Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
MagicPod導入から半年、オープンロジQAチームで実際にやったこと
Search
joko
September 08, 2025
Technology
0
110
MagicPod導入から半年、オープンロジQAチームで実際にやったこと
2025/9のMagicPodユーザーミートアップ登壇資料です。
joko
September 08, 2025
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
LLMを搭載したプロダクトの品質保証の模索と学び
qa
0
1.1k
Claude Code でアプリ開発をオートパイロットにするためのTips集 Zennの場合 / Claude Code Tips in Zenn
wadayusuke
4
380
S3アクセス制御の設計ポイント
tommy0124
3
200
スマートファクトリーの第一歩 〜AWSマネージドサービスで 実現する予知保全と生成AI活用まで
ganota
2
300
ブロックテーマ時代における、テーマの CSS について考える Toro_Unit / 2025.09.13 @ Shinshu WordPress Meetup
torounit
0
130
Create Ruby native extension gem with Go
sue445
0
110
AIのグローバルトレンド2025 #scrummikawa / global ai trend
kyonmm
PRO
1
310
職種の壁を溶かして開発サイクルを高速に回す~情報透明性と職種越境から考えるAIフレンドリーな職種間連携~
daitasu
0
170
Automating Web Accessibility Testing with AI Agents
maminami373
0
1.3k
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
10
75k
KotlinConf 2025_イベントレポート
sony
1
140
AWSを利用する上で知っておきたい名前解決のはなし(10分版)
nagisa53
10
3.2k
Featured
See All Featured
Code Review Best Practice
trishagee
71
19k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.1k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
696
190k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
188
55k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
44
2.5k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.9k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
920
Transcript
MagicPod導入から半年、 オープンロジ QAチームで実 際にやったこと
⾃⼰紹介 ©OPENLOGI Inc. • 上甲 健史(じょうこう たけし) • 愛媛県出身 • 3月からオープンロジでテスト自動化を担当中 •
初の外部登壇です✌
None
©OPENLOGI Inc. 荷主と物流パートナーを結ぶプラットフォーム 倉庫会社 マテハン 配送会社 資材会社 物流パートナー 5社 3社
荷主 5,300社 Eコマースを含む アパレル/雑貨/IPグッズ /インフルエンサー/マッ トレス/越境など様々 データ分析/活⽤ ‧需給予測 ‧リスク評価 ‧マッチング ‧最適化 ネットワーク化 提携70社 (※準提携130社) 12社 (国内‧海外) サービス提供 ソリューション 稼働率向上 庫内DX化 物流課題の解決 (コスト削減/効 率化‧⾃動化/最 適拠点配置等) 物流パートナーをネットワーク化することで、ノンアセット型のフルフィルメントサービスを提供 倉庫や配送といったフィジカルなリソースを AWSのようなインフラに変⾰し、サービスから得られる データを分析/活⽤することで、社会課題である物流業界の⾮効率を解消します
アジェンダ 1 ツール選定の道のり 2 導⼊後の初期設定とルール策定 3 MagicPod導⼊前後で変わったこと 4 ツール&⾃動テスト運⽤にあたり⼯夫したこと 5
チームへの効果と今後の展望 ©OPENLOGI Inc.
1. ツール選定の道のり
ツール再選定の背景 • 既存ツール(Ghost Inspector)の課題を把握するため、チームで課題出しを実施 • 29のツールをリストアップし、広範囲に調査を開始 • 「ノーコード」と機能、価格帯を軸に候補を5つに絞り込み • その後、やりとりを経て最終3ツールでPoCを実施
©OPENLOGI Inc.
ツール再選定の背景
最終候補となった5つのツール • ATgo • Autify • mabl • MagicPod •
Ranorex Studio
PoCによる最終選考 PoCで検証した3ツール • Autify • mabl • MagicPod 主な検証フェーズ •
インストール & 環境設定 • テスト実装 • テスト運⽤ ©OPENLOGI Inc.
MagicPod採⽤の決め⼿ “E2Eテストに特化したシンプルさ、実装‧実⾏ 時間の早さ、継続できるコスト⾯のバランス ©OPENLOGI Inc.
2. 導入後の初期設定と ルール策定
円滑な運⽤のためのルール整備 プロジェクト設定 システム全体で1プロジェクトとして管理。これにより共有ステップや⼀括設定のメ リットを最⼤化 テストケースの整理 ⽬的別フォルダ > サブシステム別フォルダ の階層構造でテストケースを格納し、視 認性を向上
命名規則 テストケースと共有ステップに明確な命名規則を設け、誰が⾒ても内容を推測しや すくした ©OPENLOGI Inc.
