Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Amazon Qとのより良い付き合い方を考える
Search
afooooil
August 05, 2025
Technology
0
37
Amazon Qとのより良い付き合い方を考える
目指せ!Amazon Q & KIRO マスターへの道(
https://kansai-cbs.connpass.com/event/362381/
) で発表させていただいた資料です
afooooil
August 05, 2025
Tweet
Share
More Decks by afooooil
See All by afooooil
ZeroETLで始めるDynamoDBとS3の連携
afooooil
0
150
Other Decks in Technology
See All in Technology
Bet "Bet AI" - Accelerating Our AI Journey #BetAIDay
layerx
PRO
4
1.5k
LLMで構造化出力の成功率をグンと上げる方法
keisuketakiguchi
0
220
リリース2ヶ月で収益化した話
kent_code3
1
170
「育てる」サーバーレス 〜チーム開発研修で学んだ、小さく始めて大きく拡張するAWS設計〜
yu_kod
1
250
専門分化が進む分業下でもユーザーが本当に欲しかったものを追求するプロダクトマネジメント/Focus on real user needs despite deep specialization and division of labor
moriyuya
0
930
Claude Codeが働くAI中心の業務システム構築の挑戦―AIエージェント中心の働き方を目指して
os1ma
9
1.5k
20250728 MCP, A2A and Multi-Agents in the future
yoshidashingo
1
210
興味の胞子を育て 業務と技術に広がる”きのこ力”
fumiyasac0921
0
570
Lambda management with ecspresso and Terraform
ijin
2
120
S3 Glacier のデータを Athena からクエリしようとしたらどうなるのか/try-to-query-s3-glacier-from-athena
emiki
0
180
LTに影響を受けてテンプレリポジトリを作った話
hol1kgmg
0
250
製造業の課題解決に向けた機械学習の活用と、製造業特化LLM開発への挑戦
knt44kw
0
150
Featured
See All Featured
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.6k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.8k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.6k
Visualization
eitanlees
146
16k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
51
8.7k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Transcript
Amazon Qとのより良い 付き合い方を考える 株式会社モリサワ 岡田 晃 目指せ!Amazon Q & KIRO
マスターへの道
自己紹介 岡田 晃 / @afooooil 所属: 株式会社モリサワ ポジション: データエンジニア /
データサイエンティスト 好きなAWSサービス: CloudFormation / Athena 普段はPython, SQL, CDKを触っており、 HTML, CSS, JavaScriptは何もわからない...
今日の内容 Amazon Qでつくったゲームの紹介 - どういうステップでゲームを作ったか Amazon Qを使ううえでの改善点 - 開発していくなかでうまく行かなかったところ -
Agentを使う上で気をつけたいところ
作ったゲーム 違和感のあるフォントを指摘し て絶対フォント感を養うゲーム リンク先からプレイ可能 ※ フォントを見分ける能力を絶 対音感をもじって絶対フォント 感というらしい
Step1 仕様の決定 Amazon Qと話しながらどんなゲームを作るかを決めていく。 - ゲームの基本なコンセプトや使う技術スタック - 当初は8番出口のフォント版を作ろうとしていた - Amazon
Qに3Dは難しいよと優しく止められる 基本的な方針をここで決定した。 - 違和感のあるフォントを指摘できた数をスコアとする - HTML, CSS, JavaScriptで作ってS3でホスティングする
Step2 プロトタイプの作成と改善 最低限の機能を作って触りながら細かいところを決めていく。 - 異なるフォントをクリックすることで判定する機能 - 異なるフォントをランダムに混入する仕組み 触っているうちに出てきた課題を追加で対応してもらう。 - 異なるフォントは必ず1個だけ紛れ込ませる
- 当初は異なるフォントの数もランダムだったがなかなかのクソゲーだった 実装をAmazon Qに任せてしまうことで、プロトタイプを高速に改善 することができる。
Step3 難易度やアニメーションの調整 徐々に難しくなるように難易度を調整してく。 - 似ている種類のフォントを紛れ込ませる - 答えるまでの制限時間を短くする 最初はアニメーションがなかったので、ゲームっぽくするために追加した。 - 正解した時にポップ表示をだす
- 次の問題が右から流れてくるようにする ああでもない、こうでもないと一番試行錯誤していた箇所。やっぱり前に戻 してといっても嫌な顔ひとつせずにAmazon Qは対応してくれる。
Amazon Qを利用する上での改善点 1 指示は可能な限り具体的に行う。 - 〇 問題に正解した時のポップアップが表示される時間を20%短くして - △ 次の問題の表示されるまでの時間を少し短くして
- × テンポよくゲームを進められるようにして 対象を明確にして(問題に正解した時のポップアップ) 定量的に(20%) 具体的に何を行うかを指示する(表示される時間を短く)
Amazon Qを利用する上での改善点 2 git commitを指示のたびに行うように指示する。 - ⚪ ひとつ前のコミットにもどして - ×
ひとつ前の状態にして Amazon Qを使っているときに、ある変更をしてから急に動かなく なった...みたいなことは良くある。 ひとつ前の状態にして、だと元に戻ることはなかった。 最悪人力で戻せるように、変更履歴を保存するのが大事。
Amazon Qを利用する上での改善点 3 チャットのサマリをlogに残してもらうようにする。 - 何かしらでセッションが切れてしまうと、これまでのコンテキスト を失ってしまう。 - セッションが切れてしまったときは、開発を再開する前にlogを読 んでもらうところの指示から始める
- 開発の背景を理解してもらうとこから始めて、コードはいきなり 書かせない 新しい人に入ってもらう時のオンボーディングに近いのでは?
Amazon Qをつかった所感 Amazon Qは入社したての、とても優秀な新人という感じ。彼/彼女が気持 ちよく働けるような職場環境を整えることが求められる。 - 暗黙知がなく、開発に必要なことはすべてドキュメントに書いてある - 開発におけるルールや決まりごとなど -
やりたいことの解像度をあげて、可能な限り具体的な指示を出す - 機能開発の背景を共有し実装内容を明確にする - 権限を適切に管理して、危ないことは実行できないようにする ⇒ これらはAgent利用の有無にかかわらず重要なことでは???
Amazon Qを試して変わった所 仕事の一部でAgentを使い始めた - リリース手順書やリリースノートの作成 - データ抽出用のSQL作成 自分用のための小さいツールを手軽に作成できるようになった - chrome用のプラグインとか
ドキュメントに対する意識が変わった - ドキュメントへの投資がAgentをうまく使うことにつながるという意識