$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
リリース前のリグレッションテストをUIテストで自動化、1年間運用した話
Search
yu mitsuhori
July 25, 2019
Programming
2
390
リリース前のリグレッションテストをUIテストで自動化、1年間運用した話
2019/7/25のAndroidTestNightで発表した資料です
yu mitsuhori
July 25, 2019
Tweet
Share
More Decks by yu mitsuhori
See All by yu mitsuhori
【DroidKaigi版】ReactNativeとKotlinで叶える夢のリアルタイム音声配信
youmitsu
1
3.2k
ReactNativeとKotlinで叶える夢のリアルタイム音声配信
youmitsu
1
880
stand.fm(Android)におけるreact-native-track-playerの改善
youmitsu
1
2.1k
TargetSdkVersion29で BottomNavigationが点滅する件
youmitsu
1
1.6k
New features in RemoteConfig, Analytics at Google I/O 2019
youmitsu
1
740
FirebaseNotification,RemoteConfigでユーザセグメントごとにプッシュ通知を実装する
youmitsu
8
1.6k
Report from Google I/O 2019
youmitsu
1
100
OSSにコントリビュートした話
youmitsu
1
96
初めて自作ViewのAARライブラリを公開した話
youmitsu
1
400
Other Decks in Programming
See All in Programming
AIコードレビューがチームの"文脈"を 読めるようになるまで
marutaku
0
260
ローターアクトEクラブ アメリカンナイト:川端 柚菜 氏(Japan O.K. ローターアクトEクラブ 会長):2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ2025年12月1日卓話
2720japanoke
0
320
俺流レスポンシブコーディング 2025
tak_dcxi
13
6.9k
AWS CDKの推しポイントN選
akihisaikeda
1
230
関数実行の裏側では何が起きているのか?
minop1205
1
400
jakarta-security-jjug-ccc-2025-fall
tnagao7
0
110
Level up your Gemini CLI - D&D Style!
palladius
1
150
Socio-Technical Evolution: Growing an Architecture and Its Organization for Fast Flow
cer
PRO
0
200
251126 TestState APIってなんだっけ?Step Functionsテストどう変わる?
east_takumi
0
290
GeistFabrik and AI-augmented software development
adewale
PRO
0
230
チーム開発の “地ならし"
konifar
8
6.8k
『実践MLOps』から学ぶ DevOps for ML
nsakki55
2
530
Featured
See All Featured
A better future with KSS
kneath
240
18k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
253
22k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
37
7k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.6k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
119
20k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
54k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
31
2.7k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
780
Transcript
リリース前のリグレッションテストをUIテ ストで自動化、1年間運用した話 養命酒(Yu Mitsuhori)/ @1013Youmeee Android Test Night #7 at
DeNA
自己紹介 2 - 三堀 裕(みつほり ゆう) - 養命酒(youmeee, youmitsu) -
メインはAndroid - 新宿の隣でヘルスケア系アプリを開発していました (7/19に最終出社でした。有給消化中) - Github: youmitsu - Twitter: @1013Youmeee
この発表の目的 - 某アプリLでのAndroid Instrumented Testを用いたリグレッションテストの自動化の 取り組みについての事例の紹介 - 1年間運用してみてよかった点や、注意点、課題点などの紹介 3
こんな話をしていきます - 自動化の経緯 - 某アプリLでのテスト - テストの種類 - タイミング -
構成と構築について - テスト方針 - システム構成図 - 選定技術とテスト実装について - 1年間運用してみた所感 - 良かった点、現時点での課題点、改善策 - まとめ 4
自動化の経緯 5
- 2015年にリニューアル - MAU約400万 - 中〜大規模 - 開発チーム:Android 2人, iOS
3人 - QAチームなどはいない。開発チームが仕様検討、設計、実装、テスト、リリースを一 貫して行う - ベースはClean Architecture 6 某アプリLの概要
某アプリLの悩みの種 - 保守運用フェーズ、開発人員も減らされている - これからも長く存続しつづけるであろう - 開発人員が少ない中での作業効率化(自動化できるものはしていきたい) - テスト実施における精神的負担の軽減 7
某アプリLでのリグレッションテスト 8
某アプリLでのリグレッションテスト - リリース前に改修していない部分に影響がないかをテストする(E2Eテスト) =>手動での実施だと全ケース約1人日かかる 参考 - 単体テスト - 各レイヤーごと、View以外 -
結合テスト - 修正された機能においてテストケースを作成し、実機を操作してテストする 9
主な開発フローとテスト 10 Develop Feature1 Feature2 Release Master : 単体テスト :
結合テスト : リグレッションテスト PlayStoreへ デプロイ
自動テスト構築について 11
当初の自動化方針 - 基本的な方針は今までのリグレッションテストと同じ - E2Eテスト。できるだけ実働環境に近い状態で実行する - Releaseブランチにて実施する - 自動化できない部分は手動で実施する -
