Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
全てのエンジニアに伝えたいDevSecOpsのお話(入門)
Search
yuriemori
December 23, 2023
Technology
0
240
全てのエンジニアに伝えたいDevSecOpsのお話(入門)
2023/12/23のコミュニティイベントでLTで登壇させていただいた際の資料です。
DevSecOpsの入門の入門的なお話です。
yuriemori
December 23, 2023
Tweet
Share
More Decks by yuriemori
See All by yuriemori
生成AI時代のセキュアCI/CDとソース管理
yuriemori
0
150
Azure PipelinesによるCI/CDとデータベースデプロイの実践
yuriemori
0
47
Source Code Management in the Era of GenAI-Evolution Of DevOps
yuriemori
0
30
生成AI時代のソースコード管理を考える:‘X as Code’からGitOpsへのDevOps進化論
yuriemori
3
910
DevSecOps入門:Security Development Lifecycleによる開発プロセスのセキュリティ強化
yuriemori
2
500
DevOps Beyond Azure DevOps~Azureサービスで広がるDevOpsの可能性~
yuriemori
0
260
DevOpsに関するあるあるな誤解
yuriemori
0
180
GitHubで実現する開発ライフサイクルの効率化
yuriemori
1
200
Azure Pipelinesを使用したCICDベースラインアーキテクチャ実践
yuriemori
0
750
Other Decks in Technology
See All in Technology
TypeScript と歩む OpenAPI の discriminator / OpenAPI discriminator with TypeScript
kaminashi
1
150
GoogleのAI Agent
shukob
0
140
Eight Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
3.2k
カンファレンスのつくりかた / The Conference Code: What Makes It All Work
tomzoh
8
930
MCP Clientを活用するための設計と実装上の工夫
yudai00
1
810
toittaにOpenTelemetryを導入した話 / Mackerel APM リリースパーティ
cohalz
1
490
NW運用の工夫と発明
recuraki
1
790
やさしいClaude Code入門
minorun365
PRO
32
25k
ソフトウェアは捨てやすく作ろう/Let's make software easy to discard
sanogemaru
10
5.8k
ローカル環境でAIを動かそう!
falken
PRO
1
170
AIのための オンボーディングドキュメントを整備する - hirotea
hirotea
9
2.3k
ゴリラ.vim #36 ~ Vim x SNS ~ スポンサーセッション
yasunori0418
1
360
Featured
See All Featured
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
7
590
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
3.8k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
52
2.8k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
178
9.7k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
368
19k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
31
1.2k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
52
7.6k
Done Done
chrislema
184
16k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
54
13k
Transcript
全てのエンジニアに伝えたい DevSecOpsのお話(入門) yuriemori 2023/12/23
Agenda 1. 自己紹介 2. Why DevSecOps Now? 3. ソフトウェアのライフサイクルの中でのDevSecOpsの実践 4.
まとめ
Yurie Mori(森 友梨映) Agile Specialist お仕事 AgileとDevOpsの実践の支援
DevOpsソリューション( Azure DevOps/GitHub )の導入・構築 技術スタック Azure DevOps, GitHub, Azure, .Net, C# Please follow me
Why DevSecOps Now? DevOps • Dev(開発)とOps(運用)がコラボレーションによる 無駄のない(Lean)ソフトウェア開発 • 継続的に顧客に価値を届けるための人、プロセ ス、テクノロジーの集合
DevSecOps • DevOpsの取り組みにおいてセキュリティをどの ように担保するか • DevOpsの実践はソフトウェア開発、デリバリー を高速化するがその中でどのようにセキュリ ティを担保するかが重要になってくる Security/Complianceの担保 +
Maintenance Release Test Build ソフトウェアのライフサイクルの中でのDevSecOpsの 実践(1/3) Plan コラボレーション/ 開発環境の整備 開発
継続的 インテグレーション(CI) ユーザーフィードバック の収集・改善 ソースコード 管理計画 テスト 自動化 継続的 デリバリー(CD) パフォーマンス監視と最 適化 サポート提供/ トラブルシューティング コラボレーション/開発環 境は最小特権の原則に基 づいてアクセス管理がさ れているか シークレット情報をべた 書きしてないか? セキュリティアップデー トはちゃんとしてるか 静的コード解析でソース の中のセキュリティ的な 脆弱性はチェックしてる か? ペネトレーションテスト を定期的に実施している か インシデント発生時のワークフ ローは定義されているか Dev Ops
ソフトウェアのライフサイクルの中での DevSecOpsの実践(2/3) コラボレーション/開発環境は最小特権の原則に基づいてアクセス管理 がされているか 開発チームのメンバーがシステムに対して必要最小限の権限のみを持つよ うにすることで、不正アクセスや権限の乱用を防ぐことができる シークレット情報をべた書きしてないか?
シークレット情報(パスワードやAPI Key)をソースコードの中にそのまま 置くのは漏洩のリスクがあるので、ソースの中には入れない方がよい 静的コード解析でソースの中のセキュリティ的な脆弱性はチェックし てるか? SAST(Static Application Security Testing): 実行前のコードを静的解析 して開発プロセスの早い段階でセキュリティリスクを特定して修正すること ができる ツールでいうとSonarQube, bandit等
ソフトウェアのライフサイクルの中での DevSecOpsの実践(3/3) ペネトレーションテストを定期的に実施しているか DAST(Dynamic Application Security Testing):実行中のアプリケーションに 対して外部から攻撃を模倣し、セキュリティの弱点を探す
例えばペネトレーションテストで検出される問題は、A: 70%, B: 20%, C: 10% に分類されて、A と B は開発行為の中で解消可能なものだとしたら、 90% はちゃんと開発やってれば防げる) セキュリティアップデートはちゃんとしてるか ソフトウェアや依存ライブラリのセキュリティパッチとアップデートは、新 たに発見された脆弱性に対処するために定期的に実施することが必要 インシデント発生時のワークフローは定義されているか なにかが起きないようにすることも大事だけれども、なにかが起きたときに 迅速に対応できるワークフローも同じぐらい大事。
まとめ セキュリティを開発ライフサイクルに統合しよう DevSecOpsは単なるSonarQubeとかGitHub Advanced Securityとかのツールセットではな く、セキュリティをソフトウェア開発のDNAに組み込む文化。 セキュリティは後から付け加えるものではなく、日々の開発ライフサイクルの中に
内在するもの。 攻めのセキュリティ 開発ライフサイクルの中で積極的にセキュリティを考慮して対処することで、修正 コストを削減し、信頼できるプロダクトを速やかにユーザーに提供することができ、 後戻りすることなく前進し続けることができる。 透明性の高いセキュリティ対策によってユーザーとの信頼を築く 明確で透明なセキュリティプロセスはユーザーにとって信頼の証となる