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え、こんなに早く改修できるの?──新人エンジニアとスクラムマスターの2人が語る、AI×アジャイ...

 え、こんなに早く改修できるの?──新人エンジニアとスクラムマスターの2人が語る、AI×アジャイル開発の現場

スクラムフェス三河2026 の登壇資料です。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2026/proposal/50471/2ai

AIを使った開発で「30分でできると思っていなかった機能が完成した」という新人エンジニアの驚きから始まり、その裏で見えてきた葛藤やチームの疲弊について、エンジニアとスクラムマスターそれぞれの視点でふりかえります。AIの出力をどう判断するか、チームの学びをどう支えるか、実際のやり取り例を交えて紹介します。

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Yoshihiro Sasago

September 15, 2026

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Transcript

  1. S C RUM FE ST M IK A WA 2

    02 6 え、こんなに早く改修できるの? 新人エンジニアとスクラムマスターの2人が語る、AI×アジャイル開発の現場 Talk・20分 対談形式 Jun Watanabe Yoshihiro Sasago 新人エンジニア スクラムマスター アサヒグループジャパン株式会社 KDDI アジャイル開発センター株式会社 2026.9.12
  2. 自己紹介 アサヒグループジャパン KDDIアジャイル開発センター (KAG) 特徴 特徴 • 入社2年目、開発は初心者だった • エンジニア出身のスクラムマスター

    • 開発現場を知るため、 • ユーザーとチームがわくわくする 社内異動でエンジニアへ プロダクト開発を大切に 2 ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved.
  3. こんなチームのお話し MISSION WEBカタログシステムの開発(初のアジャイル開発) アサヒ社員 (営業など) TEAM 取引先 (卸や居酒屋など) WEB上で商品情報を取得 内製化を目指した混成スクラムチーム

    DEVチーム(アサヒ×KAG) PO (アサヒ) ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. POサポート×3 (アサヒ×KAG) スクラムマスター • 9割が20代 • 開発初心者が 多い エンジニア×6 7
  4. 初め てのス プリン トで起 きたこ と 30分 オンボーディングで担当した、お気に入り機能の改修。 数日かかると思っていたものが、その日のうちに動いた。 想定

    数日 → 実際 30分 | 要件を伝える → AIで実装 → その場で確認 ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. え、こんなに早くできるの? 自分でもできるやん! 10
  5. ★私達が気づいたこと | AI時代のリスク AIは間違いなく強力な武器 諸刃の剣 しかし同時に、新人エンジニアや未成熟のチームにとっては エンジニアのリスク チームのリスク 見えていること 見えていること

    AIで実装スピードが上がった 開発サイクルが早くなり、ベロシティが向上 注意すべきこと 注意すべきこと AIの出力を判断できないまま、 開発が進む AIでスピードは上がったが、チームは疲弊 し、ふりかえり不足で品質も落ちている うまく回っているように見えることが、AI時代のリスク
  6. 新人エンジニアが意識していること(実例) 自分で考える→AIに相談する→自分で判断する 1 設計する 2 実装する 3 ふりかえる 方針を考えてから聞く 処理を

    作って or 考えてから聞く 自分の理解を確かめる 悪い例 A機能の設計をアーキごとに考えて。 良い例 A機能は、DBに□□を追加し、 サービス層に△△の処理を追加す る想定です。 不足点はありますか。 悪い例 悪い例 A機能に必要な実装を進めて。 A処理について流れを教えて。 良い例 良い例 ブランチに〇機能を実装しました。 考慮漏れの処理やテストがないか、 レビューしてください。 A処理は〇〇を取得し、△△の場合 に□□を返す理解です。 誤っている点があれば、教えて。 昔は、公式ドキュメントを読みながら手探りで開発していたので、理解に時間がかかりました ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. 18
  7. スクラムマスターが意識していること(実例) 従来のスクラムマスター AI時代のスクラムマスター +α チームをコーチする 障害物を取り除く イベントを守る 1 チームに意識的に問いかけ 2

    考え方を人の言葉にする ・「非技術者にどう説明する?」 ・「なぜこの実装? 他の案は?」 ・「一番悩んだところはどこ?」 「成果」だけでなく「学び」が 生まれる土台をつくる AIだけで結論を 出させない仕組み 3 スプリントレビューは 学びの時間 成果だけでなく、 試行錯誤も一緒に共有する 1人×AIの思考停止を防ぐ • ペアプロでシニアエンジニアから 開発手法を学べる環境をつくる • AI活用の苦労も正直に報告し、 期待値を揃える • 夕会で「AI活用の工夫点」を 気軽に共有 • 失敗プロセスをチーム全体の 知見に変える ペアプロは新人が多いチームにとって、思考プロセス、勘所を学ぶいい機会です ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. 20
  8. 論文紹介: AIは道具(Tool)か、指導者(Tutor)か、松葉杖(crutch|依存の対象)か AIで「成果」が増えても、「学び」が増えるとは限らない Liu, Fan & Pan (2026), "Tool, tutor,

    or crutch?: A grounded theory of cognitive scaffolding and offloading in AI-assisted programming education", International Journal of STEM Education どんな実験だったか AIと人と学ぶ違い AIと学ぶ すぐに答えをもらえる分、 考える工程を飛ばしやすい ・AIと学ぶ/人と学ぶで比較 ・理解の変化を学び始めと終わりで分析 人と学ぶ 結果 AI利用群は、理解が浅くなりやすい 説明し合う必要がある分、 理解が深まりやすい AIをコード生成する道具としてではなく、 思考・批判・説明をする“伴走者”として利用することが重要 ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. 23
  9. ★まとめ AI 時代、新人はどう学び、スクラムマスターはどうチームを育てるか 01 速さ ≠ 学び 02 自ら問う 「つくる速さ」と

    「わかる深さ」は別物 AIに答えを求める前に、 自分の仮説を持つ AIで成果は早く出せるが、 理解まで速くなるとは限らない。 自らの頭で考え、言語化することで、 AIに依存しない力を鍛える。 03 人と学ぶ 個人の経験を、 チームの知恵に変える 対話、共有、ふりかえりを通じて、 学び続けられるチームをつくる。 AIに依存せず、「学び続ける習慣と仕組み」こそが重要 ⒸASAHI GROUP JAPAN. All rights reserved. 24