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エンジニア人生の拡張性を高める 「探索型キャリア設計」の提案

エンジニア人生の拡張性を高める 「探索型キャリア設計」の提案

転職ドラフトでは8年間のサービス運営で、10万件以上のスカウトデータや1万件以上のエンジニアのレジュメが蓄積されており、エージェントはそのデータを活用してエンジニアの様々なキャリア形成の悩みと向き合っています。
今回のセッションでは、蓄積されたデータやサービス運営経験をもとに、キャリア設計における「探索」の重要性や、「モダンな技術に触れるべきか」「マネージャーも手を動かし続けるべきか」といった市場価値の向上におけるキャリアの悩みについて解説します。

転職ドラフト

November 14, 2024
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Transcript

  1. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 自己紹介 2 大倉 潤也 41歳 株式会社リブセンス 事業部長 転職ドラフト/転職ドラフトエージェントのなかの人。 趣味は空手とベース。 •

    事業責任者 • プロダクトオーナー • キャリアアドバイザー などの役割を通じて、様々なエンジニアのキャリア支援に関わって きました。
  2. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 他職種とITエンジニアの違い 9 1. オープンにモノを作っていく文化 2. 組織に依存しない技能の習得 3. 共通化された仕事の進め方 インターネットやWorld

    Wide Webに代表されるオープン な技術やデータを組み合わせることによって、新しいサービ スや事業が生み出されてきた。 また、カリフォルニアのシリコンバレーを源流として、 Homebrew Computer Clubに代表されるような企業 を越えた「コミュニティ」が形成されることも多い。 これらの観点から「オープン」であることはソフトウェアエン ジニアのキャリアを考えるうえで重要な言葉であり、今のIT が強くなった社会を語るうえでも欠かせない要素となって いる。
  3. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 他職種とITエンジニアの違い 11 1. オープンにモノを作っていく文化 2. 組織に依存しない技能の習得 3. 共通化された仕事の進め方 Gitなどのバージョン管理やプルリクエスト、近年ではスクラ

    ムやCI/CDによる自動化など仕事の進め方における共通化 やノウハウの共有が進んでおり、アジャイルやウォーター フォールなど開発手法も共通化されているため他の企業に 移った際にもスムーズに仕事に入れるようになりつつある。 こういった共通化された仕事の進め方は、職種としての人材 流動性の高さにも繋がっている。
  4. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 技術の変化 18 エッジ - これから来るかもしれない技術 - 投資的要素が高く、ある種のギャンブル - 生存戦略においてハイリスクハイリターンだが、結果として普及すれば、そ

    の分野の先駆者となり強烈な強みになる モダン - 次に需要が高くなるであろう技術 - 人気になるので、競争が激しい スタンダード - 現在需要が高い技術 - 少なくともマジョリティであり、近い未来の汎用性は高いため 生存戦略としての妥当性も高い - ときおり「◦◦は枯れた」などの議論が起こる レガシー - 市場で需要が少なくなってきている技術 - 新しいスキル習得ができないリスクがある - 生存戦略としては取り残されていくリスクがあるが、基幹システムなどに 取り入れられている場合、需要は残り続ける可能性がある
  5. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 探索のメソッド 27 自身の少し先のキャリアにおいてどのような選択肢があるの かを探索する。 他のITエンジニアのキャリアに触れ、ロールモデルを見つける ことや、次に習得すべきスキル/経験とそれらを得られるであ ろう場所を見立てる。 コミュニティによるネットワーキング(OSS、技術カンファレン ス、勉強会など社外のつながりによる弱い紐帯※)によって知

    識や経験を習得していくという選択肢も有効となる。 1. 今の自分を『知る』 2. 選択肢を『知る』 3. アクションプランを『知る』 3つの『知る』からはじめよう ※新規性の高い価値ある情報は、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした 知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高いといい、これを「弱い紐帯の強み」の理論と呼ぶ。
  6. エンジニア人生の拡張性を高める「探索型キャリア設計」の提案 探索のメソッド 28 選択肢が見えた次に行うべきは、そこへの道筋を立てていく ことである。 その手段として物理的移動(複業や転職、人事異動など組織 を超える移動)と心理的移動(学習行動や人的ネットワークに 伴う移動)がある。 転職はその中で最もドラスティックな変化をもたらし、且つ、 ハイカロリーな選択となるため、転職において得るもの/失う

    ものを認識しながら、複数の選択肢の中から意思決定を行う 必要がある。 この成功確率をあげるための情報を集め、戦略的に転職活動 を行うために、先駆者や専門家からの客観的なアドバイスを得 るという事も有効な手段の1つ。 1. 今の自分を『知る』 2. 選択肢を『知る』 3. アクションプランを『知る』 3つの『知る』からはじめよう