主にWebView - TestSuiteはActivityやFragment単位ではなく、ユーザタイプ&課金タイプごとに定義 する - APIやWebサーバはテスト環境を使用 - テストファーム(Visual Studio AppCenter)で走らせることを想定 12
テスト実行時の構成 - Android Instrumented Test(AndroidJUnitRunner) - Espresso - Assertion, Action
- UiAutomator - バックグラウンド復帰の実装 - RxIdler2 - RxJava2のBackground Taskの終了を待つ - AppCenter SDK - 画面のキャプチャ - Page Object Pattern(リファクタリング中) - 画面ごとをObjectとして定義する。UIテストにおけるデザインパターン 13
テストコード実装にあたって - アプリをインストールしてからすべての機能を順番にチェックしていく - 画面に表示されているコンポーネントのチェック(Espresso) - onView()で要素取得(条件はwithIdやwithText) - isDisplayed()による表示確認 -
実際にユーザが操作するのと同じシチュエーションで実行したいため、 API通信はモックせず実際のネットワーク通信でテストを実行する 14
アーキテクチャ 15 Runner TestCase Page テストを実行するクラス。 エントリポイント 各Feature単位で定義。 Pageオブジェクトを使っ てユーザシナリオを組み
立てる 画面単位で定義。 assert,perform系のメ ソッドを持ち、TestCase から呼び出される 1 n n n
簡単なコードイメージ(Runnerクラス) @RunWith(AndroidJUnit4.class) @LargeTest public class RegressionRunner { @Inject NoticeTest noticeTest;
// 各機能ごとにテストケースクラスを定義 @Rule public ReportHelper reportHelper = Factory.getReportHelper(); // AppCenterSDKの画像キャプチャ用インスタンス @Rule public ActivityTestRule<MainActivity> mainActivityActivityTestRule = new ActivityTestRule(MainActivity.class, false, false); @Test // ゲストユーザ&&TypeAのシナリオテストを実行 public void GuestUserTypeA_regression() { reportHelper.label("A_freeUser_regression Start"); // AppCenterSDKによる画面キャプチャ splashActivityActivityTestRule.launchActivity(new Intent()); // アプリの起動 noticeTest.assertNotice(); // お知らせ画面のテスト実行 ... } // 有料ユーザ&&TypeBなどのシナリオテストを以下に続けて定義 } 16 Runnerクラス
簡単なコードイメージ(TestCase, Pageクラス) class NoticePage : Page { private fun isShowedCouponBanner()
= onView(withId(R.id.coupon_view)).check(matches(isDisplayed())) fun clickBanner() = apply { onView(withId(R.id.coupon_view)).perform(click()) label("clickBanner") } } 17 Pageクラス class NoticeTest @Inject constructor( context: Context ) : BaseTest(context) { fun assertNotice() { NoticePage() .assert { isShowedCouponBanner() } .clickBanner() .assert { // クリック後の画面状態を assert } } } TestCaseクラス
システム構成について 18
自動化におけるシステム構成 19 Schedule Build & Distribute App Test app Run
Test & Report Azure Pipeline Visual Studio App Center Outlook Flow Teams Developer Notification テスト完了通知は メールでしか 受け取れないため Check Result 以下のIPを許可しておく ・195.249.159.238/32 ・195.249.159.239/32
AppCenterの紹介 - Microsoftが提供するモバイル向けCI/CDプラットフォーム - Build, Test, Distributeなど テスト - DeviceFarm上で実行可能
- デバイス数が豊富 - 100ドルずつ課金していくと並列実行数を増やせる - 直列のみ: 98ドル, 2並列: 198ドル, n並列: 98nドル - 30日間は無料トライアル期間 - AppCenterSDKを使うと、スクリーンショットの撮影も可能 (動画は撮れない...はず) 20
1年間運用してみた所感 21
良かった点 - 全ケース中の60%ほどテスト工数が削減できた - 手動でやる作業が削減されたことで、効率的、精神衛生的にもGood - とりあえずこれを回しておけばOKという点では安心感もある - テスト実施頻度が高くなった -
カスタムビューで実装していた部分はEspressoのonViewで取得できないことがあっ たので、UIテストにおいてのテスタビリティを意識するきっかけになった 22
辛い点、出てきた問題点 - 不安定(特にAppCenterでの実行時) 通らないとリリースできないので、逆にリリースまでのスピードが落ちる - ネットワーク起因(タイムアウト) => API通信のモック化を検討中 - AppCenterの実機がアニメーションオフにしていない
- 安定しないので、手動でスケジューリングすることになる、、 => 安定してきたらCIとして自動スケジューリングさせたい - 実行速度が遅い(テスト実行: 15~20分、テスト結果作成: 15~20分) - 3つのOSバージョンで直列実行するため、全部終わるのに 1時間くらいかかる - WebView辛い - 非同期にレンダリングされる要素は取得に失敗しやすい( Espresso Web) 23
まとめ 24
まとめ - 某アプリLにおいて、リリース前のリグレッションテストを自動化した事例について紹 介 - UIテスト安定化させるのは難しい、継続的にテスト自体をメンテしていく必要があり そう - 通信のタイムアウト -
デバイス起因 - 実行時間 - WebView - いくつかの工夫によって安定化を目指していく - WebViewに対しては深いテストをしない - APIClientをモックする 25