Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Redmine次期バージョン7.0の注目新機能解説 — UI/UX強化と連携強化を中心に

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

Redmine次期バージョン7.0の注目新機能解説 — UI/UX強化と連携強化を中心に

Redmineの次期バージョン7.0では、日常的な使い勝手を向上させるUI/UXの改善と、外部システムとの連携を強化する新機能が特に目立ちます。これらを中心とした注目新機能を取り上げ、Redmineの進化を解説します。

2026年5月16日 第30回勉強会 redmine.tokyo 勉強会での発表の資料です。
https://redmine.tokyo/versions/52

Avatar for MAEDA Go

MAEDA Go

May 16, 2026

More Decks by MAEDA Go

Other Decks in Technology

Transcript

  1. ▪ Redmine 非 公式情報サイト「Redmine.JP」創 立 者(2007) ▪ 書籍「 入門 Redmine

    第6版」監修者(2024) 第1版〜第5版 著者(2008, 2010, 2012, 2014) ▪ Redmineコミッター(2017-) ▪ ファーエンドテクノロジー株式会社 代表取締役(2008-) x.com/g_maeda fb.me/MAEDA.Go 自己 紹介 前 田 剛 Redmineのクラウドサービスを 提供している会社です Redmineを使い始めてもうすぐ19年です。
  2. Redmine 7.0の開発状況 ▪ 2026年5 月 15 日 時点で94件のチケットがクローズ済み ▪ Rails

    7.2から8.1に移 行 。プラグイン互換性に注意 ▪ デフォルトテーマに対する変更が多い。デフォルトテーマの application.css を import しているテーマは修正が必要になる可能性あり 現在開発が進められているRedmine 7.0は、デフォルトテーマの現代化をはじめUI/UX 関係の改善が 目立 ちます。また、Webhookによる外部システムとの連携強化も 行 われ、 日 常的な使いやすさと実 用 性を 高 めたバージョンとなる 見 込みです。
  3. Microsoft Of fi ce形式ファイルのプレビュー表 示 Feature #8959: Preview support for

    Microsoft Of fi ce and LibreOf fi ce Writer fi les (by Go MAEDA) 添付ファイルのプレビューがMicrosoft Of fi ce (.docx, .xlsx, .pptx)とLibreOf fi ce Writer(.odt)のファイルに対応しました。ファイルをダウンロードすることなく Redmineの画 面 上でおおよその内容を確認できます。
  4. ▪ ファイルをダウンロードして 手 元で開くという 手 間をかけずに内容を確認できます ▪ プレビューはOf fi ce

    文 書をMarkdownに変換することで実現しています。このためス タイルの 大 半と画像は失われますが、ファイルの内容を把握するという 用 途では 十 分 実 用 的です ▪ Redmineサーバ上にPandoc 3.8.3以降がインストールされている必要があります (ダウンロード: https://github.com/jgm/pandoc/releases) Redmine 6.1: Of fi ce 文 書はプレビュー不可
  5. PDF形式ファイルのプレビュー表 示 Feature #22483: Show PDF attachments and repo entries

    instead of downloading them (by Gregor Schmidt) 添付ファイルのプレビューがPDFファイルに対応しました。プレビュー画 面 内にPDFが 埋め込まれた形で表 示 されます。
  6. ▪ ファイルのプレビュー画 面 で「このファイルはプレビューできません」というメッセ ージが出ずにPDFを閲覧できます ▪ Redmine 7.0ではMicrosoft Of fi

    ce 文 書のプレビューもできるので「このファイルは プレビューできません」が表 示 されることがかなり少なくなります。
  7. 表計算ソフトからコピーしたデータをテーブルとして貼り付け Feature #43950: Add support for pasting spreadsheet tables as

