeに変換 → ネイティブコードに変換してキャッシュ ◦ 次にリクエストが来た時、キャッシュされたネイティブコードを実行
  7. #phpltjam 例2:JIT(調べた結果) • 通常の処理 ◦ ソースコード → OPcode(中間言語)に変換 → ZendVMがネイティブコードに変換(解釈)して実行

    • JIT ◦ ソースコード → OPCodeに変換 → ネイティブコードに変換してキャッシュ ◦ 次にリクエストが来た時、キャッシュされたネイティブコードを実行 ▪ OPcodeを解釈する時間が短縮されるため速い
  8. #phpltjam 例2:JIT(調べた結果) • JITで速くなる理由を理解する過程で再整理された他の知識 ◦ PHPのソースコードが実行されるまでのコンパイルの流れ ◦ OPcache … OPCodeをキャッシュして使いまわす仕組み。

         JITはOPcacheの拡張版 ◦ Preload … PHP7.4で入ったOPCacheを起動時に作る仕組み ◦ JIT使ってもWebアプリケーションは劇的に速くはならないという事 実 ▪ I/Oのボトルネックの方が大きい
  9. #phpltjam 例2:JIT(再掲) • Just-In-Time Compiler ◦ ネイティブコードにコンパイルした結果をキャッシュすることで処理 を高速化できる新機能 ◦ https://wiki.php.net/rfc/jit

    • 能動的な学習を促す良RFC • 高速化できることは書かれているが、なぜ・何が高速化されるのかは明 記されていない
  10. #phpltjam 例2:JIT(再掲) • Just-In-Time Compiler ◦ ネイティブコードにコンパイルした結果をキャッシュすることで処理 を高速化できる新機能 ◦ https://wiki.php.net/rfc/jit

    • 能動的な学習を促す良RFC • 高速化できることは書かれているが、なぜ・何が高速化されるのかは明 記されていない • 理解する行為を通したPHP高速化周辺の一連の知識の「学び」
  11. #phpltjam 例3:Attributes • これまでPHPDocに記述していた @before などのアノテーションを、 正式にPHPの言語仕様として記述できるようにするもの ◦ https://wiki.php.net/rfc/attributes_v2 •

    自身の幅を広げてくれるナイスなRFC /** * @before ←これが */ public function setupSomeFixtures(){ } ↓ #[before]  ←こうなる public function setupSomeFixtures(){ }
  12. #phpltjam RFC駆動学習により • 知識のアップデートが行われる • その過程で、自分自身の知識の抜け漏れが補完される • RFCはPHPerにとって共通課題であることが多く、学び効率が良い • 副次的な効果として、早期にPHPの変更点をキャッチアップできるので、PHP

    バージョンアップする際、慌てないで済む • 新機能なのでやってて楽しい、継続できる ◦ べんり!使ってみたい!というポジティブな感情が大事 ◦ 継続できれば学習のトリガは何でも良く、その一つがRFC駆動