©OPENLOGI Inc. 3. MagicPod導入前後で 変わったこと 14
変化①: テスト実装のしやすさ Before (Ghost Inspector) • XPathの知識が前提 • レコーディング結果の可読性が低 い
• テストの部分実⾏が不可 • 修正→全体実⾏の繰り返しで⾼負 担 After (MagicPod) • 画⾯キャプチャベースで直感的 • UIロケータを複数候補から選択可 能 • テストの部分実⾏が可能 • 最⼩限の時間で実装と検証が完了 ©OPENLOGI Inc.
変化②: テスト構成のわかりやすさ Before (Ghost Inspector) • テストはフラットなリスト管理 • グルーピングは1階層のみ •
「[機能名]_テストパターン」 のよ うな命名規則に頼るしかなく⾒通し が悪い After (MagicPod) • フォルダ分けで階層管理が可能 • ラベル付けで多⾓的な分類 • 共有ステップのネストも制限で き、可読性が⾼い ©OPENLOGI Inc.
変化③: 実⾏速度と安定性 Before (Ghost Inspector) After (MagicPod) 実⾏速度 遅い 極めて速い
↗ 安定性 描画遅延が頻発 ツール起因のFailが少ない ↗ 待機ステップ 秒数指定のみ バリエーションが豊富 ↗ ©OPENLOGI Inc.
変化④: テストの粒度とメンテナンス性 Before (Ghost Inspector) After (MagicPod) 1テストの⻑さ 最⼤1891ステップ 約100ステップ
↘ 実⾏時間 最⼤2時間30分 数分程度 ↘ メンテナンス性 失敗時の原因特定が困難 失敗時の原因特定が容易 ↗ ©OPENLOGI Inc.
©OPENLOGI Inc. 4. ツール&自動テスト運用 にあたり工夫したこと
運⽤の安定化と効率化のための⼯夫 テストアカウントの事前準備: テスト実⾏のたびにアカウントを作成するの をやめ、事前に⽤意することで実⾏時間を短縮し、テストの安定性を向上 Gmail APIへの移⾏: 外部ツールを利⽤していたメールテストをGmail APIに 切り替え、より安定的かつ⾼速なテストを実現 段階的な定期実⾏:
MagicPodへの移⾏が完了したテストから毎⽇スケジュー ル実⾏。レビュー前のテストはラベルで除外 レビューフローの明⽂化: 実装や修正時のレビューフローと観点を明確に し、チーム全体のテスト品質を担保 ©OPENLOGI Inc.
5. チームへの効果と 今後の展望
チーム全体へのポジティブな影響 「チーム全員がMagicPodを扱えること」を⽬標に掲げた結果 • 学習コストの低下: 直感的なUIと⽇本語のサポートにより、ワークショップを通じてメ ンバーが楽しみながらスキルを習得 • 属⼈化の解消: 以前のツールでは難しかったテスト作成を、QAチームのメンバーなら誰 でも担当可能に
• チーム全体のスキルアップ: MagicPodの理解しやすさが、チーム全体の⾃動テストに 対するスキルと意識の向上に直結 ©OPENLOGI Inc.
今後の展望 MagicPodの進化と共に挑戦していきたいこと テストケースの⾃動⽣成‧修正 MagicPod Autopilotを活 ⽤し、テスト作成のさら なる効率化を⽬指す レビューの⾃動化 MagicPod MCPを利⽤
し、レビュー⼯数を削減 しつつ品質を担保 失敗原因の特定⽀援 同じくMCPを活⽤し、テ ストが失敗した際の原因 分析を迅速化 ©OPENLOGI Inc.
本⽇の発表内容 今回の登壇内容を詳しくしたものをZennにて公開しています!! こちらもぜひご覧ください! 「MagicPod導入から半年、オープンロジ QAチームで実際にやった こと」
オープンロジQAチームについて 「QAマネージャーが語る!チームの再構築から始まった、拡⼤期の 物流プラットフォームにおけるQAチームの現在地」 弊社QAマネージャーの岸のインタビュー記事を本⽇公開しました! ご⼀読いただけると嬉しいです!
QAエンジニア募集中! オープンロジではQAエンジニアを募集しています。 2025年9⽉現在、テスト⾃動化エンジニアの募集は⾏っていません が、カジュアル⾯談はいつでもWelcomeです! お気軽にご連絡ください😆 https://corp.openlogi.com/recruit/
©OPENLOGI Inc. 物流の未来を、動かす