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go test -json そして testing.T.Attr / Kyoto.go #63
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utagawa kiki
August 31, 2025
Programming
1
57
go test -json そして testing.T.Attr / Kyoto.go #63
Kyoto.go #63 オフラインLT会@マネフォ京都
https://kyotogo.connpass.com/event/363034/
utagawa kiki
August 31, 2025
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Transcript
go test -json そして testing.T.Attr id:utgwkk / @utgwkk (うたがわきき) 2025/8/31
Kyoto.go #63 オフラインLT会@マネフォ京都 #kyotogo 1
自己紹介 • うたがわきき (@utgwkk) • 株式会社はてな ◦ Webアプリケーションエンジニア • 好きなパッケージはreflect
• 最近はTypeScript書いてる 2
ここでアンケート • Goでテストを書いたことがある? • (挙手を促す) • 雰囲気わかりました 3
アジェンダ • go test -json について • testing.T.Attr について 4
アジェンダ • go test -json について • testing.T.Attr について 5
ここでアンケート • go testの-jsonオプションを知っている・ 使ったことがある? • (挙手を促す) • 雰囲気わかりました 6
go test -json • テストの出力をJSON形式で得られる • テスト結果をプログラマブルに解析・パース するのに便利 7
go test -v 8 === RUN TestDummy --- PASS: TestDummy
(0.00s) PASS ok github.com/owner/repo 0.492s
go test -json {"Time":"2025-08-25T22:14:43.946504+09:00","Action":"start","Package":"github.com/owner/repo"} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.522307+09:00","Action":"run","Package":"github.com/owner/repo","Test":"TestDummy "} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.522455+09:00","Action":"output","Package":"github.com/owner/repo","Test":"TestDu mmy","Output":"=== RUN TestDummy\n"}
{"Time":"2025-08-25T22:14:44.522499+09:00","Action":"output","Package":"github.com/owner/repo","Test":"TestDu mmy","Output":"--- PASS: TestDummy (0.00s)\n"} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.522507+09:00","Action":"pass","Package":"github.com/owner/repo","Test":"TestDumm y","Elapsed":0} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.522513+09:00","Action":"output","Package":"github.com/owner/repo","Output":"PASS \n"} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.522989+09:00","Action":"output","Package":"github.com/owner/repo","Output":"ok \tgithub.com/owner/repo\t0.576s\n"} {"Time":"2025-08-25T22:14:44.52587+09:00","Action":"pass","Package":"github.com/owner/repo","Elapsed":0.579} 9
雰囲気を嗅ぎ取る 10 • Actionに出力の種類が入っていそう ◦ start/run/output/pass/(fail) • Actionに応じて出力されるフィールドが変わ りそう ◦
Test/Output/Elapsed
ちゃんとしたドキュメント • https://pkg.go.dev/cmd/test2json • test2jsonというコマンドでログ→JSONの変 換だけを行うこともできる ◦ cat output.log |
go tool test2json 11
go test -jsonの大まかな実装 • テストのログを1行ずつパースしている ◦ === RUN TestDummy ◦
--- PASS: TestDummy (0.00s) • cmd/internal/test2json 以下に実装がある 12
go test -jsonの活用方法 • テストの実行結果を分かりやすく表示する ◦ mfridman/tparse ◦ gotestyourself/gotestsum 13
mfridman/tparse 14 画像は mfridman/tparse のREADMEから引用
15 画像は mfridman/tparse のREADMEから引用
16 画像は gotestyourself/gotestsum のREADMEから引用
小まとめ (go test -json) • go testコマンドに-jsonオプションを渡すこ とでテストの結果をJSON形式で出力できる • go
test -jsonの出力をパースして整形する ツールがある 17
アジェンダ • go test -json について • testing.T.Attr について 18
Go 1.25 is released • 👏🎉👏 • (ここで拍手) 19
リリースノートを見る • いろいろ増えたり変わったりしてますね • そんな中、ふと目に入った新機能が…… 20
