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Androidテスト基礎講義
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tonionagauzzi
April 29, 2025
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Androidテスト基礎講義
tonionagauzzi
April 29, 2025
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Transcript
Androidテスト基礎講義 1
登壇者情報 トニオ(@tonionagauzzi) Androidエンジニア 趣味はブログ 2
目次 1. テストとは何か 1-1. ソフトウェアテストの定義 1-2. テストの目的と利点 2. なぜテストが必要か 2-1.
失敗事例から学ぶ 2-2. プロジェクトとプロダクトのテストの違い 3. ワークショップ「もし、テストが不十分だったら…」 3-1. テストが無いときの解答例(失敗例) 3-2. テストがあるときの解答例(成功例) 3
目次 4. テストの種類 4-1. テストのスコープ 4-2. テストのサイズ 4-3. テストの分布 4-4.
テストダブル 5. Androidでテストを作るには 5-1. Androidテストの実行場所 5-2. Androidテストのツール 4
1. テストとは何か 5
1-1. ソフトウェアテストの定義 ソフトウェアテストとは、ソフトウェアが期待通りに動作するかを検証するプロ セスである システムや機能が仕様や要件を満たしているかを確認する バグや欠陥を発見し、品質を保証するための活動 テストプロセスは、特定の活動における開発成果物がその活動の要件を満たして いるかどうか、そしてシステムおよび/またはソフトウェアが意図された用途と ユーザーニーズを満たしているかどうかを判定します。 IEEE
829-2008 より 6
1-2. テストの目的と利点 欠陥の発見:早期にバグを見つけ、修正コストを削減 品質の保証:ソフトウェアが要求仕様を満たしていることを確認 リスクの低減:本番環境での問題発生を防止 信頼性の向上:継続的なテストによる安定したソフトウェアの提供 開発者の信頼:変更を加える際の安心感を提供 ドキュメントとしての役割:期待される動作を示す生きた仕様書 7
2. なぜテストが必要か 8
2-1. 失敗事例から学ぶ 個人的な話 「テスト無くていいじゃん!動いてるし!!」 → 環境の違いで重大バグ発生。ユーザー企業へ謝りに行った。 「機種ごとに違うんだ。新機種が出るたびに"手動"で検証しよう!」 → 莫大な費用と時間を費やした。 9
Googleウェブサーバーの物語 Googleウェブサーバーの規模と複雑性の膨張による生産性の劇的な低下 リリースはバグを含むようになり本番で初めて見つかることも 10
2-2. プロジェクトのテストとプロダクトのテストの違い プロジェクト:明確な終わりがある、目標は成果物の納品 テストの主な目的は、納品を成功させること プロダクト:明確な終わりはない、目標はユーザー価値の最大化や持続すること テストの主な目的は、プロダクト継続におけるリスクを最小化すること 11
3. ワークショップ「もし、テストが不十分だったら…」 12
問1:晴れ、曇り、雨を取得できる"WeatherApp"を、雪に対応してください。 https://github.com/tonionagauzzi/WeatherApp 13
3-1. テストが無いときの解答例(失敗例) 解答例 「雪のステータスコードに対応、文言も追加した。ヨシ!!」 そして、雪が降った。 雪のマークが出なかった!! 14
3-2. テストがあるときの解答例(成功例) 解答例 「雪のステータスコードに対応、文言も追加した。ヨシ!!」 でも、テストが通っていない… 「修正しよう!」 15
テストが通るようになった! そして、雪が降った。 問題なく表示された! 16
4. テストの種類 17
4-1. テストのスコープ ユニットテスト メソッドやクラスなどが対象 インテグレーションテスト 2つ以上のユニット間の統合部分が対象 E2Eテスト、UIテスト ユーザーシナリオや画面全体が対象 図:Android アプリのテストの基礎
18
4-2. テストのサイズ 小規模 単一プロセス 中規模 単一マシン 大規模 制約なし 参考: 【t-wada】自動テストの「嘘」をなくし、望ましい比率に近づける方法
【Developer eXperience Day 2024 レポート】 19
4-3. テストの分布 図:Test Automation Strategy Syllabus - ISTQB 問2:どれが最もバランスの取れたテスト配分でしょうか? 横軸はテストの実行数。
20
ピラミッド型が良いといわれることが多いが、すべてに通じる正解はない ピラミッド型は、低コスト、高速、決定性が高い Googleなど多くの企業が採用する一般的な考え方 アイスクリームコーン型は、E2Eテストを多く実施できる テストのないレガシーシステムをリファクタリングする際に効果的 複雑なシステム間連携、マイクロサービスなどの分散システムではインテグレーシ ョンテストが増えることもある 最適なテスト分布は、プロジェクトの特性、チームの規模、技術スタック、リスク許 容度などによって異なる。 21
4-4. テストダブル フェイク、モック、スタブ、スパイ、ダミー、シャドウ 詳細:Android でテストダブルを使用する Android公式はフェイクを強く推奨 詳細:Android アーキテクチャに関する推奨事項 フェイクは本物の実装と同様に振る舞う フレームワークを必要としない
書くのに労力はかかるが、修正の影響を受けやすいので保守に強い 忠実性の担保が大事 モックはフレームワークで本物を模倣して振る舞う 少ないコードで書けるが、修正の影響を受けにくいので保守に弱い 22
5. Androidでテストを作るには 23
5-1. Androidテストの実行場所 開発マシン、Androidでないサーバー ローカルテストに向いている 小〜中規模テストに向いている 実行速度と決定性が高い 実機、エミュレーター インストルメンテーションテス ト、E2Eテストに向いている 中〜大規模テストに向いている
忠実性が高い 24
5-2. Androidテストのツール JUnit4:Javaベースの標準的なテストフレームワーク AndroidJUnitRunner:Androidデバイス上でJUnitテストを実行するランナー JUnit Rules:テストの開始/終了処理を共通化できる Robolectric:実機を使わずAndroidコンポーネントをテストできる Compose UIテスト:Jetpack Composeで構築されたUIをテストできる
Espresso:AndroidアプリのUIと操作をテストできる UI Automator:AndroidアプリのUIと操作をテストできる(他アプリも操作可能) Screenshot Testing:UIの変化の有無を自動で検出できる MockK:Kotlinのモッキングフレームワーク 25
さいごに 自動テストは、テストのタスク全てに適しているわけではない。 よく理解されている挙動を扱うために自動テストを用いると、人間のテスタ ーの高コストかつ定性的な労力を、人間のテスターが最大の価値を提供でき る製品部位に集中させることができる。 ( 『Googleのソフトウェアエンジニアリング』 、オライリージャパン、268- 269頁、2021年) 26
補足:参考リンク Androidでアプリをテストする Android Studioでテストする Androidのテスト戦略 【動画】開発生産性の観点から考える自動テスト 27
補足:テストを学べるおすすめ本5選 28