    CommonMark/Textile tables in wiki textareas (by Katsuya HIDAKA) ExcelやLibreOf fi ceなど表計算ソフトからコピーした表はMarkdownまたはTextileのテ ーブルとしてペーストされます。 ▶
  8. 担当者ドロップダウンでのユーザーとグループの表 示 順選択 Feature #43996: Add setting to choose users/groups

    order in assignee dropdown (by Go MAEDA) 担当者を選択するドロップダウンの選択肢にグループも表 示 されているとき、ユーザー とグループのどちらを先に表 示 するか、管理画 面 の設定「担当者ドロップダウンの表 示 形式」で選べます。 ユーザー→グループ (Redmine 6.1までと同じ順序) グループ→ユーザー (Redmine 7.0で追加) 管理→設定→チケットトラッキング →担当者ドロップダウンの表 示 形式
  9. ▪ 「管理」→「設定」→「チケットトラッキング」→「担当者ドロップダウンの表 示 形 式」で設定できます ▪ この設定は「グループへのチケット割り当てを許可」がONのときのみ使 用 できます ▪

    担当者としてグループを割り当てることが多い利 用 形態では「グループ→ユーザー」 を選択するとグループを先に表 示 されるのでグループを選びやすくなります
  10. 担当者ドロップダウンのグループ別表 示 Feature #44015: "Users by group" display option for

    assignee drop-down (by Go MAEDA) 担当者を選択するドロップダウンでユーザーをグループ別に分類表 示 できます。管理画 面 の設定「担当者ドロップダウンの表 示 形式」で「グループ別」を選択してください。 管理→設定→チケットトラッキング →担当者ドロップダウンの表 示 形式 ユーザーをグループごとに 分類表 示 グループに所属していない ユーザーは「ユーザー」に表 示
  11. ▪ 「管理」→「設定」→「チケットトラッキング」→「担当者ドロップダウンの表 示 形 式」で設定できます ▪ この設定は「グループへのチケット割り当てを許可」がONのときのみ使 用 できます ▪

    メンバーが多いプロジェクトでユーザーを探しやすくなります ▪ Redmine 2.x 〜 4.x の時代に 人 気があった Redmine Assign Grouping プラグインが 実現していた機能に近いものです
  12. ユーザー名の表 示 形式に応じた姓・名フィールドの順序 入 れ替え Feature #4507: Make fi rst

    and last name fi eld order follow Users display format setting (by Go MAEDA) 管理画 面 の設定「ユーザー名の表 示 形式」で 姓が名の前 方 に表 示 される形式が選択されて いるときは、個 人 設定画 面 、ユーザー作成/編 集画 面 、ユーザー 一 覧でフィールドの順序が 名→姓 から 姓→名 に 入 れ替わります。 Redmine 6.1 Redmine 7.0(開発中)
  13. ▪ 対象は個 人 設定画 面 、ユーザー作成/編集画 面 、ユーザー 一 覧画

    面 ▪ 日 本語・中国語・韓国語など姓を先に書く 文 化圏におけるユーザーの違和感を解決 ▪ 入力 フィールドが姓→名の順に並んでいると思いこんで、逆に 入力 してしまうことが ある問題も解決
  14. UIラベルでの「削除」と「解除」の使い分け Feature #34917: Use "Remove" instead of "Delete" for non-destructive

    unlink/removal action labels (by Go MAEDA) UIのラベルで「削除」(Delete) が使われていたもののうち、単にリストから除いたり関 連付けを外したりするだけで、操作対象オブジェクトそのものの削除はしない操作には 「解除」(Remove) が使われるようになりました。例えば、あるユーザーをプロジェク トのメンバーから外す操作、グループから外す操作は「解除」。 プロジェクトのメンバーからユーザーを外す操作は ユーザーそのものは削除しないので「解除」
  15. ▪ オブジェクト 自 体を削除する操作はこれまで通り「削除」(Delete)、オブジェクトを 一 覧から取り除く操作は「解除」(Remove)。 例:「ウォッチャーの解除」「メンバーの解除」「関連するチケットの解除」 ▪ クリック後に何が起こるか予測しやすくなり操作時の不安を減らせます ▪