ふと目に入った新機能 >The new methods T.Attr, B.Attr, and F.Attr emit an
attribute to the test log. An attribute is an arbitrary key and value associated with a test. https://go.dev/doc/go1.25#testingpkgtesting 21
これなに • 日本語の記事がぜんぜん出てこない • リリースノートの翻訳よりも深い情報が見つ からない 22
ググったら自分のCosenseが出てくる • なかなか情報量が増えない • 助けてくれ 23
たぶん最も詳しい日本語情報 • 近頃の気になるGo testingパッケージ - Speaker Deck • CA.go#16 LT大会
の実況ログからたどって何 とかたどり着いた ◦ https://x.com/0xjj_official/status/1940000781 283074204 24
自分なりに調査してみる • Attrっていうメソッドがあることは分かった • 何もわからない ◦ 生まれた経緯は? ◦ 使い方は? •
とりあえず自分の言葉でまとめ直してみる 25
proposal探す testing: structured output for test attributes #43936 26
モチベーション • go test -json によってGoのテストの出力を プログラマブルに解析・加工できて便利 • テストのログにメタデータを含められると もっと便利になるんじゃないか
27
要するに? • テストだって構造化ログにしたい • ってこと? ◦ 誰か教えて 28
proposalのタイムライン (ざっくり) • 2021/1/27 issueが起票される • 2023/7/20 議論が進みはじめる • 2023/11/2
Russ Coxによって現行のメソッドシグネ チャが提案される ◦ t.Attr(key, value string) • 2025/4/3 proposalが受理される • 2025/8/15 Go 1.25がリリースされる 29
制約 • Attr(key, value string) • keyは空白文字を含めない • valueは改行 (CR,
LF) を含めない • 出力される順序の規定はない 30
t.Log() との棲み分け • t.Log() のほうが人間には優しい ◦ ログを出力したコードの行番号つき ◦ だいたい何でも出力できる •
テストに対するメタデータを付与したいなら t.Attr() を使う 31
メタデータ is • いくつかユースケースが示されている ◦ テストのIDを埋め込む ◦ 外部ストレージに出力したログのURLを埋める • ツールとの連携が主なユースケース?
32
なぜ Attr(key string, value any) で はないのか • slogには Any(key
string, value any) という 関数があるけれども…… ◦ だいたい何でもログ出力できる 33
なぜ Attr(key string, value any) で はないのか • valueが任意の型だと、valueを文字列化 ・JSON
encodeする必要がある ◦ 全てのテストがencoding/jsonに依存するのは微妙 ◦ 必要なときだけJSON encodeする方がいい • (このあたりの議論をかいつまんだ) 34
Attrという語彙でピンと来た方へ • log/slogにはAttrという型がある ◦ 構造化ログのパラメータを表す • log/slogが導入された辺りでproposalの議論 が進みはじめた 35
proposalのタイムライン (ざっくり) • 2021/1/27 issueが起票される • 2023/7/20 議論が進みはじめる • 2023/11/2
Russ Coxによって現行のメソッドシグネ チャが提案される ◦ t.Attr(key, value string) • 2025/4/3 proposalが受理される • 2025/8/15 Go 1.25がリリースされる 36
proposalのタイムライン (ざっくり) • 2021/1/27 issueが起票される • 2023/3/16 log/slogのproposalが受理される • 2023/7/20
議論が進みはじめる • 2023/11/2 Russ Coxによって現行のメソッドシグネ チャが提案される ◦ t.Attr(key, value string) • 2025/4/3 proposalが受理される • 2025/8/15 Go 1.25がリリースされる 37
小まとめ (testing.T.Attr) • Go 1.25 でtesting.T,B,FにAttrメソッドが追 加された ◦ テストのログに構造化されたメタデータを埋めること ができる
• 利用方法はこちらに委ねられていそう ◦ テスト結果をパースするツールでうまく使われる? 38
まとめ • proposalの議論を追うとおもしろい ◦ 慎重に議論が進められていることが分かる • なぜこういうインターフェスなのか、その答 えはproposalにあるかもしれない ◦ 謎が深まることもあるかもしれない
39
参考 • test2json command - cmd/test2json - Go Packages •
Go 1.25 is released - The Go Programming Language • Go 1.25 Release Notes - The Go Programming Language • 近頃の気になるGo testingパッケージ - Speaker Deck • testing: structured output for test attributes #43936 • log/slog: structured, leveled logging #56345 40
おまけ (AI活用事例) • NotebookLMにGitHubのissueをソースとし て渡す ◦ URLを渡すよりも、GitHub APIでissueコメントを全 取得して渡すほうが精度が高い ◦
Web UI上では省略されているコメントに大事なこと が書いてありがち 41
おまけ (AI活用事例) https://notebooklm.google.com/notebook/ c63be61a-6547-40e7-870f-8326f99b417d 42
おまけ (AI活用事例) • NotebookLMの答えが正しいかどうかは自分 の目で確かめよう ◦ 最終的には人間が英語を読む 43
おまけ (AI活用事例) • GitHub公式のMCPサーバー実装がありそう ◦ https://github.com/github/github-mcp-server ◦ これを使うと手作業でissueコメントを取ってくるの すら不要になるのでは 44