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Design for Failure - リージョンとAZについて

Design for Failure - リージョンとAZについて

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矢儀丈博

May 19, 2025
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  1. ◆目次 1. イントロダクション 2. Design for Failure 3. リージョンとアベイラビリティゾーン(AZ)とは 4.

    冗長構成 マルチリージョン構成について - AWSの災害復旧(DR)戦略 マルチAZ構成について - 4/15の東京リージョンAZ障害に触れながら… 5. まとめ Design for Failure - リージョンとAZについて - 3
  2. ◆Design for Failure Design for Failure - リージョンとAZについて - 5

    (出典)AWS Well-Architected Framework Part1 Blackbelt
  3. ◆Design for Failure Design for Failure - リージョンとAZについて - 6

    障害が発生することを前提に システム設計を行いましょう
  4. ◆リージョンとアベイラビリティゾーン(AZ)とは Design for Failure - リージョンとAZについて - 7 リージョン •

    地理的に分かれた、データセンター群の集合 • 最低3つのAZによって構成 • それぞれのリージョンは独立していて 法律や規制、災害対策のために分離されている (出典)AWS グローバルインフラストラクチャ | AWS
  5. ◆リージョンとアベイラビリティゾーン(AZ)とは Design for Failure - リージョンとAZについて - 8 アベイラビリティゾーン(AZ) •

    1つ以上のデータセンターのまとまり • 互いに高速かつ冗長化されたNWで接続 • 電源・ネットワークなどが物理的に分離 • 最大60マイル(約100km)離れている (出典)re:Invent 2023: AWSバックボーンで変革するグ ローバルネットワーク - Cloud WANとSiteLink活用事例
  6. ◆各AWSサービスの提供カテゴリ 9 我らが白鳥さんのブログを 是非ご覧ください!! (出典) AWSにおけるリージョンとアベイラビリティーゾーンへ の理解を深める | コラム |

    クラウドソリューション| サービス|法人のお客さま|NTT東日本 AWS は、障害分離境界に応じて、 ゾーン、リージョン、グローバルという 3つの異なるカテゴリのサービスを運用しています • ゾーンサービス:EC2、EBSなど • リージョンサービス:S3、DynamoDBなど • グローバルサービス:IAM、CloudFrontなど
  7. ◆各AWSサービスの提供カテゴリ 10 我らが白鳥さんのブログを 是非ご覧ください!! (出典) AWSにおけるリージョンとアベイラビリティーゾーンへ の理解を深める | コラム |

    クラウドソリューション| サービス|法人のお客さま|NTT東日本 AWS は、障害分離境界に応じて、 ゾーン、リージョン、グローバルという 3つの異なるカテゴリのサービスを運用しています • ゾーンサービス:EC2、EBSなど • リージョンサービス:S3、DynamoDBなど • グローバルサービス:IAM、CloudFrontなど 各サービスについて どのレベルの冗長構成が必要なのか? そもそもユーザ側で冗長構成を取る必要があるのか?
  8. ◆マルチリージョン構成について - AWSの災害復旧(DR)戦略 Design for Failure - リージョンとAZについて - 13

    (出典) AWS でのディザスタリカバリ (DR) アーキテクチャ、パートI:クラウドでのリカバリの戦略 | Amazon Web Services ブログ
  9. ◆マルチリージョン構成について - AWSの災害復旧(DR)戦略 Design for Failure - リージョンとAZについて - 14

    (出典) AWS でのディザスタリカバリ (DR) アーキテクチャ、パートI:クラウドでのリカバリの戦略 | Amazon Web Services ブログ
  10. ◆マルチリージョン構成について - AWSの災害復旧(DR)戦略 Design for Failure - リージョンとAZについて - 15

    バックアップと復元 ウォームスタンバイ パイロットライト アクティブ/アクティブ
  11. ◆マルチリージョン構成について - AWSの災害復旧(DR)戦略 Design for Failure - リージョンとAZについて - 16

    過去に投稿したブログを ご覧ください!! (出典) そのDR対策、本当に大丈夫? - Backup & Restore戦略への提案 #AWS – Qiita
  12. ◆そもそもマルチリージョン構成が必要なのか Design for Failure - リージョンとAZについて - 17 (出典) AWS

    re:Invent 2022 - Multi-Region design patterns and best practices (ARC306) - YouTube 要件の明確化が最初のステップ: •「マルチリージョンが必要」と言われるが、本当に必要かは要件次第 •全てのアプリケーションがマルチリージョンを必要とするわけではない マルチリージョンは技術だけの問題ではない: •コストや複雑性も伴うため、ビジネスとの合意形成が不可欠 •「ティア0(プラチナ)」のような分類を通じて、 ダウンタイムによる損失やブランド毀損のリスクを明確化する •たとえば「5分停止するといくらの損失になるのか?」などの 定量的基準が鍵
  13. ◆そこまで神経質にならなくてもいいですが 気になる方は… 23 (出典) 異なる AWS アカウント間の VPC で一貫したアベイラビリティーゾーンを使用する -

    AWS 規範ガイダンス GitHub - aws-samples/multi-account-az-mapping AZ名とAZ IDの紐づけを 各アカウントのパラメータストアに格納 リソース作成時にCloudFormationを利用し AZの指定を パラメータストアの値を参照して行う
  14. ◆ゾーンシフトという選択肢もあります 25 (出典) 2AZ 構成の ALB でゾーンシフトを試してみた | DevelopersIO ゾーンシフトを用いたクロスゾーン負荷分散

    | Amazon Web Services ブログ グレー障害に備える 〜ベストプラクティスとApplication Recovery Controller Zonal Shift~ #AWS – Qiita Route 53 Application Recovery Controller のゾーンシフト を試してみた #AWS - Qiita ゾーンシフトで特定のAZへの トラフィックを一時的に遮断 2AZでも使えるが、1AZですべての トラフィックを捌けるかは考える必要がある
  15. ◆AZごとに対応しているインスタンスタイプが異なることも 26 (出典) Availability Zone によって利用可能な EC2 インスタンスタイプは 異なります -

    サーバーワークスエンジニアブログ AZ別に提供されているEC2インスタンスタイプの一覧を出力する PowerShellスクリプト #AWS – Qiita EC2作成時に 処理が失敗することも 使いたいインスタンスタイプが 明確になっているときは 全てのAZで利用可能か 事前に確認しておくのがよい
  16. ◆マルチリージョンでもマルチAZでも、ちゃんと訓練しておきましょう! 27 (出典) AWS Fault Injection Service を使用して、 マルチリージョンおよびマルチ AZ

    アプリ ケーションの耐障害性を実証する | Amazon Web Services ブログ 戻しを含めて 考えておくのが大事 本番ワークロードでの 利用はやめておくのが無難