    オブジェクト 自 体が削除されてしまう危険な操作に限って「削除」が使われるように なったためゴミ箱アイコンと「削除」に対する警戒感が 高 まり、誤削除事故防 止 効果 が期待できます
  16. チケット画 面 の前/次ボタンのスタイルをページネーション 風 に変更 Feature #43885: Align issue previous/next

    link styling with pagination buttons (by Go MAEDA) チケット画 面 の「前」「次」リンクを既存のページネーションUIと同じスタイルに変更 して操作性と 見 た 目 を改善されました。 Redmine 6.1 Redmine 7.0(開発中)
  17. Open Colorの導 入 による 色 彩の整理と標準化 Feature #43256: Introduce Open

    Color to unify and standardize CSS colors (by Go MAEDA) ユーザーインターフェイス 用 に開発されたオー プンソースのカラーパレット「Open Color」 がデフォルトテーマに導 入 されました。 ヘッダなど 一 部の例外を除き、原則として Open Colorで定義された 色 が使われるように なりました。
  18. ▪ 近似 色 がOpen Colorで定義された 色 に集約されて 色 の数が減り、統 一

    感が 高 まりました。 例えばグレー系では30 色 近くの 色 がOpen Color の GRAY 0 から GRAY 9 の10 色 に集約されました ▪ パレット設計者が厳選した 色 が使われるようにな ったことで調和が取れた美しい配 色 となりました ▪ パレット導 入 により将来の新規UI実装時にも統 一 感を維持した 色 選定ができるようになりました
  19. デフォルトテーマのヘッダデザイン刷新 Feature #43937: Redesign the header with a navigation bar

    and lighter visual weight (by Go MAEDA) ヘッダの 青色 部分を必要 十 分な 高 さに抑えるとともに、メインメニューをナビゲーショ ンバー化して 青色 部分から視覚的に分離。ヘッダの 見 た 目 の重さが軽減されました。 Redmine 6.1 Redmine 7.0(開発中)
  20. ▪ プロジェクト名等が表 示 される領域の 高 さを抑えた。またメインメニューの背景 色 を ヘッダ背景 色

    とは別の 色 にして、画 面 上部の 青 い領域の 高 さを 大 幅に抑えて視覚的な 重さを軽減。そのほか全体的にレイアウト、 文 字、 色 の調整を実施 ▪ メインメニューはタブ形式からナビゲーションバー形式に変更 ▪ 業務アプリケーションとして現代的な印象になりました
  21. RTL (Right-to-Left) 言 語のサポート改善 アラビア語やペルシア語など右から左に向かって書くRTL 言 語に切り替えるとあちこち の画 面 でレイアウトが崩れていた問題を解消。RTL

    言 語でも 支 障なく使えるように。 Feature #43700: Improve RTL layout support by replacing physical CSS properties with logical ones in core CSS fi les (by Go MAEDA)
  22. ▪ RTL 言 語圏のユーザーも表 示 崩れのストレスなく使えるようになりました ▪ レイアウト崩れの主要な原因はRTL 用 CSSのメンテナンスがRedmineのバージョンア

    ップに追従できていなかったため。CSSの物理プロパティ(例: margin-left, margin- right, …) を、書字 方 向を意識する論理プロパティ(margin-inline-start, margin- inline-end, …)に移 行 して、LTR 用 とRTL 用 のCSSを統合し 二 重管理を解消
  23. Webhookによる外部システムとの連携 Feature #29664: Webhook triggers in Redmine (by Jens Krämer)

    チケット等の作成・更新・削除を契機に、指定URLへ変更内容のJSON形式データを HTTP POSTで送信します。外部システム側で受信データを処理する仕組みを実装するこ とで、Redmine上の変更をトリガーとした 自 動処理を実現できます。
  24. ▪ 「管理」→「設定」→「連携」内の設定「Webhookを有効にする」で有効化すると 個 人 設定画 面 内にWebhookの 一 覧・作成画 面

    へのリンクが表 示 されます ▪ Webhookは各ユーザーが作成できます。「Webhookの使 用 」権限で制限できます ▪ チケット・ニュース・作業時間・バージョンの作成・更新削除が対象 ▪ ⚠注意⚠ Webhookはユーザーに紐づくものであり、ユーザーは個 人 設定画 面 で 自 分 のWebhookを作成・編集・削除できます。管理画 面 では各ユーザーのWebhookの 一 覧を 見 ることはできません
  25. プロジェクトのWikiページをZIP形式で 一 括ダウンロード Feature #43978: Export all Wiki pages as

    ZIP archive (by Go MAEDA) プロジェクト内の全Wikiページのテキストを 一 括ダウンロードできます。Wikiのサイド バーから「索引(名前順)」または「索引( 日 付順)」を表 示 させると「他の形式にエクス ポート」欄に 一 括ダウンロードのための「ZIP」リンクが表 示 されます。
  26. ▪ 書き溜めたWikiページのテキストをAIなど他のツールに渡すときに便利 例: 生 成AIに渡して要約や解析 / AIエージェントでの活 用 ▪ Redmineの外で

    一 括編集も可能 例: スクリプトを使って機械的な置換・更新を 行 うなど [TIP] ZIP内のファイルのタイムスタンプはWiki ページの最終更新 日 時がセットされてい ます。PC上で更新したファイルを容易に 特定できます。
  27. チケットの期 日 のデフォルト値 Feature #31518: Default due date for new

    issues with con fi gurable offset from today (by Go MAEDA) 新しいチケットを作成する画 面 で期 日 欄にデフォルト値があらかじめ 入力 された状態と することができます。デフォルト値は管理画 面 の設定「新規チケットの期 日 のデフォル ト値を有効にする」で、現在 日 付から何 日 後にするのか設定できます。
  28. ▪ デフォルト期 日 は現在 日 付からの 日 数で設定。0 を 入力

    すると当 日 になります ▪ 期 日 設定の基準を統 一 できるほか、期 日 未設定のチケットがリマインダー対象外とな り忘れられてしまう問題を防げます ▪ メールによるチケット登録も対象です
  29. ワークフロー更新のパフォーマンス改善 Feature #43957: Improve work fl ow update performance (by

    Go MAEDA) ステータスの数が多いときにワークフロー保存の速度が 大 幅に改善されました。ある試 験環境ではステータス80個のとき60秒程度かかっていた更新が3秒に短縮されました。
  30. Redmine 7.0のリリースが待てない 人 は… ▪ ファーエンドテクノロジー版Redmine「RedMica」(OSS)は、5 月 8 日 リリースの

    RedMica 4.1.0では紹介したすべての新機能が利 用 できます ▪ クラウドサービス「My Redmine」では6 月 中旬にRedMica 4.1へのアップデートが 行 われ、今回紹介する新機能のうちWebhook以外が利 用 可能になります (Webhookは提供準備中) ࠷৽όʔδϣϯ3FE.JDB͸ ࠓճ঺հͨ͠શ৽ػೳ͕ར༻Մೳ ݄࣮ࢪ༧ఆͷՆΞοϓσʔτͰ 3FE.JDBʹߋ৽ PR
  31. ▪ Redmine 非 公式情報サイト「Redmine.JP」創 立 者(2007) ▪ 書籍「 入門 Redmine

    第6版」監修者(2024) 第1版〜第5版 著者(2008, 2010, 2012, 2014) ▪ Redmineコミッター(2017-) ▪ ファーエンドテクノロジー株式会社 代表取締役(2008-) x.com/g_maeda fb.me/MAEDA.Go ありがとうございました Redmineのクラウドサービスを 提供している会社です Redmineを使い始めてもうすぐ19年です。